ラグビーW杯日本代表 海外出身者について調べてみた

ラグビー日本代表

いよいよ開幕ラグビーワールドカップ2019日本大会

現在TBSで放送中のドラマ「ノーサイドゲーム」ですが、展開は相変わらずベタではあるものの、さすが池井戸潤作品というか非常に面白いですね。毎週日曜9時は楽しみです。

改めてラグビーの面白さや選手の屈強さなど、興味を持たれた方も多いと思いますが、このドラマの最終回(第十話)が放送されると思われる9月15日(日)の翌週、9月20日にはいよいよラグビーのワールドカップ(ラグビーワールドカップ2019日本大会)が開催されます

間違いなくこのタイミングを狙って製作・放送されたと思われるこの作品でしたが、ラグビーやワールドカップについての宣伝・波及効果としては、その辺のワイドショーやCMよりも抜群の結果を残したのではないのでしょうか。

TBSはラグビー協会から感謝状の一つぐらいもらってもいいと思いますね(笑)。

さて、そんなラグビーのワールドカップですが、すでに開幕まで一か月を切り、当然日本代表の最終メンバーは決定しています。

前回の活躍で一気にお茶の間に知れ渡った五郎丸歩選手などは選外になっているのですが、ラグビーの日本代表となると、やはり気になるのは外国人選手(海外出身者)の多さでしょう。

サッカーも最近はハーフの選手も増えて来ているので昔に比べると違和感はなくなってきているのですが、ラグビーの場合はハーフではなく、明らかに海外の血100%という方が多いですね。

実際に今回ラグビーワールドカップ2019日本代表メンバーに選ばれた31名中ほぼ半分の15人(+1)が海外出身者となり、テレビのメンバー紹介などでもカタカナの名前が並びます。

ということで、今回はこのラグビーワールドカップ日本代表メンバーの海外出身の選手についてフォーカスしてみたいと思うのですが、彼らはワールドカップに勝つために集められた単なる”傭兵”ではありません。

その経歴を知るとみなさんもより応援したくなるはずなので、知ってもらいたいと思います。

(画像引用:「日本ラグビーフットボール協会」公式サイトより)

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ラグビーのワールドカップの代表資格

前回のイングランド大会では10人だった海外出身者ですが、今回はさらに増加して15人になっています。

他の競技に比べると基準が緩いのは間違いないのですが、その要件について確認しておきたいと思います。

国籍

日本国籍を持つ必要はありません。

オリンピックはあくまで本人が日本国籍である必要がありますが、海外国籍のまま出場が可能です。

ただ以下のいずれかの条件に該当しているが必要となります。

この内容についてはJRFU(日本ラグビーフットボール協会)の公式サイト内の”ワールドカップラグビー定款 競技に関する規定集第8条”にその内容が詳しく記されています。

本人が日本で生まれている

出生地が当該国(日本)であれば出場が可能です。

これについてはある程度日本で生活もしているでしょうし、他の国も文句は言えないでしょう。納得ですね。

両親もしくは祖父母が日本生まれ

両親、祖父母のうちいずれか一人が当該国(日本)で生まれていれば代表資格が得られます。

これは日本というよりも、ヨーロッパなどの国に恩恵がありそうですね。国家間の移動や移住も多いでしょうし、自分や親のルーツに対するリスペクトの影響もあるのでしょう。

日本に継続して住んでいる

プレーする直前の36か月間(3年間)、継続して当該国(日本)に居住していれば、代表資格が得られます。

ただこの継続して居住というのがどうやって判断するのかは若干疑問なんですが、日本はともかくズルしてくる国がありそうな気もしますね。

また、2020年12月31日からはこの36か月という期間が60か月(5年間)に延長されることが決定したようです。

これは若干日本のような選手構成の国に対する措置のような気もしますね。

他国での代表経験がない

上記の3つのうちの条件を1つでも満たせば基本的に代表メンバーとしての出場資格はあるのですが、当然他国で代表メンバーに選ばれた経験があれば、日本代表として出場することができません。

このあたりはサッカーの代表と同じになりますね。

ただ細かく条項を読んでみると、出場してた時点で成人していたとか書いているので、代表メンバーに選ばれていても試合には出場していない、もしくは未成年だった場合は日本代表としての出場資格がありそうですね。

この条項は当然ですが有力選手の引き抜き防止のためでしょう。

他にも細かい要件はあるようですが、ざっくり言うと上記が代表に選ばれるための条件となります。

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それではいよいよ海外出身者について見ていきたいと思います。

以下、ポジションについては代表発表時のポジションに基づいており、実際にプレイしているポジションとは違う場合は十分にありえます。

画像引用は日本ラグビーフットボール協会(JRFU)もしくはTwitterなど公共性の高いものを使用しています。

ポジションについては以前紹介した記事で書いたので参考にしてください。

https://generation73.xyz/sports/rugby-worldcup-2019-japan.html

リーチ マイケル

リーチマイケル

ポジション:フランカー(FL) 出身:ニュージーランド・クライストチャーチ

前回のイングランド大会でキャプテンをしていたのでご存知の方も多いでしょう。うちの奥さんもこの人だけは知っていました。(ただし名前は知らんと言ってた(笑))

全体かに引き続き、今大会ももキャプテンを務めますが、代表キャップ(出場歴は)はすでに60を超え、プレーだけでなく精神的支柱となります。

1988年10月生まれの30歳であり一番油の乗り切った時期ですが、日本へは15歳の時で日本に札幌山の手高校へ留学生として来日したのがきっかけで、すでに人生の半分を日本で過ごしています。

東海大学に進んだ後、社会人ラグビーに進んでいますが、2012年に大学時代の同級生である日本人女性と結婚しており、2013年に日本国籍を取得しています。

某スポーツ新聞には戦時中に彼のお祖父さんと日本兵が遭遇したというエピソードが掲載されていましたが、色々なキッカケがあって日本人として生きていくことを決めたようですね。

バリバリに日本に根付いている選手なので、他国から文句のつけようがない選手ですね(笑)。

具 智元(グ・ジウォン)

ポジション:プロップ(PR) 出身:韓国・ソウル

1994年7月生まれの25歳ですが、日本文理大学付属高校から拓殖大学へ進み、現在はHondaでプレーしています。

日本へは中学校時代からいるようなので、十年以上は日本に住んでいることになり、居住歴で代表要件をクリアしていますね。

お父さんは元韓国代表選手のようですが、プロップ(スクラムの一列目の両サイド)の選手らしく体重は120㎏以上をほこります。

中島 イシレリ

ポジション:プロップ(PR) 出身:トンガ・ヴァイオラ

1989年7月トンガ生まれの30歳。

トンガと言えば何と言っても大東文化大学のラトゥ、ラトゥと言えばトンガですねw(知らない人はゴメンナサイ)。

高校時代はロックやナンバーエイトなどバックローの選手だったようですが、現在は身体も大きくなりプロップとして代表選出されています。

同じく代表選出されたヴァル・アサエリ愛選手とはU-15トンガ代表の時のチームメイトのようですが、ポジションは現在とはそれぞれ逆だったそうです。

日本に来たのは2008年の高校卒業後、流通経済大学のスカウトがきっかけのようですが、その後NECに入ったあと現在は神戸製鋼でプレーしています。

2014年に日本人女性と結婚し、2015年8月には帰化し日本国籍を取得

現在は何か凄いことになっています(笑)。

ヴァル アサエリ愛

ポジション:プロップ(PR) 出身:トンガ

1989年5月生まれの30歳。前述のとおり中島イシレリ選手とは同級生で、トンガU-15 代表時代のチームメイトとなります。

イシレリ選手より一足早く高校時代に来日しており、正智深谷高校(埼玉)から埼玉工業大学へと進み、現在はパナソニックでプレーしています。

奥さんはあの萩本欽一(欽ちゃん)さんの親戚で、彼のお姉さんのお孫さんにあたる元テニスプレーヤーの萩本愛里さんだそうです。

2014年にはイシレリ選手と同様日本国籍を取得しています

トンプソン ルーク

ポジション:ロック(LO) 出身:ニュージーランド・クライストチャーチ

1981年4月生まれ、38歳のベテランフォワードです。

大型選手揃いの日本代表の中でも、196㎝と言われる高身長からも存在感は抜群です。デカい選手がいるなと思ったらトンプソンルークと思って間違いありません(笑)。

日本代表キャップはリーチマイケルを上回る66(2019年8月現在)をほこり、日本代表の海外出身者として最多となります。

また過去三回のワールドカップ出場を最後に代表引退を発表していましたが、今回代表を復帰を決め四大会続けてのワールドカップ出場となることが決定しました。

日本へは23歳の時(2004年)、三洋電機入りを機に来日し2006年からは近鉄に移籍し現在に至ります。

奥さんはニュージーランド出身の幼馴染で、お子さんも二人いるそうですが、2010年日本国籍を取得し帰化しています。

大阪弁の使い手です。

ヴィンピー・ファンデルヴァルト

ポジション:ロック(LO) 出身:南アフリカ

2013年にNTTでプレーするために来日して今年で六年目となります。

2017年には日本代表に初選出されています。

1981年1月生まれの30歳。

ヘル ウヴェ

ポジション:ロック(LO) 出身:トンガ

1990年7月生まれの29歳で、日本へは高校卒業後の2010年に拓殖大学入学のために来日しています。

拓殖大学では大学初となる外国人キャプテンを務めていますが、その後は社会人ラグビーでプレーするためヤマハ発動機に進んでいます。

2016年には日本国籍を取得し、日本人女性とも結婚しています。

ジェームス・ムーア

ポジション:ロック(LO) 出身:オーストラリア・ブリスベン

1993年6月生まれの26歳で、2016年東芝でプレーするために来日(2018年よりサニックスへ移籍)しています。

2019年7月日本代表として初出場し初キャップを獲得しています。

195cmの大型選手です。

ツイ ヘンドリック

ポジション:フランカー(FL) 出身:ニュージーランド・オークランド

僕がなぜか勝手にトンガ出身だと思っていたツイ選手ですが、出身はニュージーランドになります。生まれも育ちもニュージーランドのようです。

ただどうやら両親が元々はサモアの方のようなので、顔立ちがそっち系の顔をしているのは先ほど納得しました(笑)。

1987年12月生まれの31歳ですが、2007年帝京大学入学のために来日しています。

その後社会人ラグビーでパナソニックでプレーした後、2013年にサントリーニ移籍し現在に至りますが、2014年の8月には日本に帰化し、日本国籍を取得しています。

ピーター・ラブスカフニ

ポジション:フランカー(FL) 出身:南アフリカ・プレトリア

2016年から来日しクボタでプレーしています。

来日から三年が経過したため、2019年に代表初選出されています。

1989年1月生まれの30歳。なんだかこの年生まれ多いですね(笑)。

アマナキ・レレイ・マフィ

ポジション:ナンバーエイト(No8) 出身:トンガ・ハムラ村

日本が誇るフィジカルモンスターがこのアマナキ・レレイ・マフィです。

1990年1月生まれの29歳となりますが、2010年に花園大学にスカウトされ入学したものの、それまではトンガのアンダー世代の各代表に選ばれるほどのエリート選手でした。

大学卒業後はNTTのチームに加入し、日本の居住歴が経過した2014年には日本代表に選出されています。

ただ、その後試合中に股関節を負傷し、全治1年以上という大怪我を負ってしまっていますが、その時期に日本人女性と結婚したようです。

現在は無事に選手として復帰し元気な姿を見せていますが、確認したところ日本国籍を取得しているという情報は今のところ見つかりませんね。

まぁ、日本のために全力で戦ってくれるのであれば、そんな些細なことはどっちでもいいんですがね。

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アタアタ・モエアキオラ

ポジション:ウイング(WTB) 出身:トンガ

1996年2月生まれの若干23歳ですが見事代表に選出されました。

2015年に留学生として目黒学院(東京)にやってきた後、東海大学に進み、2019年から神戸製鋼でプレーしています。

レメキ ロマノ ラヴァ

ポジション:ウイング(WTB) 出身:ニュージーランド

1989年1月ニュージーランド生まれの30歳。

両親はトンガ出身で本人はニュージーランド生まれだそうですが、4歳の時にオーストラリアに家族で移住したようです。

オーストラリアの高校を卒業したあとは、19歳の時に来日し2009年からキャノンに加入し、現在はHondaでプレーしています。

2012年に日本人女性と結婚し、三人の子どもをもうけており、2014年には日本国籍を取得しています

2016年のリオデジャネイロオリンピックでは7人制ラグビーの日本代表のエースとして活躍し、4位入賞の原動力になっていますが、現在は15人制に専念しているようですね。

ウィリアム・トゥポウ

ポジション:センター(CTB) 出身:ニュージーランド・オークランド

1990年8月生まれの29歳ですが、2014年に日野自動車への加入を機に来日しています。

2016年からはコカ・コーラに移籍していますが、高校時代はオーストラリアの高校世代の代表に選ばれたことがあるそうです。

ラファエレ ティモシー

ポジション:センター(CTB) 出身:サモア・アピア

1991年8月生まれの28歳ですが、サモア生まれとは言うものの4歳の時に家族でニュージーランドに移住しているので、ニュージーランド出身とも言えますね。

2010年に山梨学院大学の監督の目にとまり来日しています。

卒業後はコカ・コーラに加入した後2019年から神戸製鋼でプレーしています。

2017年10月に日本国籍を取得し帰化しています

かなりのイケメン選手ですが、調べた限りでは結婚を機に帰化したという情報は見当たりませんね。

Twitterの画像には柴犬(黒柴)との画像が貼られていますが、柴犬好きなのでかなり性格はいいはずです(笑)。

松島 幸太朗

松島幸太郎

ポジション:ウイング(WG)、フルバック(FB) 出身:南アフリカ

さて15人の海外出身者と書きましたが、16人目となります(笑)。

1993年2月生まれの松島選手ですが、26歳とまだ若いものの前回イングランド大会で快速を活かした活躍をしたことや、明らかに海外顔なのに松島幸太郎という”ド日本人”の名前で覚えている方も多いでしょう。

実は彼はハーフであり、お父さんがジンバブエ人でお母さんが日本人となります。

2歳ぐらいの時から日本に来日していたりしたようですが、本格的に日本で暮らし始めたのは小学校入学となる6歳からのようで、途中故郷の南アフリカへの留学をしているものの東京都文京区の小学校・中学校で学んでいます。この時に日本国籍も取得していますね

高校は名門桐蔭学園に進み日本一を経験しています。

高校卒業後は再度南アフリカに戻りラグビー留学をしていますが、ラグビー強国である南アフリカのU-20代表候補に選ばれたにもかかわらず、これを辞退し日本代表を目指しこれを実現しています。

代表の中では178㎝と小柄な部類に入りますが、スピードで大男たちを翻弄する姿は痛快ですね。四年前に比べても大分ゴツくなってきました。

日本語はもちろんネイティブです。

まとめ

以上のメンバー15人を出身国別にまとめてみると以下のようになります。

  • ニュージーランド・・・5名
  • トンガ・・・5名
  • 南アフリカ・・・2名(※)
  • オーストラリア・・・1名
  • サモア・・・1名
  • 韓国・・・1名

※松島幸太郎選手を入れると3人。

選手個人のプロフィールを見ると分かりますが15人中過半数を超える8人が日本国籍を取得しており、単なるラグビーの日本代表のための”傭兵”ではないことは一目瞭然でしょう。

日本国籍まで取得となると、居住年数だけでなくスムーズにコミュニケーションをとるための日本語能力も必要となりますし、日本国籍を取得した選手のほとんどが日本人女性と結婚しており、完全に日本に根付いた生活を送っているようです。

もはや海外出身者ということで区別することすらナンセンスな感じもしますが、彼らを含めたラグビー日本代表の活躍を祈りたいと思います。

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