盛り上がってないのは気のせい!?
いよいよ来年の2020年は東京オリンピックが開催されます。
この前サッカーのワールドカップや冬季オリンピックをやっていたばかりで随分先の話だと思っていましたが、もうそんな時期を迎えており、時間が経つのが本当に早いと感じるのは僕が年を取ったせいでしょうか。
さて、東京オリンピックの話題はいずれ本格的に取り上げるとして、今年は何と言ってもラグビーのワールドカップが日本で開催される年となります。
前回のイングランド大会では強豪南アフリカ共和国をいきなり破るなど、世紀のジャイアントキリングとして世界中を驚かせ、日本国内でも大変盛り上がりましたね。
次戦のスコットランド戦も勝利し、決勝トーナメントまであと少し(最終的には3勝1敗で同率3位で予選敗退)でしたが、その活躍に勇気をもらった人も多いでしょう。
帰国後はラグビー日本代表をマスコミやテレビが放っておくはずもなく、小さなブームのようなものが起こり、急にラグビー好きの女子はニワカファンが増えたのは微笑ましい光景でしたね。
ところがあれから四年目を迎え、いよいよ地元日本での開催にはなりますが、
今年本当に日本でラグビーのワールドカップやるの?
というぐらいの静けさは一体何なんでしょうか。
開催まで約半年を迎えているわけなんですが、スポーツニュース以外でこの話題に触れられることはほとんどないわけで、スポーツニュースでラグビーに割かれる時間は相変わらずと言った感じです。
今回の放映権を持っているNHKや日本テレビでも
いよいよワールドカップだぜ!
という気合と意気込み見たいなものを感じませんし、ホント大丈夫なのかな?という感じすらします。
そこで勝手な危機感というわけではないんですが、今回はラグビーワールドカップ2019 日本大会の啓発と周知を兼ねて記事にしてみることにしました。
高校三年生の時に体育の授業で二か月ぐらいラグビーばかりやる変わった高校出身で”なんちゃってラグビーファン”の僕が解説したいと思います。
Contents
ラグビーワールドカップ2019日本大会 概要
(画像引用:「日本ラグビーフットボール協会」公式サイトより)
ラグビーワールドカップとは
15人制ラグビーの国対抗世界大会。
第一回大会は1987年にオーストラリア・ニュージーランドで16カ国を集めて行われ、以後四年に一度開催されています。
今年の日本大会で九回目の開催となり、初めてアジアでの開催となります。
※サッカーではオーストラリアがアジア枠に入っていますが、あくまで一般的な概念としてはアジア初となります。
開催期間
2019年9月20日から11月2日 まで
11月2日に横浜国際総合競技場で決勝戦が行われる予定です。なお全国14会場で試合が行われます。
出場国
本大会には20カ国が出場します。
- 日本(開催国)
- ニュージーランド(前イングランド大会の優勝国)
- オーストラリア(同2位)
- 南アフリカ(同3位)
- アルゼンチン(同4位)
- ウェールズ(同ベスト8)
- フランス(同ベスト8)
- スコットランド(同ベスト8)
- アイルランド(同ベスト8:以上が決勝トーナメントへの勝ち上がり)
- イングランド(同ベスト12)
- ジョージア(同ベスト12)
- イタリア(同ベスト12)
- ロシア(ヨーロッパ予選1位)
- フィジー(オセアニア予選一位)
- トンガ(オセアニア予選二位)
- サモア(ヨーロッパ・オセアニア地区のプレーオフ)
- ナミビア(アフリカ1位)
- アメリア(アメリカ1位)
- ウルグアイ(アメリカ2位)
- カナダ(最終プレイオフ)
開催国の日本と前回イギリス(イングランド)大会の上位12カ国は予選が免除されています。(日本以外だと11カ国なのでおそらく日本はベスト12なんでしょう。実際予選リーグはかなり惜しい3位でした)
なお日本は九大会連続九回目の出場となり、予選を含めて参加したチームは90カ国以上と言われています。
他のアジアの国はアジア・オセアニアの大会で結果を残した後、最終プレイオフで勝ち上がれば本大会出場が可能でした。
大会マスコット
本大会公式マスコットキャラは「レンジ―」というそうです。
歌舞伎の連獅子をイメージしているようで、中々カワイイですね。
”Japanese Kawaii”なデザインでアリだと思います。
ちなみにこの二体は親子の設定のようで、白髪のほうが”レン”で赤髪のほうが”ジー”という名前だそうです。(どっちが親なんだ?)
押さえておきたいラグビーの基礎知識
ラグビー初心者向けにラグビーそのものについて簡単な説明をしておきたいと思います。
人数
最近は7人制などありますが、一般的には1チーム15人で試合が行われます。
リザーブは8名いますが、交代枠に上限はありません。
ただし、怪我の多いスポーツなので交代は慎重になりますし、負傷交代(リザーブの代替出場は可能です)以外で一旦退場した選手の再度の出場はできません。
試合時間
前後半40分間、合わせて80分間(ハーフタイムは別に10分)で行われます。
なお80分経過後に即終了ではなく、一般的には規定試合時間到達後、プレーが切れる(反則やボールがタッチから出る)まで試合は行われます。
得点
- トライ・・・5点
- コンバージョンキック・・・2点
- ペナルティキック、ドロップゴール・・・3点
コンバージョンキックとはトライを決めたあとに自動的に与えられるキックとなります。
ペナルティキックは相手の反則時に選択可能であり、ドロップゴールとはプレイ中にキックで得点を決めたものですが、この際ボールは一度地面に落とす必要がありリスクをともないます。
トライした位置から並行に下がった場所ならどこからでも狙うことができますが、当然中央のほうがゴールを狙いやすいため、トライは可能であれば中央付近にするのはこのためです。
ちなみに僕は冬になると父親の影響で大学ラグビー(早稲田大学全盛期で堀越や今泉が中心選手だった時代)などを見るとことが多かったのですが、その時トライは4点でした。
ポジション
ラグビーには大きく分けてフォワード8人とバックス7人で構成されます。
分かりやすく言うとスクラムを組むのがフォワード、その後ろに広く展開して攻撃や守備に備えるのがバックスとなります。
プロップ、フッカー
スクラムの一列目の両翼がプロップ(PR)、真ん中がフッカー(HO)となります。
スクラムの前方に位置する選手のため機動力よりも体格やパワーが重視されるため屈強な選手が務めます。
ロック
スクラムの二列目の二人がロック(LO)となります。
スクラムの時はボールの書き出し、スローインの際にはボールの獲得のために高身長の選手が務めることが多いようです。
フランカー
三列目の両翼がフランカー(FL)となります。
一列目や二列目がスクラムでつぶれ役になることが多いのに対して、スクラムからの離脱もしやすい三列目のためパワーだけでなく機動力もより必要になってきます。
特にスクラムのブレイク時には相手のボールホルダーに対して最初に圧力をかけに行く必要もあるため非常に走り回らなければいけないポジションです。
ナンバーエイト
三列目の真ん中の選手がナンバーエイト(No8)となります。
ポジション的に8番と呼ばれることが多いのでこの名称がついていますが、パワーとともにスピードや判断力も必要となるフォワードの中でも司令塔的ポジションです。
そのためボールに絡むプレーも非常に多くなるので、より重要なポジションとなりチーム内でも最強のプレーヤーが務めている印象があります(あくまで個人的な感想です)。
スクラムハーフ、スタンドオフ
スクラムハーフ(SH)はスクラムにボールを入れたり、足もとから出てきたボールを拾い上げて、やや離れた後方に位置するスタンドオフ(SO)につなげる役目をします。
いわば攻撃の発射台とも言えるポジションですが、優れたハンドリング技術や、前線から選手がつぶれた際にいち早く駆けつけて球出しをするため敏捷性なども必要になります。
ただこのポジションはボールを掻きだす役目ため、基本的に他のポジションより相手選手の攻撃を受けにくく、小柄な選手も目立つポジションではあります。
スタンドオフは前線(SH)から出てきたボールを左右どちらかに振ったり、自分で前に行くこともできるので判断力に加えてスタンドオフよりフィジカルは必要になりますね。
攻撃のかじ取り役となるため司令塔とも言えるポジションであり、花形のポジションとも言えます。
ちなみに高校時代の授業ではさすがに危険も伴うのでポジションだけは先生が決めていたのですが、器用(貧乏)な僕はこのうちのどちらかをやらされることが多かったですね。
だからボールもたくさん触れる楽しいポジションだったのでラグビーはより好きになりました(笑)。
ウイング、センター(スリークォーターバック)
スクラムの際にバックスは後ろに広く並びますがこの人たちが攻撃を担います。
両翼は言葉の通りウイング(WG)、真ん中の二人がセンター(CT)となります。
彼らはスリークォーター(コートの4分の3)の位置に陣することが多いためスリークォーターバック(TB)と呼ばれることが多いようです(この呼び方はあまり知りませんでした)。
ウイングはパスワークで最後のトライを狙うことも多く脚の速い選手が務め、試合では非常に目立つ分かりやすいポジションとも言えますね。
センターの選手は自分で切り込んでいく場合も多いのでよりウイングよりも体格が大きくバランスのいい選手である必要がありますね。
フルバック
フルバック(FB)は文字通りチームの最後の関門となる選手です。
前回の大会ではあの五郎丸選手が務めましたが、相手の抜け出してきたウイングなどに追いつく能力や、一対一で確実にタックルを仕留めないといけないフィジカルも必要であるポジションであるため、身体能力がかなり必要なポジションとなります。
また最後方で支持を出すためかじ取り役を務めるたり、時には攻撃に加わるなどサッカーにおけるリベロのようなポジションとなります。
日本ではフルバックの選手がペナルティキックを務めることが多いような気がしますが、元々バックスにはキックの技術もいるためであり、特に決まっているわけではないようです。
まとめ
以上ラグビーをあまり知らない方向けに、とりあえずまとめてみましたが、ルールなどについても今後追記してみたいと思います。
ラグビーはボール一つででき、サッカーほど経験も必要ないので見るよりも実際にやったほうが面白いスポーツです。
僕の高校時代のラグビーの授業(たしか三年生の時)は、少々の雨なら僕ら生徒のほうから先生に”やりましょう”と直訴してたほど人気のスポーツで、脚の遅い僕でもドハマりしたスポーツでしたね。
中々やる機会はないと思いますが、そういうチャンスがあれば是非とも参加することをおススメします。