エリザベス女王杯2017予想 血統と脚質から勝ち馬を探る

エリザベス女王杯

年に一度の最強牝馬決定戦

エリザベス女王杯と言えば、僕が競馬を始めたころは牝馬クラシックの3冠目として存在していたレースですが、20年ぐらい前に秋華賞(GⅠ)が創設され、これにとって代わるレースとなりました。

同時にエリザベス女王杯はそれまでなかった古馬牝馬を交えて行われるレースとなり、文字通り牝馬の中で一番強い馬はどれなのか?を決めるレースとしての存在意義を高めるようになりました。

また、ディープインパクト登場前後に合せて、レースの質も変わり始め、これまでどうしても競走能力では牡馬には劣ると言われていた牝馬もウォッカやダイワスカーレット、ジェンティルドンナなどの登場により、このレースがただの牝馬限定レースに留まらず、有馬記念やジャパンカップに向けた世代間や性別間の力の差を測るレースとして重要度を増している印象を受けます。

今回も、この特設記事で今週11月12日に行われる第42回エリザベス女王杯(GⅠ)の予想を行っていきたいと思います。

毎度のことですが、膨大な文字量になるため、徐々に追記&リライトしていきます。(予想の最終決定は土曜日の23時までに行います)

(画像引用:JRA「エリザベス女王杯」公式サイトより)

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エリザベス女王杯概要

京都競馬場芝2200m外回りコースで行われます。コースは暫く直線が続くため、ポジション取りがし易いのが特徴のコースとなりますが、名物の第三コーナー坂上からのペースチェンジがやはりポイントであり、後半は断続的な脚を使う必要があり、非常にタフさが要求されるレースとなります。

レースの傾向

1996年に距離が2200mに変更されてからは大体2分12秒前後での決着が主になっており、勝ち馬や上位馬のラインナップを見返すと、マイルあたりの短距離を得意とする馬よりも戦績は決して成績が安定しているとは言えない中距離タイプの馬の活躍が目立ちます。

脚質に関してはほとんどが中団待機馬が勝利しており、先行して勝った馬はダイワスカーレットやファインモーションなど成績の安定している力のあるタイプしか通用していないという傾向が見て取れます。

レース内容に関しては上がり3ハロンのラップが11秒台が連続していることが多いことなどからも最後まで踏ん張れるスピードの持続力とスタミナが必要と言えます。

血統傾向としては特別に強いと言える系統の馬は見当たらず、気になった点としてはステイゴールド産駒の名前が他のレースほど上位馬に見られないこと、最近のレースでは若干スピードや決め手不足だと思われる種牡馬の産駒も好走している点が挙げられます。

また前年の好走馬が再び好走しているのも特徴かもしれません。

馬券攻略のカギ

乗り替わりがポイントか?

今回は出走馬のレベルが高いだけあって、有力馬の鞍上が変わっています。一流ジョッキーがどの馬に乗るかは一つのポイントになってくるでしょう。

リスグラシュー:武豊→福永

3歳牝馬クラシック戦線では安定した成績を残したリスグラシューですが、武豊ジョッキーは前走の京都大賞典でも騎乗したスマートレイアーへの騎乗が決定しています。

福永ジョッキーはテン乗りになりますが、元々今回の有力馬ヴィブロスの主戦であっただけに、弱点なども把握していると考えられ、不気味な存在と言えます。リスグラシューの持ち味についても幼馴染で仲のいい武豊ジョッキーから色々情報は仕入れているでしょう。

ディアドラ:ルメール→岩田

元々岩田が主戦であったディアドラですが秋華賞はルメールが乗って勝利しました。ルメールはヴィブロスへ騎乗するため、鞍上は岩田ジョッキーに戻る形になっています。

トーセンビクトリー:福永→アッゼニ

ここ2戦乗っていた福永ジョッキーからアッゼニに乗り替わっています。元々この馬は武豊ジョッキーが乗っていたことを考えても優先順位は低いのかもしれませんね。

参考レース

府中牝馬ステークス2017(GⅡ)

クロコスミアが見事逃げ切ったレースですが、見事スローペースに持ち込めたのが勝因でしょう。出走馬のうちトーセンビクトリーとクイーンズミラーグロはクロコスミアの上りタイムより遅いので完全に決め手不足でしょう。

1着 クロコスミア
3着 ヴィブロス
4着 クイーンズリング
5着 トーセンビクトリー
8着 デンコウアンジュ
12着 クイーンズミラーグロ

秋華賞2017(GⅠ)

このレース、特に上位3頭に関しては騎手の駆け引きの結果がすべてという印象を受けます。もう一度レースをやれば順位も変わるでしょうしおそらく力の差はそれほどないでしょう。

1着 ディアドラ 2分0秒2(重)
2着 リスグラシュー
3着 モズカッチャン

ヴィクトリアマイル2017(GⅠ)

このレースは完全な上り勝負になりましたが、スマートレイアーやクイーンズリング、ミッキークイーンは馬場の影響もあってか少し切れ味不足、ウキヨノカゼとルージュバックは伸びてはいますが完全にポジションが後ろ過ぎましたね。

2着のデンコウアンジュは馬場が少し悪い中33秒2の最速の上り、ジュールポレールは勝ったアドマイヤリードと近い位置にいながら着差をつけられており、極端な決め手がないことが分かりました。

2着 デンコウアンジュ 1分34秒1(勝ち馬アドマイヤリードから-0.2)(稍重)
3着 ジュールポレール
4着 スマートレイアー
6着 クイーンズリング
7着 ミッキークイーン
9着 ウキヨノカゼ
10着 ルージュバック

エリザベス女王杯2016(GⅠ)

ペースが上がる1400m時点での逃げ馬のタイムが1分27秒という超がつくスローペースでしたが、最後の4ハロン、坂上からペースは一気にペースが上がってゴールまで11秒台のタイムが続く我慢比べになりました。

タッチングスピーチ以下の馬は勝ったクイーンズリングより後ろの位置にいたにもかかわらず、上りタイムがこの馬より遅いので決め手がないと判断していいでしょう。

3着のミッキークイーンについてはこういったヨーイドンのレースは合っていないと言えますね。

1着 クイーンズリング 2分12秒9
3着 ミッキークイーン
8着 タッチングスピーチ
9着 マキシマムドパリ
11着 デンコウアンジュ

登録馬の血統診断と個人的評価

いつものように種牡馬別に行っていきたいと思いますが、今年はディープインパクト産駒が5頭登録されているのはいつものとおりですが、次いで多いのがマンハッタンカフェで3頭。

大体のケースとしてディープ産駒の次に多いのが、キングカメハメハやステイゴールド産駒なのですが、このあたりはいつもと違って独特と言えるかもしれませんね。

ヴィブロス

父:ディープインパクト 母の父:Machiavellian

昨年の秋華賞馬でありオーナーはあの元メジャーリーガー佐々木主浩さんです。今年ドバイで行われたドバイターフでもしっかりとした末脚で勝利しましたが、前走府中牝馬ステークスは休み明けやスローペースもたたってか、クロコスミアの2着に敗れています。

ドバイなどのレースも見る限り、決め手やレースセンスなど優れたものを感じますが、唯一の心配は血統面から判断した距離面です。

母系を見ると全姉にジェンティルドンナがいたためにGⅠクラシックに縁のなかったヴェルシーナ(ただしヴィクトリアマイルを2勝)や現役でも活躍中のシュヴァルグラン(父ハーツクライ)がいますが、両頭ともにゴール前での若干の詰めの甘さがやはり目立ちます。

おそらく2200mはこなせる距離であることに間違いはないものの、母の父Machiavellianや母の母の父Nureyevはスピードが勝ったタイプであり、100%の力を発揮できる距離かというと気持ち長いという印象を受けます。

中団から一気に最後仕掛けてくる展開が予想されますが、負ける時はこれまで案外あっさり負けたりしているので、不安がないわけではありません。

また中山記念で負けたメンバーが若干二線級だったということも考えると、まだトップクラスの馬と対戦しているとは言えず、このレースが試金石になるとも言えますね。

ジュールポレール

父:ディープインパクト 母の父:エリシオ

ヴィブロスと同い年になりますが、まだ一線級の対戦がヴィクトリアマイル(3着)ぐらいで底を見せていないのが魅力であり、心配な点です。

血統面で言えば母の父エリシオはジャパンカップにも出走したことのある凱旋門賞馬エリシオで、その父Fiary Kingは今もその系統が活躍中の大種牡馬Sadler’s Wellsということで底力に関しては若干心配なもののスタミナ面に心配はあまり感じません。

兄にサダムパテックがいることも心強いところですが、血統的には一発あってもいいかなとは思いますが、母系が少し重たいせいか末脚が極端に鋭いとまでは言えませんね。

スマートレイアー

父:ディープインパクト 母の父:ホワイトマズル

既に7歳の牝馬ですが、いまだ元気さが目に付く仕事のできる熟女です。

末脚が切れるタイプではないため前々から京都の中距離コースが合うと個人的には見ていた同馬なんですが、前走京都大賞典はそれを証明するように勝ちきってくれました。

個人的にはディープ産駒には少数派の一気に突き放す脚がないのが弱点ではありますが、しっかり最後まで走り切ってくれる所と、鞍上は最近絶好調の武豊という点は魅力ですね。

血統的には母の父はダンシングブレーヴの代表産駒の一頭ホワイトマズルですが、リファール系にありがちな揉まれ弱さや不器用さはどことなく感じますね。

力のある馬であり、京都コースでの相性の良さは魅力ですが、どうもオッズ予想で人気になっているは過剰な人気の印象を受けます。

あくまで有力馬の一頭だとは思いますが、勝ち負けするにはやはり武豊の神騎乗が必要でしょう。

タッチングスピーチ

父:ディープインパクト 母の父:Sadler’s Wells

現在5歳ですが、3歳の身で挑んだエリザベス女王杯は3着好走したものの、4歳の春以降は謎の不振が続きます。

成績や血統面を見る限りスピード不足の印象を受けますが、母系がやはり重たく現代競馬にあったスピードの血が見当たりません。近親には世界的な活躍馬ならび良血なのは間違いありませんが、今のところ馬場が荒れて時計がかかることを祈るしかないような感じがします。

また馬体重もある程度減っていないと難しいのではないのでしょうか。繁殖牝馬としてはかなり面白いとは思うんですが・・・。

ミッキークイーン

父:ディープインパクト 母の父:Gold Away

オークスと秋華賞を制している割には人気しなさそうなので美味しい思っている一頭です。

キャリアの中での唯一の謎の敗戦なのが春のヴィクトリアマイルです。このレース以外はある程度強い牡馬が相手だったのでしょうがないなとは感じていましたが、このレースだけは謎ですが、あえて理由を見つけるとすれば若干の切れ味不足が原因だったのでしょうか。

つまりはスマートレイアーに若干近いタイプだとは思いますが、この馬に比べて母の父の父にNureyevがいるので若干すがるさはこちらのほうが高い印象を受けます。

実績、距離などを考えると本命にしていい馬だと思いますが、問題は騎手ですね。浜中君がマイナスだとは思いませんが、最近外国人や武豊ばかりがGⅠで活躍しているので、少し信頼度は下がります。

でもこの馬があとGⅠを勝つとしたらここしかないという気もするので悩むところです。

クイーンズミラーグロ

父:マンハッタンカフェ 母の父:In Excess

最近は大崩れのない成績を残していましたが、前走府中牝馬ステークスは上りの競馬になって久々の二けた着順に沈んでいます。これまでの成績などからも決め手不足、時計勝負が苦手なのが見て取れ、他のマンハッタンカフェ産駒2頭に比べて若干格落ち感があります。

血統を見てみると母系は芝の中距離を得意とするCaro系のIn Excessにシアトルスルー系の配合ということでスプリント力に若干欠ける印象があります。

いずれの系統も強い時は強いが、調子が悪いとサッパリというタイプなんですが、もう一つアクセントがほしいなと思わせる配合ではありますね。

あくまでGⅢぐらいまでの馬という印象です。

クイーンズリング

父:マンハッタンカフェ 母の父:Anabaa

ここの所パッとしない結果が続いていますが、昨年のエリザベス女王杯を勝利するなど、京都コースでの相性の良さ(2-1-0-1)が不気味ですし、マイルあたりでの敗戦を距離が短すぎたと考えれば説明はつき、さらに怖い一頭という印象を受けます。

血統的には母系はDanzig系のAnabaaに伝説の名馬Sea Birdの系譜をひきつぐBeringやRivermanなど一発のありそうな馬たちが並びマンハッタンカフェ産駒三頭の中では一番警戒が必要な気がします。

ルージュバック

父:マンハッタンカフェ 母の父:Awesome Again

この馬の場合戦績を見るとたまにマンハッタンカフェ産駒とは思えないぐらいの鋭い上り(時には32秒台)を記録しているレースがありますが、好走時の共通パターンとしてペースが遅かったという共通点があります。

この馬の凡走パターンも含めて分析してみると、マイルあたりで後方からゆっくり行くと当然前も止まらず届かず、かといって中距離で好位につけると最後が甘くなるなど、色々条件がそろわないとダメなようです。

オークスの2着を振り返ってみてもゆっくり行ってピュッと上がれたことが好結果につながったようですが、ベストは平均ペースを内枠で脚をためて差すパターンでしょう。自分で動くとダメそうなので外枠なら消しですね。

血統的には父マンハッタンカフェは元々鋭い決め手を持っているタイプではなく、弱い相手にしっかり勝つタイプで、芝だけでなく脚抜きのいいダートも得意としています。母系は芝ダート兼用のDeputy Minister系Awesome Againということで、父系の特性と少し似ている馬同士が配合されていますが、こういったタイプは能力の絶対値で勝負するタイプなので、大化けは難しいでしょうね。

トーセンビクトリー

父:キングカメハメハ 母の父:サンデーサイレンス

もう一頭のキングカメハメハ産駒マキシマムドパリと同じような配合ですが、何と言ってもこの馬はお母さんがあの名牝トゥザヴィクトリーというのがポイントでしょう。トゥザヴィクトリーは僕も現役時代ガッツリ見ており、このエリザベス女王杯も勝利していますが、彼女ほどのスケール感はこの馬には感じませんね。

母親が中距離タイプだっただけにこの馬もマキシマムドパリ同様キンカメ産駒にしてはピリッとしないところがありますね。

決め手に欠けるタイプなので、勝ち負けを狙うのであればお母さんと同様思い切って前に行くしかありませんね。

マキシマムドパリ

父:キングカメハメハ 母の父:サンデーサイレンス

GⅢを2勝していますが、これまでのレースぶりを見ていると、勝ったレースや好走したレースなどの上りタイムが大体35秒~36秒台と、ある程度時計がかかった時に好走しています。

やはり直線での迫力に欠けるのがこの馬の弱点に感じますが、キングカメハメハ産駒らしい軽さがないので母系の影響が強いのかもしれません。

デンコウアンジュ

父:メイショウサムソン 母の父:マリンエバート

今年のヴィクトリアマイルは鋭い末脚を繰り出し2着に食い込み波乱を演出しましたが、その後はやはりぱっとせず、あの激走は何だったのか?と思わせる謎の馬です。

色々レースのスタッツを分析してみると、やはり前半溜められたときはしっかり伸びているので、1000mを61秒ぐらいのペースでいけてこそ本領を発揮する馬なのでしょう。

血統的には父が地味な割には意外と頑張っているメイショウサムソン(父オペラハウス)で母の父がNijinsky系の中では素軽さもあり芝特化型のCaerleonの息子マリンエバート。これだけ見るとたまに繰り出す強烈な末脚はどこからくるか少し疑問な感じがしますが、父系に入っているダンシングブレーヴの血の影響なのでしょうか。

リファール系は距離がこなせるはずなのに揉まれ弱いところがあるため極端な距離で活躍したりしますが、ここぐらいしか説明がつきませんね。

秋華賞に関しては後方で溜めてドーンというレースはおそらく通用しないのでこの馬はさすがにないでしょう。

個人的には1400mから1600mあたりがベストな気がします。

プロレタリアト

父:ハーツクライ 母の父:キングカメハメハ

すでに6歳であり重賞での実績もないので買える要素がありません。今回はまずないでしょう。

リスグラシュー

父:ハーツクライ 母の父:American Post

前走秋華賞は初のGⅠ制覇か!?と一瞬期待しましたが、残念ながらまたもや善戦で終わり2着となりました。能力は高いものの、どうしても一瞬しかいい脚が使えないのがイマイチ価値れきれない原因でしょう。

血統的には父ハーツクライの特徴をよく受け継いでいる印象を受けるので距離や成長力に関して全く問題はないでしょう。

問題は前走道悪の馬場を激走したダメージだけです。

ディアドラ

父:ハービンジャー 母の父:スペシャルウィーク

3歳牝馬三銃士の一角で秋華賞の勝ち馬です。確実な末脚やここまで三連勝ということで力や充実感は認めますが、休み明けからすでに四戦目。前走はかなりの消耗戦だったのでやはり気になるのは疲れであり、評価はマイナスさざるを得ないでしょう。

血統的には最近大活躍中のハービンジャーで、どの馬も鋭く内をついて伸びてくるイメージがありますね。おそらく操作性に優れた器用さと脚があるのでしょうが、逆に言うとディープインパクト産駒のように大外をぶん回して伸びてくるタイプではないのかもしれませんね。

母の父スペシャルウィークからゴール前での踏ん張りを引き継いでいるのでしょうが、やっぱりローテーションだけが気がかりです。

モズカッチャン

父:ハービンジャー 母の父:キングカメハメハ

ディアドラとならぶハービンジャー産駒のツートップとも言える馬ですが、ディアドラに比べてポジショニングがいいのがやっぱり魅力ですね。ただ逆に言うとディアドラ最後まで伸びてくるのに対して、最後の最後で踏ん張れないのがスペシャルウィークとキングカメハメハの差なのかなぁと感じてしまいます。

もちろんポジショニングの差はあるとは思いますが、ディアドラが母系にスペシャルウィークという底力とスピード、スタミナを兼ね備えた馬がいるのに対して、モズカッチャンはキングカメハメハにStorm Bird系のStorm Boot、Danzigの息子のChiefs Crownなど、中距離はこなせるもののどちらかと言えばスピードタイプの馬が並び、ヨーロッパ的な重厚さに欠けます。

ここがゴール前で踏ん張れない原因なのかなと感じてはしまいますが、僕個人としては一生懸命走っている姿はなんか好きなので応援はしています。

ウキヨノカゼ

父:オンファイア 母の父:フサイチコンコルド

あまり知らない馬なんですが、戦績を見ると着順はイマイチなのが続いているのにほとんどのレースでトップ3に入る末脚を記録しているなど面白い馬ですね。

血統は父がオンファイアで、全兄にブラックタイド、ディープインパクトというすでに種牡馬として大成功している二頭がおり、劣化版とは言えある程度走ることは間違いないでしょう。

母系は母の父が、奇跡のダービー馬と呼ばれたフサイチコンコルドですが、かつて日本ではかなりの相性をみせていたCaeleon系種牡馬だったものの、期待されたほどの成績が残せませんでした。母の母の父はオジジアンですが、最近あまり名前を見なくなったかつてのスプリント系種牡馬ですが、どちらも少しトレンドから外れているような血統と言え、パンチが足らない印象を受けますね。

エテルナミノル

父:エンパイアメーカー 母の父:フジキセキ

今回は重賞の勝ち馬が多いため全く話題になっていないエテルナミノルですが、前走は1600万円以下の条件戦ながら5馬身差の圧勝、前々走はクイーンステークス(GⅢ)で5着と、調子の良さが光ります。

まだ4歳であり面白い存在なんですが、血統的にはちょっと買えません。

父エンパイアメーカーはダートを得意とするスピードタイプですが、何分芝での実績がないゴールドアリュールのような完全にダート系の種牡馬だというのが致命的だと言えます。今回のレースがマイルあたりだったのならあわよくば2着ぐらいはと好意的な見方もできるんですが、長いスパートが必要と思われるレースの傾向などを考えても、買いにくいと思います。

母系はフジキセキがスプリント戦からマイルあたりで活躍する馬を多く輩出していますが、元々はしっかりとした中距離タイプの配合で潜在的なスタミナは内在しています。また母の母の父は完全なスタミナタイプのリアルシャダイなので、土台そのものはしっかりしている印象は受けるんですが、やっぱりエンパイアメーカーという名前を見てしまうと、買いにくいんですよねぇ(笑)。

あと全体的にもうちょっとスピードの血がほしいところですね。母系をさかのぼってもリファールはいるんですが、逆に不器用なタイプなんで適性距離を狭めているような感じを受けるんですよね。

プリメラアスール

父:スペシャルウィーク 母の父:アジュディケーティング

まだ1600万円以下を勝ったばかりの身ながら昨年のエリザベス女王杯は逃げて5着に踏ん張り、軽視のしにくい存在ではあるものの、成績は安定しません。

血統面を見ると父スペシャルウィークが日本古来で培われた長距離血統にサンデーサイレンスがからみブエナビスタやシーザリオなど時に大物を送り出しています。ただ母系は母の父アジュディケーティング(Danzig系)がダートや短めの下級条件を得意としており底力に欠けます。

血統的には正直なところ逃げてどこまで踏ん張れるか、前年は少し出来過ぎただけかなという印象です。

ハッピーユニバンス

父:ジャングルポケット 母の父:サンデーサイレンス

一線級の馬との対戦は初めてとなりますが、ここまで特に実績がありません。また、成績が特に安定しているわけでもなく買える要素がほぼないと言えます。

血統面に関しては父ジャングルポケットは時折あっと驚くGⅠホース出しますがここ数年は少し産駒の活躍も大人しくなっていますし、母系にサンデーサイレンスがいるものの、他にこれと言った気になる点も見当たらず、このフロックで何とかなりにくいレースの性質から考えても難しいような気がします。

クロコスミア

父:ステイゴールド 母の父:ボストンハーバー

前走の府中牝馬ステークスは5番人気ながら逃げ切り、一気に穴馬としての存在感が出てきましたが、父ステイゴールドというところがいかにもという感じがしますね。

条件戦を含みながらここ4戦で3勝しており調子の良さは買える所ですが、4歳になって本当に力がついたのかは、正直なところこのレースを走ってみなければ分かりません。

血統を見てみると父ステイゴールドはいまや立派なトップ種牡馬で説明不要ですが、母の父はCapoteの息子のボストンハーバーで若干淡泊さは感じますが、お祖母さんがNashwan×Sadler’s Wellsということで、一昔前ならヨーロッパの一流血統という感じがしますね。

ただここに少し真逆のアメリカンな血が配合されているのがなんとなくバランスが悪いかなとは感じてしまいます。

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エリザベス女王杯2017 最終予想

まず本命はヴィブロスにしたいと思います。

ローテーションも休み明け2戦目ですし、前走の内容もよく、ある程度前目に行けて抜群の決め手を持っているということで、戦績などを含めて総合するとこの馬を上回る存在がいません。鞍上もルメールということで秋華賞を勝ったディアドラよりもこちらを選んでいる点は心強い限りです。

対抗はリスグラシューとクイーンズリングで悩んだのですが、誰が乗っても、どんな展開でも大崩れしなさそうという点でリスグラシューにしました。福永君は最近あまりぱっとしませんが、久々にいい馬が来たような気がするので彼の戦略性と馬の器用さを含めて対抗(〇)です。

同じ3歳牝馬のディアドラに関してはローテーションがやはりきつすぎる点と、ちょっと外目の枠に行ってしまったことや前走は少し出来過ぎな結果だったような気がするので、消しました。モズカッチャンに関しては前走で勝ちきれない馬だということがハッキリしました。もうちょっと内枠だと面白いとは思いますが、それほど重視しなくてもいいと思います(印は注まで)。

あと勝ちれそうな馬はすでにGⅠを勝っているクイーンズリングとミッキークイーンまでかなと感じたのですが、少しだけクイーンズリングのほうが小足がききそうということでこちらを単穴(▲)としました。ミッキークイーンはなんとなく最近ズブそうなのと、京都コースで伸びてくるイメージが湧かなかったので△までとしました。

クロコスミアは前走逃げてスローペースだったとはいえ、かなりいい内容だったので押さえておく(×)ことにしました。あとモズカッチャンとジュールポレールに関しては展開次第で突っ込んでくる力はあるとみて(注)としました。

あと強いて言えば、この次にディアドラという感じですね。スマートレイアーは少し乗り方が難しいんじゃないかと想像して乗り替わりはマイナスと判断しました。

◎ ヴィブロス(16)
〇 リスグラシュー(6)
▲ クイーンズリング(7)
△ ミッキークイーン(10)
× クロコスミア(4)
注 モズカッチャン(5)
注 ジュールポレール(13)

仮想投票

最近予想が不振なのでヤケクソ気味なのですが(笑)、すべて馬連で

16から6、7、10、4、5、13
6から7、10、4、5、13
7から10、4、5、13と
4-10

中途半端ですが計15点の1,500円です。

そろそろ当てたいので手広くいきました(笑)