牝馬クラシック第一弾は桜花賞!
初めて馬券を買って見た桜花賞はベガが勝った1993年のレースだったのですが、あれから25年が経ち、ひ弱さばかりが目立ちどことなく強さを感じなかった彼女から二頭のGⅠホース(アドマイヤベガとアドマイアヤドン)や孫にハーブスターという一流馬が出てくるとは当時は想像できませんでした。
そういった血のつながりを感じることができるのが牝馬限定レースの楽しみではありますが、今年は血を紡ぐという意味でも昨年デビューの新種牡馬オルフェーヴルの子供やロードカナロアの第一世代の子供が思いのほか多数登録しており楽しみなレースとなっています。
果たして今年はどんな血のドラマが生まれるのか、はたまた十年後、二十年後の未来のドラマのどんな伏線になるのか注目してみたいと思います。
レースは2018年4月8日(日)阪神競馬場で行われます。
Contents
血統や登録馬の寸評は姉妹サイトで行います
このブログではGⅠレース中心の予想を昨年からしてきたわけですが、今年あたりから検索エンジンのアルゴリズム変動もあり予想記事のアクセスが極端に伸びなくなってきたので、今回はもう一つのブログである競馬特化サイトでも予想を行っています。
ただ、同じような記事を書いてもしょうがないのと、僕も面白くないので、いつものような一頭一頭にフォーカスした記事は姉妹サイト「ウマナミ」のほうで行い、こちらはあくまで馬券的中を狙ってあまり深く考えずに、第一印象を重視しながらの予想をしてみたいと思います。
印象重視のほうが馬券が当たる(笑)せいもあるのですが、個人的にどういった内容のほうが検索で上にくるか実験的な意味合いもあるのでお付き合いいただければと思います。
誰も参考にしていないと思いますが、血統が気になる方は上記サイトを参考にしてください。
人気馬の取捨選択
さてここから馬券考察をしていきます。
過去10年間の三番人気以上の成績は〔6-7-2-15〕といった成績になっているようで、三十頭中半分が馬券圏内に絡んでいるようで信頼が出来そうですね。
某競馬サイトの想定オッズでは
- (一番人気)ラッキーライラック
- (二番人気)アーモンドアイ
- (三番人気)リリーノーブル
となっており次点でマウレアが四番人気と予想されています。
ラッキーライラック
父:オルフェーヴル 母の父:Flower Alley(Seattle Slew系)
4戦4勝ということでこの馬を馬券から外す要素が全くありませんね。
ただ父オルフェーヴルや祖父ステイゴールドは突然訳の分からないレースをすることがある種牡馬なのと、騎手が石橋脩(いしばし しゅう)君というのがかなり不安ですね。
これまでの彼の騎乗実績を調べてみると重賞レースの騎乗中一番人気で一度しか勝っていないという不気味なデータ(騎乗は八回か九回)があります。
これが普通のGⅠであれば少し安心できるのですが、展開が忙しく乗るのが難しいと言われる桜花賞なので絶対の信頼を置くのも危ないでしょう。
血統的にも二着、三着はあり得るような気がしますね。
ポイントはジョッキーともども普通のレースができるかどうかでしょう。
アーモンドアイ
父:ロードカナロア 母の父:サンデーサイレンス
この馬は逆に鞍上がルメールというのはプラスポイントですね。
ただこの馬の場合シンザン記念(GⅢ)の勝ち方がスローペースの中後ろから一頭だけ突き抜けてくるという勝ち方だったものの、相手がカシアスやカフジバンガード、ファストアプローチといった決め手があまり鋭くない二線級だったことを考えると過剰人気にさえ思えます。
レース内容も1分2秒7で行っての34秒4という上りは平凡ですね。
血統面を見てもロードカナロアは決め手というよりも、あくまでスピード面で勝負するタイプの種牡馬のはずなので、こういったレース内容で評価されている点は非常に危険な感じがします。
マウレア
父:ディープインパクト 母の父:Storm Cat
前走チューリップ賞はラッキーライラックとの直接対決で完敗の2着ですが買える要素はたくさんあります。
まず鞍上が桜花賞で抜群の成績を誇る武豊ジョッキーであることと、彼は前走でこのマウレアにはテン乗りだった点です。
結果はラッキーライラックより後ろから行っての二馬身差で、同じ上りタイムということを考えると乗り方次第で修正は可能でしょう。
これが逆の立場であればノーチャンスでしょうが望みは十分あると思います。
またもう一つ心強い点はディープインパクトが七世代中四世代で桜花賞馬を出している点ですね。
二着馬も非常に多く出しているので、ディープインパクト産駒と相性のいいStorm Catとのキズナ配合も心強く、決め手に優れた配合です。
リリーノーブル
父:ルーラーシップ 母の父:クロフネ
鞍上は川田ジョッキーのようでここはひとまず安心です。
この馬の場合か散れないレースが続いていますが、やっぱり血統的なものであり同じルーラーシップ産駒のダンビュライトと同じくGⅠでは切れ味不足なのでしょう。
また不気味なデータとしてはサンプル数は少ないものの、ルーラーシップ産駒が約50回重賞に出走したうちで阪神競馬場では2着一回、3着一回したことしかないことですね。
また母系を調べてみても重賞で見事に勝ちきれない近親馬が多くいですね。
母の父クロフネは爆発力のあるVice Regent系ですが、この血統は逃げたリ追い込んだり極端なレースをした時に強いレースをするので、タイプ的に当てはまらない感じもしますね。
そう考えると父親似と言え、もうちょっと落ち着く距離のほうがいいのかもしれません。
参考レース
フラワーカップ
3月17日 中山競馬場 芝1800 GⅢ 良
1着 (カンタービレ) 1分49秒2
2着 トーセンブレス
前半4F:49秒4 後半4F:47秒7
最速ラップが11秒5という時計のかかる馬場だったようですが、2着に来たトーセンブレス(父ディープインパクト)はよく詰めたというべきでしょうか。
34秒6という上り時計は芝状態を考えるとまぁまぁに感じるものの、6F通過を逆算すると1分14秒6なので、これだったら交わしてほしかったところですね。
母系がフェアリーキング系の(サドラーズウェルズの全弟)ファルブラヴ×カーリアンということで、現代的なスピード血統も見当たらずもしかしたら時計はかかってよかったのかもしれませんね。
パンパンの良馬場に若干疑問を残します。
フィリーズレビュー
3月11日 阪神競馬場 芝1400m GⅡ 良
1着 リバティハイツ 1分21秒5
2着 アンコールプリュ
3着 デルニエオール
4着 アンヴァル
10着 モルトアレグロ
15着 コーディエライト
前半4F:45秒4 後半3F:36秒1
時計が出る馬場だったとは言え45秒4は比較的早いペースですね。
勝ったリバティハイツ(父キングカメハメハ)7番手からの抜け出しで上りは35秒3。逆算すると46秒2なので悪くはないないものの、レースを見ていると展開に助けられた感じはありますね。
逆に同じような位置にいた三着のデルニエオール(父ステイゴールド)に関しては上りが35秒5(前半46秒1)なので、このペースへの対応力は疑問で、後方待機か距離延長のほうが歓迎でしょう。この条件では決め手の部分で目立つものがありませんね
最速の34秒7で上がったアンコールプリュ(父ディープインパクト)は前半46秒9と楽できたことを考えると、少し物足りないような印象で決め手に疑問を残しますね。
一番人気だったモルトアレグロ(父Speightstown)は二番手追走(前半45秒6)からの36秒5の内容で、飛ばし過ぎて止まっただけなので度外視はできますが、もうちょっと違う乗り方はできなかったんでしょうか。
レース内容に関しては上位陣にそれほど差はない印象でした。
アネモネステークス
3月11日 中山競馬場 芝1600m オープン やや重
1着 ハーレムライン 1分35秒5
2着 レッドレグナント (逃げ)
前半4F:48秒0 後半4F:47秒5
逃げたレッドレグナント(父ロードカナロア)が二着、二番手追走したハーレムライン(父マンハッタンカフェ)が勝ったことを考えると前有利な展開だったと言えます。
比較的キレイなラップタイムを刻んでおり最後の1ハロンも12秒0と止まっていないので、逃げたレッドレグナントにとっては満足な展開だったでしょう。
そう考えるとハーレムラインは交わしただけというレースとも言え、底はまだ見せていないと言えるので切れませんね。
チューリップ賞
3月3日 阪神競馬場 芝1600m GⅡ 良
1着 ラッキーライラック 1分33秒4
2着 マウレア
3着 リリーノーブル
6着 シグナライズ
7着 スカーレットカラー
10着 サヤカチャン (逃げ)
前半4F:47秒5 後半4F:45秒9
最速ラップ10秒7が示すようにかなり時計の出る馬場状態だったようですね。
上位三頭がいずれも先行していたことを考えると行った行ったの競馬だったと言えます。
最速上りはラッキーライラックとマウレアが33秒3の同タイムですが、抜け出す脚に関してはラッキーライラックが頭一つ抜けており、この馬の強さばかりが目立ったレースでしたね。
溜めてヨーイドンの競馬では他馬は逆転不可能ですね。
クイーンカップ
2月12日 東京競馬場 芝1600m GⅢ 良
1着 (テトラドグマ) 1分33秒7 (逃げ)
2着 フィニフティ
5着 マウレア
12着 ツヅミモン
前半4F:46秒0 後半4F:47秒7
最初と最後の1F以外は12秒以下のラップが続いており、かなり澱みのない流れのレースだっと言えます。
勝ったテトラドグマの能力の高さは間違いありませんが、桜花賞には出走しないようですね。
2着のフィニフティ(父ディープインパクト)は最終コーナー八番手からの五着、マウレアは三番手からの5着ですが、レーススタッツはそれぞれ前半5Fが58秒8で上り3F35秒5と58秒1-36秒1で、マウレアに関しては早い流れに乗ってしまって末脚をなくしてしまった印象です。
どちらもディープインパクト産駒ですが、マウレアはこのあとのチューリップ賞では緩い流れだとしっかり伸びたことを考えると、スピードの持続力には若干弱点があるかもしれませんね。
エルフィンステークス
2月3日 京都競馬場 芝1600m オープン 良
1着 レッドサクヤ 1分35秒6
前半4F:46秒9 後半4F:48秒7
レースラップは前傾になっていますが、勝ったレッドサクヤ(父ディープインパクト)は後方待機なので1分0秒2で行って35秒4であがっていますね。
抜群に早い時計が出る馬場ではなかったにしても、若干物足りませんね。
フェアリーステークス
1月17日 中山競馬場 芝1600m GⅢ 良
1着 プリモシーン 1分34秒6
2着 スカーレットカラー
10着 サヤカチャン
前半4F:48秒0 後半4F:46秒6
1着のプリモシーン(父ディープインパクト)と2着スカーレットカラー(父:ヴィクトワールピサ)は4コーナー外を回って同じような位置にいましたが、一瞬伸び欠けたスカーレットカラーは結局思ったほど伸びず、残り150mぐらいで突き放したプリモシーンとは対称的でしたね
勝ったプリモシーンの上りが34秒5だったのですが、逆算すると1000mの通過は1分0秒1で、芝の状態はある程度良かったことを考えるともうちょっとスパッと伸びてもいいような気がしますね。
ただこの馬は休み明けだったという理由はあります。
レース内容からスカーレットカラーとサヤカチャンは桜花賞という舞台は力不足に感じます。
阪神ジュベナイルフィリーズ
2017年12月10日 阪神競馬場 GⅠ 芝1600m 良
1着 ラッキーライラック 1分34秒3
2着 リリーノーブル
3着 マウレア
4着 トーセンブレス
最終予想
力で言えばラッキーライラック一強でしょうが、そこは紛れのあるフルゲートということで、騎手の経験値と枠順で対抗までにしました。
今回重視するのは血統です。
やはり抜群の相性を誇るディープインパクト産駒には逆らえないので、マウレア(17)、フィニフティ(16)、プリモシーン(15)はまだ底が完全に見え切ってないということで入れてみました。
特にマウレアに関しては某番組で武豊ジョッキーが、チューリップ賞は優先出走権を確実にとるために多少仕掛けを我慢したような発言をしていましたし、オークスにも賞金が足りてそうなので、思い切ったレースができるということを含んだような言い方をしていました。
勝負に行って飛ぶ可能性はありますが、最内に閉じ込められるリスクよりも、まだ外枠のほうがましということで印は逆にしました。
残りのトーセンブレスなどの他のディープ産駒は詰めてくるでしょうが、先行力やギアチェンジの面で不安で詰め切れないような気がします。
また今回軽視したのはロードカナロア産駒です。
今年出走している第一世代は確かに活躍しているのですが、何となくこの種牡馬はGⅡまでという気がしてGⅠで足らないような気がしているので、今回はその勘を信じて軽視してみましたが、勝たれたらもうゴメンナサイするしかないでしょう(笑)。
逆に穴っぽくねらうのが唯一のキングカメハメハ産駒のリバティハイツと忘れたころにぶっ飛んでくるマンハッタンカフェ産駒のハーレムライン、オルフェーヴルの全妹のデルニエオールです。
この三頭頭に関してはペースが少し落ちつたレースになった時に内を打ちて伸びてきたリ、途中からの我慢比べに強そうな血統ということで面白い感じがして入れてみましたし、デルニエオールはやはりオルフェーヴルの下ということでやっぱり切りにくいですね。
ただ今回はあっさりラッキーライラックが勝って二着三着もマウレアやリリーノーブルで決まりそうな感じもしなくはないんですよね。
まあ本命サイドで決まっても面白くないので、今回は馬券的に狙った予想でもありますね。
◎ マウレア(17)
〇 ラッキーライラック(1)
▲ フィニフティ(16)
△ リバティハイツ(3)
× デルニエオール(12)
注 リリーノーブル(5)、ハーレムライン(8)、プリモシーン(15)
買い目(仮想投票)
◎→他の指名馬へ馬連で流し
〇→▲、△、×
計10点 1000円です。