毎日王冠2017予想 ソウルスターリング対ディープインパクト軍団

毎日王冠

天皇賞・秋に向けてソウルスターリングの現在の立ち位置が分かるレースに

今週は古馬の中距離戦線を語る上で非常に重要な毎日王冠(GⅡ)と京都大賞典(GⅡ)がそれぞれ東京競馬場と京都競馬場で行われますが、毎日王冠は8日(日)、京都大賞典は9日(月)の開催になります。

土日以外の開催と言えば、かつては年はじめぐらいで、僕もこの毎日王冠から京都大賞典という豪華すぎる流れが非常に好きだったのですが、レースの日程が変わっていたり新しいGⅠレースが増えているなど、しばらく競馬から目を離していた隙に細かいところが変わっていますね。

さて今回は昨日もお伝えしたように毎日王冠の予想です。

毎日王冠と言えば、約1か月後の天皇賞・秋と同じ舞台で行われるため、ステップレースとしては非常に重要なレースとなりますが、春の実績馬や怪我明けの馬などがどういった状態で出てくるかなど確認の意味でも非常に重要なレースとなります。

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毎日王冠(GⅡ)とは

毎日王冠は10月の頭に東京競馬場(芝・1,600m)で行われるGⅡレースとなります。

1,800という中距離タイプやマイルタイプの馬にも対応可能な距離であるため、天皇賞・秋やマイルチャンピオンシップなどのステップレースとしてかなりの有力馬が出走してくるため、GⅡレースの中でも最上位とも言ってよいぐらいの格の高いレースとなります。

コースの傾向とレースの展望

コース形状が独特ですので外枠が不利というデータがしっかり出ています。

スタート直後にすぐに2コーナーを迎えるため、一斉に先行馬が殺到するので先行馬にとっては包まれないようにしなければいけませんし、なかなかシビアなスタート直後の位置取りの争いとなります。

レースそのものは直線残り300mまで坂があるため直線まで末脚を溜める必要があり、例年通りであればスローペースで流れることが予想され、最後はやはり決め手が勝負の分かれ目になります。

今回はテンから飛ばしていきそうな馬がいないこともあり、まずハイペースはないでしょうね。ただワンアンドオンリーが横山典騎乗でもしかしたら逃げるのではと言われていますので、近走不振でもダービー馬、少し気になる所です。

1998年 伝説の毎日王冠

ここで予想に入る前に振り返りたいのが、やはり19年前(1998年)の毎日王冠でしょう。

5歳(現在の4歳馬相当)になり一気に本格化し、宝塚記念を制して連勝中であったサイレンススズカ(父サンデーサイレンス)が勝ったレースなのですが、競馬ファンの間でも伝説と呼ばれるレースの一つです。

本命馬サイレンススズカに対し、対戦相手はエルコンドルパサー(父:Kingmambo)とグラスワンダー(Silver Hawk)の二頭なのですが、当時4歳(現在の3歳馬相当)で出来たばかりのNHKマイル(GⅠ)を制した噂のマル外馬エルコンドルパサーと、前年の朝日杯(GⅠ)を制し3歳チャンピオンとなっていたこれまたマル外のグラスワンダーが休み明けで出走してきたのですが、当時サイレンススズカはGⅠは勝っていたものの、真の一線級との対戦はまだでしたので、まだその力に関しては少し懐疑的な意見もありました。

それに対しエルコンドルパサーやグラスワンダーにしても、当時のマル外馬にありがちな早熟、距離不安という見方もされており、それがこのレースではっきりするということもあり例年以上に注目されていました。僕の中でも当時はエルコンドルパサーは弱い相手に勝っただけ、グラスワンダーも早熟なのかな?ということで、それほど注目はしていませんでした。

レース内容はサイレンススズカがいつも通りハイペース(千メートルの通過タイムは57.7!)で逃げて、最後も出走馬中二番目に早い35.1で上がるというとんでもない内容で追いすがるエルコンドルパサー以下を子ども扱いしたわけですが、走破タイムの1分44秒9というのは当時としてもかなりのタイムでした。

ただこの時点ではレースそのものはサイレンススズカが強い勝ち方をしただけのレースだったのですが、伝説となったのはこのあとサイレンススズカが天皇賞・秋で非業の死をとげ、敗れたエルコンドルパサーとグラスワンダーがこの後、語り継がれるほどの名馬に成長したためです。

エルコンドルパサーはこの後ジャパンカップを制したあと翌年の凱旋門賞で日本調教馬として初の二着に入り、グラスワンダーは有馬記念を二連覇するなどみなさんもよくご存じの活躍をします。

長年競馬をやられているファンの方であれば、ナリタブライアン対マヤノトップガンのマッチレースとなった阪神大賞典とならんで史上最高のGⅡレースとしてこのレースを挙げる人も多いでしょう。

登録馬の血統面を含めた個人的な評価

今回の注目は例年のオークス馬の中でもかなり強いと思われるソウルスターリングがどこまでの馬かという点でしょう。生産者の社台ファーム吉田照哉社長もすでに海外挑戦まで匂わせているぐらいの馬なので、どういったレースをしてくれるか注目です。

また今回のレースには五頭のディープインパクト産駒が登録されていますが、これまでの他のレースと違い、ディープ産駒の中でもかなりの上級馬が出てくるため、この馬たちどおしの力関係も含めて非常にきになります。

ソウルスターリング(1枠1番)

父:Frankel 母の父:Monsun

今年のオークス馬ですがここまで負けたのはやや重だった桜花賞のみとなりますが、オークスで2400mを経験している点は評価できますし、このレースでは前に行った馬が1ハロン12秒換算のフラットなラップで進み、最後34秒1で上がれている点は非常に心強い内容だと言えます。

今回のレースはおそらく一番早い馬は33秒台前半から中盤で上がってくるでしょうが、血統面やこれまでの実績から考えるとそこまでの切れ味は正直ない(上りタイムはあくまで三番手ぐらいまでとういう意味です)と思いますので、位置取りや仕掛けどころはある程度重要になるでしょう。

また鞍上のルメールが母親に似て少しエキサイトする部分がたまにあると言っているので、できればレースは極端なスローになることは避けたいところです。

持ち味はレースセンスの良さと決め手ですが、ある程度前にいって早めに仕掛けるのか、後ろの馬を坂の上まで引きつけてから追い出すのかルメールの手綱捌きにも注目です。

グレーターロンドン(6枠7番)

父:ディープインパクト 母の父:ドクターデヴィアス

まず一頭目のディープインパクト産駒ですが、母はあの快速馬ロンドンブリッジ、姉はオークス馬のダイワエルシエーロ(父サンデーサイレンス)の良血馬です。

前走安田記念(4着)まで5連勝できており、その潜在能力が注目されますし、後方待機からしっかりと伸びてくる様は非常にディープ産駒らしい走りだと言えます。

この馬についてはレース内容について動画などでつぶさにチェックしてみたのですが、本格的な一線級との対戦は安田記念が初めてだったので、この結果をどう見るかが重要だと思います。

正直、他の条件戦はスローペースばかりで、早く上がれて当然ということで正直参考にならないと思いますし、内容だけ見たらサトノアレスぐらいでもあれぐらいのレースはするように感じます。

で、肝心の安田記念なんですが、例のごとくスタートダッシュに失敗しており、先行力に不安があるのは間違いありません。おそらくかなり後ろ目で後方待機にはなるでしょう。

問題は決め手という部分なのですが、安田記念を見る限り抜群の手ごたえで一瞬出色の伸びを見せているものの、最後の100mは他の馬と脚色が一緒になっており、実は最後まで踏ん張るだけの底力が若干足らないような印象を受けました。

この馬の場合、成長途中ということや爪の不安がささやかれているのでさらに力を隠し持っている可能性はありますが、同レースでさらに後ろから差されたサトノアラジンとの対比でも若干決め手で劣るということもあり、現状ではちょっと人気先行なのではないかという感じがします。

お母さんやお姉さんのイメージからだとそろそろボロを出してくるような気がします。このあたりはDanzigのやや単調な血が出ており、今は持ち前のスピードのみでレースをしている気がしますが、そう考えると好調時には弱い相手に強い勝ち方をするが、一旦調子を落とすとダメなタイプになるのかもしれません。

サトノアラジン(8枠12番)

父:ディープインパクト 母の父:Storm Cat

この馬の特徴はなんといっても強烈な末脚ですが、今までの敗戦を見ていくと前が詰まったり馬場に泣かされるなどスムーズさを欠く原因がどこかしらにあったことがよく分かります。

だからパンパンの良馬場だった安田記念では僕も決め手ナンバー1と見て本命の印を打てたわけですが、毎回こううまくいくわけがありません。

そこでこの馬について勝った時と負けた時のレースの違いを調べていくと面白いことに気づきました。それがレースタイムです。

不利があったレースなどは度外視していいのですが、勝ったレースを振り返っていくと安田記念の1分31秒台のタイムをはじめ、京王ステークスなどでは1分19秒台(1400m)で走破しているなど、時計がかなり早いレースの時は勝っているということが分かります。

逆に負けたマイルチャンピオンシップや去年のマイルチャンピオンシップなどは時計が1分33秒台など、平凡な時には凡走をしています。

この馬の場合ほとんどのレースで上りタイムは上位三頭に入っているので、おそらくこの結果はペースや馬場状態などが関係していると考えられます。

よって操作性などに問題がある馬なのでスローペースや、時計がかかる馬場などの場合はこの馬は割り引いて考えておいたほうがいいのかもしれません。

サトノアラジンが勝ったレース

  • 安田記念2017 1分31秒5(上がり3F33秒5で最速)
  • スワンステークス2016 1分20秒7(33秒6で最速)
  • 京王杯スプリングカップ2016 1分19秒6(32秒4で最速)

負けたレース

いずれも勝ち馬から0.4秒以下の差しかありませんが以下の結果になっています。

  • 京王杯スプリングカップ2017 1分23秒6(33秒8で二番目)9着(-0.4)※稍重
  • マイルチャンピオンシップ2016 1分33秒4(35秒0で五番目)5着(-0.3)※直線前を塞がれる
  • 安田記念2016 1分33秒2(33秒6で二番目)4着(-0.2)
  • ダービー卿チャレンジ2016 1分33秒0(33秒8で二番目)3着(-0.2)

データから考えると毎日王冠は1分44秒台で決着するようなレースでなおかつ33秒5で上がれるようなペースが求められます。となるとこの馬は後方待機になるので先行馬が58秒ぐらいで行って59秒ぐらいで追走するのが理想ですが、そう考えると展開が向かないような気がしてきました。

こう考えるといかにもアメリカのスピード競馬に強く底力のあるStorm Birdの系統ぽいと言えますね。やはりこう考えると大きなところを勝つのであれば、ペースの早いマイル以下のほうがこの馬には向いているような気がします。

ヒストリカル(5枠5番)

父:ディープインパクト 母の父:ノーザンテースト

すでに8歳馬であり近走はまったくいいところはありませんが去年の毎日王冠を人気薄で三着に来ています。

このあたりをどう見るかなんですが、レースぶりはディープ産駒らしく後方待機からの差し馬でありこの傾向は他馬と同じだと言えます。ただ、この馬のレースを見ていってい気付いたのは早い時計のレースではいいところがないという点です。

時計勝負に強いディープ産駒に珍しいなと思って、あとから血統表をみたのですが、それで納得しました。母の父がノーザンテーストということでここが大きいような気がします。

かつての日本の競馬を支えたリーディングサイヤーなんですが、やはりトレンドからは遠く、また母の母の父Crafty Prospecterも底力に欠けるスピード馬という感じで、決め手勝負スピード勝負両方の点などからも買える要素がありません。

あるとすれば雨降って尚且つペースが速くなった時だけでしょう。

マカヒキ(2枠2番)

父:ディープインパクト 母の父:フレンチデピュティ

昨年のダービー馬ですが、春は好走はしましたが勝ちきれませんでした。レース内容を見ていくと注目なのはほとんどがスローペースの競馬を勝ってきているという点です。

ダービーまでのレースはすべて上りタイムが33秒台中盤になるような極端なスローペースで結果を残してきているわけですが、逆に大阪杯や京都記念などロングスパートが必要だったレースには馬券に絡めていませんので、典型的なディープインパクト産駒のロールモデルのような印象を受けます。

ただ、そうなるとこの毎日王冠のようなスローが見込めるレースにこそ勝たなければいけないのでしょうが、あとは相手との力関係次第ですね。

自分から動くとちょっと最後が甘くなるような気がするので、こういった馬はジョッキーしだいでしょうね。武豊騎手あたりに乗ってもらうと面白いとは思うんですが、無理でしょうね。

サトノアラジンとは対照的ですが、この馬はスローな息をつけるヨーロッパ型の展開のほうが向いているのかもしれません。個人的には母の父のフレンチデピュティの形がイマイチつかみ切れていないのですが、更にさかのぼって母の母の父あたりにRainbow Questあたりの系統が影響しているのでしょうか。

リアルスティール(6枠8番)

父:ディープインパクト 母の父:Storm Cat

前走中山記念の不可解な凡走を除くと、2勝馬(海外含めると3勝)ながら皐月賞や天皇賞・秋でも2着に来ており実績はトップクラスです。また5歳馬ということで現役最強馬であるキタサンブラック世代の一流馬ということで期待が集まります。

血統は前の記事でもお伝えした通り祖母が歴代でも最強マイラークラスと言われる名牝ミエスクで、構成自体はサトノアラジンと似ていますが、違いは最近の一流馬には必ず入っているNureyevの血が入っていることでしょうか。これだけで大物感を感じますね。

さてレース内容を振り返ってみると詰めの甘さがやはり目立ちます。馬券圏内に絡めなかったレースがいずれも中山記念というところが面白いところなんですが、溜めるといい脚が使えるもののロングスパートやひと踏ん張りに欠けるタイプに思えます。

他のディープ産駒よりは自在性を感じますが、逆に末脚が甘いなど少し独特なタイプと言えるので、もしかしたら母系の影響が強く出ているタイプなのかもしれません。

馬券的には少し取り扱いっが難しく感じますね。

ダイワギャグニー(3枠3番)

父:キングカメハメハ 母の父:サンデーサイレンス

ダービートライアルであるプリンシパルステークスの勝ち馬ですが、今年の日本ダービーはスローペースを先行しながら見どころなく14着と大敗しています。

意外と成長力のあるキングカメハメハ産駒で古馬になってパンとしてくる場合はありますが、上級馬はある程度若いうちから素質を見せるものなので、決め手不足で直線置いて行かれるような気がします。

ペースが速くなるとスタミナが持たなさそうですし、スローだと切れ味不足で勝つイメージが湧きません。キングカメハメハの中級馬という評価でいいでしょう。切ります。

アストラルエンブレム(4枠4番)

父:ダイワメジャー 母の父:ウォーエンブレム

今まで一線級の相手との対戦がありませんが13戦して一度も掲示板を外していないなど伏兵としては一番面白い存在になりますが、このレースが試金石なのは間違いないでしょう。

母系は若干自己主張の弱い血統ですが、父系の特徴である抜群の先行力を活かしたレースぶりはダイワメジャーの血がよく出ていると言えます。問題はどこまでの馬かということになりますが、正直こういったタイプは大負けするまで分かりません(笑)。

抜群の決め手を持っているとは言い難いのですが、こういった善戦タイプは相手が強くなっても善戦する場合があるので、今回に限っては押さえておいていい馬でしょう。

マッチレスヒーロー(5枠6番)

父:オレハマッテルゼ 母の父:チーフベアハート

6歳馬ですが芝の経験は一度きりで、ずっとダートの短距離を使われてきましたが、今回新しい可能性を模索しての出走でしょう。ただ正直ここには手が出せませんよね(笑)。

血統的には父および母の父がともに底力に欠けるスピードタイプということで、近親に活躍馬もいないので、今回は追走するだけで精いっぱいでしょう。

ヤングマンパワー(7枠9番)

父:スニッツェル 母の父:サンデーサイレンス

去年この時期に三連勝をしていますが、その後マイルチャンピオンシップや安田記念では大敗するなどいいところがありません。

父スニッツェルはオーストラリアで活躍した今世界で活躍中のディンヒル系のスプリンターですが、日本の競馬にはあまり相性のいいタイプではありません(ただハービンジャーは最近大活躍していますね)。この馬自身も末脚に見どころがないなど血統通りという感じはしますが、底力に欠けるパワー型のスピード馬と見ていいでしょう。

おそらく中団待機になるのでしょうが、直線で置いて行かれるような気がしますね。ちょっと相手が悪すぎます。

ワンアンドオンリー(7枠10番)

ウィンブライト(8枠11番)

追記中です

毎日王冠2017予想

展開予想

ヤングマンパワーやワンアンドオンリーなどが前に行くとは思いますが、生粋の逃げ馬がいないことなどから1000mの通過が1分を超えるようなかなり遅いペースになり、ソウルスターリングも前目の位置につけルのことが予想します。

その後ろあたりにリアルスティール、マカヒキがが追走する形になりサトノアラジン、グレーターロンドンは最後方でしょうが、あまりにもペースが遅いため直線を向く前にペースがあがりはじめ、マカヒキやリアルスティールが早めに仕掛けて、それを待ってからソウルスターリングがスパート、ここからの3頭のたたき合いになり、残り100mあたりでサトノアラジンが大外から伸びてくるもそのままゴールというのが、僕の想像です。

タイムは今日の2歳馬のマイル戦で1分33秒台がでたことなどからかなり早くなり、先行馬もおそらく33秒台であがるでしょうが、これではおそらく後ろの馬が届きません。

具体的に勝つのはソウルスターリングがマカヒキのどちらか、もしくはビックリ枠でリアルスティールまでかなと思います。サトノアラジンは印をつけたものの正直3着までがいいところではないのかなと想像しますし、印も実は着順予想だったりもします。

◎ ソウルスターリング(1)
〇 マカヒキ(2)
▲ リアルスティール(8)
△ サトノアラジン(12)
× アストラルエンブレム(4)
注 グレーターロンドン(7)

仮想投票

今回は馬単で行きます

1-2を400円、1-8を200円

1-12、1-4、2-1、2-8を各100円の計1,000円です。

ま、ソウルスターリングが飛んだらほぼ全ての人が馬券外していると思うので気にはしませんが、競馬ファンとしては強い勝ち方を見せてもらいたいですね。