菊花賞2017予想と血統 正直何が来るか分からない!

菊花賞のレース画像

今回は今週の日曜日(2017年10月22日)に行われる第78回菊花賞2017(京都競馬場、芝3000m)の予想記事(これまでの予想記事の一覧はこちら)になります。

菊花賞と言えば皐月賞、日本ダービーに次いで牡馬クラシック最後の一冠となりますが、今回のレースは日本ダービー馬レイデオロをはじめダービーの上位3頭の出走がありません。そういった点で非常に予想が難しくなっていますが、今回はそれに加えて出走馬にとっては初の3,000m、まさしく異次元の距離とも言えます。

つまりは今回こそは血統分析が重要になってきますが、いつもどおり出走馬の血統をフォーカスしていきながらも、各馬の持ち味、得意な脚質、レースの傾向面などを総合して、血統だけにとらわれることなく馬券の的中を目指していきたいと思います。(画像引用:JRA公式サイト「菊花賞」2016年を引用:勝ち馬サトノダイヤモンド)

※この記事は日曜日になるまで随時更新を行います。また最終予想は土曜日の23時までに決定します。

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菊花賞とは

菊花賞(きくかしょう)は秋に京都競馬場で芝3000m(外回りコース)、3歳限定の条件で開催されるGⅠ競走になります。

皐月賞ならびに日本ダービーとともに3歳クラシックレースの一つですが、日本競馬の中でも歴史のあるレースであるため大変権威性も高いレースとなります。

元々イギリスのクラシックレースであるセントレジャー(現在は約2800mで行われていますが、1700年代から開催されています)をモデルとして創設されたため、距離は三冠レースの中でも最も長い3000mの距離で行われます。

近年はスローペースのレースが多くなっていますが、それでも単なるスピード馬では対応できない非常に難しいレースであるため、いつも以上に血統面が重要になってきます。

レース傾向と展望

傾向

菊花賞と言えば、かつては”3コーナーの坂をゆっくり登ってゆっくり下る”というのが必勝法として語られていましたが、近年はレース傾向の変化などにより2週目の3コーナー坂上付近からペースが上がり始め、ゴール付近まで11秒台のラップが続く、スピードの持続力が必要なレースになっています。

そういった傾向もあってか、勝ち馬は直線付近ではある程度好位に進出している必要があり、レース中のスムーズなギアチェンジや自在性が問われます。また、それにを可能にさせるスタミナが最低限必要となります。

血統面に関してはステイゴールドが目立った活躍している以外は特にこのレースを得意にしている種牡馬は見当たらず、また短距離馬どおしの配合でなければ、母の父などに短距離系の種牡馬の名前などが見られるので、単純な血統イメージだけではこのレースの攻略は難しくなります。

展望

菊花賞が他のGⅠレースと違うところはたまにこのレースだけ激走する馬がいる点でしょう。人気馬に距離適性がなかったり、今回のような主役不在の混戦模様の場合は思わぬ長距離馬が台頭してきたり、上り馬が激走するパターンも考えられます。

また、週間天気予報によると日曜は雨が降るという情報もあるので、そのあたりも考慮に入れておく必要もあるでしょう。

出走馬を血統や戦績から診断

ブレスジャーニー(1枠1番)

父:バトルプラン 母の父:タニノギムレット

4戦3勝。しかも昨年の東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)で日本ダービーの2着馬スワーヴリチャードを退けて勝利していますが、問題はそれ以来の出走となる点です。11か月ぶりの実戦、しかもこれまで走った距離が1800mとクリアすべき課題はたくさんあります。

血統的には曾祖母があのオークス馬ダイナカール(エアグルーヴの母でもあります)と言うのが注目ですが、父バトルプランは種付け料が安く、同じく日本でも供用されている北米で高い実績を誇った父エンパイアメーカーの代替種牡馬とも言われています。

母系からは2400m前後なら十分対応可能なポテンシャルを感じますが、父系はダートの1600m~2000m前後がベスト、母の父タニノギムレットもウォッカ以外はこれといった大物をだしていないことも考えると、血統面からもまったく買える馬ではありません。

ウインガナドル(1枠2番)

父:ステイゴールド 母の父:メジロマックイーン

恐らく今回逃げることが予想される一頭ですが、他の馬たちとは違い前走は古馬との混合である新潟記念に出走して逃げ粘って0.4差の4着(10番人気)に食い込んでいます。前々走ラジオNIKKEI賞でも8番人気ながら逃げて2着となるなど、粘り強いスタミナが持ち味の馬になります。

血統的にはいわゆるオルフェーヴル、ドリームジャーニー配合で、他にもゴールドシップが同じ配合となりますが、父ステイゴールドは母の父のサッカーボーイの系統から受け継いだスピード内在型の重厚なスタミナ、メジロマックイーンは父系から代々補完されていったスピードを内在するスタミナが持ち味となっています。

両馬ともにかなりの距離的万能性を備えていたと武豊騎手も言っていましたが、このニックスは強力なので、脚質などからも押さえておく必要はあるように感じます。

ただ、母系に活躍馬はあまり見られないのでいいとこ2着が限界だとは思いますが・・・。

スティッフェリオ(2枠3番)

父:ステイゴールド 母の父:Mtoto

セントライト記念は二番手追走からの4着(6番人気)となりましたが、このレースの内容をチェックしてみたところ、勝ったミッキースワローが一番印象には残りましたが、次のきになったのはこの馬です。

4コーナー付近を見る限り一番手ごたえがよさそうながこの馬だったのですが、最後は直線を向いてから追い出しているものの、切れ味不足で最後置いて行かれたような感じがあるものの、やはり4コーナーでのジョッキーの落ち着きぶりが気になります。

あと血統もこわいですね。父ステイゴールドはもちろんですが、母の父Mtotoはバステッド系の種牡馬でいわゆるヨーロッパ系のゴリゴリのスタミナが武器となりますが、父系が伸びなかったようにスピード面に弱点を残しますすものの、スティッフェリオの母がアイルランドとアメリカでGⅠを勝っていることなどから、ある程度基本性能は高かったことが考えられます。

ヨーロッパのスタミナタイプの馬が日本の長距離レースに対応できるというわけではありませんが、母系は遡るとDanzigなどにも行き当たり、スピードの血がないわけではありません。

こういったタイプは末脚の切れ味には全く期待できないでしょうが、消耗戦になった場合に我慢できる血統でパワーもありそうなので、軽視は禁物です。

クリンチャー(2枠4番)

父:ディープスカイ 母の父:ブライアンズタイム

皐月賞の4着馬ですが、日本ダービーは13着に大敗、前走休み明けのセントライト記念はスティッフェリオと同位置からズルズル下がっての9着に終わっています。恐らく好位からの競馬になるとは思いますが、ここ2走に見どころがなく買える要素がありません。

血統的にも父ディープスカイは切れ味を得意とするアグネスタキオンにイケイケドンドンDanzig系のチーフズクラウン、母ブライアンズタイムにDanzigそのものという配合なので全体的には溜めて末脚が伸びるタイプというよりも、前半からドンドン飛ばしていくのが得意そうな馬に感じます。

恐らくこの馬を馬券に入れる人も少ないと思いますので、こういったタイプの馬をどんどん切っていくしかありません。

トリコロールブルー(3枠5番)

父:ステイゴールド 母の父:Pivotal

3勝馬ながら前走1000万以下の条件戦を勝っただけの馬ですが、少し気になったのはやはり血統です。またまたステイゴールド産駒ということなんですが、母は愛1000ギニーの2着馬。

母の父Pivotalという種牡馬はよく分からないのですが、ミッキーロケット(父キングカメハメハ)やファンディーナ(父ディープインパクト)がおり日本で無名な種牡馬な割には不気味な馬が並びますし、ミッキーロケットも春先で凡走していたと思ったら秋に成長して菊花賞では5着に好走しています。

ミッキーロケットに関しては長距離適性がステイゴールドより低いはずのキングカメハ産駒であったり、今年の3歳馬のレベルより高い世代の馬だったことを考えると、父がキンカメからステイゴールドに変わっていることを考えると距離はこなせるはずで、やっぱりこの馬も不気味なんですよね(笑)。

マイネルヴンジュ(3枠6番)

父:ステイゴールド 母の父:コマンダーインチーフ

新馬・未勝利戦を脱するのに6戦を要しましたが、その後条件戦などを2勝して菊花賞に滑り込みましたがここまで一線級との対戦がありません。またクラブ馬主としておなじみのマイネル軍団ということで記念出走という可能性もあり、陣営がどこまで通用すると考えているのか疑問があります。

血統面に関してはまたしてもステイゴールド産駒ですが、母の父は日本でも繋養されていた80年代最強馬ダンシングブレーヴの代表産駒コマンダーインチーフ(英・愛ダービー馬)です。

この系統は遡るとリファールに行きつきますが、元々リファール系はスピードの変化が比較的苦手な血統だといわれており、ダンシングブレーヴやマニラのような長距離を平気でこなす産駒がいるものの、直仔や孫世代でもキングヘイローのような短い距離で活躍する馬が多く出ています。

直系が絶滅しかけているのはこのようなレースに行っての対応力のなさが原因だといわれていますが、本来はスピードとスタミナを兼ね備えた系統ですのでスタミナ面に関しては全く心配ないと思われます。

このマイネルヴンジュに関してはステイゴールド、コマンダーインチーフともにスローペースの上り勝負や時計勝負が若干苦手という点で共通しており、力のいる芝コースが得意という点でも似ています。

週末は雨ということですが、ある程度早いラップですすみ各馬がなし崩し的に脚を使う展開になれば血統的には面白くはなります。

ただ、近親に活躍馬が少なく、決め手という点でも目立ったものがまだ見えないためどこまで通用するかは疑問ですね。

アダムバローズ(4枠7番)

父:ハーツクライ 母の父:Unbridled’s Song

4勝馬ながら負けたレースがいずれも大敗のせいか、今のところ最低人気で全く人気していません。なぜにそこまで嫌われる?(笑)という気もしなくはありませんが、前走神戸新聞杯も勝ち馬から逃げて1.8秒差の10着ではやはり無理なんでしょうか。(他にもっと真っ先に消していいような馬もいると思うけど)

血統面を見ると父ハーツクライはスタミナと決め手を持った血統なので心配ないとして、母の父Unbridled’s Songの傾向が今のところ僕にはイマイチつかみきれていません。同じ母の父をもつ産駒にはスワーヴリチャード(日本ダービー2着:父ハーツクライ)やトーホウジャッカル(菊花賞馬:父スペシャルウィーク)がいますが、他の産駒は短い距離を勝っており、何とも言えない感じがします。

ただ直系よりも母の父として最近は存在感がある種牡馬ですので和合性のあるタイプの種牡馬としてニュートラルに見ておいてもいいような気がしますが、母系は少し最近のトレンドから外れているような感じもして、推せる要素が見当たりません。

しいて言えば逃げという脚質と、ハーツクライの成長力に期待するしかないですね。

サトノアーサー(4枠8番)

父:ディープインパクト 母の父:Redoute’s Choice

日本ダービーは後方待機が響いて10着に敗れていますが、それを除くと前走神戸新聞杯は休み明けで3着、春はきさらぎ賞、毎日賞がともに2着と、実績は今回の出走馬の中ではかなり上位にある馬になります。

また、決め手に関しても日本ダービーは大敗しながらも二番目に早い上りを記録するなど大レースを制するだけのポテンシャルをもっているように感じす。

血統を見てみると母の父Redoute’s Choice(その父ディンヒル)はオーストラリア産の馬でなじみがありませんが、オーストラリアのトップクラスの種牡馬(ただ産駒の特徴はスピードのようです)ということや4年前に菊花賞でエピファネイアの6着に入ったフルーキー(母の父サンデーサイレンス)がいることを考えると、心配する必要はそれほどないように思われます。

他に母系を見てみるとディンヒルの他に、Nureyevやリファールが送り出したダンシングブレーヴに次ぐ大物マニラやかつてのノーザンダンサー系最高の後継者と言われたNijinskyなどの名前が見られ、非常にノーザンダンサーのクロスを重視したような配合になっているのが分かります。

どの種牡馬もスピードとスタミナを兼備したような種牡馬ばかりなのでこれといった解説は難しいのですが、血統表を見た時の第一印象としては非常に素性の良さを感じました。非常に抽象的な表現にはなりますが、血統の雰囲気だけ見るとかなり面白い一頭のような気がしてなりません。

クリノヤマトオー(5枠9番)

父:ジャングルポケット 母の父:アグネスタキオン

前走、前々走と条件戦を2連勝してきており穴馬として密かに話題となっている同馬ですが、今のところオッズ面では下位人気のままのようですね。

さて戦績に関して一線級との戦いがないので評価は不能ですが、データを見る限り中位に位置してそこそこの決め手をマイレース発揮していることは分かりますが問題は一線級との戦いでどこまでその末脚が通用するかでしょうね。

そこは血統面からでしか判断はできませんが父ジャングルポケットはオウケンブルースリが菊花賞を制していることや、他のGⅠ勝ち馬も2000m以上に集中しているためスタミナ面や底力(決め手)に関しては問題ないと思いますし、一発のある種牡馬だと思います。

母系に関してはアグネスタキオン×Northfieldsということで若干判断のつきにくいところですが、心強いのはジャングルポケットのGⅠホースには母の父サンデーサイレンスという組み合わせがほとんどという点です。

恐らく穴党の餌となっているのはこのあたりのデータなのでしょうが、超大穴馬券を狙うのであれば面白い存在ではあります。

ベストアプローチ(5枠10番)

父:New Approach 母の父:Efisio

前走は休み明けで神戸新聞杯を6着となっていますが、戦績面を見ると青葉賞で2着に食い込んだ以外は全体的に大崩れがなく、詰め切れずにレースが終わったような走りが続いています。

おそらく血統がヨーロッパからのマル外馬なので、若干日本のスピード競馬に対応できていないという可能性は感じますが、逆にこういったヨーロッパの血統はレース実績に関わらずスタミナ面では殆ど距離の心配がないように感じます。

母系はどうもイタリアの系統のようなのでよく分かりませんが、父系は今やヨーロッパを席巻しているガリレオであり、父New Approachも優れた競争成績を残しているので、3000mになって持ち味を発揮するという可能性もあります。

弱点はスローペースからの極限の切れ味勝負でしょうが、雨が降って馬場が重たくなった時に少し面白い一頭ではありますね。

サトノクロニクル(6枠11番)

父:ハーツクライ 母の父:Intikhab

春は京都新聞杯で2着、前走セントライト記念は休み明けで3着と好走していますが、前走のセントライト記念の内容を見てみると、スローペースのせいか3コーナーあたりからジョッキー早めに仕掛けに行っているものの、ジワジワとしか伸びていません。

こういったじわじわと伸びてくるタイプは距離が伸びても大丈夫なタイプが多いのですが、血統を見てみると母の父Intikabが若干スピードタイプである印象を受けるのが心配です。

ただ、母の母の父はNijinsky系の中でも日本の馬場との相性のよかったカーリアンですのでこことハーツクライ、どの辺りの血が色濃く出ているかという感じはしますが、走りからすると距離は大丈夫な感じはしますね。

個人的には実績のわりに一番話題に上っていない気がするので、少し狙ってみようか悩み中です。

ミッキースワロー(6枠12番)

父:トーセンホマレボシ 母の父:ジャングルポケット

セントライト記念の勝ち馬ですが、前走は皐月賞馬アルアインが絶好のターゲットになったとは言え、直線半ばで一瞬でアルアインを置いていくなどどちらがGⅠホースか分からないようなかなり強い勝ち方でした。

心配は栗東への輸送や長距離適正ですが、輸送に関しては一度京都を走ったこともあるのでまず問題ないでしょう。血統面に関してはトーセンホマレボシがやはりどういったタイプなのかということが気になりますが自身は最後のレースとなった日本ダービーで先行して3着、兄にはトーセンジョーダン(天皇賞秋の勝ち馬でジャパンカップでも2着と3着:父ジャングルポケット)いる他近親にも中距離で活躍した馬が沢山いるので問題なし。

また母系は母の父がジャングルポケットで、祖母はかつて持ち込みの実力馬としてかなり話題となったリファール産駒の良血馬ツィンクルブライトということで血統的なポテンシャルは相当高い印象を受けます。リファールの系統はスピードタイプに思われることもありますが、スタミナを内在している場合が多く、いまだ母系に入って活躍している馬が多いので3000mは心配ないでしょう。

また、ジョッキーも名手横山典騎手ということで、大きい仕事をするには十分な鞍上でしょう。

キセキ(7枠13番)

父:ルーラーシップ 母の父:ディープインパクト

神戸新聞杯では鋭く伸びてきて2着に入ったほか、近親にダイワエルシエーロ(オークス馬)や先日の毎日王冠でも見せ場を作った期待のグレーターロンドンがいる点でかなり人気を集めている一頭ですが、現時点では個人的には少し評価され過ぎでは?と感じている一頭です。

それがまず道中のポジショニングなのですが、今回はかなり馬場も悪くなりそうだということで鞍上がデムーロだというプラス要素はあるものの、直線に向いてから追い出したのでは届かないでしょうし、不安な点です。

次が血統面なのですが、やはり父ルーラーシップが気になります。

ルーラーシップそのものはエアグルーヴの息子ということもありある程度の距離がもち、クラシックディスタンスでも好走していましたが、3000mの馬場でキングマンボの系統がしっかり伸びてくるというのはどうも想像ができません。例え良馬場だったとしても怪しいとは思っていたのですが、馬場が悪くなることが確実だとマイナスな要素しかありません。

また母系に関してが心配です。確かに伯母ダイワエルシエーロはオークスを勝利していますが、ほとんどのレースが中距離以下のレースを走っており、陣営が本質的には長距離向きでないと判断していたと思われます。また叔父グレーターロンドン(母と同じ配合)も完全に2000mまでの馬だという印象を受けます。

つまりは父系母系ともに本質はスピードタイプという気がするので、実はメンバー中血統を見ていて一番不安だなと感じた一頭です。近年の競馬はレースの質が変わっているので断言はしにくいのですが、脚質と血統面からこの馬は切ろうと思います。

ポポカテペトル(7枠14番)

父:ディープインパクト 母の父:Mr Gleery

ダンビュライト(7枠15番)

父:ルーラーシップ 母の父:サンデーサイレンス

皐月賞は3着、日本ダービーは6着と好走しましたが、前走休み明けの神戸新聞杯は4着といつものように善戦しただけで終わり、相変わらずの善戦マンぶりを発揮しました。

いまだに1勝馬ですが、本当に父ルーラーシップぽい詰めの甘さを発揮していますね(笑)。持ち味はキングカメハメハの系統が得意としている高速馬場への対応とレースにってのポジショニングの良さですが、いかんせん詰めが甘すぎます。

こういったタイプは少々脚質転換したり距離を変えても同じような結果を残すと思うので、ルーラーシップ産駒ということなどからも、突然別の馬になったように末脚が爆発するようなことも無いような気がしますね。一瞬しかいい脚が使えないのでしょう。

血統的には父がキセキと同じルーラーシップですが、近親にはマリアライトを始めとする中長距離の一流馬が多数いるので中距離以上への対応はキセキよりあると感じます。

恐らく本番ではインをロスなく周ってきて、ギリギリまで溜めてちょい差しするのがベストな展開でしょうがやはり突き抜けるイメージが湧きません。よくて2着でしょうし現実的には大崩れはしないものの掲示板ギリギリというのが僕の予想です。

アルアイン(8枠16番)

父:ディープインパクト 母の父:Essence of Dubai

皐月賞は一番遅いラップが12.4という澱みのない流れの中で先行し勝利しましたが、勝ち方そのものは非常に強い勝ち方だったと言えます。またディープインパクト産駒が得意としている前半ためにためて後半爆発させるという方法ではなかったという点にこの馬の能力の高さを感じました。幼少時より牧場関係者から期待されていたのも納得のレースでした。

一転して日本ダービーはスローペースのまま流れ、最後の3ハロンだけ(スタート直後の2ハロン目はほぼすべてのレースで10秒台に入るので除きます)11秒台のラップタイムが記録されるという直線だけのレースになりましたが、先行して33秒7の末脚(出走馬中6番手)を繰り出したものの、他の有力馬も同様の脚を使っているのでとらえきれず5着に終わっています。

この二つのレースをどうとらえるかですが、末脚に関しては流石ディープ産駒の上級馬という感じで溜めれば伸びることは間違いありませんが、いかんせんダービーのペースが遅すぎでスタミナが全く必要なかったレースとも言えます。2400mで5着に来たからと言ってスタミナを完備しているかというのは少し早計かなと感じます。

持ち味はやはり皐月賞のような前半からある程度のペースで行って抜け出すというアメリカンスタイルの競馬でしょう。そう考えると血統的に母系の影響が強く出ているように感じます。

アルアインの母はアメリカの牝馬のチャンピオンスプリンターにも輝いたことある馬ですが、母系はシアトルスルーの系統でこの血統はかつてタイキブリザードが活躍したように、中距離を先行して抜け出すレースを得意としており、スピードの持続力が持ち味です。

母系を見ると皐月賞のようなレースはピッタリだったと言える血統なんですが、気になるのは歴代の菊花賞の上位馬にこのシアトルスルーの系統があまり見られないという点です。

ここ20年ぐらいの上位馬の血統は一通りチェックをしてみましたが、同じアメリカ競馬を得意としているMr Prospectorなどの血統を持つ馬はある程度見られたものの、シアトルスルーのようなボールドルーラーに辿り着くような血統が苦戦している点は非常に気になる点です。

こういったスピードの持続力に優れたタイプによくある傾向として、距離が伸びると上位にはこれるものの勝ちきれず、スプリント系のGⅠで活躍するという点があります。

ディープインパクトの血を引いているというのはプラスではありますが、こういった母系の血がどこまで影響しているかはこの長丁場では非常に危ない点あり、馬券の軸にはとてもじゃないができません。

世代のレベルが高くないので能力の違いで押し切る可能性もありますが、割引は必要です。個人的には4コーナーで自分で動いていくとパタッと直線とまりそうな気がします。

プラチナヴォイス(8枠17番)

父:エンパイアメーカー 母の父:マンハッタンカフェ

この馬に関してはスプリングステークスの3着がある以外戦績面では見どころがありません。

外枠に入ったこともマイナスですし、中段待機するにしても決め手不足、血統的にも父エンパイアメーカーがダート馬で日本での芝での実績もないということを考えると特に推せる要素がありません。

血統的には母の父マンハッタンカフェが菊花賞を制しているという点やディープインパクトの近親(祖母がディープインパクトの姉)という点は目につきますが、早熟で柔軟性に欠けるWoodmanが配合されている点などを総合すると、仕上がりの早いダート馬という評価になります。

マンハッタンカフェの上級馬は走る馬は早くからその片鱗を見せ、弱い馬にしっかり勝つというタイプだと思うのでそこにこだわる必要もないでしょう。

マイスタイル(8枠18番)

父:ハーツクライ 母の父:フォーティーナイナー

この馬はプラチナヴォイスより若干戦績面ではよく(弥生賞2着)、先行できる点も魅力なんですが、決め手や血統面を考えると難しい印象があります。

血統的には父ハーツクライは成長力とここぞという時に発揮される決め手が持ち味ですが、この馬の血統で面白いのは父系が一瞬のキレで勝負するのに対して、母系がフォーティーナイナー、Danzig、セクレタリアトといかにもアメリカっぽい持続力に優れたタイプの種牡馬が並んでいる点です。

あまり一流馬に見られないようなバランスの悪さを感じるので、成長力とスタミナのあるハーツクライ産駒と言えども恐れる必要はないでしょう。

菊花賞2017 最終予想

本命はミッキースワローにしましたが、これはもうどれを選んでいいのか分からないので両トライアルを見た上で一番強いと感じたので選びました。ただメイチの仕上げだった可能性もあるし輸送の影響であっさり飛ぶ可能性もありえますね。

次に対抗としたのはスティッフェリオですが、これは前走での4コーナーのジョッキーの落ち着きぶりがやけに気になりました。直線はあっさり置いてかれましたが、今回の馬場状態や血統面を考えるとかなりプラスに働く可能性があります。心配は鞍上だけなんですが、菊花賞に強いステイゴールドを一頭ぐらいは入れておかねばというのもあります。

実はここから下は感覚的には横一線という感じです。本音を言えばベストアプローチが血統的に少し怖い感じがするので加えたかったのですが、あまり手を広げるのもカッコ悪いので下記の6頭にしました。

印の順はサトノの二頭はいずれも実績と血統的に怖いということで入れたかったんですが、決め手は騎手です。どちらにも乗っている川田騎手がサトノアーサーのほうを選択しているということで厩舎の序列はこちらにあると判断しました。

次のダンビュライトは武豊騎手のコメントがやけによかったので入れたのですが、ルーラーシップ産駒にそこまでの決め手があるのか現段階では怪しいので△までとしましたが、このレースに強い武豊騎手に敬意を払ってこの位置です。この馬に関しては上位にくるのは間違いはないものの本音を言えば馬券的バッサリ切ってもいいかなと思った一頭ではあります。

その次がアルアインですが、これも鞍上がルメールだから残したというのと、やはり世代的なレベルがそれほど高くないということで、決してこのレースに向いていないと思えるアルアインでもなんとかしてしまうのではないかという保険みたいなものです。

最後サトノクロニクルは前走ジワジワとしか伸びなかったものの、かなり早い位置から追っていたに止まらなかったという点とハーツクライ産駒だという点です。成長力やサトノ軍団の好調ぶりを考えても押さえておきたかったというのもありますね。

あと印にはいれなかったんですが、感覚的に怖いと思ったのはベストアプローチですが、これはただの勘ですね(笑)。岩田ジョッキーというのも若干怖いです。

◎ ミッキースワロー(12)
〇 スティッフェリオ(3)
▲ サトノアーサー(8)
△ ダンビュライト(15)
× アルアイン(16)
注 サトノクロニクル(11)

仮想投票

今回は本当によく分かりませんので絞り切れませんでした。また広めのボックスにします。

3、8、11、12、15、16

計15点 各100円の計1,500円です。

本当はアルアインかサトノクロニクルを切ってベストアプローチを入れてもよかったんですが、もっと広めにいくならこのあたりまでですかね。