二歳牡馬王者決定戦ではない?
かつて二歳牡馬のチャンピオンを決めるのであれば今回の朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ・芝1,600m、以下朝日杯FS)であったり、旧朝日杯3歳ステークスであり、牝馬であれば先週行われ、ラッキーライラックが勝った阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)がありますが、今年からはその状況が変わります。
それが今年からGⅠレースとして格上げされたホープフルステークス(GⅠ・芝2,000m)ですが、これまでの2歳馬のローテーションが大きく変わる可能性があり、今週の朝日杯FSも今後どういった位置づけになるか注目が集まります。
ただこれまでとは違い、とりあえず強豪馬がどちらかのレースに分散するのは目に見えているので、牝馬などの参戦も出てくるでしょうし、関係者がどう考えているのか、彼らのコメントにも注意しておきたいと思います。
ということで今回は朝日杯FSの予想ページです。相変わらず追記型の記事となり、書きかけの状態が多くなりますのでご注意ください。
(画像引用:JRA公式サイト「朝日杯FS」より)
Contents
- 1 二歳牡馬王者決定戦ではない?
- 2 朝日杯フューチュリティステークスとは
- 3 展望
- 4 登録馬の血統と寸評
- 5 朝日杯フューチュリティステークス2017最終予想
朝日杯フューチュリティステークスとは
概要
中山競馬場、外回りコースで行われる芝、1,600mで行われるGⅠ競走となります。かつては朝日杯3歳ステークスなどと呼ばれていましたが、馬齢表記などの変更に伴い、2001年より朝日杯フューチュリティステークスの名称になっています。
と、ほぼテンプレート通りに書いて数日後、他のブロガーさんなんかの予想をチェックしていると重大な事実を先ほど知りました。
いつの間にか阪神競馬場で開催してた!
そうなんですね(笑)
他の方のブログでなんか違和感があるなぁと思ってたら僕がボケていたみたいです。このブログを始めるまで競馬から少し距離を置いていたので、浦島太郎状態でビックリしました。(2歳戦なんて注目して見てなかったので・・・)
レースの傾向
2001年からのデータを見ると勝ちタイムは1分33秒後半から35秒前半といったところで、時期的なせいかそれほど時計勝負になっていないため、欧州血統や早熟馬でも対応できそうな感じがします。
また上りタイム(レースタイム)は最速で2015年の34秒4なので、総じて前半が早い前傾型のレースになっています。
勝ち馬の脚質
逃げ切ったのがゴスホークケン一頭のみ、先行抜け出しで勝ったのがロゴタイプ、アルフレード、フサイチリシャール、コスモサンビーム、エイシンチャンプの五頭。残りの十頭が中団近く、もしくは後方からの差し切り勝ちなので、レースタイムなどから考えると意外とタフなレースなのかもしれません。
人気馬の成績
JRA(日本中央競馬会)の過去10年間のデータによると8番人気以下の馬が連対していないものの、上位人気馬がバランスよく連対しているというデータがあります。1番人気の連対率は50%だそうですが、このデータは決して高いとは言えないですね。
一番人気で2倍を切っていた断然人気馬は三頭いたそうですが、2着二回であり人気のし過ぎはやっぱり2歳馬なので、疑ってかかったほうがよさそうです。
また面白いデータとして前走デイリー杯2歳ステークスだった馬の成績が0-2-2-15だそうで、連対率が10.5%、複勝率でも20数%とかなり不吉な数字を示しています。
追記
上記のデータも中山競馬場を前提に成り立つデータなのであまり役に立たなくなりました。となると阪神ジュベナイルフィリーズのレース傾向のほうが参考になるのかもしれませんね。
となるとステイゴールドあたりがポイントなのかなと思ったら、今回の登録馬に気になる馬が一頭だけいますね。
展望
これまでのレースの傾向では一番人気がすんなり勝てないというデータを紹介しましたが、今年からはホープフルステークスが存在するため、有力馬の分散が予想されます。そのため隠れた実力馬が勝利するパターンがありましたが、今年から中長距離適性がある馬は回避してホープフルステークスに向かうこことが予想されます。
例年通りであれば出走できなかった馬がで出られるレースとなるため出走馬の質は当然下がるでしょうし、有力馬そのものも場合によっては単なる早熟馬というケースも考えられます。
つまりは力のあるマイラーであればかなり勝ちやすく信頼しやすいレースであり、何となく押し出されるように人気になっている馬がいる場合にはかなり荒れる要素があるレースということが言えます。
一番人気が予想されるダノンプレミアムは底を見せていないため人気にはなっているものの、血統面では一流馬になるタイプかというと若干疑問が残りますし、あまり結果を残せていない先行タイプというのも不安です。
続いて人気するとみられるタワーオブロンドンやステルヴィオあたりはある程度実力のようなものが見え始めているものの、それに続く馬となると未知数な部分が多く、取捨選択は難しくなります。
登録馬の血統と寸評
出走予定馬の血統を一通りチェックした段階で感じたのは、クラシックや古馬のレースになって上り3Fを33秒台前半で上がってきそうな強烈な決め手をもっていそうな血統の馬がいないことですね。
あくまで血統だけの印象で語ると、ダノンプレミアム、フロンティアあたりが決め手には優れていそうですが、色々注文はありそうであくまではまった時に強いタイプかなと感じますね。
また全体的にはやはり仕上がりの早いスピードタイプが多く、強豪馬の潜在能力か人気薄の完成度のどちらが上回るかの勝負のような気がします。
ダノンプレミアム(1枠1番)
父:ディープインパクト 母の父:Intikhab(Roberto系)
東京競馬場で行われたサウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)の勝ち馬で2戦2勝。ここ二戦は先行ちょい差し勝ちですね。
母の母の父はデインヒルでバランスはいいものの、近親に活躍馬も見当たらずあくまで重賞勝ちどまりの中級馬というのが第一印象。母の父Intikhab(インディカブ)は外国調教馬でありながらエリザベス女王杯を二連覇した名牝スノーフェアリーの父であり、サトノラーゼン(父ハーツクライ)やサトノクロニクル(父ディープインパクト)の母の父ですが、この両頭の走りっぷりを見ると、ディープインパクト産駒独特の爆発的な末脚を誘発するタイプではない感じがします。
母系はそれほど大物を出していないので、あくまで春先までの馬なのかな?という感じはします。デビューから二戦とも少し馬場が湿っていたので勝ち方は強かったものの、これがプラスに働いた可能性はあり、少し信頼性という点は若干不安な馬ですね。
大外枠以外なら買えますが、先行タイプなのできれば若干内目の真ん中よりの枠がいいでしょうね。脚を溜めてドーンというタイプではなく、中距離でスピードの持続力で勝負するタイプのような感じがするので、スローペースの上り勝負は少し心配ですね。仕上がりと能力で他の馬を振り切れるかといったところでしょう。
2戦ほど内容をチェックしましたがいずれも前半少し行きたそうにしていたのが気になります。
参考レース
やはり前走の内容が圧巻ですが、ちょっと気になるのはレースぶりがディープ産駒らしくないことです。こういった場合母系の血が強く出るケースが多いのがちょっと気になります。ポイントはいかにレースをコントロールできるかでしょう。
サウジアラビアRC 1着: 1分33秒0(稍重) 58.6-34.4 ※二番手先行
タワーオブロンドン(2枠3番)
父:Raven’s Pass(Gone West系) 母の父:Dalakhani(Mill Reef系)
4戦3勝で京王杯の勝ち馬です。ここ3戦1400mを中心に使われており、中段待機からいずれも最速の上りを記録しています。
父Raven’s PassはGone West系産駒ながらイギリスで走り安定した成績を収めて最後は欧州調教馬ながらBCクラシックを制しており、非常に能力が高かったと想像できます。母の父Dalakhani(ダラカニ)はフランス産で凱旋門賞を制した名馬で産駒も中長距離を中心活躍する馬を送り出し、種牡馬としても優秀です。
全体的にかなり異系色が強いのですが、Gone West系でこれほど大物感を出しているのも珍しく、母系との相性がかなりいいのかもしれません。母系はディーマジェスティだけでなく、名馬ジェネラスがいるなどヨーロッパでも一流の母系です。
2歳戦のここは勝負になるとは思いますが、あくまで父系は粒揃いなものの底力のあるタイプではないので、母系の底力に支えられているような気がします。血統上、3歳以降は勝ちまくるタイプではないでしょうし、陣営としてもここは勝負でしょうね。
少し気になったのは全体的にスピードに優れて小足の効きそうなタイプの種牡馬が少なく、レースに行っての機動性が低そうです。直線を向くまでにスムーズなギアチェンジができるかが勝負でしょうね。
ただ血統的にはそこまで爆発的な末脚という感じではないですね。
参考レース
いずれも差し切りがちですが、ダノンプレミアムのスタッツに比べるとレース内容としては地味に感じます。
京王杯2歳ステークス 1着: 1分21秒9(良) 48.7-33.2 ※差し
ききょうステークス 1着:1分21秒7(良)46.2-35.5 ※差し
ステルヴィオ(5枠10番)
父:ロードカナロア 母の父:ファルブラヴ(Fairly King系)
3戦2勝前走はサウジアラビアRCで追い込んで届かずダノンプレミアムの2着に敗れています。レーススタッツを見る限り少し後ろから行きすぎているようで少し気性的な難しさが出ているのでしょうか。
父ロードカナロアは日本競馬史上でもサクラバクシンオーとならぶと言われる名短距離馬ですが、その名に違わずここまで高い勝ち上がり率を見せているそうです。ただ面白いところはいまだに重賞を勝っていないという点で大物感のあるオルフェーブル産駒に対して若干粒がそろい過ぎているのが気になります。
ロードカナロアもキングカメハメハの系統ということでこちらの影響を強く受けていれば、成長力は間違いなくあるでしょうから、もしかしたら完成するのはもう少し遅くなるのかもしれませんし、それとも母の父のStorm Catの血が出て仕上がりの早いスピード馬だったのか、これからの動向に目が離せません。
ステルヴィオ自身の母系は活躍馬が少なく、もしかしたら仕上がりの早さで勝負するタイプなのかもしれません。そう考えると、少し決め手には欠け詰めがあまくなる可能性はあります。
ただ4台母のスイートコンコルドはあの皇帝シンボリルドルフの全姉で不気味さがある他、パーソロン、トウショウボーイ、サンデーサイレンスなどその時代のトップ種牡馬が代々掛け合わされており筋は通っています。
母の父Fairly KingはSadler’s Wellsの全弟ですが、かつては仕上がりが早く兄よりスピードのある馬などを送り出して活躍していた種牡馬なので信頼はできます。
参考レース
この時の勝ち馬ダノンプレミアムのレース内容も圧巻ですが、ステルヴィオ自身の内容も前述のタワーオブロンドンに比べるとこちらのほうが数字としてはいいですね。レースは各馬残り200mで脚色が同じになっている中一頭だけ違う伸びを見せていました。
サウジアラビアRC 2着:1分33秒3(稍重)59.8-33.3 ※追い込み
ダノンスマッシュ(6枠12番)
父:ロードカナロア 母の父:ハードスパン(Danzig系)
3戦2勝でもみじステークスの勝ち馬です。
祖母がBCカップディスタフの勝ち馬で伯父もBCマイルの勝ち馬なので母系はかなり素性がしっかりおり、ステルヴィオに比べると血統では完全に上ですね。
Mr Prospectorの血も入っており、スピード勝負や底力も十分な配合でいいですね。あとはロードカナロアの種牡馬としての能力が問われますが、キングカメハメハ系種牡馬はディープ系種牡馬より何となく成功しそうな雰囲気もあるので狙い目ではあります。
参考レース
もみじステークスはタイムこそ出ていませんが、直線は少し追っただけで一気に伸びていますね。鞭を使っていない感じがしますが、まだまだ余裕がありましたね。
もみじステークス 1着:1分23秒4(稍重)49.2-34.2 ※三番手先行
未勝利戦 1着:1分21秒9(良)47.5-34.4 ※差し
フロンティア(1枠2番)
父:ダイワメジャー 母の父:トニービン
3戦2勝で新潟2歳ステークスの勝ち馬。前走デイリー杯2歳ステークスは1番人気も4着に敗れています。ダイワメジャー産駒らしく出足鋭い先行タイプ。
ダイワメジャー産駒で2歳戦のマイルはピッタリも母がステイゴールドの妹でありそこにトニービンが配合されています。若干ギアチェンジに時間がかかりそうな配合で、もう少し母系に軽めの血があるとベストなのですが、底力はある母系なのであっさり勝たれてもおかしくはありません。
ただトニービンがちょっと近すぎかなぁというのが第一印象でした。
アサクサゲンキ(3枠6番)
父:Stormy Atlantic(Storm Cat系) 母の父:Dixieland Band
既に5戦しており2勝。前走京王杯2歳ステークスアは先行してタワーオブロンドンンの3着に敗れています。
姉にはラビットラン(父Tapit)がおり注目ですが、父は大種牡馬TapitからStorm Cat系のStormy Atlanticに変わっており、こちらは早熟なスピードタイプなのかもしれませんね。
とりあえず2歳戦はピッタリだと思いますが、底力はあまりなさそうな配合なので距離は短いほうがいいような気がしますね。
参考レース
印象としてはスローを見越して先行したものの、展開の利を活かせなかった印象があります。
京王杯2歳ステークス 3着:1分22秒3(良) 48.2-34.1 ※二番手追走
ダブルシャープ(7枠14番)
父:ベーカバド(Danzig系) 母の父:アグネスタキオン
地方からの移籍馬なのですでに6戦しており前走サウジアラビアRCは6着。ただまだ大崩れはしていません。
父ベーカバドは名馬Sea the Starsを送り出したことで有名なCape Cross産駒であり凱旋門賞で4着に入るなど安定して活躍したフランス馬ですが、現在日本で繋養されており種付け料は80万円とのことです。
いわゆる格安種牡馬なので、集まる牝馬の程度がしれているところですが、伯父にはメジロブライト(天皇賞・春)やメジロベイリー(朝日杯3歳S)などがおり大物が出てきてもおかしくない血統です。
大物を出しているDanzig系種牡馬に母系はサンデーサイレンス系×Nijinsky系×グロスターク系の配合で底力はあり軽視は禁物です。
カシアス(6枠11番)
父:キンシャノキセキ(フジキセキ系) 母の父:ディラントーマス(デインヒル系)
函館2歳ステークスの勝ち馬であり、前走京王杯2歳ステークスは先行して2着で4戦2勝の成績です。
父キンシャノキセキはまだそれほど多くのサンプルをだしているわけではありませんが、これまで2歳戦で活躍する馬が多い印象があるものの大物感には欠けます。母系はデインヒル系のディラントーマス(母の父はエタン系のダイイシス)にGone Westと仕上がりの早い短距離タイプの馬が血統全体の共通点です。
今がピークでしょうが3歳になって大活躍するような血統ではないですね。
ケーアイノーテック(3枠5番)
父:ディープインパクト 母の父:Smarty Jones(Gone West系)
デイリー杯2歳ステークスの3着馬(3番人気)で2戦1勝。二戦とも先行していますが、前走は+22キロで度外視していいでしょう。
父ディープインパクトに対して母系は母の父がGone West系のSmarty Jonesですが、この種牡馬は超一流の競走成績(ケンタッキーダービーとプリークネスステークスを勝ち三冠最後のベルモントステークスは2着)で期待されながら全く期待外れだった種牡馬です。
その父Elusive Qualityは下級条件には強いものの底力のない産駒を多く送り出していたのでこの影響なんでしょうか。とりあえず種牡馬として血のインパクトには欠けます。さらに母系は仕上がりの早いスピードタイプの印象で全体的にスケール感には欠けます。
距離もマイルあたりまででしょうね。
ファストアプローチ(4枠8番)
父:Dawn Approach(Galileo系) 母の父:Marju(トライマイベスト系)
札幌2歳ステークスはロックディスタウンの2着に入ったあと、前走芙蓉ステークス(オープン)も2着で4戦1勝。
血統は少し馴染みがない馬がならびます。父Dawn ApproachはGalileo系の種牡馬でマイルのGⅠ勝ちがありますが、そこまで大物という感じではありません。母の父Marjuはサトノクラウンの父として最近有名になりましたが、よく見るとサトノクラウンはこの馬の叔父みたいですね(笑)。
サトノクラウンのイメージでいくと父系母系ともに時計勝負にはあまり向いてなさそうな感じがします。距離はマイルから2000mあたりがベストでしょう。
Galileoから代を経て底力は薄まっているような気もします。
ムスコローソ(5枠9番)
父:ヘニーヒューズ(Storm Cat系) 母の父:アドマイヤムーン(フォーティーナイナー系)
前走は500万以下を勝って3戦2勝。デビュー二戦目の新潟二歳ステークスでは1番人気で1秒8差で12着に敗れるなど離れ業をやっています。
ヘニーヒューズは海外で繋養されていた時代に産まれた産駒が活躍したために、日本に輸入された種牡馬であり、その父ヘネシー同様ダートの短距離を得意としている種牡馬ですね。特に2歳戦に強いイメージもあります。
Storm Catの直系らしく2歳戦から活躍する仕上がりの早いタイプではあるものの、3歳以降は芝で通用するスピードはありませんね。ダート向きの種牡馬です。母の父アドマイヤムーン産駒もスプリント戦に強く1400m以下の下級条件かダートがベストでしょうね。
ヒシコスマー(4枠7番)
父:ブラックタイド 母の父:ヘクタープロテクター(Woodman系)
条件戦を勝って3戦2勝。血統面では近親に目立った活躍馬が見当たらず、母系全体を見渡すと重厚さと底力に欠けるヘクタープロテクター、強い時には強いが揉まれ弱いリファール、更にさかのぼると仕上がりの早いスピード型のボールドルーラー系に行きつき、いかにも中級タイプというような配合で、ムラっぽく強い相手にはぼろ負けして下級条件で稼ぎそうな感じがしますね。
ライトオンキュー(2枠4番)
父:Shamardal(Storm Cat系) 母の父:Raven’s Pass(Gone West系)
未勝利を脱したばかりの馬で2戦1勝です。
父Shamardal(シャマルダル)は僕もほとんど知らiない馬なんですが、名競走馬であり大種牡馬であるGiant’s Causewayの初年度産駒であり、3歳時のチャンピオンマイラーのようです。
母の父はタワーオブロンドンの父でもあるRaven’s Passですが、両方の種牡馬とも面白いことに海外ではかなり活躍をした種牡馬での子であり、競走成績も優秀だったのに、日本ではあまり大物が出ていないという点です。
Storm CatやMr Prospectorに近ければかなりの活躍馬が出ているものの、Giant’s CausewayやGone Westの血を引くと芝の大物が出にくいのでしょうか。
ただ母の母の父はKris Sであり、時折大物を出しておりここの部分は好印象です。曾祖母まで遡ると、伝説の名牝ウイニングカラーズなどがいますが、近親は全体的に日本との相性がいいとは言えないようなので、名馬を出す下地はあるというのにとどまるのが限界でしょうね。
アイアンクロー(7枠13番)
父:アドマイヤムーン 母の父:グラスワンダー
4戦1勝で前走のききょうステークスは4番人気で5着でしたが、詰めが甘くすでに底が割れてきたような印象があります。
父アドマイヤムーンは繁殖牝馬に決して恵まれていない中オープンまで上がってくる馬を割と出していますが、全体的にそこからが壁でレースの格が上がると勝負になっておらず、今のところ安定力はあるものの底力には欠けますね。
母の父グラスワンダーは母系に入ると父系にスピード馬が入ったほうが活躍馬を送り出しているようですが、全体的にこれといった特徴のある馬ではなく自己主張みたいなものが強い馬ではないので、アイアンクローの血統も地味には映りますね。
例のごとく1200mから1400mあたりのローカルが向いているのではないでしょうか。
イシマツ(8枠16番)
父:スウェプトオーヴァーボード 母の父:タバスコキャット
地方出身馬でありすでに9戦しており2勝(いずれも地方)をあげています。
祖母はスピード馬オギティファニー母の父はアメリカの二冠馬タバスコキャットということで、僕が競馬を初めてガッツリ見ていたころの馬たちなので、かなり懐かしい名前なんですが、産駒は活躍していませんね(笑)
父スウェプトオーヴァーボードはレッドファルクスが最近大活躍していたものの、元々は底力のないスピードタイプの種牡馬なので母系と言い単調そうなイメージしかありませんね。
かなり厳しい印象です。
ケイティクレバー(8枠15番)
父:ハービンジャー 母の父:ディープインパクト
朝日杯フューチュリティステークス2017最終予想
ダノンプレミアム(1枠1番)は前走早いペースを追走しての先行勝ちで、内容はかなり素晴らしいものでした。ただ枠順決定後のオッズが1倍台なのは2歳馬ということを考えるとかなり危険ですね。
と、書いてはみましたが、波乱を起こしそうな馬が見当たりません。人気馬ばかりですが予想は以下の通りになりました。
◎ ダノンスマッシュ(12)
〇 ダノンプレミアム(1)
▲ ファストアプローチ(8)
△ ステルヴィオ(10)
× タワーオブロンドン(3)
仮想投票
12、1、8,10、3のボックス各100円計1000円で勝負です。