JRAのレースで”騎手が距離を間違える”前代未聞の珍事件が発生!

びっくり

馬七人三も予想外の方法でレースが荒れる結果に

明日(2018年10月14日)は三歳牝馬女王を決める第二十三回秋華賞(GⅠ、芝2000m)が京都競馬場で開催されます。恐らくほとんどの競馬ファンは”あーでもない、こーでもない”と秋華賞のシミュレーションを頭の中で繰り返していることでしょう。

こういった行われる前のレースを色々と考えたり予想している時間が、競馬の本番以外では最も楽しい時間の一つですし、僕なんかは大きいレースの前になるとのめりこみ過ぎて他のレースまで手が回らなくなることがほとんどです。(長く考えたからといって当たるとは限らないんですがね・・・)

競馬の予想のやり方は人それぞれでしょうが、競馬用語には”馬七人三(うまななひとさん)”という言葉が存在します。

かいつまんで説明すると競馬は馬の力だけで決まるものではなく人(騎手)によっても結果が左右されるということなんですが、逆の言い方をすると、いくら人がいい乗り方をしても馬が強ければそうそう負けないという意味にもなります。

今回はそんなレースの結果に三割の影響を与える騎手が、”思いがけず”レースをぶち壊してしまった珍事件を紹介したいと思います。

スポンサーリンク


二番人気の馬の騎手が距離を間違える

問題となったレースは2018年10月13日(土曜日)、新潟競馬場で行われた第六レースで起きました

このレースは三歳以上500万以下(分かりやすく言うと下から二番目のクラスです)の条件で行われるレースだったのですが、馬を導くはずの騎手が距離を間違えるというJRA史上初めてのケースだったので話題となっています。

競馬にあまり詳しくない方のためにどうしてこういった事態が起こったのか説明すると、中央競馬(JRA)の競馬場は全国にいくつか存在しますが、ほとんどの競馬場は大体一周2000m程度の造りになっています。

そのため、2000m以上の距離になるとスタート位置を変えたり、ゴール板を一旦通過したあともう一周周ってきたりして、距離の調整を行います。ゴールする位置は毎回一緒です。

それが今回起こった事件の原因なのですが、今回のレースはダート2500mのレースでした。

ダートレースとなると日本では芝コースの内側にダートコースが造られているので、より同じ場所を二回走らないといけなくなるわけですが、今回は2500mということもあり、コースを一周半するような形になります。

そのため一週目のゴール板までは約1000mぐらいの距離で、そのあともう一周周ってくるのが本来のレースだったわけです。

そして今回問題となったのは対象となる馬が二番人気の馬だったので話題となっているのです。

鞍上は今年デビューの勝ち頭だった新人騎手

今回距離を間違えたのは山田敬士(やまだたけし)君という今年デビューしたばかりの新人騎手で、小桧山悟きゅう舎に所属しています。1997年9月18日生まれなので21歳になったばかりで、今年の三月にデビューしたばかりです。

今年の新人騎手は競馬学校第34期生にあたり三人しかデビューしていないのですが、2018年10月13日現在この山田君が7勝をあげ、勝ち頭でした。

三人しかいない(しかも関東では一人)ので有望かどうかはこれからの活躍次第ではあったのですが、とりあえず今のところ新人の中では期待できそうな存在ではあったんですよね。

そして、乗っていた馬はペイシャエリート(小笠倫弘きゅう舎)という馬で前走14着に大敗していましたが、先行力が持ち味ということもあり二番人気に支持されていました。

今回山田君はこの馬に乗るのは初めてだったようです。

なぜ距離を間違えたのか?

まず、競馬で騎手が距離(周る回数)を間違えたというのは史上初なので、うっかりしていたか八百長以外ありえないわけですが、今回八百長というのは若い騎手だったこともあり、ないと思います。

八百長をするとすれば、断然人気の馬でわざと負けるというのが一番確実なのでしょうが、今回二番人気とは言っても前走14着敗れており、押し出される形での上位人気だったので、正直なところ何が勝っても負けてもおかしくないようなレースでした。つまりメリットがないので、この線はないです。(まぁほとんどの競馬ファンは疑ってはないでしょうが・・・。)

ダート2500mというのが特殊な距離だった

今回考えられる原因は特殊な距離だったということが影響を与えているのではないのでしょうか。

ダートのレースは2000m以下で行われるレースがほとんどなのですが、2500mというとダートではほぼ最長とおもわれる距離となります。僕も最初この事件を聞いたときは、この距離でもレースあったんだと思ったぐらいです。

騎手によってはほとんど経験したことがない距離でしょうし、ましてやデビューして七か月の騎手だと経験することの多い短距離といつのまにかごっちゃになっても不思議ではありません。

逃げ戦法が仇に?

今回いくつかの偶然が重なったのは間違いないんでしょうが、レースで逃げたことはやっぱり一番の原因でしょう。

これが前に馬がいる状態であればすぐ気づいたでしょうし、他の騎手も一周目でムチを入れてたら”あ、こいつ間違えているぞ”とすぐに教えてもらえたはずです。JRAの騎手はプライベートではかなり仲いいみたいですし、先輩と後輩の関係もしっかりしているようなので、直線で近くにさえいればよかったのですが、見事一周目を逃げ切ってしまいました(笑)。

あと、勝ち頭とは言っても七勝しかあげていない騎手なので、少しでもチャンスがあればガムシャラになるでしょうし、レース序盤から逃げるために一生懸命馬をしごいているうちにボーンヘッドになってしまったことは十分理解できます。

結果で汚名を拭い去るしかない

今回山田君はかなり色々なところから大目玉を喰らうでしょう(JRAからは速攻で騎乗停止くらってました)が、とりあえず所属しているきゅう舎の先生とともに、ペイシャエリートの馬主や馬が所属していたきゅう舎にお詫び行脚でしょう。これは新人がやらかしたとは言ってもすでにプロジョッキーなので許されることではありません。

恐らくいつまでたっても”一周間違えた騎手”と言われ、まわりやファンからも弄られることになるとは思いますが、これも結果さえ残せばいつの間にかネタにして笑い飛ばせることでしょう。

恐らく騎乗停止で年末あたりまでお休みさせられ、お灸をすえられることになると思いますが、お休み中でも調教に乗る機会はいくらでもあると思うので、ひたすら腕を磨いて結果にこだわっていきましょう。

まず明日は坊主なるのかな?(笑)とりあえずめげずにガンバレ!

関連記事