キングカメハメハが種牡馬引退!その功績を振り返る

キングカメハメハ

万年二位も獲得賞金は史上三位の大種牡馬

先日社台スタリオンステーションから2019年をもって正式にキングカメハメハが種牡馬を引退するということが発表されました。

近年は股間の腫瘍など様々な体調不良も伝えられており、種付け頭数の制限や種付けの見送りなども報じられていましたが、すでに2001年生まれの18歳という高齢ことで無理をさせられないことや、後継種牡馬の一頭であるロードカナロアの種牡馬としての見通しがたったこともあるのでしょうか、2005年から種牡馬入りして十四年での引退(2019年はすでに種付けが見送られていた)となりました。

キングカメハメハと言えば、種牡馬ランキングで1位となったのはディープインパクト産駒が三歳になる前の2010年と2011年の二回のみですが、それでも本格的に産駒がデビューしてからは2018年までディープインパクトの二位を死守してきた優秀な種牡馬です。

それを示すかのようにこれまで産駒が稼いできた賞金額はサンデーサイレンスの約800億円、ディープインパクトの約500億円(もちろんまだ現役なので増えていくのは間違いない)に次ぐ約400億円となり、日本の歴代の種牡馬の中では単独三位(四位はブライアンズタイムの約365億円)となる数字となり歴史に残る種牡馬と言えます。

今後は恐らく繋養されていた社台スタリオンステーションかノーザンファームなどで余生を送ることになると思いますが、”大種牡馬”キングカメハメハの功績を振り返ってみたいと思います。

(画像引用:社台スタリオンステーションより)

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高い勝ち馬率

キングカメハメハの種牡馬として特徴的だったのはその高い勝ち馬率(デビューした競走馬が勝ち上がった割合)です。

サンデーサイレンスの6割6分、ディープインパクトの6割3分という数字は異常としても、現在の勝ち馬率は約4割8分を少し超えるぐらいの数字であり、3割を超えれば一流と言われる中でいかに高い能力を発揮したかがよく分かります。

歴代賞金額6位のステイゴールドの約3割6分はもちろんですがハーツクライやダイワメジャーの約4割6分も上回っています。

芝・ダート、距離不問のオールラウンダー

そしてキングカメハメハが生産者や馬主に好まれた点はその万能性です。

芝の大レースだけでなくダートでも活躍馬を送り出し、ロードカナロアのようなスプリンターから菊花賞でも勝ち負けするような馬を送り出したのは、種牡馬としては稀有な能力であり、サンデーサイレンスを彷彿とさせる種牡馬実績を残しました。

恐らくディープインパクトが現れなければ一流牝馬はほとんどがキングカメハメハに集まっていたでしょうし、現在の血統分布も大きく変わっていたことは間違いないでしょう。

重賞100勝は過去に五頭のみ

過去に重賞100勝を達成した馬はこれまで五頭しかいません。

2019年7月10日現在、311勝のサンデーサイレンスを筆頭に、ディープインパクトが203勝、戦後初のJRAクラシック三冠馬シンザンの父であるヒンドスタンが113勝、そしてキングカメハメハが114勝、ステイゴールドの104勝と続き、大舞台でも強い種牡馬でした。

GⅠに限っても24勝を上げており本当に素晴らしい成績を残しています。

活躍馬

並べてみると分かりますが本当に牡馬が活躍した種牡馬だといえます。

これはどちらかと言えば牝馬に活躍馬が多いディープインパクトに比べると直系が残る確率が高くなり、ディープインパクトよりもキングカメハメハの系統がが広がる可能性が高くなると思われます。

以下の賞金額や勝ったレースは2019年7月10日現在のものとなります。

ロードカナロア

2008年産で海外GⅠ(香港スプリント)二勝を含むGⅠ六勝はキングカメハメハ産駒の中でもブッチギリです。

引退レースとなった香港スプリントは衝撃のレース内容でしたが、種牡馬入りしてからも衝撃を与え続け、一年目からアーモンドアイという怪物が出てきたのは驚きでした。

おそらくロードカナロアの種牡馬としてのポテンシャルがかなりありそうなことも、キングカメハメハに無理をさせなかった原因でしょう。

もうこの一頭が出ただけでも安泰という感じですよね。

レイデオロ

2014年産。

現役馬ですがすでに日本ダービーとジャパンカップを制しており、GⅠ二勝ながら種牡馬入りは確実です。

GⅠ六勝のロードカナロアに比べると少し地味な印象ですが、東京2400mというクラシックディスタンスの王道レースを両方勝っているのは大きいですね。

中央での獲得賞金は産駒中ナンバーワンの8億7千万円となります。(地方を含めてナンバー1はホッコータルマエの約10億8千万円。)

アパパネ

2007年産の牝馬ながら史上三頭目の牝馬三冠を達成しました。

他にもGⅠを二勝し結局GⅠは五勝。歴史的名牝の一頭ですね。

ドゥラメンテ

2012年産で2015年に皐月賞と日本ダービーを制したのみですが、その後のGⅠの二走(ドバイシーマクラシックと宝塚記念)でも二着で底を見せておらず、2020年に産駒がデビューする種牡馬の中でも大本命と言われている馬になります。

ロードカナロアに続いてドゥラメンテまで結果を残すようだと、一気に勢力図が変わりそうな予感がしますし、その可能性は高いと思います。

ラブリーデイ

2010年産で宝塚記念と天皇賞秋を制した晩成タイプのキングカメハメハ産駒です。

ロードカナロアやドゥラメンテとはまた違ったタイプの馬であり血統構成でもあるので、産駒がデビューする2020年はドゥラメンテとともに注目です。

2019年生まれが最終世代に

活躍馬は他に、ローズキングダムやホッコータルマエ、ルーラーシップやミッキーロケットなど様々な活躍馬がいますが、色々なタイプがいるものの、どちらかと言えば戦績が安定しており秀才タイプが多いのがキングカメハメハの特徴ですね。

最後の産駒は今年生まれた産駒たちが最後となり、2021年にデビューする世代が最終クロップとなります。

ディープインパクトやロードカナロアなどに目が行きがちですが、ポテンシャルは絶大なので最後まで目は離せませんね。


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