フェブラリーステークス2018展望 新たなダート界のヒーローは現れるのか?

フェブラリーステークス

2018年GⅠレース第一弾はダート王者決定戦

僕が競馬を始めた1990年代初頭はダートのGⅠが存在せず、あくまで芝のおまけレース、もしくは地方馬の存在意義を失わないように存在していたレースに感じていました。

そんな時代にホクトベガというヒロインが現れ、当時GⅡの格付けだったこのフェブラリーステークスを強い勝ち方で勝利したのは今でも鮮明に覚えているのですが、それから約20年がたち、ダートの地位も大分向上してきたように感じる今日この頃ですね。

ホクトベガの勝利から一年後、フェブラリーステークスはGⅠに昇格し、その後ジャパンカップダートの創設を経て、チャンピオンズカップにつながるわけですが、競走馬の様々な可能性を探る意味でもダートレースの地位向上はうれしく感じます。

個人的には地方の主要レースも結局中央(JRA)所属の競走馬が遠征して上位を独占している状況は健全な状態とは感じませんが、地方競馬と中央競馬との関係性がもうちょっと有意義になればもっと競馬界も発展するのではないでしょうか。

少し前置きが長くなりましたが、今週はいよいよ2018年の最初のGⅠレースであるフェブラリーステークス(ダート・1600m)が東京競馬場で開催されます。そこで今回はどういったレースになるのか傾向を探ってみたいと思います。

(画像引用:JRA公式サイト「フェブラリーステークス」より)

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フェブラリーステークス(GⅠ)とは

東京競馬場で行われるGⅠレースとなり、ダートで距離は1600メートルの条件で行われます。

元々重賞レースですらなかったこのレースですが1984年にGⅢに格上げされたあと、1994年にGⅡ、次いで1997年についにGⅠレースに格上げされ、日本(中央競馬)で最初のダートレースでのGⅠレースとなりました。

現在は国際競争にも指定され、勝ち馬にはアメリカで年末に行われる大一番ブリーダーズカップの優勝決定戦も与えられるレースとなります。

また、このあとドバイで行われる高額賞金レースのドバイワールドカップ(ダート2000mで行われ、賞金総額はなんと1000万ドル)の叩き台としても非常に重要なレースとなります。

過去の勝ち馬

どうせなんでGⅠレースとなった1997年から振り返ってみます。

1997年 シンコウインディー(Northern Dancer系のTopsider×ボールドルーラー系)6番人気:1番人気のストーンステッパーは2着 4枠8番で五番手から差し切り勝ち ※不良馬場

1998年 グルメフロンティア(ダンディールート系×プリンスリーギフト系)6番人気:1番人気のタイキシャーロックは5着 3枠6番で六番手から差し切り勝ち

1999年 メイセイオペラ(Nijinsky系×Damascus系)6番人気:1番人気ワシントンカラーは6着 5枠9番で五番手から差し切り勝ち

2000年 ウイングアロー(Topsider系×プリンスリーギフト系ミスターシービー)4番人気:1番人気のキングヘイローは13着、前年の勝ち馬メイセイオペラは3番人気で4着 7枠14番最後方からの追い込み勝ち

2001年 ノボトゥルー(Broad Brush×Nasrullah系)5番人気:1番人気サンフォードシチーは4着 前年の勝ち馬ウイングアローは2番人気で2着 8枠15番で七番手からの差し切り勝ち

2002年 アグネスデジタル(Mr Prospector系Crafty Prospector×Danzig)1番人気:前年の勝ち馬ノボトゥルーは2番人気で3着 5枠9番六番手からの差し切り勝ち

2003年 ゴールドアリュール(サンデーサイレンス×Nureyev)1番人気:2番人気アドマイヤドンは11着 ノボトゥルーは5番人気で6着 3枠5番で二番手からの先行抜け出し ※稍重

2004年 アドマイヤドン(Mr Prospector系のティンバーカントリー×トニービン)1番人気:2番人気ユートピアは8着 ノボトゥルーは5番人気で9着 5枠10番で七番手からの差し切り勝ちで昨年の雪辱

2005年 メイショウボーラー(Turn-to系タイキシャトル×Storm Cat)1番人気:前年の勝ち馬で2番人気のアドマイヤドンは5着 8枠14番から逃げ切り勝ち ※不良馬場

2006年 カネヒキリ(サンデーサイレンス系フジキセキ×Northern Dancer系Deputy Minister)1番人気:2番人気シーキングザダイヤは2着 7枠14番で八番手からの差し切り勝ち

2007年 サンライズバッカス(Storm Cat系ヘネシー×Turn-to系リアルシャダイ)3番人気:1番人気シーキングザダイヤは9着 6枠12番十番手からの差し切り勝ち ※不良馬場

2008年 ヴァーミリアン(Mr Prospector系エルコンドルパサー×サンデーサイレンス)1番人気:2番人気フィールドルージュは競走中止 8枠15番三番手から抜け出し勝利

2009年 サクセスブロッケン(Turn-to系シンボリクリスエス×サンデーサイレンス)6番人気:1番人気カネヒキリは3着 前年の勝ち馬ヴァーミリアンは2番人気で6着 8枠15番三番手から抜け出し勝利 ※稍重

2010年 エスポワールシチー(ゴールドアリュール×Turn-to系ブライアンズタイム)1番人気:2番人気で前年の勝ち馬サクセスブロッケンは3着 2枠4番で二番手から抜け出し勝利

2011年 トランセンド(Icecapade系ワイルドラッシュ×トニービン)1番人気:2番人気セイクリムゾンは14着 6枠12番から逃げ切り勝ち

2012年 テスタマッタ(Seattle Slew系Tapit×Broad Brush系Concern)7番人気:1番人気で前年の勝ち馬トランセンドは7着 前々年の勝ち馬エスポワールシチーは3番人気で5着 13番手からの追い込み勝ちもハイペースが原因だった

2013年 グレープブランデー(マンハッタンカフェ×ボールドルーラー系ジャッジアンジェルーチ)3番人気:1番人気カレンブラックヒルは15着 前年の勝ち馬テスタマッタは4番人気で7着 3年前の勝ち馬エスポワールシチーは9番人気で2着 1枠2番で七番手からの差し切り勝ち

2014年 コパノリッキー(ゴールドアリュール×ティンバーカントリー)16番人気:1番人気ベルシャザールは3着 7枠13番二番手から抜け出して勝利

2015年 コパノリッキー(ゴールドアリュール×ティンバーカントリー)1番人気:2番人気のワイドバッハは6着 2枠4番で前年のと同じく二番手から抜け出して勝利

2016年 モーニン(Storm Cat系ヘニーヒューズ×Mr Prospector系Distorted Humor)2番人気:1番人気ノンコノユメは2着 前年の勝ち馬コパノリッキーは4番人気で7着 7枠14番四番手からの差し切り勝ち ※重馬場

2017年 ゴールドドリーム(ゴールドアリュール×Northern Dancer系French Deputy)2番人気:1番人気カフジテイクは3着 前年の勝ち馬モーニンは3番人気で12着 前々年の勝ち馬コパノリッキーは6番人気14着 2枠3番で八番手から差し切り勝ち

レースの傾向

他のブログでは枠順がどうだとか得意な血統は?とか、人気順の分析などありますが、毎年相手や力関係が違うので僕はあまり、こういうのは鵜呑みにしたくありません。あくまで上記の過去のレース結果から考えてみたいと思います。

勝つのは6番人気ぐらいまで

勝ち馬に限って見ると買い人気の激走がほとんど見られません。

一番人気のなかったが2014年のエスポワールシチーの14番人気ですが今後の確約は皆さんご存知の通りですし、2012年のテスタマッタもハイペースという原因があり、やはり上位人気馬が信頼できるようです。

追い込み馬は厳しい

勝ち馬の4コーナーでの位置取りを見てみると、2000年と2007年以外はほぼ中団より前にいる馬が勝っています。

このあたりは馬場やペース的なものというよりも、一流メンバーがそろっており、簡単に止まってくれないからというような気がします。

同条件で実績のない人気馬は消し

上のデータでは1番人気の馬の結果も入れていますが、こうして人気でとんだ馬を振り返ってみると、何でこの馬が人気していたのか謎という馬が多く見受けられます。

芝での実績馬であったり、良血、連勝中ということもあるかもしれませんが、ダートのGⅠを勝っている馬以外はそれほど信頼してはいけないような気がします。

枠順はそれほど関係ない

外枠はやっぱり不利かな?とは感じていたんですが、全く偏りみたいなものは感じませんね。これは追い込み馬が人気していない(強い馬は先行馬が多い)せいもあるのかもしれません。

調子の悪いMr Prospector系は信頼できない?

勝ち馬の血統を見ていると、かつてはノーザンダンサー系やボールドルーラー系の好走が見られますが、最近はゴールドアリュールを始めとしたサンデーサイレンス系やMr Prospector系の好走が見られます。

個人的にはキングカメハメハ以外のMr Prospector系はまだまだ日本では底力不足なのかな?とは感じていたので意外だったんですが、勝ち馬の中でMr Prospector系の血を引いている馬はほとんど1番人気か上位人気です。

おそらく近走好走しているということなので、調子の悪いMr Prospector系は切ってもいいのかもしれません。

意外と少ないVice Regent系の血をひく馬

あくまで勝ち馬に限って見るとクロフネなどのVice Regent系(ノーザンダンサー系)の血を引く馬が少ないように感じます。この系統はあまり馬群の中で揉まれるのが得意でないので、こういったゴチャゴチャするレースはあまり向いていない可能性があります。

まとめ・有力馬の取捨

上記のような傾向から登録馬について見ていきたいと思いますが、あくまで勝ち馬にふさわしいかという判断になります。上位に来るかというアプローチとはまた別問題です。

テイエムジンソク

父:クロフネ 母の父:フォーティーナイナー

一番人気が予想されますが、ここのところ好走が続いており、脚質的にも逃げ・先行なので勝ち馬の条件に合いますね。

ただVice Regent系×Prospector系の配合で勝っている馬がいないのが気になります。

ゴールドドリーム

父:ゴールドアリュール 母の父:フレンチデピュティ

昨年の勝ち馬であり、チャンピオンズカップも制していますが、問題はそれ以外のレースで不振だった点でしょうか。勝ち馬の戦績を一通りチェックしてみましたが、あまり調子の浮き沈みの大きい馬が見当たらなかったので、すんなり勝つか若干怪しいところはありますね。

また後方からレースを進めるので、昨年の勝ち馬とは言え心配な点ではあります。

サンライズノヴァ

父:ゴールドアリュール 母の父:サンダーガルチ

登録馬の仮想人気では三番人気になっています。

この馬の問題はやはり脚質でしょう。はまった時はかなり強いという印象をみせてくれるものの、実績や脚質という点でかなり怪しい馬ではあります。

ノンコノユメ

父:トワイニング(Mr Prospector系) 母の父:フォーティーナイナー

昨年の二着馬ですが今年は去勢されてせん馬となっています。

これがどう影響するかが気になりますが、前走根岸ステークスは勝利したものの、それまでの結果がよくなかったですね。

ミスタープロスペクター同士の配合はアグネスデジタルまで遡りますが、この馬がそこまでの力はないでしょうし、後ろから行く脚質を考えても少し厳しいような感じがします。

馬券からは切る予定です。

登録馬の血統別分類と評価

姉妹サイトであるウマナミで簡単な血統分析を行っているので参考にしてください。

この前2018年になったと思ったらあっという間に1月も終わりを迎えましたが、2月に入りいよいよ今年最初のGⅠであるフェブラリーステークス(GⅠ、東京競馬場、ダート1600m)が来週(2018年2月18日)に行われます。 フェブラリーステークスと言えば貴重な中央競馬のダートレースのGⅠの一つですが、世界の高額賞金レースの...

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