キズナ産駒大活躍!ディープインパクトの後継種牡馬問題あっさりと解決してしまう

キズナ

一年目からクラッシックに有力馬を送り出す

前回のオルフェーヴルの記事に続いて再び競馬関係の記事となりますが、今回はキズナ(父ディープインパクト)です。

いやーキズナ産駒走りますね。

まだ産駒は一世代がデビューしたのみでありながら、種牡馬ランキングの10位(2020年3月9日現在)にランクインしています。

先日も桜花賞のトライアルであるチューリップ賞(GⅡ、阪神、芝1600m)をキズナ産駒のマルターズディオサ(四番人気)で制しましたが、桜花賞に最も直結していると言われているチューリップ賞を制したことで人気することは間違いないでしょう。

他にも京成杯(GⅢ、中山、芝1600m)をクリスタルブラックが制していますが、すでに今年だけで重賞を二勝していますし、これから始まるクラシックレースへも何頭か有力馬を送り出してきそうです。

何年か前にはこのサイトでディープインパクトの後継種牡馬の問題を取り上げましたが、桜花賞や皐月賞が近づいてきてもキズナ産駒がしっかりと成績を残しているところを見ていると

ディープインパクトの後継種牡馬はキズナでいいんでね?

という雰囲気が出てきました。

あくまでまだ希望的観測が十二分には入っているのですが、今回は”種牡馬”キズナについてフォーカスしてみたいと思います。

(画像引用:Wikipedia「キズナ」より)

スポンサーリンク


キズナとは

2013年の日本ダービー馬

キズナは2019年に惜しまれつつなくなった2010年に産まれたディープインパクト産駒で2013年の日本ダービー馬です。

通算成績は14戦7勝(国内12戦6勝、海外2戦1勝:7-1-2-4)でGⅠの勝ち鞍はダービーのみとなるものの、フランスのG2である二エル賞を勝利した他、2013年の凱旋門賞(G1)では三歳馬ながら四着に入っています。

この凱旋門賞の四着という成績は現在のところディープインパクト産駒として凱旋門賞の最高着順となっています

父ディープインパクトながら非ノーザンファーム系の生産馬

成績面以外に目をやると、このキズナの特筆すべきはノーザンファームの生産馬ではないという点です。

現在の日本競馬会は社台ファーム系、特にノーザンファームの生産馬が重賞、とくにクラシックを勝ちまくっているのが現状なんですが、ディープインパクト産駒も自分たちのスタリオン(種付け牧場)で繋養していたので事実上つけ放題という状況の中、他の牧場から現れたのがこのキズナでした。

キズナはオーナーブリーダー(自分の牧場で生産した馬を走らせる)をしている株式会社ノースヒルズの生産馬なんですが、競馬界のガリバー的存在であるノーザンファームを向こうに回しての自家生産馬(自分のところの牝馬に種付けをして生産)での勝利ということで価値ある勝利でした。

ちなみにこの翌年の日本ダービーを勝ったワンアンドオンリーの株式会社ノースヒルズの生産馬であり、二年連続で勝利しています。

ナリタブライアン、ビワハヤヒデの親戚

実はこのキズナ、引退後はライバル牧場である社台グループの社台スタリオンステーションで種牡馬入りをしています。

日本ダービーでの勝利と凱旋門賞での好走があったとは言っても、天下の社台から評価されたのはおそらく超良血も要素の一つだったことが想像できます。

まずキズナの姉には1998年の牝馬三冠を達成したファレノプシス(父ブライアンズタイム)がいる他、兄のサンデーブレイクはアメリカのG2のレースの勝ち馬です。

そして何と言っても有名なのはキズナの母であるキャットクイル(父ストームキャット)の半姉のパシフィカスが産んだビワハヤヒデ(父シャルード)、ナリタブライアン(父ブライアンズタイム)などがいる点です。近年の競馬史上でも最強クラスの兄弟と言ってもいいでしょう。

この他にも近親で重賞の勝ち馬をあげていけば、ビワ・ブライアン兄弟の弟のビワタケヒデや、ラストインパクト、モンドインテロ、ゼダブリランテスなどいわゆるパシフィックプリンセス系と呼ばれる90年代に活躍馬を送り出しまくった名門の出身となります。

当時は社台グループに対抗する勢力がこぞってこの牝系の血を引く子供たちを生産していたのですが、その集大成とも呼べるキズナが現在社台SSにいるというのは時代を感じますね。

武豊復活の象徴

そしてキズナと言えば何と言っても武豊騎手であり、武豊騎手のお手馬の一頭に名前が父ディープインパクトとともに必ず上がるのがキズナですね。

武豊騎手はキズナのデビュー三戦目からこの馬に乗り初めて以後は引退まで海外レースも含めてこの馬に乗り続けていますが、やはりファンの記憶に残るのは日本ダービーです。

2010年に全治半年とも言われる重大な落馬に見舞われてから、中々トップフォームに戻らず苦しんでいた武豊騎手でしたが、無理をして復帰を急いでしまったためもあったのか、それまでの神がかった騎乗は鳴りを潜めていました。成績も下降線をたどります。

中々有力馬が集まりにくくなっていた状況がしばらく続いていました。

そんなお手馬が集まりにくい厳しい状況でも彼を支えたのが、昔から彼を支えていた個人オーナーたちだったと言われますが、キズナのオーナーである前田オーナーもその一人でした。

落馬以降も重賞を勝っていた武豊騎手ではありましたが、強い馬に乗って劇的な勝ち方をするのが彼のスターと言われる所以だったものの、キズナの日本ダービーまでの数年間は過去の人になりつつある状況は、武豊ファンの僕としても寂しかったですね。

そして”スター”武豊が帰ってきたのが2013年の日本ダービーです。

トライアルである京都新聞杯を勝って一番人気でダービーを迎えたキズナと武豊騎手は直線まで最後方に近い位置にいながら我慢した後、一気に追い出すとゴール前で測ったようにエピファネイアを差し切るという劇的な勝利を挙げました。

その追いこんで勝つという姿はまさに父ディープインパクトそのものであり、その全戦に騎乗していた武豊が息子のキズナに乗って勝利するという劇的な姿は、”天才復活”の姿も重なり、”これぞ競馬の醍醐味”というのが集約されたレースでした。

そしてこの年、前年まで三年間60勝程度に落ち込んでいた武豊騎手は97勝を挙げ復活するわけです。

まさしく色々な意味で記録よりも記憶に残る馬でした。

種牡馬キズナの可能性

今後ロードカナロアと首位争いをする可能性

僕が他にやっている自己完結型(笑)競馬サイトであるウマナミのほうではキズナの種牡馬としての予想(2019年の新種牡馬とその傾向予想)をしていたのですが、予想通りどおりどころか予想以上に産駒が走っています。

というのも初年度産駒(2017年)生まれの産駒は二百頭近くいた中、社台系の馬が三十頭、ノーザンファーム産限定だとその半分しかいなかったので、思ったほど繁殖牝馬の質は高くないと見ていました。

詳細なキズナの種牡馬としての評価はウマナミのほうの記事を見てもらうとして、血統背景が素晴らしいので産駒は走ると見ていたものの、ある程度数打てば(産駒が多ければ)なんとかなる種牡馬という評価だったのですが、その上を見事に行ってくれたわけです。

産駒がまだ一世代しかデビューしていない時点、しかも三月の時点でランキングの10位にいるということは凄いことであり、祖父サンデーサイレンスの壁はさすがに高いとしても父ディープインパクトや将来のリーディング最有力のロードカナロアに匹敵するようなスタートと言えます。

決して質の高いと言えなかった初年度産駒が活躍したということや父ディープインパクトが亡くなってしまったということもあり、おそらくノーザンファーム産の馬がかなり増えてくると思いますが、そうなるとどれほどの活躍馬が出てくるか末恐ろしい感じがします。

ディープインパクトとキングカメハメハの種牡馬二強時代が長く続きましたが、その第二章、キズナ対ロードカナロアが訪れることは確実だと思います。

そしてさらにその下の三位や四位あたりにステイゴールド産駒のオルフェーヴルが来るようになるでしょうから、ワクワクが止まりません(笑)。

ディープインパクトの後継種牡馬としては一番成功するはず

現在ディープインパクトの血を引く種牡馬の主だったところを挙げていくと

  • トーセンラー(レックススタッド)
  • リアルインパクト(社台SS)
  • ディープブリランテ(社台SS→ブリーダーズSS)
  • エイシンヒカリ(レックススタッド)
  • サトノアラジン(社台SS)
  • リアルスティール(社台SS)
  • ワールドエース(アロースタッド)
  • トーセンホマレボシ(プライベート種牡馬)
  • サトノダイヤモンド(社台SS)
  • ディーマジェスティ(アローSS)
  • アルアイン(ブリーダーズSS)

他にもマカヒキやダノンプレミアム、ワグネリアンなどが種牡馬入りしてくるとは思うのですが、僕がまず直感的に種牡馬として成功しそうと思っていたのがキズナ、リアルインパクト、アルアインやダノンプレミアムあたりでした。(フランスで走ったスタディオブザマンも成功しそうな気がします)

母の父がシアトルスルー系でありながらマイルGⅠを勝つようなスピードを見せていたアルアインに関しては、他のディープインパクト産駒にない雰囲気があり種牡馬としては一番面白いと見ていたのですが、残念ながらこの馬がブリーダーズSSに行ってしまいました。

ステイゴールドもここで活躍馬を送り出したのでまだ可能性は残されているのですが、やはりスタート地点という意味では厳しいと思います。

リアルインパクトに関しては母の父がプリンスキーロ系という分かりやすい直情的なスピードタイプなので産駒に前向きさが出て短距離などで面白い馬が出てくるとは見ているのですが、ただこちらは大物というよりもいつの間にか賞金を稼ぐ馬が出てきてB級種牡馬として生産者に好まれそうという意味で成功しそうな感じがします。

またファンの多いサトノダイヤモンドに関しては母系にスピードの血があるのでまだ完全に見切るのは難しいのですが、走りにどうも軽さがないので少し勝ちみに遅くなりそうで当たりはずれが出そうな予感がし、どうもトーセンホマレボシの上位版みたいになるのでは?と予想してたりします。

他にマカヒキなんかは面白いとは感じていたのですが、競走生活を長く続け過ぎたせいでその評価が下がってしまい、種牡馬としてのスタートがかなり悪くなりそうなのが残念でなりません。この馬に関しては配合しだいで超大物が出てきてもおかしくないと感じていたのですが、やはり厳しいのではないのでしょうか。

となると残ったのは現在も現役のダノンプレミアムですが、この馬は正直種牡馬入りしたら成功すると思います。

マイルではこれまでのディープインパクト産駒の牡馬になりような圧倒的なスピード(先行力)を見せており、こういった能力は引き継ぎやすいので、おそらく安定して勝ち馬を出してくると思いますね。

他にもディープインパクト産駒の種牡馬やこれから種牡馬入りしてくる馬もいるのですが、このように間違いなく成功しそうなのがダノンプレミアムだけだとどうしても最終的にはキズナがやはりディープインパクトの後継種牡馬の一番手と言えそうな感じです。

願わくば残りのディープインパクト産駒からさらなる大物が出てくるのも期待したいところですが、ディープインパクト産駒の孫からまた日本ダービー馬が出るところを見たいところですね。

とにかくキズナにはできるだけ長生きしてもらいたいと思います。


スポンサーリンク

フォローする

関連記事