2017年のJRA(中央競馬会)の前半戦の締めくくりとして、本日(6月24日)行われた阪神競馬場で行われた第58回宝塚記念(GⅠ)ですが、断然の一番人気と見られており、馬券を外す(3着までには最低入る)ことはまずないと思われていた武豊鞍上のキタサンブラック(父:ブラックタイド)がまさかの9着に沈みました。
勝ったのは同枠だった名手ミルコ・デムーロ鞍上の3番人気サトノクラウン(父:Marju)で、これでGⅠ制覇は香港ヴァーズに次いで二回目となりました。
二着には横山典弘鞍上の2015年の有馬記念馬ゴールドアクター(父:スクリーンヒーロー)が飛び込み、馬連2-11は17番人気ながら5,250円の高配当となりました。
レース前の宝塚記念2017の予想
◎キタサンブラック(10)
〇シュヴァルグラン(5)
▲ゴールドアクター(2)
△シャケトラ(6)
×なし
第56回宝塚記念(GⅠ)の結果・全着順
着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 性齢⁄馬体重⁄B |
タイム (着差) |
上3F タイム |
騎手 | 人気 (オッズ) |
予想 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | 11 | サトノクラウン 牡5/488(+10)/ |
2.11.4 | 35.4 | M.デムーロ58.0 | (9) | |
2 | 2 | 2 | ゴールドアクター 牡6/488(-6)/ |
2.11.5 3/4馬身 |
35.4 | 横山 典弘58.0 | (12.7) | ▲ |
3 | 7 | 8 | ミッキークイーン 牝5/448(+8)/ |
2.11.7 1 1/2馬身 |
35.5 | 浜中 俊 56.0 |
(10.4) | |
4 | 6 | 6 | シャケトラ 牡4/510(+2)/ |
2.12.0 1 3/4馬身 |
36.2 | C.ルメール 58.0 |
(8.5) | △ |
5 | 6 | 7 | レインボーライン 牡4/444(+2)/ |
2.12.3 1 3/4馬身 |
36.3 | 岩田 康誠 58.0 |
(23.8) | |
6 | 1 | 1 | ミッキーロケット 牡4/478(-2)/ |
2.12.3 アタマ |
36.4 | 和田 竜二 58.0 |
(32.5) | |
7 | 3 | 3 | スピリッツミノル 牡5/506(+10)/ |
2.12.6 1 3/4馬身 |
36.7 | 幸 英明 58.0 |
(110.5) | |
8 | 5 | 5 | シュヴァルグラン 牡5/470(+2)/ |
2.12.6 ハナ |
36.9 | 福永 祐一 58.0 |
(12.7) | 〇 |
9 | 8 | 10 | キタサンブラック 牡5/542(+6)/ |
2.12.7 1/2馬身 |
36.9 | 武 豊 58.0 |
(1.4) | ◎ |
10 | 4 | 4 | クラリティシチー 牡6/492(-6)/ |
2.12.9 1 1/4馬身 |
37.1 | 松山 弘平 58.0 |
(188.5) | |
11 | 7 | 9 | ヒットザターゲット 牡9/518(+4)/B |
2.13.2 1 3/4馬身 |
36.4 | 川田 将雅 58.0 |
(167.1) |
赤字は予想初期段階で消した馬
単勝11 900円(3番人気)、枠連2-8 710円(5番人気)、馬連2-11 5,250円(17番人気)
レースの回顧と感想
いやぁキタサンブラック9着、驚きの結果でしたが、レース内容を振り返るとしょうがない結果でしたね。
序盤はいきなり僕が対抗馬(〇)や連下(△)と見ていたシュバルグランやシャケトラが逃げ先行するという展開で驚きましたね。どちらも差しタイプで中段待機が予想されましたが、両馬ともにキタサンブラックの後ろにいたのでは勝ち目がないと見たのでしょうか、シャケトラに関しては分かりませんが、対抗馬として一番力が力が近いと見ていたシュバルグランに関しては勝ちに来ていたはずなので、もしかしたら意図した逃げだったのかもしれません。
キタサンブラックにとってはなるべく前に行って自分でペースを作りたかっただけに第一の想定外でした。こうなると外枠は結果的に痛かったですね。
次の想定外はやはり第三コーナー手前でしょう。前半1000mのラップが稍重で1分0秒6だったので、ハイペースとまでは言いませんが遅くはない流れでしたね。800mから1000mのラップタイムが12秒前後から一気に13秒台に落ちて、先行馬にとって絶好の息を入れるポイントでしたが、勝ったサトノクラウンが”そうはさせん!”とばかりに上がっていき、ちょうどキタサンブラックをつつきに行く形になりました。
あとはここから先行馬たちのペースが上がる結果になりましたが、最終1ハロン以外はすべて11秒台のラップになり先行馬はロングスパートをかける結果になってしまいました。
僕としてはサトノクラウンがつつきに行った段階で一昨年のキタサンブラックが3着に敗れた有馬記念がよぎりましたが、やはりというか最後は悪い予感が的中してしまいました。
キタサンブラックにとってはどこかで足を溜めておいて、最後は後続馬が仕掛けてくるタイミングでスパートして並びかけさせない得意のため逃げがしたかったところですが、三コーナーでつつかれた時点で前には有力馬シュヴァルグランがいるし、後ろから馬が来たとなると動かないわけにはいかなかったので、しょうがなかったですね。
ちゃっかりサトノクラウンはつつくふりをしていかなかったので、キタサンブラックや他の先行馬は見事にハメられたという感じもします。シュヴァルグラン達にとってもキタサンブラックなどが来たの察知しただけに動かざるをえなくなってしまいました。
前崩れのレースとなった要因はやはり上記のように第三コーナーがポイントでしょう。こうなるとですね、キタサンブラックやシュヴァルグラン持つわけありませんよね。レース直後は武豊騎手も敗因について”分からない”というコメントを残していたようですが、結果的に動き出しが早くなってしまったのと、稍重という馬場、最後の直線の坂、このあたりが複雑に絡み合っての大敗でしょう。
僕も死角として血統的に阪神は合っていないとは指摘しましたが、不安視したポイントがすべて出てきたようなレースでした。だからビックリとはしましたが、想定していなくはなかった結果でした。やはりバリバリのスタミナ馬ではなく、調教によってスタミナを鍛えられたスピード馬ということが今回のレースでよく分かりした。
シュバルグランにしてもあそこで勝てるようなら、超一流馬になっていますよね。狙いはよかったのですが、今回は先行馬にとっては不運な要素が多すぎました。
最後に勝った馬や上位に来た馬の視点から見ていきますと、後方待機場は展開に恵まれましたね。あと、僕が血統評価で阪神が合うと目して血統面で◎や〇をつけた馬がサトノクラウン、ゴールドアクター、ミッキークイーンだったわけですが、見事にワンツースリーをかましてくれちゃいました(涙)。
あくまで予想は総合評価でやるものだと思いますが、稍重だったこともこれに拍車をかける結果となりましたね。(ちなみにあと一頭シュヴァルグランも◎をつけましたが展開上しょうがないでしょう。)ただ予想ははずれたけど血統予想は当たって少し面子は保てたかなとは思います。言い訳ですけど(笑)
あと勝ったサトノクラウンの自分の予想を読み返すと、
血統面からは時計勝負はあまり得意ではないとはないと思いますが、マイルからクラシックディスタンスまでは恐らく対応できるでしょう。
ただ、ラストタイクーンの系統かぁ・・・という感じで阪神は合うけどGⅠだと足らない気がするんですよね。
最後のラストタイクーンと理由だけで切ったの悔やまれます。(あとは勝つとすれば時計がかかる場合などイイこといってるやんけ・・・)
ま、今回は僕も含めてまさかキタサンブラックが誰も飛ぶと思わなかったのでしょうがないと思います。こういうのが競馬の醍醐味ですからね。
これだから競馬はおもしろいんです。
仮想投票の結果
今回は完全にハズレましたのでこれで9戦4的中となり
投資10,000円 回収8,240円
回収率82.4%
となりました。
今回はキタサンブラックにとって一番危なそうな舞台だとは指摘はしていましたが、それでも強い馬が強くかつことを期待していただけに馬券をハズしたところよりも、そちらが残念ですね。