秋華賞2017の結果ならびに感想と菊花賞2017展望

今回の記事は、昨日(2017年10月15日)行われた第22回秋華賞の結果とその感想、各馬のレースを見た上での現在の評価と、今週(2017年10月22日)に京都競馬場で行われる牡馬クラシック最終戦、第78回菊花賞2017に関する展望をお送りしたいと思います。

秋華賞2017の結果ならびに感想

レースは予想どおり雨の中行われましたがルメール騎乗の3番人気ディアドラが直線鋭く伸びてきてGⅠ初勝利になりました。1番人気のアエロリットは道中3番手に控えるレースぶりでしたが、直線は余力なく7着に沈んでいます。

上位馬並びに人気馬の着順

1着 ディアドラ 2分00秒2 (重)
2着 リスグラシュー
3着 モズカッチャン
4着 ラビットラン
5着 カワキタエンカ


7着 アエロリット(1番人気)
13着 ファンディーナ(2番人気)

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レースの感想

今回のレースポイントは2つあったと思いますが、まず重馬場になったということでアエロリットなどスピードの持続力にすぐれたタイプの馬や、末脚のキレを持ち味としていたミリッサなどの良さが消される状態だったことは、該当馬にとっては残念なところでした。

もう一点何と言っても勝ったディアドラの勝因はルメールの判断と手綱捌きでしょう。

レースは4コーナーで先頭を早々と捕まえにいったリスグラシューとモズカッチャンですが、馬場状態やそれぞれの馬の持ち味や弱点などを考えると十分納得のレースぶりでしたね。モズカッチャンは操作性の良さやロングスパートが持ち味ですし、リスグラシューはどうしてもいい脚が長く使えないので直線並びかける前に抜け出すのは、僕もコレしかないと考えていた展開だったので、さすがデムーロと武豊だなと思いました。

ただルメールの4コーナーでのコーナリングにやられてしまいましたね。

僕もレース中は3コーナーまで後方にいたので完全に意識の外にありましたが、後で動画を見直してみるとビックリ、最後のコーナーは距離のロスを押さえるためにあえてインをついて最短距離を進んできていますね。他の方のブログでもワープとか書いている方がいましたが、確かに一気にポジショニングを上げる結果になり、見事なワープ走法(笑)でした。

おそらくこれがなければ1着はなかったでしょうね。

ルメール、デムーロ、武豊という名手たちのそれぞれの駆け引きが非常に面白かったレースでした。

出走馬たちのレース後の評価

ディアドラ

見事GⅠ初勝利となりましたが、父ハービンジャーにとっても産駒から初のGⅠの勝ち馬を出したことで繋養している牧場は大喜びのことでしょう、と思ってどこで繋養されているか調べたら繋養先は社台ファームでした(笑)。

いつまで一人勝ちすんねんと思いますが、さすが先見の明がありますね。モズカッチャンが競り勝てばワンツーだったことを考えるとこの種牡馬にとっては非常に当たり年になり、これから種牡馬ランキングの上位にくることが多いに予想されます。

ディアドラそのものに関しては今回は騎手の力によるところが大きかったとは思うので、課題はやはりスタートでしょうね。オークスのような消耗戦でも上位にきているので様々なコースや展開に対応することは可能でしょうが、このあたりを解決していかないと古馬相手ではどうしても差して届かずというレースを繰り返しそうな気がします。

この馬に関しては末脚は信用できるものの、ペースが遅くなると届かなくなるので、ベストは2000m以上の中長距離ながら、マイルあたりのGⅠとかのほうがいいのかもしれませんね。

中距離のG3とかだとペースが遅くなって、脚をあまして飛びそうな感じがします。

リスグラシュー

長くいい脚が使えないということでGⅠは難しいだろうなと思っていましたが、何だかんだで2着にきました。

一瞬のキレを武器にするいかにもハーツクライ産駒らしい走りっぷりでしたが、成長力のあるハーツクライ産駒なので、展開などが向けばGⅠの一つぐらいは将来的にとりそうな予感がします。

問題は主戦の武豊騎手がどれぐらいこの馬を評価しているかというところですが、牡馬との混合レースでも彼がこの馬を選択すれば軽視はできませんね。

モズカッチャン

ディアドラと同じハービンジャー産駒ですがオークスの2着に続いて、今回は僅差の三着でした。

ディアドラと違いレースセンスがいいところが何と言っても評価できます。ローズステークスが休み明けとはいえ7着に沈んだところが不満なんですが、新馬時代にも負けているので、もしかしたら阪神の馬場が合わないタイプだったのかもしれませんね。

今回リスグラシューなんかにも競り負けたところなんかを見ると、こういったタイプはGⅠでは少し足らなくて、相手が弱くなるとあっさり勝つようなタイプに思えます。

アエロリット

予想通り距離がもちませんでした(笑)が、重馬場だったししょうがないですね。横山典騎手も最後追っていなかったので無理はさせていていませんでした。

乗り方についてはカワキタエンカが行ってしまったので番手に控えるのは納得でしたが、不幸にもファンディーナにかぶせられたのが痛かった気がします。道中少し苦しそうにしてたので、今までとは違い完全にスムーズさを欠いたのが敗因でしょう。

恐らく今回の結果をみてマイル付近の距離にターゲットをしぼってくるでしょうが、やはり持ち味はフラットなペース以上でドンドン先行するスピードの持続力にあると思います。

今回はサイレンススズカやウォッカ級の馬と期待を込めての本命でしたが、そこまでの力はなかったようですが、次は父クロフネというのもあるのでフェブラリーステークスあたりに挑戦して芝・ダート両GⅠ制覇をしてもらいたいですね。

ファンディーナ

予想時点で切りましたが、やはり一線級とのレースになると期待された末脚が不発に終わりますね。この馬の場合どうしてもスタートがいいので前に行ってしまいますが、もしかしたら距離が合っていないのかもしれませんね。

実力派間違いなくあるはずなので、マイルあたりに路線変更するか、後方待機の競馬を覚えるまで少し狙うのは控えたほうがいいような気がします。

ラビットラン、ブラックオニキス、ミリッサ、リカビトス

この四頭に関しては各馬が最後バテバテの中伸びてきているという点で評価できると思います。

おそらく今回上位に来た馬ほどの末脚の鋭さはもっていないのでしょうが、次走は各馬期待です。

第78回菊花賞展望

今回の菊花賞ですがなんと日本ダービーの三着馬までが出走しないそうで(レイデオロはジャパンカップ、スワーブリチャードは他の中長距離路線、アドミラブルは体調不良)、かなりの異常事態ですね。

結果的に皐月賞馬でダービーも5着に来たアルアインが主力馬として期待されていますが、元々は3000m以上だと活躍馬の少ないディープインパクトなのでかなり不安です。

それに続くのがキセキや、サトノクロニクルやサトノアーサー、ダンビュライトやミッキースワローでしょうが、どれもGⅠになると本命にするには決め手に欠けます。

となると血統がやはり重要にはなってくるでしょうが、ディープインパクトなどのサンデーサイレンス系の種牡馬にどういった母系の構成になってくるのか非常に重要になるでしょうね。

ディープインパクト産駒がデビュー後の菊花賞の上位馬の血統

2011年

1着 オルフェーヴル(ステイゴールド×メジロマックイーン)
2着 ウィンヴァリアシオン(ハーツクライ×Storm Bird)
3着 トーセンラー(ディープインパクト×Lycius(Mr Prospector系))

2012年

1着 ゴールドシップ(ステイゴールド×メジロマックイーン)
2着 スカイディグニティ(ブライアンズタイム×ノーザンテースト)
3着 ユウキソルジャー(トーセンダンス×オースミタイクーン)
※トーセンダンスはダンスパートナーやダンスインザダーク、ダンスインザムードの全弟

2013年

1着 エピファネイア(シンボリクリスエス×スペシャルウィーク)
2着 サトノブレス(ディープインパクト×トニービン)
3着 バンデ(Authorized×Priolo)

2014年

1着 トーホウジャッカル(スペシャルウィーク×Unbridled’s Song)
2着 サウンズオブアース(ネオユニヴァース×Dixieland Band)
3着 ゴールドアクター(スクリーンヒーロー×キョウワアリシバ)

2015年

1着 キタサンブラック(ブラックタイド×サクラバクシンオー)
2着 リアルスティール(ディープインパクト×Storm Cat)
3着 リアファル(ゼンノロブロイ×エルコンドルパサー)

2016年

1着 サトノダイアモンド(ディープインパクト×Orpen)
2着 レインボーライン(ステイゴールド×フレンチドピュティ)
3着 エアスピネル(キングカメハメハ×サンデーサイレンス)

上位馬の血統構成を見ての印象

ディープインパクト以前と以後では競馬の質が変わってしまっているので一応限定して並べてみましたが、まず世間で言われているほどディープインパクトが来てないこともない印象を受けます。確かに生産頭数や勝ってきたレースの数々を考えると物足りませんが、長距離だからいらないというのは少し早計ですね。

次に思ったのが意外と長距離血統ばかりではないという点と、サンデーサイレンス系の強さですね。昔なら長距離だと急に元気になるリアルシャダイみたいな種牡馬がいましたが、ステイゴールドが相性がいいという以外は特にそういった傾向も見られませんね。

最後にちょっと気になったのはサンデーサイレンス系が強いというのもあるかもしれませんが、キングカメハメハが一頭だけというのは産駒の活躍を見るとディープインパクト以上に苦手にしているのが分かります。