本日(2017年7月30日)札幌競馬場で行われたクイーンズステークス(GⅢ)は、今年のGⅠを制したばかりの二頭がいきなり激突するということで注目を集めましたが、結果は2番人気のアエロリット(NHKマイルカップの勝ち馬)が戦前の予想を覆し、早いペースで逃げ、そのままコースレコードタイの1分45秒7で逃げ切りました。
1番人気だったアドマイヤリード(ヴィクトリアマイルの勝ち馬)は後方から外目をまわらされたことが響いてか6着に沈む結果となりました。
クイーンステークス2017レース結果&全着順
着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 性齢⁄馬体重⁄B |
タイム (着差) |
通過順位 上3Fタイム |
騎手 | 人気 (オッズ) |
予想 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 2 | アエロリット 牝3/496(+18)/ |
1.45.7 | 35.5 | 横山 典弘52.0 | (3.2) | × |
2 | 1 | 1 | トーセンビクトリー 牝5/468(0)/ |
1.46.1 2 1/2馬身 |
34.4 | 福永 祐一55.0 | (14.7) | 注 |
3 | 4 | 4 | クインズミラーグロ 牝5/450(-10)/ |
1.46.3 1 1/4馬身 |
34.4 | 藤岡 康太55.0 | (18.7) | |
4 | 6 | 8 | クロコスミア 牝4/418(+6)/ |
1.46.5 1 1/4馬身 |
35.1 | 勝浦 正樹55.0 | (13.3) | |
5 | 8 | 13 | エテルナミノル 牝4/448(0)/ |
1.46.6 1/2馬身 |
34.9 | 蛯名 正義55.0 | (49.8) | |
6 | 8 | 12 | アドマイヤリード 牝4/424(+2)/ |
1.46.6 アタマ |
34.6 | C.ルメール55.0 | (2.4) | ▲ |
7 | 5 | 6 | マキシマムドパリ 牝5/466(+4)/ |
1.46.8 1 1/2馬身 |
34.7 | 藤岡 佑介55.0 | (8.8) | 〇 |
8 | 4 | 5 | ハツガツオ 牝6/514(+2)/ |
1.46.9 クビ |
34.8 | 古川 吉洋55.0 | (238.5) | |
9 | 5 | 7 | ヤマカツグレース 牝3/448(0)/ |
1.47.1 1 1/4馬身 |
35.6 | 池添 謙一51.0 | (14.8) | △ |
10 | 7 | 10 | パールコード 牝4/512(+12)/ |
1.47.4 2馬身 |
35.9 | 川田 将雅55.0 | (10) | ◎ |
11 | 6 | 9 | ラインハート 牝6/468(0)/ |
1.48.1 4馬身 |
36.5 | 丸山 元気55.0 | (382.7) | |
12 | 7 | 11 | ノットフォーマル 牝5/470(0)/B |
1.48.2 1/2馬身 |
36.5 | 江田 照男55.0 | (116.5) | |
13 | 3 | 3 | シャルール 牝5/478(+10)/ |
1.48.2 アタマ |
36.9 | 四位 洋文55.0 | (35) |
レースの概要と寸評
サイレンススズカを思い起こさせる逃げ切り勝ち
レースはアエロリットが最初の1000mを58.0というハイペースで大逃げを打つ形となり、最近の重賞競走にしては珍しい展開となりましたが、それ以外の馬に関しては各馬予想された位置取りを取れていたのではないでしょうか。
アエロリット以外に関しては平均ペースで進んでいるような形になりましたが、このレースに関しては他の馬がどうこう言うよりも、勝ち馬が強すぎたというしかないでしょう。
注目はラップタイムで最初の200mと1200mから1400mの200mでそれぞれ12.2、12.1を記録したぐらいであとは11秒台のラップでまとめています。
大逃げを打つ逃げ馬の戦法というのは大体のところ、自身が早いペースで逃げておいて道中は一旦どこかで13秒近くまでペースを落として全体のペースを停滞させたり、後続馬に足を使わせておいて、最後の直線で自身はもう一度加速するという、気性に問題があったり末脚に決め手がない馬がとる戦法なわけです。
それが今回はほとんど息を入れることのなく最後まで行ってますので、いかにスピードに優れていたかが分かりますし、この戦法と言えばやはり思い浮かぶのはあのサイレンススズカです。
この馬も平均から少し早いぐらいのペースで逃げて、敵は自身のみというレースであのエルコンドルパサーやグラスワンダーを完封しましたが、この馬を思い出させるぐらいの濃い内容でした。
実はNHKマイルに関しても二番手ではありましたが、スタート以外は一度もラップタイムが12秒台に落ちてなかったわけですが、こういった内容を二回も見せられますと、とにかく早い!そして強い!と認めるしかありません。
僕の中ではNHKマイル以前の煮え切らない結果などからクロフネ産駒にありがちな、単調なスピードに頼った善戦タイプなだけかなと判断していたわけですが、今回の内容からそのスピードはさらにもう一段上ということが分かりました。
今回は前走から+18kgでこの走りですし、桜花賞前後の成績も今となっては本格化していなかっただけなのかもしれませんね。
この内容だと秋はマイルチャンピオンシップ(GⅠ)に出てくれば大本命でしょうし、京都コースなら2000mの秋華賞も好走が期待できます。
今までカレンチャンがクロフネ産駒の代表産駒でしたが、このクイーンステークスの走りだとGⅠをもう一つ二つは勝てるかもしれませんし、今までのクロフネの産駒の中でも一番父親に近づいた子供かもしれませんね。
いやー凄いレースを見せてもらいました。
今回のレース他の馬は知りません(笑)。
というのは半分冗談ですが、二着以下の馬に関しては三コーナーからなし崩し的に足を使う展開になったので、今後の参考にはまったくならないと思います。
それこそあの展開の中、後続馬でアエロリットに迫れる馬がいたなら化物級でしょうが、今回後続馬にそこまでの馬はいなかったということでしょう。
現在の収支
これで3戦連続外れたことになり、現在のところ11戦4的中
投資12,000円 回収8,240円
回収率68.7%
となりました。
宝塚記念を迎えるまでは馬券予想は外しながらも本命馬はしっかりと押さえられて形となっていましたが、この3戦の外し方が非常に悪いです。
また、宝塚記念や函館記念は本来の予想スタンスからすると外してもしょうがない結果ではあったんですが、今回のレースに関しては本来の予想の仕方からすると当てなければいけない結果でした。
どうも2戦続けて外していたことにより、回収率の回復を狙い過ぎたことが影響しているので、次は配当よりも純粋に当てることにこだわらないといけないと反省です。
負けを取り返そうとして自分の本来の形を見失う、完全にギャンブル予想の失敗例ですね。