毎日王冠2017結果 敗因を考察しながら有力馬たちの現在地を分析する

本日(2017年10月8日に日曜日)東京競馬場で行われた毎日王冠(GⅡ・芝1800m)はミルコ・デムーロ騎乗のリアルスティール(牡5歳・父ディープインパクト)が直線半ばで抜け出し、国内のレースでは3歳時の共同通信杯以来(海外を含めると昨年の3月以来)の勝利となりました。

これまで菊花賞や昨年の天皇賞・秋を含め数々のレースで2着を繰り返し、勝ち味に遅いと見られていた同馬ですが、本番に向けてこれまでとは一転、見事な決め手を発揮しての勝利となりました。

1番人気ソウルスターリング(牝3歳・父Frankel)は押し出される形で逃げたものの、直線馬群に飲み込まれ8着に終わっています。

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毎日王冠の全着順と感想

戦前の僕の予想

レース前はソウルスターリングが名馬級と判断し不動の軸、それに続く存在としてマカヒキとリアルスティールの二頭が立ちふさがり、サトノアラジンやグレーターロンドン、アストラルエンブレムなどは鋭い決め手は持っているものの、展開や底力の問題から勝ちきるまでの力は判断して以下のようになっていました。

◎ ソウルスターリング(1)
〇 マカヒキ(2)
▲ リアルスティール(8)
△ サトノアラジン(12)
× アストラルエンブレム(4)
注 グレーターロンドン(7)

毎日王冠2017予想 ソウルスターリング対ディープインパクト軍団
天皇賞・秋に向けてソウルスターリングの現在の立ち位置が分かるレースに 今週は古馬の中距離戦線を語る上で非常に重要な毎日王冠(GⅡ)と京都大賞典(GⅡ)がそれぞれ東京競馬場と京...

毎日王冠2017全着順




馬名
性齢⁄馬体重⁄B
タイム
(着差)
通過順位
上3Fタイム
騎手 人気
(オッズ)
予想
1 6 8 リアルスティール
牡5/506(+4)/
1.45.6 32.8 M.デムーロ
57.0
(5.8)
2 8 12 サトノアラジン
牡6/532(+4)/
1.45.6
クビ
32.6 川田 将雅
58.0
(8.7)
3 6 7 グレーターロンドン
牡5/474(0)/
1.45.8
1 1/2馬身
32.6 田辺 裕信
56.0
(6.9)
4 3 3 ダイワキャグニー
牡3/486(+2)/
1.45.8
ハナ
33.7 北村 宏司
54.0
(27.7)
5 7 9 ヤングマンパワー
牡5/524(-8)/
1.45.9
クビ
33.7 石橋 脩
56.0
(58.7)
6 2 2 マカヒキ
牡4/502(0)/
1.45.9
アタマ
33.3 内田 博幸
57.0
(5.6)
7 7 10 ワンアンドオンリー
牡6/492(-4)/
1.46.0
クビ
33.0 横山 典弘
57.0
(105.8)
8 1 1 ソウルスターリング
牝3/480(+6)/
1.46.1
1/2馬身
34.0 C.ルメール
53.0
(2)
9 5 5 ヒストリカル
牡8/460(+2)/
1.46.1
クビ
32.6 田中 勝春56.0 (190)
10 8 11 ウインブライト
牡3/468(-4)/
1.46.2
クビ
33.7 松岡 正海55.0 (87.3)
11 4 4 アストラエンブレム
牡4/470(-4)/
1.46.5
2馬身
32.8 戸崎 圭太
56.0
(13.9)
12 5 6 マッチレスヒーロー
牡6/488(+2)/B
1.47.7
7馬身
35.3 吉田 隼人
56.0
(393)

レースの概要と感想

レース内容については、先日の記事でも予想していたようにほぼ想像していた通りのペースと展開で進みました。

若干ソウルスターリングが一歩目が遅かったものの逃げるのも想像の範疇でしたし、1000mの通過も60秒ちょうどで、ワンアンドオンリーが後方待機していること以外はビックリするぐらいの頭に描いていた通りの展開だったので、この時点でサトノアラジンとグレーターロンドンの勝ちはまずないなと確信しました。

4コーナーを抜け直線を向いた段階で、ソウルスターリングが早めに仕掛けるか、後方集団を待つかはどちらになるか分からないと予想していましたが、鞍上ルメールは後者の引きつける作戦を取りましたね。

スローペースで行き引きつけただけに、この時点ではもしかしたらマカヒキかリアルスティールに差される可能性は若干感じましたが、それでもソウルスターリングの2着は確実だなと想像はしていましたが、最後はご存知のとおり後方集団に飲まれる形になってしまいました。

結果的にリアルスティールとサトノアラジンとのたたき合いになり、見事リアルスティールが勝利しましたが、全体的な着順に関してはソウルスターリングが大敗した以外はほぼ予想の範囲内であったような気がします。

自分の中ではグレーターロンドンが想像した通り3着までだったことなど、大外しした感じはないのですが、競馬に絶対はないというような、これが競馬だというレースでしたね。(ダイワギャグニーが掲示板に載ったのもちょっとびっくりではありましたね(笑))

出走馬の敗因分析と今後

今回のレースはもちろん天皇賞・秋やマイルチャンピオンシップに向けての前哨戦なので、各馬の思惑はそれぞれだったと思いますが、レース内容を見て敗因などを考えながら、各馬が今後どういった結果を残していくか想像していきたいと思います。

ソウルスターリング

一番人気の三歳牝馬ソウルスターリングでしたが、結果的には唯一の懸念事項であった切れ味不足が今回の敗因の一番大きな点のような印象を受けました。

今回レース自体の上りタイムが33秒5というとてつもなく速いものでしたが、今回の同馬の上りタイムは34秒0、実際最後はそれほど真剣に追っていなかったような気がしたので、もう少し縮めることはできたでしょうが、ラップタイムを見るとやはり元々はヨーロッパのスタミナ型のサドラーズウェルズの系統なだけあって、代を経ているとは言っても血統的には彼女に合わないレース展開と騎乗ぶりでした。

やはり直線後方の馬を待つのではなく先行抜け出しのロングスパートが正解だったような気がしますが、究極のスピード勝負時計勝負は血統的にも合わないと見ていいでしょう。

今後についてですが、今回の戦法は馬に無理をさせなかったという可能性や調教師やオーナー側の指示だった可能性も考えられます。そういった点でこの馬の評価をたちまち下げる必要はないと思いますが、ベストな展開はやはりある程度早めのラップのレースを追走しながら先行して抜け出すのがベストであると思います。

そういった点では天皇賞・秋は今回よりレースはしやすくなると思いますが、このレースには同じような戦法で恐らくこの馬より早く上がることができる現役最強馬キタサンブラックがいるので、どこまで通用するかという心配はあります。

大きなところを狙うのであれば、思い切ってエリザベス女王杯のほうにシフトチェンジしたほうがいいような気もしますね。

リアルスティール

今回の勝ち馬です。元々ディープインパクト産駒にしては器用なほうでしたが、逆に決め手が若干甘くこれまで善戦どまりでしたが、馬が変わったようなレースぶりでした。

元々世界のマイル女王ミエスクのひ孫で素質があった馬ですが、今回の内容をうけて一皮むける可能性もあります。

今後は自在性を捨てて末脚を活かす戦法のほうが面白いと思いますが、僕が現役の馬の中でも瞬間最大速度がトップクラスだと見ていたサトノアラジンに競り勝ったことはかなり評価できると思います。

天皇賞・秋、ジャパンカップともどもそのままデムーロが乗ってくれば期待していいでしょう。福永君だとちょっと考えますね(笑)。

グレーターロンドン

今回ソウルスターリングの対抗に推す方も多かったこの馬ですが、僕は今回2着はないと見て馬券から切りましたが正解でした。

理由は同型馬のサトノアラジンに決め手並びに位置取りの面で劣ると考えたからですが、このスローペースとも言える展開で後方にとどまったままという内容では、今後GⅡまでは勝ててもGⅠは難しいような感じを受けます。

もちろん展開がハマってウッカリ勝つようなこともあるかもしれませんが、このままGⅠ戦線に挑んでくるようなら今後も実力以上に人気を背負ってくれそうなので、馬券的には自信をもって切れる美味しい存在だと思います。

ただ予想記事でも書きましたが、相手が弱くなるとサクッと勝ちそうなタイプではあります。ローカル競馬場より京都や阪神のほうがいいでしょうね。

サトノアラジン

やっぱりこの馬はスムーズにレースを進められると強いですね。

今回も2着ですが、完全にペースのせいだと思うので、これより早くなるマイル戦などはやはり彼の適正距離でピッタリでしょう。このあと天皇賞・秋に出てきても枠次第で面白い存在になるとは思うんですが、種牡馬としての今後の価値を考えて天皇賞・秋に向かうのか、自分のとくいなマイルチャンピオンシップに向かって勝ちにこだわるのか、どちらに出てきても面白い存在だと思います。

ただ、この馬の場合多頭数になると簡単に飛ぶ可能性もあると思いますね。

マカヒキ

うーんこの馬はダービー馬ということもあり期待はしていたんですが、今回の結果で少し成長力がないと感じました。

直線この馬も上りが速い中ジリジリとは伸びてはいたんですが、上位に来た馬たちとは状態の差があった可能性はあるものの、決め手に差を感じました。

展開的には絶好の展開であったはずなんですが、結果的には春と同じ内容でなので、日本ダービーの勝利が他馬との完成度の差だったと考えるのが妥当で、もしかしたらこの馬もソウルスターリングと同じタイプで時計勝負、上り勝負ではきついタイプなのではと感じました。

今後かつての輝きを取り戻すには思い切った乗り方も必要になってくるのかもしれません。

アストラエンブレム

今回の負けでやはり少し格不足というのがよく分かりました。一線級との勝負では切っても大丈夫でしょうが、次走相手が弱くなった時に人気を落としているようだと面白いと思います。

あくまでGⅢまでの馬かなと思いました。

ワンアンドオンリー

力負けですね。恐らく今後GⅡ以上ではかなり厳しいでしょう。

今後、GⅢ以下でも2着が一回あるかどうかだと思うので、馬券的にはスパッと切って大丈夫でしょう。

以上、今回毎日王冠を見ての僕なりのトップホース達の分析でした。