菊花賞2017の結果ならびに感想と天皇賞秋2017の展望

今回の記事は第78回菊花賞(2017日10月22日、京都競馬場・芝3000m)についての感想と、今週に行われる第156回天皇賞・秋2017(10月29日、東京競馬場・芝2000m)の展望を行いたいと思います。

第78回菊花賞レースと予想結果

レースの内容

レースはマイスタイルが引っ張る中、4コーナーで早めにポジションを上げて、先行抜け出しにかかったダンビュライトやアルアインでしたが、勝ったのは神戸新聞杯で最後鋭くのびて2着に喰いこんでいたキセキでした。

結果的には先行馬が全滅。出遅れたり後方のポジションに位置していた馬が上位に来るというレース内容でした。

1着 キセキ(1番人気) 3分18秒9
2着 クリンチャー(10番人気)
3着 ポポカテペトル(13番人気)
4着 マイネルヴンシュ
5着 ダンビュライト(4番人気)△
6着 ミッキースワロー(3番人気)◎
7着 アルアイン(2番人気)×

10着 サトノクロニクル 注
11着 サトノアーサー  ▲

14着 スティッフェリオ〇

予想結果

4着までに来た馬がすべて無印というとてつもない結果でした(笑)が、今回のレースの予想に関してはそれほど悔しさはありません。

あくまで血統重視で予想したのですが、4着マイネルヴンジュに関しては血統的に納得できるものの、1から3着に関してはあまり上位に来たことに説明がつかない血統ということで、あくまで例外的なレースとしてとらえています。

おそらくプロの血統評論家の方もひっくり返っているのではないでしょうか。

レースの感想と総括

馬場は不良どころか浅瀬状態(笑)

台風21号の接近が確実視され、予想通りの雨の中行われた菊花賞ですが、テレビで見聞きした限り馬場は所々水たまりができていたようで、今までの競馬史上でもかつてないぐらい悪い状態だったことは勝ちタイムが3分18秒台だったことや、上り3Fのタイムが総じて40秒台だったことを見ると明らかでしょう。

最速の上りで勝利したキセキでさえそのタイムは39秒6、逃げたマイスタイルに至っては3コーナー手前で一気に最後尾までに下がり最後の3Fで47秒近くもかかったことなどから、いかに異常なレースだったかが分かります。

本当にスタミナ勝負だったのか疑問

今回レースの感想を出すのが若干遅かったのは各陣営のコメントがほしかったからなんですが、各スポーツ系メディアの論調を見ると、消耗戦だったという表現や馬場適正の差、スタミナのある馬が勝ったという意見が多く見られます。

確かにこれらの要素はレースに影響を与えたことは間違いないとは思うんですが、個人的に一番重要だった要素はペースだったような気がしますね。

逃げたマイスタイルが47秒近い上りを記録しているほか、13着以下でも42秒台、勝ったキセキが唯一39秒台なんですが、気になってこの前に行われた第9レース(芝1800m)と10レース(芝1200m)の上りタイムを調べたところ、それぞれ37秒から38秒と36秒から37秒前後ということで、これらのレースに比べてみると全馬止まっているんですよね。レースラップの最後の200mが13秒9というのを見ても全馬電池切れだったのは明らかだと思います。

つまり一見鮮やかに伸びてきた上位馬たちに見えましたが、結局前に行った馬たちがどんどん後ろに下がっていって最後に残ったのがキセキだったというレースだったのではないでしょうか。

1000mの通過が1分4秒と聞いたときは、僕も含めてほとんどの方が不良馬場だししょうがない(さすがにちょっと遅い)と感じたでしょうが、これを3倍しても3分12秒ですし、そこから7秒近くも最後かかったということはとんでもないオーバーペースだったことが分かります。

最下位に沈んだマイスタイルも思い出すと日本ダービーを逃げて4着に粘ったほどの馬です。そんな馬が向こう上面で失速するということは騎手の想像を超えたペースでレースで進んでいたことが分かり、スタミナどうこうというレベルを超えたレースだったのでしょう。

結果的に7番手以下に控えていた馬のみが上位以上に来ていることからも、ポイントは前半脚を溜められた結果だからであり、スタミナはもしかしたら重要なファクターだったのではないかとさえ感じます。

後で上位馬の血統なんかを見直しても、勝ったキセキに関してはある程度納得する部分はあるのですが、クリンチャーやポポカテペトルなんかに関しては申し訳ないけど、スタミナがあるから勝ったとは思えないんですよね。

まとめると、今回の上位馬の好走原因は

  • 道悪に対処できたこと
  • 後方待機したことにより前半の超ハイペースに巻き込まれなかった
  • スピードが不要だったのでパワーさえあれば実力のない馬でも最終コーナーでポジションを上げやすかった
  • 有力馬の仕掛けが結果的に速すぎて止まってくれた

要するにレースセンスの良かった馬よりも何もできなかった、前に行こうにも行けなかった馬のほうが自滅せずに済んだのでないかと感じます。

各馬の菊花賞を見ての評価

今回は特殊なレースであり今後の参考にまったくならないことは競馬ファンなら恐らく同じ認識でしょうが、今回個人的に改めて力があることを確認できたのは勝ちきったキセキと、比較的前目につけながら上位に踏ん張った3着ポポカテペトル、5着のダンビュライトぐらいのように思えます。

今回野球の野村監督の名言じゃないですが、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」これがピッタリとあてはまるでしょう。上位馬が次走人気すれば美味しいような気がします。

第156回天皇賞・秋2017展望

つづいては天皇賞・秋2017の展望です。

キタサンブラックが燃え尽きていないか若干の心配

やはりポイントは現役最強馬キタサンブラックでしょう。

これまで母の父サクラバクシンオーがスプリンターだったという理由なのか、勝っても勝ってもその実力を疑われ、やっとその実力が本物だと認識された矢先に宝塚記念で謎の凡走をするなど、勝つときは相当強いけど負ける時はあっさりしている同馬です。

ここで僕が唯一心配している点は、ローテーション初戦ということよりも燃え尽き症候群の心配です。長年競馬を見てくれば分かりますが、かつては三冠馬ナリタブライアンでさえも一時期は謎の不振に陥ったこともあります。

前回の敗戦がスタミナ不足というよりも、この馬ならぬだらしなさで負けただけにこの初戦は少し疑い半分で予想をしようかと思います。また引退後は社台ファームで繋養されることも決定していますが、このあたりもムリはさせられなくなるなど影響は確実にあるでしょうね。

ソウルスターリングはペースが速くなってプラスに

前回の敗戦が切れ味不足を露呈したことは僕も感じていることですが、メンバーが強化されて出走頭数が多くなったことはこの馬にとってはプラスでしょう。

もちろんペースが遅くなることは予想されますが、大本命キタサンブラックも極端なスローペースは歓迎しないはずです。

馬にはGⅡやGⅢだと強いのにGⅠだとサッパリだという馬が多いですが、その逆もあります。ソウルスターリングは明らかな後者だと思うので、前回のようなだらしなさを見せるということもないでしょう。

おそらく秋の最大目標はここにしているはずなので、思い印でいいと思います。この馬の場合はキタサンブラックとの力関係だけでしょうね。

リアルスティールは本格化したのか?ディープインパクト産駒の取り捨て

最後のポイントははディープインパクト軍団なのですが、毎日王冠で好走したリアルスティールやサトノアラジン、グレーターロンドンをどう扱うかは重要でしょうね。

個人的にはリアルスティールやグレーターロンドンはソウルスターリングとは逆に弱い相手でこそ輝く馬であり、サトノアラジンは少し激しいレースをしてきたという印象があり、そろそろ反動が心配です。

このあたりの末脚の鋭い馬たちをどう扱うかは馬券的中のポイントでしょうね。