本日(2017年5月28日)東京競馬場2400mで行われた”3歳最強馬決定戦”第84回日本ダービー(GⅠ)は皐月賞5着だった2番人気レイデオロ(父キングカメハメハ)が追いすがる3番人気スワーヴリチャードを振り払い2分26秒9のタイムで勝利し、2014年に誕生した7015頭のサラブレッドの頂点に立ちました。
2歳時からかなりの大物と言われていた同馬ですが、管理する藤沢和雄調教師は先週のソウルスターリングが制した2週連続の勝利、ルメールに至ってはGⅠ3週連続勝利と、異例づくめの結果となりました。
直前の予想
◎サトノアーサー(6)
〇レイデオロ(12)
▲ダンビュライト(1)
△アルアイン(7)
×スワーヴリチャード(4)
×カデナ(13)
注アドミラブル(18)
血統面や過去の勝ち馬から悩みに悩んで上記のような予想でしたが、結果はこうなりました。
第84回(2017)日本ダービーの結果・全着順
着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 性齢⁄馬体重⁄B |
タイム (着差) |
上3F | 騎手 | 人気 (オッズ) |
予想 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 12 | レイデオロ 牡3/480(-4)/ |
2.26.9 | 33.8 | C.ルメール57.0 | (5.3) | 〇 |
2 | 2 | 4 | スワーヴリチャード 牡3/492(-12)/ |
2.27.03/4馬身 | 33.5 | 四位 洋文57.0 | (5.9) | × |
3 | 8 | 18 | アドミラブル 牡3/514(+4)/ |
2.27.21 1/4馬身 | 33.3 | M.デムーロ57.0 | (3.4) | 注 |
4 | 2 | 3 | マイスタイル 牡3/462(+10)/ |
2.27.2クビ | 34.1 | 横山 典弘57.0 | (188.8) | |
5 | 4 | 7 | アルアイン 牡3/516(-2)/ |
2.27.2ハナ | 33.7 | 松山 弘平57.0 | (6.3) | △ |
6 | 1 | 1 | ダンビュライト 牡3/464(-2)/ |
2.27.31/2馬身 | 33.8 | 武 豊57.0 | (14.5) | ▲ |
7 | 6 | 11 | ペルシアンナイト 牡3/478(-2)/ |
2.27.41/2馬身 | 34.0 | 戸崎 圭太57.0 | (11.9) | |
8 | 4 | 8 | トラスト 牡3/472(0)/ |
2.27.53/4馬身 | 34.2 | 丹内 祐次57.0 | (219.1) | |
9 | 5 | 10 | ベストアプローチ 牡3/474(+6)/ |
2.27.61/2馬身 | 33.7 | 岩田 康誠57.0 | (61.2) | |
10 | 3 | 6 | サトノアーサー 牡3/466(-6)/ |
2.27.6クビ | 33.4 | 川田 将雅57.0 | (8) | ◎ |
11 | 7 | 13 | カデナ 牡3/454(+2)/ |
2.27.7クビ | 33.5 | 福永 祐一57.0 | (17.1) | × |
12 | 8 | 16 | キョウヘイ 牡3/424(0)/ |
2.27.83/4馬身 | 33.5 | 高倉 稜57.0 | (200.2) | |
13 | 3 | 5 | クリンチャー 牡3/472(-4)/ |
2.28.12馬身 | 34.3 | 藤岡 佑介57.0 | (30.2) | |
14 | 7 | 15 | ダイワキャグニー 牡3/484(-2)/ |
2.28.1ハナ | 34.4 | 北村 宏司57.0 | (40.9) | |
15 | 8 | 17 | ウインブライト 牡3/472(+6)/ |
2.28.41 3/4馬身 | 34.8 | 松岡 正海57.0 | (133.6) | |
16 | 5 | 9 | マイネルスフェーン 牡3/450(+4)/ |
2.28.51/2馬身 | 34.4 | 柴田 大知57.0 | (289.8) | |
17 | 1 | 2 | アメリカズカップ 牡3/448(+2)/ |
2.28.5クビ | 34.7 | 松若 風馬57.0 | (187.6) | |
18 | 7 | 14 | ジョーストリクトリ 牡3/500(+10)/ |
2.28.92 1/2馬身 | 34.9 | 内田 博幸57.0 | (335.6) |
赤字は予想段階で切った馬
単勝12 530円(2番人気)、枠連2-6 1,180円(3番人気)、馬連4-12 1,620円(4番人気)
レース回顧と感想
まずは、ルメールの神騎乗、これに尽きるでしょう。向こう正面で一気に先頭集団にとりつくとはかなりの機転でお見事でした。後世に伝えられる騎乗になるでしょう。
そして、他のジョッキーは何やってんねん!?という感じでしたね。
ペースは予想外というか想像以上のスローでしたが、勝ち時計がとんでもなく遅かったですね。同日に同距離(2400m)で行われた東京8R、古馬の青嵐賞が2分23秒8で決まっているだけに、芝は全く問題なかったはずで、単純に負けたジョッキーたちの怠慢なのではないかと思います。
正直なところ、スワーヴリチャードやアルアインに関しては長くいい脚が使えるタイプでないだけにスローペースで先行して脚を最後まで残して先行逃げ切りを図りたかったと思いますから、この二頭に関しては勝負のアヤなのでしょうがないと思います。まんまとルメールうまくやられたというのが陣営の感想でしょう。(マイスタイルも理想の展開だったとは思います)
問題は他の後方待機組ですよね。内に閉じ込められる形になったダンビュライトはしょうがないにしても、あれだけスローなら後ろから届くはずがないですよね。
当然あれだけの超スローだったので前に行った馬も33秒台中盤の末脚を繰り出していましたが、後ろから行って差そうと思ったら32秒ちょうどぐらいの末脚を繰り出さないといけないわけで、これも競馬なわけなんですが、あえて言わせてもらうと言葉は悪いですが本当にバカみたいなレースでした。
人気薄で僕が予想段階で切ったような馬たちが切れ味不足ですべて後方に沈んだように、もうちょっと若いジョッキーたちは野心的な騎乗ができなかったのか悔やまれますね。
結果的に勝ちにこだわった騎乗をしていたのはレイデオロ、スワーヴリチャード、アルアインの三頭だけだったように映ったので、個人的に馬券は的中できたもののかなり消化不良のレースでした。
予想に関しては勝ち馬はレイデオロかサトノアーサーと予想していましたが、一応あたりましたね。レイデオロに関しては母の父シンボリクリスエスが心配の種でしたが、キングカメハメハ産駒独特のレースセンス良さが活かされたレースでしたね。
逆にディープ産駒にとっては末脚を封じられる最悪のレース展開でした。
各馬の現時点での個人的評価
レイデオロ
戦前の僕の予想通り、直線で追いすがるスワーヴリチャードを振り切っただけにこの馬とは決め手の差がありましたね。ただ、今回の結果はレース展開が特殊だっただけに評価は難しいと思います。
この結果で世代NO1の牡馬かと言われれば、本当の意味での厳しい戦いではなかったのでまだ?マークが灯ります。母の父シンボリクリスエスの血がどう影響するか今後のレースにも注目したいですね。
現時点ではまだ強豪馬の一頭であり、条件が変われば他の馬にもチャンスがあるような気がしますが、GⅠをドンドン勝っていくタイプというよりは、得意な条件を確実に勝っていくような馬になるのではないでしょうか。
菊花賞はなんか合わないよう気がしなくもないですね。
スワーヴリチャード
戦前の予想では、おそらく長くいい脚を使えないので抜け出したところをかわされると予想しましたが、若干展開は違うものの並びかけたところで脚色が同じになったようにやはり勝ちきれませんでした。
こういったタイプは今後好走はするもののGⅠでは勝ちきれないような気がします。ハーツクライ産駒なので成長するかもしれませんしGⅢとかなら簡単に勝ちそうですが、早く得意な条件を見極める必要がありますね。
菊花賞ではこういったタイプは厳しいような気がします。
アルアイン
この馬もスワーブリチャードのように勝つなら想像通り先行して粘るイメージでしたが、その通りの結果になりました。
個人的にはかつてのジェニュインをどこか彷彿とさせるので、マイル戦や秋の天皇賞なんかで勝ち負けしそうな雰囲気の馬ですね。
ダンビュライト
善戦マンとは思っていましたが枠順に惑わされ過ぎました(笑)。
ハッキリ言いましょう善戦マンで馬券的には1着はあと数回あるかないかでしょう。今後はぞんざいに扱っても大丈夫でしょう。
アドミラブル
善戦したというべきか、ここまでの馬だったいうべきか勝ちきれなかっただけに評価は微妙です。とりあえず東京コースは間違いなく合うとはハッキリしましたが、適正については今後のレースをチェックしていくしかないでしょうね。
仮想投票の収支
今回は印は〇-×だった馬連4-12(1,620円)が的中で、二週連続の的中となりました。
6戦3的中(投資7,000円 回収5,380円)
回収率76.9%
ただ、結局本命筋だったのであまり威張れませんね(笑)
結果だけ見れば今回も切ったは馬はマイスタイル以外は下位に沈みました。このあたりの判断は昔から得意な気がしますが、反省点としては皐月賞終了時の予想で◎レイデオロ▲スワーヴリチャードとしてただけに、もうちょっとざっくり予想してもよかったかなというところです。