2017年もすでに8月に入り今年も半分が終わってしまいましたが、現在JRA(日本中央競馬会)のレースもローカルで開催され、有力馬も休養などに入っていたため、ライトなファン層である僕的にはやはり夏休み気分ではあります。
すでに休養に入っていた馬も厩舎に帰っている馬が多く、各陣営から秋や冬のローテーションが発表されていますが、今回はJRAのレースの前半戦を振り返りながら、有力馬の分析をしてきたいと思います。
古馬中長距離路線
絶対王者キタサンブラックが脆さを見せるも対抗馬が見当たらず
前半戦は大阪杯、天皇賞春(いずれもGⅠ)でキタサンブラック(父ブラックタイド)がこれでもかというような強い内容での勝ち方を見せましたが、絶対と見られていた宝塚記念でらしからぬ敗戦を見せました。
本来であれば有馬記念で正攻法でキタサンブラックを破ったサトノダイアモンド(父ディープインパクト)が対抗馬となるはずでしたが、海外遠征のため秋の対戦も一回あるかどうかというところだと思いますし、帰国後コンディションがちゃんと戻るかという点では若干不安な点もありますので、判断の難しいところがあります。
宝塚記念で勝利したサトノクラウンについては、勝ったレースのデータを見てみると分かりますが、ほとんどが時計のかかったレースでしか勝利していません。
もちろん力はあると思いますが、すこし条件の必要なタイプだと思います。
ゴールドアクターも同様のタイプですし、シュヴァルグランやシャケトラは少しGⅠでは足らないかなという気もしてきたので、残るはサトノダイヤモンド世代のクラシックホースであるディーマジェスティやマカヒキ頼みと行きたいところですが、中々出走についての情報が上がってこないというところと、まだまだ状態に問題があるのかもしれませんね。
牝馬、3歳馬の台頭は?
古馬の牡馬が少し頼りないとなると牝馬は?と行きたいところですが、どうも中長距離以上だとやはり少し難しいような感じですね。
となると現3歳馬がどうか?となりますが、今年の3歳馬に関しては牡馬だとレイデオロ、牝馬だとソウルスターリングがどこまで通用するかというところですが、個人的にはどちらも2000m前後がベストだと思います。
3歳馬を一通り見たところマイル以下ならアエロリット、長めならソウルスターリングが今のところ一番強いとは思いますが、あとは夏を越えて上り馬に注目でしょうね。
短距離路線
アエロリットは伝説のマイラーに?
今年は絶対的な存在のいないと思われた短距離界ですが、クイーンステークスで衝撃的なレースを見せたアエロリットが一気に主役に躍り出た印象を受けます。
直接対決でヴィクトリアマイルカップの勝ち馬アドマイヤリードを封じましたが、展開に注文の必要な安田記念馬サトノアラジンや2着馬ロゴタイプ、距離が延びて不安のある高松宮記念馬セイウンコウセイなどに比べると、自分でレースを作れてしまうことが分かっただけに、人気は必至でしょう。
まだまだ早いかもしれませんが、ウォッカまでは行かなくても、ノースフライト級のレベルの馬だということに疑いの余地はありません。
牝馬中長距離路線
対象は秋華賞やエリザベス女王杯(ともにGⅠ)を中心とした限定レースとなりますが、問題はオークス馬ソウルスターリングがどのレースに使ってくるかでしょうね。
この馬が相当強いと思われるだけに、出てくるか出てこないかでレースの結果が大きく変わってくるような気がしますが、藤沢和雄調教師ですので牡馬にぶつけてくる可能性もあるので何とも言えないところですね。
秋華賞の2000mならアエロリットも十分対応できるとは思いますが、やはりベストは1400mから1600mだと思いますし、この距離ならアドマイヤリードのほうが面白いという気もします。
古馬に目をやるとミッキークイーンやスマートレイアーあたりが今のところ脅威でしょうね。
牡馬クラシック路線
皐月賞はアルアインが勝利し、日本ダービーはレイデオロが勝利しましたが、どちらも血統的には菊花賞は難しいような気がします。(おそらく出てはこないでしょうが・・・)
となるとどの馬が?となりますが、スワーヴリチャードも距離延長は歓迎できませんし、春に出走した馬の中ではアドミラブルぐらいしか、適当な馬が見つかりません。
もしかしたら未知の上り馬が勝利する年なのかもしれないので、この夏競馬に出走している遅れてきた3歳馬に注目してみるといいかもしれませんね。
有力馬分析
春のレースや過去の参考レースを見た上での個人的な感想・印象です。
キタサンブラック
父:ブラックタイド 母の父:サクラバクシンオー
このブログでもよく取り上げるキタサンブラックですが、最近レースを見ていて血統的に思ったことがあります。
それはこの馬はおそらくサクラユタカオー(母の父サクラバクシンオーの父)のイメージで行けばいいのではないかということです。
元々末脚のキレるタイプではないため東京コースはもしかしたら合っていないのでは?と感じていたものの天皇賞秋やジャパンカップを勝っていたのが距離面に関しても不思議だったんですが、サクラユタカオーの強化版と考えれば比較的説明がつきます。
ハードトレーニングや父ブラックタイドによってサクラユタカオーがさらに強くなったと考えると馬券的狙い目は有馬記念ではなく天皇賞秋、ジャパンカップでしょう。
個人的にはもしかしたら秋になってガクッと調子が落ちているのでは?と危惧しているのですが、もし天皇賞秋で凡走することがあれば、その後のレースは馬券から切ろうと考えています。
ゴールドアクター
父:スクリーンヒーロー 母の父:キョウワアリシバ
この馬は現在賞金ランキング3位(2位はサトノダイヤモンド:海外遠征のため今回は除外)ですが、レースぶりが極端なので有馬記念だけ注意していればいいような気がします。
父スクリーンヒーローはジャパンカップを勝っていますが、恐らく時計勝負、末脚勝負になる東京コースではいらないでしょう。
あと横山典弘ジョッキー意外が乗ってたら切ろうと思います。
イスラボニータ
父:フジキセキ 母の父:Cozzene
好走するものの勝ちきれないイスラボニータですが、あくまで2着までの馬だと思います。
ただ勝つとしたらマイルチャンピオンシップであり、注意しないといけないのは天皇賞秋あたりで2着に突っ込んで来そうなところですね。
フジキセキ産駒のイメージ通りに買って大丈夫な馬ですね。
ミッキークイーン
父:ディープインパクト 母の父:Gold Away
この馬について分かったことはレースに行ってしっかり走ってくれるが意外性がないということですね。
おそらくどんな馬場や距離にも対応してくれますが、血統的にも力関係通りに収まるタイプだと思います。
だから牝馬限定のレースに出てくれば軸にしてもかまわないと思いますし、逆に牡馬と一緒に出てくるようなら善戦どまりで切っていいような気がしますね。
サトノクラウン
父:Marju 母の父:Rossini
宝塚記念の勝ち馬ですが、正直良馬場なら有馬記念まで用事がないかなと思っています。
おそらく東京競馬場なんかより中山競馬場のほうが合っているのだと思いますが、時計の早そうなレースで人気してたら軸にはしにくいですね。
得意なレースはハービンジャー産駒と同じイメージでいいかもしれません。
サトノアラジン
父:ディープインパクト 母の父:Storm Cat
安田記念は的中できましたが、本当にハマってこその馬だと思いますし、器用さに欠けますね。
恐らくコースとして合うのは毎日王冠や天皇賞秋なんでしょうが、安田記念がハマり過ぎただけに人気するとちょっと怖い面がありますね。
ただ決め手はおそらく現役馬の中でも強力なほうだと思うのでいつでも、どんなレースでも注意が必要な馬だと思います。
まだ追記していくとは思いますが、完全にネタがなかったので殴り書き、思い付き記事でした(笑)。