メジャーリーグ(MLB)のフロリダマーリンズで活躍中の不惑の43歳、イチローがつい先日(現地2017年7月7日)2安打を放ち、メジャーの通算安打記録で単独24位に飛び込んできたというニュースが飛び込んできました。
2か月前にこのブログでも取り上げたように、不振ばかりが話題になっていただけに、久々の明るい話題で今回はかなりうれしいニュースです。
今回は通算安打記録で単独24位というだけでなく、あまりフォーカスはされませんが米国出身者以外としては実は単独1位というとんでもない記録です。
日本ではすでに生きる伝説のような存在になり、その存在や記録も今後の日本人には達成不可能と思わせるようなものばかりですが、メジャーの長い歴史をもってすると、まだ23人もイチローを上回る先人たちが存在します。
そこで今回は、さらに上にどんな人たちがいたか調べてみたいと思います。
1位 ピート・ローズ 4256安打
1963年から1986年まで主にシンシナティレッズで活躍した内野手で、メジャー実働24年間で4256安打を記録しており、メジャー通算安打記録のタイトルホルダーです。
さすがに1位なので有名な人ですが、やはり少し前の選手なのでプレーヤーとしてのイメージよりも、監督就任中に野球賭博でMLBを追放になったお騒がせ人物のイメージのほうが強いですね。
イチローが色々な安打記録更新のたびに名前があがったり、映像としてテレビの前に出てきますが、イチローに敬意は払いつつも、どこかしらケチをつけるような発言をしているので、他の偉大な記録を残した選手に比べて、どこかしら人物的な小ささを感じさせられるのは残念ですね。
1941年生まれで存命です。
Pete Rose 通算4256安打160本塁打198盗塁 通算打率.303
2位 タイ・カッブ 4191安打
1905年から1928年までメジャーで活躍し通算24年。
実は僕もさっき知りましたがカップではなくカッブだそうです。つづりはCobbですからそりゃそうですね(笑)。いわゆる戦前の白黒時代のものすごい打者として有名で、”球聖”タイ・カッブなんて異名もきいたことありますが、数々の偉大な記録の反面、実は性格はとんでもなかったようで同僚からはかなり嫌われていたようです。
日本にも来日して何試合かプレイしたこともあるそうですが、日本ではそういった目立った言動は見せなかったそうです。
3位 ハンク・アーロン 3771安打
ハンク・アーロンと言えばなんと言ってもホームランですね。
日本の王さんがホームランの世界記録達成と大騒ぎになった時、その記録をもっていたのがこの人で通算本塁打数755本は、メジャー単体でも2007年にバリー・ボンズに破られるまでは1位の記録でした。
1934年生まれでまだ存命です。
4位 スタン・ミュージアル 3630安打
1941年から1963年までプレイした選手で背番号6はカブスの永久欠番になっています。
ぼくもよく知らない選手ですが、2013年に92歳で亡くなっていますね。
5位 トリス・スピーカー 3514安打
1907年から1928年にかけて活躍した選手です。1958年に70歳で亡くなっています。
6位 デレク・ジーター 3465安打
2014年に引退したご存知ヤンキースの”ザ・キャプテン”です。
イチローや僕とも同世代でほとんで年齢は変わりませんが、ヤンキースという超人気球団ということやショートでこの安打数を達成したということはスゴイの一言です。
またこの人の場合記録もスゴイところですが、ここぞという場面での勝負強さやインパクトのある活躍は日本の長嶋茂雄さんに通じるところがありますよね。
将来的な殿堂入りは間違いないでしょうし、背番号2も永久欠番は間違いありません。
(あとで調べたら2016年12月にすでに永久欠番になっていたようです。)
現実的に考えてイチローはこの記録を超えるのは難しいような気がしますね。
7位 ホーナス・ワグナー 3430安打
このワグナーさんなんとデビューは1897年です。日本で言うとバリバリの明治時代の選手です。ちゃんと写真も残っていますし、今ほど記録の詳細は詳しくはありませんが、しっかり残っている点でメジャーリーグの重みを感じますね。
俊足好打の遊撃手だったようで打撃面などに関してはイチローと成績が似ていますね。
8位 カール・ヤストレムスキー 3419安打
1963年から1985年までプレイしていますが、スタッツを見る限りキャリアの後半はほぼ打率は3割を切っているので、安打製造機というタイプではないようです。
ただ1967年には打率.326本塁打44打点121で三冠王に輝いており、2012年にミゲール・カブレラ(デトロイトタイガース)が再び三冠王に輝くまでは最後の三冠王と呼ばれていました。
9位 ポール・モリター 3319安打
俊足好打の内野手で3000安打、200本塁打、500盗塁を達成しているのはあとで出てくるリッキー・ヘンダーソンとモリターだけだそうです。
ただ選手というよりも、僕らからするとマリナーズの打撃コーチのイメージのほうが強いですね。
10位 エディ・コリンズ 3313安打
1906年から30年まで活躍した”前世紀”の人物になります(こうしてアメリカの野球の歴史はスゴイですね)が、通算512犠打(当時は犠打と犠飛の区分けはなかったようなので合わせた数字となります)はメジャーの歴代1位の記録です。
11位 ウィリー・メイズ 3283安打
ハンク・アーロンと同時期に活躍強いた選手として有名で、僕も現役時代は知りませんが名前はよく知っていますね。通算本塁打660本は引退時点ではベーブ・ルース、ハンク・アーロンに次ぐ第三位だったそうです。
12位 エディ・マレー 3255安打
1977年から1997年までボルティモア・オリオールズを中心に活躍した選手であり背番号33は同球団の永久欠番になっています。
ハンク・アーロン、ウィリー・メイズに次いで3000安打500本塁打を記録した史上3人目の選手ですが、注目は40本以上の本塁打を記録したシーズンが一度もないという点で、いかに毎年安定した成績を残していたか分かります。
13位 ナップ・ラジョイ 3252安打
1890年代から1910年代まで活躍した選手ですが、注目は1901年に記録した.426というMLB史上最高の打率です。
時代が違うと言ってしまえばそれまでですが、当時でも最高レベルのリーグで史上最高の打率を残している点で彼の打撃技術が高かったことを疑う余地はないでしょう。
14位 カル・リプケン・ジュニア 3184安打
リプケンと言えば衣笠、衣笠と言えばリプケンという連続試合出場の人です。
晩年は三塁手の人というイメージでしたが、その頑丈さだけではなく打てるショートとしての先駆けとなった人です。ボルティモア・オリオールズ一筋の選手で連続試合出場2631はもちろんメジャー通算1位で、本塁打も400本以上を記録しています。
15位 ジョージ・ブレット 3154安打
21年間カンザスシティロイヤルズ一筋のフランチャイズプレーヤーであり、ロイヤルズ史上最高のバッターと言われている人物です。
全般的に3割前後の打率を毎年残していた選手ですが、1980年にはあのテッド・ウイリアムズ以来の4割に近づく.390を記録したり、70年代、80年代、90年代のいわゆる3ディケイドで首位打者を獲得している唯一のバッターです。
16位 ポール・ウェイナー 3152安打
1920年代から40年代にかけて活躍した巧打の選手ですが、注目は弟のロイド・ウェイナーと合せて5611安打を記録している点ですね。
これはディマジオ3兄弟やアルー3兄弟よりも多いそうです。
17位 ロビン・ヨーント 3142安打
1974年から1993年の20年間で目立った打撃タイトルは1982年の最多安打ぐらいですが、MVPを二回とっていることや資格初年度から殿堂入りは果たしているところを見ると、もちろん安定した成績があった手のことだとは思いますが、松井のように印象型の選手なのかもしれませんね。
ミルウォーキー・ブルワーズ一筋のフランチャイズプレーヤーです。
18位 トニー・グウィン 3141安打
イチローと何かと比較されることの多い元祖安打製造機で、通算打率は近年の選手ではずば抜けて高い3割3分8厘で、メジャー通算20年で3割を切ったのは1年目だけで引退まで3割以上の打率をキープしていた物凄い選手です。
ただ彼の活躍した時代はパワー全盛時代だったので、衛星放送黎明期だった昔は僕の中ではそんなに印象に残る選手ではなかったですね。
やっぱりあの頃はマグワイアとかソーサでしたね。
2014年に54歳の若さで亡くなっています。
19位 アレックス・ロドリゲス 3115安打
マリナーズ時代はホームラン記録といいどこまでの数字を残すか期待されましたが、晩年のスキャンダルなどにより完全に評価を落としましたね。
ヤンキースではそこそこの数字は残しましたが、ポストシーズンはいつもサッパリでファンの印象もあまりよくないでしょうね。
(20) 3110 ★D・ウィンフィールド(ヤンキース)
(21) 3081 ★C・アンソン(カブス)
(22) 3060 ★C・ビジオ(アストロズ)
23位 リッキー・ヘンダーソン 3055安打
僕ら世代ならど真ん中の選手ですが、この人は安打数よりもやはり盗塁です。
シーズン盗塁数100以上を3回記録するなどトンデモナイ記録をもっており、その盗塁成功率もイチローと同じく8割を超えておりメジャー通算1406盗塁は歴代1位です。
ただ、足は早かったのですが方は弱く守備はお世辞にもうまいとは言えませんでした。
24位 イチロー・スズキ 3054安打
2017年7月9日現在メジャー通算3054安打を記録しており、今月中には単独22位までは上がりそうですが、まずはマイルストーンとして3100を目標として頑張ってもらいたいですね。
僕も半分ぐらい知らない選手がいるので動画などで見ながらリライトしていきます。