「ワールドトリガー」待たれる連載再開:このマンガが面白い(14)

マンガ「ワールドトリガー」

週刊少年ジャンプの次期看板候補も長期休載中

このブログでは当初から”週刊少年ジャンプがつまらない”を連呼している僕ですが、別に集英社へ何かの恨みがあってレジスタンス活動(笑)をしているわけではありません。

これもジャンプを愛するが故の、叱咤激励であることは理解してほしいところですが、たまに狂信的なファンから斜め上のコメントを来ると、ため息がでてしまうのでそこは理解してほしいところです。

さて、そんな週刊少年ジャンプなんですが、相変わらずの内容といったところは残念な限りですが、たった一つの希望であり、待ちわびている作品があります。

それが今回の「ワールドトリガー」(作:葦原大介)の復活です。

HUNTER×HUNTERの休載期間を超える

ジャンプの休載のお約束と言えば何と言っても「HUNTER×HUNTER」(作:冨樫義博)が有名であり、お約束ですが、最近は休載しても謝罪などは一切なく、”待望の再開!”と銘打ってイベント感を出している週刊少年ジャンプ編集部には”一発どついてやろうか”と思っているファンも多いことでしょう(本当にどついたらダメよ(笑))。

その「HUNTER×HUNTER」の休載は数度におよび、最長は一年八か月(2014年8月~2016年4月)の期間となり、週刊誌としては前人未到の休載期間と思われましたが、実は今回とりあげる「ワールドトリガー」の休載期間はすでにこれを超え、まもなく二年が経とうとしています(2016年11月から休載)。

休載常習犯の冨樫義博先生に比べるとリアルな病欠の葦原先生には温かく待つと言った声も多いのですが、”いよいよやばいよ週刊少年ジャンプ”の救世主にはもはや「ワールドトリガー」の復活しかないということで、応援も込めて取り上げみたいと思います。

(画像引用:「ワールドトリガー」公式サイトより)

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「ワールドトリガー」とは

葦原大介先生原作の人気マンガで、集英社の週刊少年ジャンプ2013年11号から連載が開始され、現在コミックスが第18巻まで発行されています。

2016年11月から現在まで長期休載中です


ワールドトリガー 18 (ジャンプコミックス)

あらすじ

場面は遠くない現代、平和な街だった三門(みかど)市に突然門(ゲート)が開きます。

そこに現れたのはのちに「近界民(ネイバー)」と呼ばれる異世界の住民が送り込んだ尖兵の怪物達だったのですが、現代兵器では歯が立ちませんでした。

しかしながら突如これを打ち破ったのが「ボーダー」と呼ばれる防衛組織でした。のちに「ボーダー」は世間にも認められ公式な機関として認められ、時折現れる「近界民」への対応や研究を進めることになります。

初めて「近界民」が現れてから数年たったある日のこと、ボーダーC級隊員(訓練生)であり中学三年生三雲修(みくもおさむ)の前に空閑遊真(くがゆうま)と名乗る白髪の小柄な少年が現れます。

彼は修の学校への転校生だったのですが、異常な丈夫さやあまりにも世間知らず、お金の価値が分からないなど不思議な点が多数ありましたが、嘘をつけないまじめな修は遊真に気に入られ面倒を見ることになります。

そんな彼らの前に学校で突然「近界民」が現れるのですが、ボーダー隊員と言っても見習いの修では歯が立ちません。周辺に被害が広がらないように対応しつつ、より上位のボーダー隊員の到着を待つ修でしたが、この遊真は突如ボーダー隊員しか持たないはずの力を使いあっさりとボーダーを倒します。

実はこの遊真という少年、実は一部のボーダー隊員にしか使いこなせず、また存在しないはずの黒(ブラック)トリガー使いだったのですが、さらにその正体は「近界民」だったのです。

というような冒頭のあらすじです。(大分思い出しながら書きましたんで一部間違っているかも)

アニメ化

2014年10月から2016年4月まで長期間にわたりテレビ朝日系で放送が行われました。

放送されたのは全73話分でしたが、放送開始時期があまりにも早かったために原作に追いつく事態となってしまい、オリジナルストーリーや総集編が放送されたりしていたのはいい思い出ですね。

アニメ版に関しては原作のよさをよく引き出しており、個人的にクオリティとしてはかなり良かったと思います。

ただし、アニメオリジナルストーリーはまったくダメでした(笑)。

長期休載と休載理由

2016年11月から長期休載中ですが、週刊少年ジャンプの公式発表によると作者である葦原大介先生の病気が原因とアナウンスされています。

長期休載までに何度か休載はありましたが、それまではあくまで短期的なものであり、長期休載の理由は”頸椎性症神経根症”であり、マンガが書ける状態ではないということが原因とされています。

それまでの一時的な休載も上記が原因による首痛が原因と思われます。

頸椎性症神経根症とは

文字通り頸椎付近で骨が神経が圧迫する病気で、手足にしびれが発生するようです。一般的に自然治癒での治療を行うようですが、日常生活への著しい支障がある場合は手術による治療も行われるようです。

たちまち命に係わる病気ではないでしょうが、場所が場所だけに慎重な対処が必要でしょうね。

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近年の週刊少年ジャンプの作品の中では圧倒的面白さ

さて、ここからこのマンガの感想やいい所を書いていきたいと思います。

まず、比較的辛口な僕ですが、いつもはここがいいけどここがダメと書くんですが、この作品絵柄が取っつきにくいこと以外は悪いところがほぼ思い浮かびませんね。

それぐらいイイです。

このブログを公開し始めてからはほぼ”ジャンプがイマイチ”だと言い続けているんですが、この「ワールドトリガー」さえちゃんとやっててくれたらな、といつも感じてしまいます。

同じ時期に始まった作品として「僕のヒーローアカデミア」があり、よきライバル作品として両作は取り上げられたり比較されたりすることも多かったんですが、少し子供向けの「僕のヒーローアカデミア」に対して「ワールドトリガー」はおっさんの僕が読んでも面白いし、知り合いにも自信をもって薦めています。

王道そして独特の世界観

まず、この作品のいい所はやっぱり主人公が努力して、そして仲間とともに敵を打ち破るという王道作品である点です。いかにもジャンプらしいマンガという点でもピッタリです。

元々作者の葦原大介先生は「賢い犬リリエンタール」という不思議系のマンガを書いていた人だったので、実は僕、「ワールドトリガー」の連載開始当初は絵柄が独特なこともありそれほど注意して読んでいなかったんですが、読んだら一気に引き込まれ、ドはまりしてしまったわけです。

また、設定がオリジナリティタップリでいいですね。場面は現代であるものの、単純に魔法や剣の世界に走らず、人間のトリオンという架空の物質を創作して、それをエネルギー源として戦ったり、それを利用する武器であるトリガーも特性別に色々な種類を用意しており、既視感や後付け感がなくグイグイと読めます。

「僕のヒーローアカデミア」や「ブラッククローバー」なんかが、どこかで見たようなパッケージ(設定)なのと比べるとこの時点ですでに差があるように感じられます。

また主人公側の実は隠れた圧倒的強者が、強者らしい勝ち方をするというのは、「暴れん坊将軍」や「水戸黄門」で使い古された日本人の大好きな展開ですが、しっかりと盛り込まれており、この部分でもスカッとさせてもらえます。

このあたりの定番展開も入っているほかに、弱者が頭と機転を利かせて勝つというムネアツ要素もしっかりあり、このあたりは上手いなあと思いますね。

あと勝ちっぱなしではなく、たまにしっかりと力負けするところもリアリティがあっていいですね。

登場人物が多数登場も設定が素晴らしく混乱しない

そして「ワールドトリガー」と言えば、登場人物多いですよね。しかしながら、読んでいて不思議と混乱しませんね。

絵柄は独特というか、上手いタイプのマンガ家さんではないんですが、書き分けがしっかりしていたり、登場人物たちに年齢差や能力の差別化をしっかりしているため、読んでいて”あれ、これ誰だっけ?”となることも少ないですよね。

圧倒的能力者もいれば、雑魚系のモブキャラが登場したりするものの、それぞれの登場人物たちの思惑や感情が上手く表現され設定されているので、主人公たちを温かく見守っている上司やかばってくれ、助けてくれる上層部・先輩、ライバルながら能力に興味をもって気軽に近づいてくる人などいろいろな人が自由に動き回っている感じがします。

いい作品になると、作者がどう動かすか考えなくても、ある程度道筋さえ用意してやればキャラクターが勝手に動くと言いますが、まさしくそういう作品だと思いますね。

「BLEACH」や「NARUTO」のようにほとんどの登場キャラクターごとに色々なサイドストーリー、スピンオフが作れますね。

あと設定という点で言えば、トリガーの要素の他にサイドエフェクトという要素を用意したのも天才的発想ですよね。ここは会話面でも本当に利いていると思いますし、何気ない会話に色々な要素が入ってきて深いですよね。

素晴らしく魅力的な敵キャラクター

ボーダー内のランキング争いも面白いのですが、やっぱりこの「ワールドトリガー」は敵キャラクターが恰好いいのも魅力の一つだと思います。

現在はアフトクラトルともう一つぐらいしか確か出てきていなかったはずですが、ヒースを始めとした敵が最初に登場した時の不気味さは、絵柄のノホホン具合を考えると物凄いふり幅のような気もしますし、敵の圧倒的強さやその独特のトリガーがどういった能力を発動するかなどの駆け引きなんかも面白く、休載前の山場であったことは間違いないでしょう。

やっぱりいい作品にいい敵役は不可欠ですね。

以上の他にも褒めたいところはたくさんあるのですが、なるべくネタバレはしたくないのでこれぐらいにしておきます。

やっぱりこういう風に作品について考え直してみるとよく分かるんですが、この「ワールドトリガー」は王道でありつつ作品としての弱点がやツッコミどころがあまりないんですよね。

葦原先生早く帰ってきてクレメンス(笑)。

もっと大大ブレイクしてほしい作品です。

連載再開正式決定!?

と、こんな記事を書いていたらたった三日で連載再開というニュースが飛び込んできました。

作者によるコメントなのでほぼ間違いないようですが、SQ(ジャンプ スクウェア)という名前が挙がったところを見ると、本誌(週刊少年ジャンプ)ではなくこちらか、関連誌での連載が濃厚のようです。

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