思い出補正? かつての「週刊少年ジャンプ」の人気作品はそんなに面白かったのか?

最近やたら伝説化されている昔のジャンプマンガを振り返る

週刊少年ジャンプ(集英社)を買い始めたのは、たしか小学校4年生ぐらいの頃だったと記憶していますが、当時は確か170円だったジャンプも気づけば300円が見えてきました。

ラーメンやうどんの値段が当時と恐らくほとんど変わっていないのに対して、少年向け雑誌の値段が5割近く上がっていることを考えると、最近のお小遣い事情も当時と変わっているといるのでしょうか。まぁジャンプを買い始めてから、すでに30年近くが経っているのでこれも時代なのかもしれませんが、今のジャンプの質を考えるとかなり割高に感じます。

おっと、今回はジャンプをディスる記事ではなかった(笑)。

最近のマンガ業界、現在連載中のマンガとならんで、かつての人気マンガのリバイバル作品が色々な雑誌で目立ちますよね。また、それらの作品を題材としたパチンコやキャラクター化、映画化などもよく目にします。

ジャンプに関して言えば「北斗の拳」や「ドラゴンボール」、「ジョジョの奇妙な冒険」などはまさしく僕が10代の頃リアルタイムで読んでいたマンガなわけですが、最近メディアから必要以上に持ち上げられいることが非常に多く感じます。

個人的には”アレ、当時そんなにこのマンガ話題になってったっけ?”と思うことがよくあるんですが、みなさんは違和感を覚えることはないですか?

おそらく、昔のマンガについて記事を書く人たちが、リアルタイムで読んでいない人たちが多くなってきたのも原因なのでしょうが、連載の終了時はなんか雰囲気的に打ち切りに近かったような気がするのに何か扱いが昔よりよくなっている作品が最近多いですよね。

そこで今回は最近やたらい持ち上げられているかつての人気マンガが、連載当時どういった位置づけだったのか、思い出しながら書いていきたいと思います。(あくまで僕のまわりのローカルな反応になりますのでそのあたりはご了承ください)

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ドラゴンボール

まずは最近テレビでもアニメの新シリーズ「ドラゴンボール超」が放送されている鳥山明先生の「ドラゴンボール」ですが、言わずと知れた世界でも人気の伝説のマンガですね。

最近ネット上ではこの作品を”過大評価”、”今のマンガに比べると絵があまり上手くない”といった表現をしているような(信じられない)意見をたまに目にしますが、30年前を振り返るとどうだったか?

フツーにお化けマンガでした

これは言い過ぎではないとは思いますが、現在の「ONE PIECE」より、人気で言えば正直上だったのではないかと感じます。もちろん「ONE PIECE」も素晴らしいマンガであることに間違いはないと思うんですよ。それは認めます。

ただ、いわゆる支持率で考えると圧倒的に「ドラゴンボール」はすべての少年少女、そして大人にまで支持されていたような気がします。人気マンガであればいわゆるアンチ存在するものですが、当時の「ドラゴンボール」にはほとんどアンチはいなかったように感じますね。

それこそジャンプが出ればみんな「ドラゴンボール」から読み始め、次の日の話題ももちろん「ドラゴンボール」。さらにそれを追っかける形で放送されるアニメでまた反芻(はんすう)するというサイクルができていましたね。

当時は”「ドラゴンボール」見てないなんてありえねー”て感じでした。おっさんの思い出補正と言われるかもしれませんが、このマンガについては伝説と言っても何ら間違いはないでしょう。

ちなみに僕は「ドラゴンボール超」を認めません(笑)。完全に蛇足だと思います。

北斗の拳

過大評価気味のマンガの代表格として「北斗の拳」を取り上げさせてもらいます。

ま、実際の所この「北斗の拳」や「ジョジョの奇妙な冒険」が「ドラゴンボール」と同列気味に話題になることに最近は違和感を覚えているので、この記事にしたわけなんですが、アニメで人気、というか話題にはなったものの、当時はそこまでのマンガではなかったですよね?(同世代のおっさんたちに語り掛けています)

作者である原哲夫さんの「花の慶次」や「影武者徳川家康」なんかはいずれ”このマンガが面白い”シリーズで取り上げようかなと思っているぐらい個人的に大好きなマンガなんですが、「北斗の拳」が面白かったのは、あくまでトキやラオウが出てきたあたりまでですよね。(個人的にはそれこそシンの話のかたがつく時までと言っていいぐらいぐらいだと思います。ただジュウザあたりだけは面白かったような・・・)

確か当時読んでいた感覚としては、ラオウ昇天後はなんか蛇足感たっぷりで”いつまでやるねん!”という空気のほうが多かったと思うんですよ。

それこそ修羅の国編なんてのはリンとバットが成長したから、お付き合いで読んでいるだけで、特別どうなるのかな?というワクワクもなかった感じだったと思います。

パチンコとかスロットでこの作品が取り上げてなければ、ほぼ話の後半を覚えている人のほうが少ないんじゃないでしょうか。

あとアニメ化されて”アーータタタタタタタ!!”なんてのは、少しだけ流行ったような流行っていなかったような気がしますが、ジャンプの中堅マンガ以上のポジションであったとは言え、あくまで有力なマンガの一角であり、少しアニメによって仕掛けられた人気だったような気がしますね。

ほんとたまーに食べ物屋なんかに行った時に「北斗の拳」読んだりしても、内容はそれほど濃いとは言えないし、個人的には「ウイングマン」や「銀牙」とかのほうが好きでしたね。

まぁ、胸に7つの傷を書くはやりましたがね(笑)

ジョジョの奇妙な冒険

いまだにシリーズが続いており、僕も最早今どんな状況なのか知らない「ジョジョの奇妙な冒険」、通称”ジョジョ”なんですが、これも当時に比べると最近は過大評価気味に感じる作品です。

僕個人としては二部(波紋のやつですね)や三部(スタンドが登場)は面白いとは思うんですが、正直ここまでですよね。第三部でスタンドが出てきたあたりは画期的であり、当時としては斬新なアイデアで人気にはなっていたと思うんですが、一部、二部ともにちょっと飽きられ気味になった瞬間に、その気配を察したように完結させていた印象がありますし、掲載順位もそれほど優遇されていたわけではないように感じますね。

当時の僕のイメージとしても三部以外はそれほどイメージはよくなくて、それこそ二部でも「バオー来訪者」ぐらいの位置づけでした。(おっさん以外知らんとおもうが・・・)

ただジョジョに関しては第三部があったから今があるとは思うし、ファンも多いとは思うんですが、四部はギリギリ許せるとしても、五部以降はやっぱ蛇足感のほうが強いですよね。

ジョジョの面白さは他のマンガにはない突飛な設定や絵のお洒落さなんかにあると思いますが、今の「ジョジョの奇妙な冒険」に対するメディアの持ち上げ方はちょっと作られた感じの印象もありますし、二部、三部をリアルタイムで読んでいた世代よりも、若い世代に持ち上げられている印象が強いですね。

ジョジョは嫌いじゃないけど、大好きって感じではない人のほうが多いような気がします。

スラムダンク

あまり取り上げすぎると収拾がつかなくなるので最後は「スラムダンク」ですが、このマンガに関しては前半と後半でまるでマンガが違いますよね。

後半はまさしく神がかった絵の躍動感と展開でそれこそジャンプの看板でしたが、序盤は打ち切りも少し見え隠れしてたようなマンガだった気がします。

今読み返すと、10巻ぐらいまでは、”アレ?なんでこのマンガ当時はあんなに面白いと思ったんだろう?”と思う人のほうが多いんじゃないかと思いますね。ホント序盤は不良マンガ要素が強くてとりあえず読んでおくという立ち位置のマンガでしたね。

このマンガこそ終盤の神展開により思い出補正が強いとは思うんですが、何だか分からないうちにみんながファンになってしまったマンガでしたよね。

日本にバスケ人気を広めたのはこのマンガで間違いはないでしょうが、序盤の不良マンガからの展開がちょっと遅かったと考えると今ほどバスケも世間に根付いてないでしょうし、ゾッとしますね。そう考えると当時の編集部や作者の判断がよっぽど優秀だったんだろうなぁと、今改めて思います。

アニメは完全に人気が出てから始まりましたね。

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