このブログでは個人的に面白いと思った作品を”このマンガ面白い”シリーズとしてご紹介させていただいていますが、取り上げる作品はすでに連載が終了して何年も経っているものあったり、たまたま久しぶりに読んで思い出したので紹介しておこうという軽い気持ちのものもあり、意外と裾野は広いのが本音です。
そこで今回の記事は今年一年間読んだマンガの中で面白かった作品、正確に言うと”読むのが楽しみでしょうがなかった現在連載中のマンガ”のランキングを発表したいと思います。
かなり個人的な趣味であり、メジャーなマンガばかりですがお付き合いいただければと思います。
Contents
1位:「BLUE GIANT」、「BLUE GIANT SUPREME」
掲載誌:「ビッグコミック」(小学館)
以前このブログでも紹介させていただいたマンガですが、何と言っても1位はダントツ「BLUE GIANT」です。
系統としては僕が大好きだった「BECK」からお笑いの要素をとってジャンルもROCKからジャズに題材が変わっている真面目な作品ですが、主人公たちが成長し成り上がっている点で本質は似ています。
実際に音はないのですが、コマ割りやテンポ、間が絶妙でその場にいるような緊張感を与えてくれ、読み終わったあとに余韻浸れる数少ないマンガです。
2017年に連載されていたマンガの中では本当に抜けており、絵柄も含めて別格でした。現在は「BLUE GIANT」の第二部とも言えるドイツ編の「BLUE GIANT SUPREME」が連載されています。
2位:「響~小説家になる方法~」
掲載誌:「ビッグコミックスペリオール」(小学館)
2位もこのブログですでに紹介している「響」です。当初はそれほど注目をしていたわけではないのですが、たまたまコミックを最初から読む機会があってドハマりしてしまいました。
記事中にも書いていますが、絵はこのランキングの中でもずば抜けてヘタな部類に入り、キャラクター設定もどこかで見たようなありがちの設定なんですが、登場人物の心情面のぶつかり合いや嫉妬、意外と先の読めない展開などが素晴らしく、途中から絵の拙さが全く気にならなくなるほどのストーリー展開です。
物語そのものはシンプルですが、とにかくそれぞれのエピソードの組み合わせ方が抜群です。
3位:「しあわせアフロ田中」
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ(小学館)
1位、2位は簡単に決まったんですが、3位を何にしようと思った時まず浮かんだのがこの「しあわせアフロ田中」(以下「アフロ田中」)です。
よく見ると小学館がワンツースリーを独占していていますが、自分でも少し驚きました。本当にたまたまなんですが、この「アフロ田中」はやっぱり大好きですね。
以前から連載されているギャグマンガで連載当初は「高校アフロ田中」だったんですが、色々なシリーズを経て現在は「しあわせ~」になっていますが、絶頂期とも言えます。
高校生だった主人公もすでに30歳になってしまいましたが、基本一話完結の中に、男性ならまずクスリとさせてくれるネタが時に真剣に描かれており、それがラストに絶妙なオチを迎えるなどしていて、この手のギャグマンガとしては圧倒的なオリジナル感もあり面白いです。
時には恋愛要素も絡んで、しっかりと登場人物たちがリアルタイムで年を取ったり子供ができたりするのもほのぼのとして本当に最高です。
4位:「キングダム」
掲載誌:「週刊ヤングジャンプ」(集英社)
やはりこの「キングダム」は外せないでしょう。圧倒的な迫力と意外な展開に毎週楽しませてくれる正統派の王道少年マンガで外すことができません。
最近のマンガの中で翌週が待ち遠しい数少ないマンガで、毎週まだかまだかと待ち遠しくなります。生きているうち(作者も僕も)にちゃんと完結してもらいたいですね(笑)。
5位:「ワンパンマン」
掲載誌:「となりのヤングジャンプ(WEB)」(集英社)
このマンガは紙媒体での発表ではなく、WEB上で連載されている作品のようです(僕はコミックスで読んでいるのでらしいという表現にとどめます)。
作画はあの「アイシールド21」の村田先生が作画をされており、絵柄はかなり読みやすいマンガですね。安定した画力の上に設定の面白さとちょっとしたギャグやギャップが上手いこと作品に落とし込まれているので手軽に読めるマンガですね。
少しアメコミに近い設定のような感じもしますが、初めて読む方はその設定の意外性と、結局いつも同じ最後を迎えるという定番ぶりにとりこになってしまうはずです。
6位:「ザ・ファブル」
掲載誌:「週刊ヤングマガジン」(講談社)
かなり前に紹介させてもらったマンガですが、独特の設定や主人公のカッコよさや不気味さ、そしてワンパンのような決まったオチが安心感を与えてくれます。
言うなればドラマ「ドクターX」的な展開ではありますが、こういうのは余計な事せずにある程度の意外性を入れながら、読者の望んでいるラストで占めるのが一番気持ちいいというテンプレートに乗った作品ですね。
佐藤兄妹はやっぱり最高です(笑)。
7位:「銀の匙 Silver Spoon」
掲載誌:「週刊少年サンデー」(小学館)
7位は「銀匙」です。ほとんどサンデーに連載はされておらず、たまにしか掲載されてないんですが、やっぱり正統派のサンデー作品という感じがして好きな作品です。
たまにしかのっていないので、ほとんどコミックスでしか読めないのですが、「パトレイバー」や「じゃじゃ馬グルーミングアップ」のような日常ほのぼの系で絵がウマい作品をサンデーでやらせると勝てる雑誌はないと思いますが、サンデーはどうしてこういう系統の作品を大事にしないのか不思議でなりません。
元々のサンデー読者が求めているのはオタク系のマンガではなくこういったタイプの作品だと思うのですが、数少ない砦の一つという感じになってきましたね。
8位:「3月のライオン」
掲載誌:「ヤングアニマル」(白泉社)
8位は女性にもおなじみ「3月のライオン」です。
当初はもっと上でも良かったのですが、最近はちょっとストーリー的に停滞しているのと、ほんわかパートで一話終わることもあり、少し読ませる展開が減っているのがマイナスポイントです。
やはりこういったほんわかパートに含めて主人公桐山が成長していく姿を読者は見たいと思うのでしっかりと将棋の対局も描いてもらいたいですね。最近はちょっと主人公の登場シーンが少ないような気が・・・。
9位:「ましろのおと」
掲載誌:「月刊少年マガジン」(講談社)
このあたりから何を入れるかかなり悩みましたが、結局以前紹介した「ましろのおと」にしました。本音を言うと意外かもしれませんが最近また輝きを放っている「鉄拳チンミ」でも良かったんですが、やっぱり後味がいいこのマンガにしました。
この「ましろのおと」は女性が書いているせいか、いつもマガジンで最初に読もうとするマンガではない、いわゆる手の伸びにくいマンガなんですが、やっぱり読むと最後は物語に引き込まれてしまうという独特なマンガです。
特に女性はこういうマンガは好きでしょうね。
10位:「ダイヤのA」
掲載誌:「週刊少年マガジン」(講談社)
最後は本当に悩みました。いっそのこと該当作品ナシというのも頭によぎりましたが、マガジンでなにかないかなあと考えていたらこの作品を思い出しました。
このマンガの面白いところや主人公がエースではない点や同じ野球部の部員たちの個性がしっかり出ている所がマンネリを防いでいていいですね。野球をやったことがある方なら間違いなく楽しめると思います。
現在主人公は2年生になって甲子園を目指していますが、今年負けても新たな1年生部員を入れたりしてあらたなキャラクターも出てきたりするはずなので、まるで自分が野球部にいるかのように、次はどんな部員がくるのかな?という錯覚にも陥りますね。
王道系野球漫画ですが、こういったマンガにありがちな試合が長すぎてマンネリすることもあまりないのでテンポもよくて読みやすくお勧めです。
まとめ
以上現在連載中という条件でしばって個人的に面白いと感じたランキングにしてみましたがいかがでしょうか。マニアの方たちからすると有名過ぎるマンガばかりで少し拍子抜けする感じはするかもしれませんが、どこかの漫画賞よりは信用できるのではないかとは勝手に思っています。
何か面白いマンガがないかなと探している方がいらっしゃったら参考にしていただければと思います。