マンガ「食い詰め傭兵の幻想奇譚」を読んだ感想:気軽に読める異世界マンガ(1)

食い詰め傭兵の幻想奇譚

気軽に読めるマンガ作品を紹介していく第一弾

今はスマホなどでインターネットを介して新しい新作マンガを無料+リアルタイムでどんどん読めるのでいい時代だと思います。

ただ、これまでの時代に比べると作品時代のボーダーレス化進んでしまい、データとして保存しているわけではないので、よっぽど気に行った作品でなければ”無料で読める”分、作品への思い入れも弱くなり、少し時間が経ってしまうと、あの作品なんだっけ?となってしまうことがあるでしょう。

僕も広告や他のブログで紹介されていたり、YouTubeなどで見つけたマンガを気になってたくさんよく読んでいたりするのですが、最新話まで読んで暫く経つと内容は覚えているものの、

タイトルが一切思い出せんし、どこでやっていたか忘れた!

こういうマンガがたくさんあります(僕だけ?)。

こう言っちゃ悪いんですが、週刊少年ジャンプで現在連載中の作品より、よっぽど面白い作品ばかりなのですが、”結構面白いな”と思いながら見ているものの、突き抜けた面白さというよりも”気軽に楽しめる面白さ”というタイプなので、どうしても思い入れが強くありません。

ということで、自分のメモ用というわけではないんですが、今回から”気軽に読める異世界マンガ”作品をシリーズ化させて紹介していきたいと思います。

おそらくタイプ的にWEB系マンガが多くなりますが、第一回目は「食い詰め傭兵の幻想奇譚(※くいつめようへいのげんそうきたん)」という作品です。

(画像引用:コミックファイア「食い詰め傭兵の幻想奇譚」より)

※読み方については正式な発表がないのです推測なのですが、コミックファイアのURLがkuitsumeとなっていることなどから”くいづめ”ではなく”くいつめ”としました。正確な読み方が分かれば修正したいと思います。

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「食い詰め傭兵の幻想奇譚」とは

食い詰め傭兵の幻想奇譚」とは「二度目の人生を異世界で」などで知られるライトノベル小説家まいんさんによる小説作品が原作となる作品です。

2016年8月から小説投稿サイト「小説家になろう」で公開されている作品であり、現在も連載されており、無料で読むことができます。

マンガ版は無料WEBコミックサイト「コミックファイア」で連載・公開がおこなわれており、キャラクター原案はperoshiさん、作画は池宮アレアさんが行っています。

あらすじ

主人公のロレンは傭兵として各地を転戦していましたが、ある戦いで属していた傭兵団が負け戦に巻き込まれて壊滅してしまいます。

生き残ったロレンでしたが、傭兵としての収入がないため行きついた街で、食い扶持を稼ぐために冒険者になることにします。

何の名声や冒険者としての実績もないためギルドで仕事を探すロレンでしたが、そこに駆け出しの冒険者が声をかけてきてパーティに参加しないかと誘われます。

男性一人に女性三人という構成にあまりいい印象を受けない彼でしたが、明日の食事もままならない状況のためこの誘いに乗ることにし、パーティが受けた依頼であるゴブリン退治に参加します。

目的地に到着するまでの彼らの言動に不安感しかないロレンでしたが、ゴブリン退治と侮る新参者パーティと傭兵の経験からイヤな予感しない彼がゴブリンと対峙するものの・・・

と、いったようなお話です。

「コミックファイア」

元々おもちゃやゲームの開発をしていた株式会社ホビージャパンが運営する無料コミックサイトで2016年に設立されています。

完全無料のコミックサイト!「コミックファイア

絵はクセもなく読みやすい ◎

ここからが感想となります。

まず絵柄についてですが、作画は池宮アレアさんという方が担当されています。

異世界を描いたSFなので人物描写だけでなく、ダンジョンやモンスターなどの描写なども重要になってきますが、線が細すぎず過ぎずといった感じで、すんなりと話が入ってきます。

戦闘シーンなども違和感がなく、逆にそれが好印象ですね。

異世界ものにありがちな不用意な巨乳描写や薄着の描写など、二次元好きに媚びすぎていない点は僕としてはよかったと思います。

僕のようにストーリー上に関係ないところでそういったところを強調してくる作品が嫌いな人には合うと思います。

キャラクター設定や世界観がイマイチ掴みづらい

主人公は元傭兵で両手持ちの大剣使いということで「ベルセルク」の主人公ガッツに設定的にもデザイン的にも近い部分はありますが、これは原作がそうであれば仕方のない部分かもしれません。

そういう人物がお金に困って新米冒険者を始めるという設定は新しいのですが、ストーリーを見る限り、どの程度の強さを持っているのが現状ではあまり明らかになっておらず、”圧倒的に強い主人公が無双する姿を楽しむ”のか、”ある程度の強さを持った元傭兵が自分たちとは少し違う立ち位置で戦う冒険者たちに面食らう”という話なのかはっきりしない展開のため、読む上では少しぼんやりとさせられます。

ヒロインの神官の女の子が実は魔族という設定はなかなかワクワクさせられ面白そうなんですが、現状ではゴブリンなど下級のモンスターと対峙しているだけなので、一体魔族や人がこの世界観的にどういった位置づけや強さなどが不明確であり、全体的に説明不足に感じます。

ストーリー展開は少しのんびりし過ぎている

これはキャラクター設定とかぶるのですが、どうしても話が進まないために全体像がつかみづらいのが現状の問題点に感じます。

おそらく原作通りに進んでいるのだとは思いますが、物語序盤に主人公が傭兵から冒険者になり、他の冒険者に誘われる・巻き込まれる形で展開しているものの、まだその話を描いている状態なので、力関係やこの世界が一体どういう世界なのかというのが分かっておらず、初めて読む読者には少し不親切に感じます。

できればこのあたりは一話目など序盤の数話で世界観が分かるようなショートストーリーをもってくるか、ナレーション的な説明を入れるなどしてチュートリアル的なものがあったほうがよかったように感じます。

スタート地点の話がいまだに続いている状態なのはやはり少し展開としては助長に感じます。

内面描写はよい

ここまではどうも貶してばかりになってしまいます(笑)が、決してダメな作品とは思いませんし、平均以上の作品で面白いと思います。

そこで何が面白いと感じるのかを客観的に考えてみたんですが、全体的に世界観の描写やパワーバランスが明らかになっていないというのはひかかるものの、主人公の考え方や行動が理解できる、読み手とリンクできる部分がこの作品ではしっかりと描けているのがいいのではないかと思います。

当面のお金がないので傭兵から冒険者になり、誘われたパーティーは不安タップリなメンツであるものの、とりあえず最初は我慢してこれをクリアしようとする。

パーティのうち三人は男女の仲なので主人公を煙たがるが、もう一人は新参者でどこかミステリアスな雰囲気→実は魔族という設定、馬車に乗るのにお金を貸してくれたのはこの力のせい?→ゴブリンの集団に襲われた時に一人で逃げることができたが、この恩があるので助ける。

このあたりの展開は伏線と呼ぶには大げさではあるものの、行動原理としては十分納得させる内容・展開であり、このあたりの細かい展開がよくできているように感じますね。

ここはさすが小説が原作だと思います。

ヒロインが魔族という設定をどう活かすか

小説(ライトノベル)原作なので今後の展開は実は決まっているのですが、マンガを読んでいくうえで気になるのは、現在の生命線とも言える、ヒロインが魔族でそれがストーリーや主人公にどう関係してくかというワクワク感を活かすかだと思いますね。

現状は小さな枠組みの中ではストーリーがしっかりと展開しているものの大枠でストーリーが展開していないのでモヤモヤ感があるのですが、この二人にどういった仲間が加わったり、敵が現れたり、もしくは”主人公TUEEEEEEEEEで無双”するのか、というある部分未知のワクワク感がこの作品を期待させるものにしている印象があります。

現在は作品にマイナスと呼べるほどのマイナスがないのが気軽に読めるポイントにはなっていますが、早く大枠でストーリーを展開してもらってもうちょっと読み込んでみたいところですね。

今後の展開次第では平凡にもなり得ますし、名作にもなり得る作品です。

総合評価

今後ものすごく面白くなるという展開もありえると思いつつ、現状は雰囲気だけという感じなので★7つに近い

★★★★★★☆☆☆☆

といった感じでしょうか。

今は僕的にはまだ少し様子見という感じですね。

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