マンガ「君の膵臓をたべたい」感想

君の膵臓をたべたい

今回の記事は「君の膵臓をたべたい」(きみのすいぞうをたべたい)というマンガを読む機会があったのでその感想です。

この「君の膵臓をたべたい」という作品、中々ショッキングでインパクトのあるタイトルなんですが、2か月前(2017年7月28日より)に映画館で実写映画として公開されていたので、ご存知の方も多いと思いますが、僕も一応映画などの告知により名前だけは知っていました。

なぜこのマンガを読むことになったのかは、例のごとくウチの奥さんがGEOからレンタルしてきたからなんですが、僕が選ぶとなると絵柄的にもかなり手を出しにくかっただろうなと思った作品です。

内容がどうあれ、こういった自分の志向から外れる作品に出合えるというのは、家族がいる一つのメリットかもしれませんね。(画像引用:「桐原いづみ」公式Twitterより引用)

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「君の膵臓をたべたい」とは

双葉社から出版されている住野よる(すみのよる:男性ということ以外、生年月日など不明)さんのデビュー作となる小説であり、マンガ版はこの小説を元に桐原いづみ(きりはらいづみ:女性)さん作画により月刊アクション(双葉社)で掲載、コミック化(上・下二巻)がされています。

2017年7月には実写映画化されており、2018年にはアニメ映画化が決定しています。

あらすじ(ネタバレあり)

いつものように僕の言葉で多少説明させていただきますと(ネタバレはありますが、おそらく知っても影響はさほどありません)

高校生である主人公の少年はクラスでも全く目立つタイプではなく、友達もいないいわゆる陰キャなわけですが、ある日盲腸の術後検診で訪れた病院で、ある日記を拾います。

その中には書いた本人が膵臓の重い病気を患っており、もう長く生きられないというショッキングな内容だったのですが、すぐにその持ち主が同じクラスであり、しかも同じ図書委員である女の子のものであることが分かります。

この事実はもちろんクラスの誰も知らない内容なのですが、自分とは真逆の”陽キャ”である女子との距離がこの日記の内容を知ったためにどんどん近づいていくというお話です。

正直なところ面白かったです

ここからが感想なんですが、”中々”面白かったという表現がぴったりでしょうか。

こういう表現をすると天邪鬼とか、皮肉屋と思われるかもしれませんが、メチャメチャ面白くて、他の人にススメまくるべき作品ではないと思うんですよ。

ただ、これは何か足りないというよりも、ジャンル的にしょうがないのかな?という意味であり、尺的なこと(上・下二巻)を考えたり、主人公の精神的成長を描いたちょっと重めの青春ものということを考えると、他にやりようがなかったというか、クラスメイトの女の子の死ぬまでの交流を描くというシンプルな話でありなががら、よくぞここまでの話にしたなという印象を受けます。

読み始めると、これは恋愛物なのかな?もしくは泣かせにくる作品なのかな?というのは、あらすじを読めば大体の想像もできると思いますし、僕も映画の告知なんかを見てる段階では、”どうせ感動モノの無理やり泣かせにくる作品なんでしょ”というイメージしかなかったんですが、見事なまでに裏切られましたね。

もちろん泣かせにはきてはいるんですが、この作品の主題はあくまで主人公の”僕”が死に行く彼女との交流を通して成長していく姿を描いているので、そういった読む前の予測を見事に裏切ってくれたという点で、読後の妙な達成感のようなものを感じさせられます。

また、もう一つのこの作品の仕掛けとして、ほとんど主人公の名前が語られなかった点なのですが、こういったちょっとした仕掛けみたいなものが、シンプルであるストーリーにいくばくかのエッセンスを与えていたような気がします。

こういった登場人物の心理的な動きのみと、ちょっと仕掛けのみでストーリーを成立させている点はさすがの小説ベースの作品というべきか、マンガベースでは中々お目にかかれない内容でしたね。

作画に関して言うと、絵柄は少し二次元系の好きな人が評価しそうな絵柄だったんで、個人的には少し身構えてしまいましたが、デッサンや構図などはしっかりしており、原作の良さをしっかりと表現できていましたね。

書けば書くほどうまくなりそうなタイプなので、原作をつければしっかりと数字が取れそうなマンガ家さんになりそうな印象をうけました。

以上今回は短い感想(いつもダラダラ書いているだけですが・・・)となりますが、最初はちょっと偏見を持ちながら読んでみたら、終わってみたら意外とスッキリしてたという感じの作品でした。

短い時間でちょっとしたモノを読みたい方や、小説までは手がのびない方には読んでみて損はない作品だと思います。

個人的にはこの作品アニメ化が一番はまりそうな作品だと感じたので、一年後のアニメ映画化に向けて先取りしておくのもいいのかもしれません。

もしかしたら大ヒットの予感もします。