マンガ「火葬場のない町に鐘が鳴る時」感想

火葬場のない街に鐘が鳴る時

今回は講談社から発行されている「火葬場のない町に鐘が鳴る時」(かそうばにないまちにかねがなるとき)というマンガのレビュー記事になりますが、中々聞きなれないマンガですね。

実はこのマンガについて、ある程度メジャーなマンガなら把握しているつもりの僕なんですが、さっきまで知りませんでした。

なぜ、読むことになったかと言うと、うちの奥さんが例のごとくGEOでレンタルしてきたので、勝手に読んでしまいました(笑)。

今回はその感想ですが、結論から先に言うと、ふだんこのブログで紹介している「このマンガが面白い」シリーズに入れていません。つまりはイマイチだったというわけなんですが、このマンガのファンやあまりサゲ記事を読みたいという方は、あらかじめそこはご了承ください。(画像引用:講談社ヤングマガジン「火葬場のない町に鐘が鳴る時」公式サイトより)

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「火葬場のない町に鐘が鳴る時」とは

このマンガは講談社が運営しているWEB雑誌「eヤングマガジン」で連載されている作品であり、作者は和夏弘雨(わなつ こう)さん、原案協力として碧海景(あおみ けい)さんが名前がクレジットされています。

まずこの作品、現在(2017年8月16日)の所、Wikipediaにもページが存在していなかったので、”そりゃ知らんがな”と思っていたら、WEB雑誌に掲載されている作品のようでした。(うちの奥さんナゼこんなのを借りてきた?(笑))

作者や原案の方も聞きなれない(僕は作者そのものにはあまり興味がないのでただ無知なだけという可能性はあります)方なので詳細はまったくわかりませんが、こういった自分の感性では選ばないマンガを読む機会は非常に重要ですね。

奥さんがいるとこういう新たな出会いや発見があるので、こういう時はいいなと思います。

あらすじ

僕なりにまとめますと

主人公の卯月勇人(うづきゆうと)はかつて住んでいた山間の小さな町”みとず町”に父親の転勤で10年ぶりに戻ってきますが、この町にはある掟があります。

それが”夕方6時以降には夜明けまで外に出てはならない”というものなんですが、かつての幼馴染豊橋咲(とよはしさき)と出会ったその日に、その掟は聞いていたものの勇人は破ってしまい・・・

というお話です。

つまらなくはないがオススメはできない

さてここからはレビューとなりますが、最初に書いた通りイマイチです。

ま、イマイチと言ってもつまらないというよりは”期待外れ”というニュアンスなんですが、おそらくあまり未知の作品を知らない奥さんが借りてきたということはGEO(ゲオ)あたりのおすすめコーナーに置いてあったはずなんですが、そう考えると期待外れという評価になるわけです。

絵は合格点もキャラクターは弱い

まず絵から見ていくと、あまり上手い部類入るとは言えませんが、丁寧な絵ではあるので場面場面何をやっているのかよく分からないマンガが多い中、この点については評価ができます。

ただキャラクター面に関してはまだ登場人物の数が絶対的に少ないという点はあるものの若干弱いと思います。

ヒロインの咲やもう一人の幼馴染山神(あだな:ドラゴン)というのが登場しますが、かつてのヤンチャな空手娘はそのまま成長して、もう一人かつての引っ込み思案ドラゴンがヤンキー風に成長して、この咲にベタぼれで頭が上がらないような設定で出てきますが、ヒロインはともかくこの三番目の人物の登場時点で、なぜヤンキー風に変貌しているのかやこのヒロインにベタぼれなのかの描写もなく、すでに安っぽい設定に見えます。

プロットはいいものの、一つ一つの展開が雑

次にストーリー面に関しては、”夕方6時以降に家移出してはいけない”というなぞの掟が存在する町ということで、スティーブンキング臭がするところや、深夜アニメのサスペンスもの(タイトル忘れた)にありそうな、ありがちと言えばありがちなものなんですが、徐々にこの謎が明かされているということで、読者の興味も引けますので、ここはいいと思います。

ただ、展開がアホ展開でグダグダです。

ここからは一つ一つ見ていくと本当に残念なんですが、まず大元の問題として、物語の肝として存在する掟は10年前からあって、それを主人公を始めとして両親などすべての登場人物が知っていたはずなんですが、なぜかこの町に戻ってきます。

ネタバレを若干すると、この掟を破ると冥土様という化物が襲ってくるわけなんですが、

両親よ、なぜそんな危ない町に戻ってくる(笑)

もうね1巻を半分ぐらい読んだ段階でほぼすべての読者が思ったと思います。

それぐらい序盤から話が破たんしかけているわけで説得力がありません。

またこの掟ですが、主人公はこの町に帰った初日にこの掟を破ります。しかも

この掟と怖さを十分知っていてずっと住んでいるヒロインといっしょに(笑)

えーと、このヒロインちゃん、アホなんですか?(汗)とツッコミを入れた読者もほとんどでしょうが、一つ一つの展開がもうこんな調子なんです。

その後も結局非難したヒロインの家が実は引っ越す予定だったマンションの隣の部屋だったとか、家の中にさえこもっていれば全く安全なのに、なぜかドアをちょっと開けてしまうとか、お笑いの展開の連続です。

物語の展開や行動にどれも説得力がないわけですが、これだけ清々しいと感心してしまうレベルになってしまいます。

幸いにして大枠の話が、最初に伏せられていた謎が徐々に明らかになっていくので、読める要素はありますが、逆に言うとこの一点のみでこの作品はギリギリ持っている状態です。

登場人物も多くないので完全なパニックマンガなのですが、このマンガを例えるのなら、アメリカ映画のホラー作品のテンプレートに乗っかている作品と言えるかもしれません。

つまりはダメだといわれていることをなぜか犯してしまう登場人物、あえて危ない行動を選択してしまう主人公、ピンチの時に現れる第三の登場人物など、まさしくこのとおりに話がすすむわけですが、いかに展開に説得力がないかが分かるでしょう。

こういった点で名作にはなり得ない作品だと言えます。

ヤングマガジンのWEB雑誌「eヤングマガジン」

随分とあさりとしたレビュー(笑)ですが、最後になぜ今回この作品のレビュー記事を書いたかというと、もちろんこの作品について、買ったり借りたりするのに悩んでいる方のために書いたというのはありますが、講談社の「eヤングマガジン」というのが中々面白そうなサービスであったのも一つとしてあります。

現在はかつてのヒット作品であった「3×3EYES」の続編ぽい「3×3EYES 鬼籍の闇の契約者」が全話無料で読めるようですし、結構貶(けな)しはしましたが、この「火葬場のない街に鐘が鳴る時」がWEBマンガとしてはある程度のクオリティにあることからも注目できるWEB雑誌のような気もします。

他の作品についても現在は毎日一話は無料で読めるようですので、みなさんも一度試してみてはいかがでしょうか。

eヤングマガジン公式サイト