アニメ版「いぬやしき」を見た感想

あの「GANZ」の奥浩哉が描く新しいタイプのSFヒーローマンガのアニメ版

いぬやしき

今回は久々にアニメに関する記事となりますが、実は今回のアニメ「いぬやしき」の原作は最近までやっていたマンガではあり、僕もリアルタイムで読んでいたマンガのアニメ版となります。

何を今さらと言った感じもしますし、このブログでシリーズ化している”このマンガが面白いシリーズ”で紹介する手もあったんですが、正直言うと”面白いけどちょっとそこまでのマンガでは・・・”(一応このシリーズはある程度の線引きはしています)といった感じもしてたりして、特段取り上げるほどではないかな?と思ってたんですよね。

しかしながら昨日たまたまAmazon Primeで独占配信されていたのを見る機会があったんですが、中身は丸々知ってて見たものの、アニメで見るとマンガで見てたときより意外といい作品かも?と思ったので取り上げることにしました。

原作はマンガやアニメ、映画などで話題となった「GANZ」の奥浩哉(おくひろや)さんとなりますが、今年はとんねるずの木梨憲武さんと佐藤健くん主演で映画化されることも決まっているので、いずれもっと話題になるのは必至です。

(画像引用:アニメ版「いぬやしき」公式サイト

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「いぬやしき」とは

原作マンガ

「いぬやしき」とはかつて週刊ヤングジャンプ(集英社)で「GANZ」や「変」を連載していた奥浩哉(おくひろや)さん原作のマンガであり、2014年から2016年まで講談社のマンガ雑誌「イブニング」で連載されていた作品です。

コミックスは全10巻(全85話)となります。

アニメ版

アニメ版は2017年の10月から12月までフジテレビの深夜枠で全11話で放送されていました。

現在(2018年2月)はAmazon Primeで独占的に配信が行われており、会員であれば視聴することが可能です。

※本当はアフィリエイトのバナーでも貼りたいところなんですが、Amazonには今まで散々蹴られているので慈善事業での宣伝です(笑)。

あらすじ

冴えないサラリーマンである主人公の犬屋敷壱郎(いぬやしき いちろう)は念願のマイホームを手に入れますが、苦労して手に入れた家も、家族から感謝の言葉もなく、それこそ何の興味も持たれないさみしい中年男性となります。

そんな孤独感に苛(さいな)まれる壱郎ですが、家を買うと同時期に捨て犬の「はな子」を拾い、そんな彼女だけが彼の心を癒してくれます。

ある時、はな子と公園にいた壱郎たちですが、彼らの前に突如未知の宇宙人が宇宙船が現れ、彼らを巻き込んでしまい、瀕死の状態となります。地球の技術をはるかに凌駕する宇宙人たちは、自らの存在を知られないためににこの事故の隠ぺいを行ういますが、壱郎の命を救うには身体を機械化するしかありません。

結局通常通りの身体に戻り、意識が戻る壱郎ですがその機械となった体には地球を滅ぼせるほどの力が備わっているわけで、神にも悪魔にもなれるわけですが、実はその事故の現場にはもう一人、イケメンながら心を病んだ高校生獅子神皓(ししがみ ひろ)もおり、彼らの人生が変わり始めるというお話です。

原作に忠実なアニメ化

さてここからが感想となりますが、冒頭にも書いたとおり、今回のアニメを見る前にすでにマンガのほうは全部読んでいましたが、ストーリーやキャラクターはきれいに再現されていました。このあたりは好感がもてました。

「GANZ」などの絵柄をご存知の方ならお分かりでしょうが、元々アニメに近い作画なのでうまくハマったという感じもしますが、アニメ化にあたった制作陣の原作へのリスペクトは感じましたね。

アニメ化といえば「寄生獣」なんかは最初主人公の風貌にアレンジが加えられた時はアレ?って思いましたが、「いぬやしき」や奥先生の原作ファンの方は十分納得できる内容だと思います。

ただ、声優さんですが、犬屋敷壱郎を小日向文世がやられていてこちらのほうはピッタリでしたが、獅子神のほうの声、というかしゃべり方はなんとかならなかったもんなんですかね。わざとそうしている可能性はありますが、棒読み臭いのが気になりました。(まぁ、慣れると何ともなかったんですが)

アニメ化されたことによりストーリーが際立って良く見えた

原作の忠実なアニメ化は、僕が特に原作や作者が好きでたまらない(別に嫌いとかではなく、いい作品を書けるトップクラスのマンガ家さんだとは思います)わけなので、特段良くも悪くも感じないわけなんですが、そういったニュートラルな立場からの意見で言わせてもらうと、

非常に良い話だな

と感じました。

マンガのほうを読んでいることは、さすが奥浩哉先生の作品なんで読みやすく、設定も独特で、見せるのが上手いなぐらいにしかかんじなかったんですが、いざアニメになってみると主人公たちの対比や主張が中々考えさせる内容で、非常に心に入ってきました。

展開そのものはよくあるSFチックな展開という表現がピッタリで、”活字マンセー!”のツンデレさんなんかにすればくだらないと言われるかもしれませんが、この主人公二人の善と悪との対比が非常に面白く、よくできているなと感じたんですが、これはマンガを読んだときにはありませんでしたね。

おそらくこれがアニメ化のメリットなんですが、アニメ化されたことにより登場人物たちの動きにスピード感でて、声優の声入れにより登場人物に体温が加わった結果なのでしょうが、原作とほぼ同じ内容だったのに、印象が違ったのは自分としては面白い発見でした。

僕は特にアニメオタクというわけでもなく、かといってアニメ否定派でもないわけで、とりあえず面白そうな作品であればとりあえず見てみようという姿勢なんですが、この作品に関しては本当によくできていたなという作品でした。

ハリウッドで映画化できる!

さて、最後に映画化についてですが、最初に書いたように今年は日本で映画化がされますが、今回の作品のテーマを見ていると、ジャンルはSFですが、とても内面的な動きが面白く感じさせられる作品でした。

恐らく今回映画化するにあたりキャスティングを間違わずに、ストーリーを原作通りにやればクソ映画になるはずのない内容なんですが、逆に今回は原作の設定がオリジナリティに優れていて、主人公たちの葛藤や対比も面白いので、日本で映画化するよりもアメリカで映画化したら相当ハマるような印象を受けます。

どんな良原作だろうが、クソ映画にしてしまうこともある邦画界です。できれば原作を壊さないでと願いますが、個人的には浦沢直樹さんの「MONSTER」とともに本当にハリウッドで映画化してもらいたい作品です。

マンガ版もいいですが、アニメ版のほうがおススメですね。

関連リンク

TVアニメ「いぬやしき」公式サイト


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