「水曜日のダウンタウン」の”令和”企画が中々よく出来ていた件

神回?新元号”令和”を当てる企画を「水曜日のダウンタウン」が見事に仕上げる

以前このサイトでも面白い番組ということで取り上げた(「水曜日のダウンタウン」はなぜ面白いのか?)TBSのバラエティ番組「水曜日のダウンタウン」(毎週木曜日、22時頃から約1時間枠で放送)ですが、先日(2019年5月8日)放送された回に非常に感心させられたので取り上げてみたいと思います。

ドッキリを始めとする様々な攻めた企画で人気のこの番組ですが、通常は二つ、三つの企画で構成されているものの、先日は珍しくたった一つの企画のみで放送が行われました。

今回は「新元号を当てるまで脱出できない生活」という企画だったんですが、読んで字のごとく芸人が今年の4月1日に発表された新元号「令和」を当てるというものでした。

今回は”ななまがり”という吉本所属の芸人がターゲットに選ばれ、”例のごとく”新元号発表前日に拉致(もちろん事務所には事前に断っているのでしょうが)されて、最初は訳も分からず監禁されて企画がスタートしましたが、一時間しっかりと時間をとって放送された今回は一体何が面白かったのか考えてみたいと思います。

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「新元号を当てるまで脱出できない生活」の概要

番組を見ていない方のためにどういった内容だったのか、番組を見て得られた情報を元に大まかに書いておきます。

ネタバレしているためこれから見る予定の方や興味を持って見ようと思った方はスルー推奨です

  • 新元号発表の前日となる2019年3月31日に予告なく”ななまがり”という芸人のコンビを目隠しをしたままある部屋に監禁する。もちろん場所などは知らされず外出は不可能。
  • ある時間がくるまで目隠しをしたまま二人を放置。(これは水曜日のダウンタウンではよく見られるスタイル)
  • しばらくして自分たちで目隠しを取るものの時間がくるまで一切の企画内容は知らされず部屋にあるのは大きなタイマーのみという不気味な状況。(もちろんこの時点でテレビの企画というのは本人たちは理解している様子)おそらく水以外の飲食物はこの時点ではなし。
  • 新元号発表と同時に企画内容が伝えられ、習字の道具のみが用意される。元号をこれに書いて発表していく。
  • 五分間に一回、元号を当てるチャンスが与えられるも、ノーヒントであるため惜しいかどうかも分からない。
  • 食事の時間が来ると漢字にちなんだクイズが出題され、その結果により与えられる食事が変わる。ちなみに最初の食事クイズまでは一日近く何も与えられないという鬼畜仕様(笑)。ただしクイズそのものは一般常識があれば解答できるものであり、食事の心配はほぼない。
  • また漢字にちなんだクイズとしてお題に対して答えた画数×200円がもらえるというものも存在し、このもらえたお金によりヒント(松、竹、梅)と交換できるほか、タバコやトイレットペーパー、リモコン(当時は季節外れの寒波のためかなり寒かった模様)など嗜好品などとも交換が可能。
  • 最初はヒントと交換すると思われたが、最初に交換したのはなんとタバコで、スタジオで見ていた全員からツッコミが入る。
  • しばらくして一日ごとに2000円ももらえることになり、金銭的余裕ができ、ついにヒント”梅”を選択も、内容は新元号発表に対する街の声というものであり、参考になりそうでならないという結果に。
  • 五分に一回解答のチャンスがあるが、同時に大音量で合図がでるため、オチオチ寝ていられないことが判明。寒さとともに寝不足に陥る。
  • 梅のヒントを元に様々な元号を予想していくものの、惜しいかどうかも分からないことに気付き始め、お金を貯めてヒント”松”狙いに。ここまで約三、四日が経過。
  • ついに念願の松のヒントをゲットするものの、与えられたヒントはなんと電球のみ。もちろなんの説明もなし。
  • このヒントに疑問を抱きつつも予想を進めていくと、「令和」とまったく関係のなさそうな回答に電球が反応し一瞬光る。のちに判明するが実は電球の光具合は三段階存在し、最初に光ったのは小だった。
  • この小の光り方の意味は漢字の画数が当たっているものだったが、もちろん本人たちにその説明はない。
  • なぜ光ったのか分からないまま回答を続けるもしばらく電球は光らなかったが、突如「〇和」(内容は忘れた)と回答したときに電球が再点灯。しかも前回より明るい。ここで二人は元号に”和”がついていると予想する。
  • その時は中程度の光り方だったが、これの意味するところはどちらかの漢字が合っているというものだった。二人は”和”を入れた元号を回答していき、連続点灯によりほぼその光方の意味するところを確信する。ただしスタジオで見ていた松ちゃんからは”和”を一回はずせヨというツッコミが入る。(のちに二人もそれに気づく)ここで”和”はほぼ確定だと認識。
  • そして”和”が入った元号を回答していき”礼和”と回答すると、今までにはなかった大きな点灯とともにもう一度先ほどまで光っていたような中点灯が行われる。この大点灯は元号の頭文字が合っているという意味になんとなく二人は気づく。
  • ”れいわ”や”れんわ”に狙いを定め回答していくものの中々当たらず少し行き詰まる。そうした中、光り方の法則を試すため今までと違う方向性で回答したところ思いがけず小点灯する。小点灯は画数が一致しないため中々光らなかったが、全く予想外の時に思わず光り方をしたため、その法則を考えていたところ”禿げてないほう”の初瀬が共通点が画数であることに気付く。
  • ”十三画”、”頭文字がレ”、”文字の一つは和”ということから「令和」にたどりつき、めでたしめでたしということで、五日ぶりに解放される。結果的に百時間近く元号を回答していた。

といったのが番組の内容でした。

僕の記憶なので一部内容が間違っているかもしれませんが企画の流れは理解できると思います。

お笑いコンビ「ななまがり」

お笑いコンビ「ななまがり」

(画像引用:吉本興業公式サイト「ななまがり」プロフィールページより)

僕はコンビ名は聞いたことがある程度だったんですがWikipediaなどによると・・・

ツッコミの初瀬悠太とボケの森下直人によるお笑いコンビで2007年に大阪で結成。

2014年から活動拠点を東京に移し、現在はよしもとクリエイティブ・エージェンシー東京本部所属。

キングオブコント2016ファイナリスト。

初瀬悠太(はつせ ゆうた)

画像右。ツッコミ担当。

1986年4月5日生まれ、香川県高松市出身で実家は讃岐うどん屋「つるいち」を営んでいるそうです。

最終的に画数のヒントを彼が発見して”令和”にたどりつきましたが、ほとんど彼の功績と言っていいですね(笑)。

森下直人(もりした なおと)

画像左。ボケ担当

1986年5月20日生まれ、神奈川県横浜市出身。

今回の企画では”歯姫(はひめ)”や”蛍光(ほたるひかり)”と言ったボケなのか天然なのか分からないような元号のほとんどを彼が出していましたが、プロフィールやtwitterなんかを見ているとどうも”リアルガチ”系の人(笑)のようですね。

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感想

起承転結があり視聴者が疑似体験できた

さて、ここからは僕なりの今回の企画「新元号を当てるまで脱出できない生活」についての感想を書いていきたいと思います。

いやー今回は冒頭から書いているように中々よかったと思います。

放送前からSNSなどを中心に”面白そう”という声も多かったんですが、予想通り面白かったですね。

ただ、今回は通常回と違って「水曜日のダウンタウン」流のドッキリであったり、他の番組ではやらないような突飛な企画をスタジオのダウンタウンや編集の力によって”おとす”のが今までの笑いのパッケージだったんですが、少し面白さは別のところにあったような気がします。

序盤こそこの番組流の拉致(笑)により彼らを世間から隔離しましたが、今回は最終的な正解に辿り着くまでにストーリーがあったのがよかったですね。

冒頭はノーヒントという条件で闇雲に進めるかと思わせておいて、途中からお金を貰えるという要素が追加され、さらにそのお金を使ってヒントやその他の物品を買えるという要素が追加されていました。

特にこれがよかったと思いますし、食事のための漢字クイズも見ている側を飽きさせない要素としてはいいブレイクだったと思います。

通常の回であれば、ノーヒントでダラダラとやりながら最終的には編集やナレーションなど、製作側のセンスでなんとかするというのがこれまでのスタイルだったんですが、今回はいままでにない要素を追加することにより、元号を考えている”ななまがり”がどういったプロセスで徐々に正解に辿り着いているかを見守ることにより、疑似的に同じような体験させられているような感覚にさせられました。

だから今回は”笑えた”というよりも最終的な達成感が気持ちよさを感じさせ”面白かった”という視聴者のほうが多かったのではないのでしょうか。

例えるなら昔の「電波少年」の”ユーラシア大陸横断”や”懸賞生活”ような面白さでした。

新元号”令和”をうまくネタにしていた

また、今回はスケジュール的に長期のロケに対応できそうな”ななまがり”を選択したのでしょうが、通常であれば何組かを用意して同時に行うというのがこれまでの番組のスタイルだったのをあえて一組に絞り込んだのもいつもとは違いいましたね。

おそらく今回は企画段階で相当の打ち合わせをした上での企画であり、製作サイドは相当気合をいれて取り組んだのではないのかと思うのですが、これも数十年に一度、元号が変わるタイミングでした行えないという、希少性を理解した上での企画だったと思います。

バラエティ番組的には「令和」という新元号は天皇の死去による新元号だった「平成」と違い色々ネタにして遊びやすかったはずですが、結局地上波で元号の変更を活かしたうまい番組作りをしたバラエティ番組はこの「水曜日のダウンタウン」だけだったように感じます。

テレビ関係者も毎日遊んでいるわけではないのでしょうが、この番組のような笑いの嗅覚に優れたお笑い番組がもっと増えてもらいたいと思います。

今のところこの分野では一強体制がしばらく続くと思わせた回でしたね。

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