公式YouTubeチャンネルでその圧倒的才能を見せつける
新型コロナウイルスの影響で、さすがのわたくしも半分引きこもりの生活を送っていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
テレビ番組を見ていてもリモート出演がデフォルトになっていますが、芸能人やアーティストも仕事が激減しているのでSNSでの露出やYouTube(ユーチューブ)など自分で動画を配信する人が非常に増えているという印象を受けますね。(もちろんテレビ関係者がバックアップしているケースが多いでしょうが・・・)
この騒動をきっかけとして、終息後はメディアのあり方や優先順位も変わってしまうのは避けられないでしょう。
さて、そのYouTubeですが、かつて”冬の女王“として一時代を築いたあの広瀬香美さんがスゴイです。スゴイことになっています。(二回言いたくなったw)
詳細は後述するとして、僕がまさしく青春時代を謳歌していた1993年に「ロマンスの神様」の大ヒットにより一気にブレイクを果たした彼女ですが、近年はコアなファンはいるもののどちらかと言えば、失礼ながら”かつてのトップアーティスト”というイメージでした。
個人的には単に”高音がスゴイ”、”声量がスゴイ”というイメージしかなかったんですが、僕にとっては一アーティストに過ぎなかった彼女が、公式YouTubeチャンネルの動画配信によって、一気にその評価が爆上りとなったので紹介したいと思います。
(画像引用:YouTube「広瀬 香美 Official YouTube channel」より)
Contents
広瀬香美とは
1966年4月12生まれ。福岡県筑紫野市出身(生まれたのは和歌山県で、6歳から福岡県に移住)のシンガーソングライター。
冬の女王
広瀬香美さんと言えばなんといっても”冬の女王“としての肩書でしょう。
デビューからちょうと一年たったころリリースした「ロマンスの神様」(1993年)がスポーツ用品会社「アルペン」のCM起用をきっかけに170万枚の大ヒットを記録し、一気にスターの仲間入りを果たしています。
その後ドラマ主題歌への起用やアルペンのCMにより「ゲレンデがとけるほど恋したい」(1995年)、「promise」(1997年)などの曲がスマッシュヒットとなり、いつからか”冬の女王”と呼ばれるようになりました。
当時は”夏”のTube、”冬”の広瀬香美というイメージでしたが、これは広告代理店やレコード会社の戦略も恐らくあったでしょうね。
まぁどうしてもアルペンの冬のCMによく使われていたでしょうがないですが、このイメージが良くも悪くも彼女の活動やファンの幅を狭めてしまったという印象はあります。
「ロマンスの神様」(1993年)
元々は作曲家志望だった
この広瀬香美さん、圧倒的な歌唱力に目(耳)が行きがちですが、実は元々作曲家志望だったようです。
そう言えばあまり気にしたことはなかったのですが、彼女の曲をよく調べてみると編曲以外は彼女の作詞・作曲となっていますね。
文字通りのシンガーソングライターと言えます。
高校まで福岡過ごした後、音楽のガチ勢が進む国立音楽大学音楽部作曲学科に進学していますが、元々親御さんからの始動は厳しかったそうで、音楽の基礎理論はしっかりとしたベースがあることが分かります。
彼女の人生の転機となったのは気分転換に訪れたアメリカです。
そこで見たマイケル・ジャクソンのライブに感動したようで、”自分が曲を使ってマイケルに歌ったもらう”という夢をもつように、少しでもマイケルに近づくために三年間ほどマイケルのボイストレーナーをしていた人物にオーディションを経て弟子入りしています。
その際にボーカリストとしての能力も開花し、それが日本人音楽関係者の目にとまりデビューのきっかけになったようです。
とにかく目指すところが高すぎますね(笑)。
最初の旦那さんは大沢たかお
広瀬香美さんと言えば思い出されるのが大沢たかお(1969年生)さんと結婚していたことですね。
すでにどちらも有名人だったのですが、大物俳優と大物シンガーソングライターというビッグカップルでした。
ただ1999年に結婚したあと2006年に離婚しています。
その後2008年アメリカ人男性と結婚しています。
YouTube
2019年の12月から彼女が公式チャンネル「「広瀬 香美 Official YouTube channel」」を開設し動画配信を行っています。
当初はきちんとした音楽理論やボーカル経験を活かしたレッスン的な内容だったのですが、三月末から始まった”歌ってみた”動画を配信し始めたことにより一気に再生数とチャンネル登録者数を伸ばしています。
4月27日時点でのチャンネル登録者数は約13万5千人となっています。
さて、ここからはまだ動画を見たことない方のために、またクセになりそうな動画を再び見てもらうために動画を紹介したいと思います。
これぞアーティスト すべてが圧倒される神動画
最近僕がとにかく衝撃を受けたのが四月冒頭に公開された下の動画ですが、King Gnu(キングぬー)のヒット曲「白日」(はくじつ)を歌っています。
確か新型コロナウイルスの自粛要請によりTwitteなどでフォロワーに何を歌って欲しいかアンケートを取ってこの曲になった記憶がある(僕もこの曲を選んだ覚えが・・・)のですが、まぁ、とにかくまずは動画をご覧ください。
ちなみに冒頭は曲の解説が行われており、2分8秒あたりから曲が始まります。
ボーカリストして圧倒的な歌唱力
歌いだしから目を引くのがやはり彼女の圧倒的な歌唱力ですね。
声量や正確な音程、発声なども含めて素人との圧倒的な差を感じます。よく思うのですが、彼女のような実力派タイプはCDや音楽データで出来上がったものを聞くよりも、こういった実際に動く姿で見たほうが、その凄さが伝わります。
ライブなどで訪れているファンの方はよく分かっているでしょうが、プロの中でもかなり上位に入る実力なのは素人から見ても一目瞭然ですね。
そのへんの”歌ってみた動画”配信者などは真っ青になるようなプロの本気を感じます。
既存のYouTuberたちからすれば近所のバスケットコートでオラついていたら本物のNBAプレーヤーが入ってきたといったところでしょうか。
少しかわいそうになります(笑)。
ちなみにこの曲ですが、さらにこの動画を開設している音楽系YouTuberによると広瀬香美さんの通常の歌い方に合わせるために若干キーが下げられているようです。
素人にそんなことはワガンネ・・・。
プロから見た曲の素晴らしさ、難しさの解説
そして広瀬香美さんの”歌ってみた動画”の面白いところは曲の解説パートですね。
そのへんの素人には分からない曲としての難しさや珍しさを短いですが理論立てて説明してくれているので、曲としてのクオリティがいかに素晴らしいかが伝わります。
彼女のコメントを見ていても分かりますが、取り上げてぐらいだからいい曲だと思ってピックアップしているんでしょうね。
プロから見てもいい曲ばかりなんでしょう。
そしてこの解説パート長くなり過ぎてないのがいいというか、ソロソロ曲はじめて欲しいなと思ったらちゃんと終わって始まるので、”空気読み過ぎ”とか僕は感心しています(笑)。
斜め上を行く広瀬香美バージョンのアレンジ
動画を最後まできっちり見た方ならお分かりでしょうが、ブッ飛び過ぎのアレンジですね。
最後のほうは鍵盤ぶっ叩いています(笑)。
僕の場合、この「白日」の動画はうっかり最初にコメントを見てしまい、”みんな何を言ってるんだろう?”と思ったんですが、
曲ぶっ壊し過ぎwww(褒め言葉)
途中からゴスペル調になったりジャズぽくなったりするのは他の曲でもあったんですが、確か鍵盤をぶっ叩きに行くとは思いませんでしたね。
僕も「白日」はかなりお気に入りの曲なので彼女がどういった内容でパフォーマンスをするのか気になっていたのですが、やっぱりというかこちらの予期せぬ方向まで曲は飛躍を遂げて宇宙の彼方に行ってしまっています。
この動画を見るとよく分かるんですが、やっぱりアーティストってこういう人のことを言うんだよなぁと感じさせる動画ですね。
その他のおススメ動画
鬼滅の刃の主題歌「紅蓮華」も歌っていますが、こちらも中々のクセの強さを発揮しています(笑)。