アニメ「オーバーロード」シリーズが中々面白い!

シリーズ三期目となる「オーバーロードⅢ」が放送開始

アニメ「オーバーロード」

日本のテレビ番組は季節に沿って製作および放送が行われますが、毎回季節の変わり目になるとバラエティ番組などに俳優がドラマの番宣で出るのが季節ごとの風物詩とも言えます。

いつもならがらその番宣に効果があるのか個人的には疑問に思ってしまいますが、アニメの世界でもドラマと同じサイクルで製作が行われ、毎期全12話前後(ガンダムなど過去に実績のあったシリーズだと最初から2クール分の放送が連続して行われますがこれは例外中の例外でしょう)で放送されているのはドラマと同じですね。

ただ、ほとんどのアニメ作品の内容を振り返ってみると、話は12話でまったく収まりきっていないのにいつの間にか最終回を迎えて、エンドロールがいつもと違う場面で流れてきて”あれ、もしかして今回で最終回?”と最後の最後に気づくのはよくある話です。

この中でも面白かった作品や反響の大きかった作品は、半年なり一年後に第二期の放送がおこなわれるわけですが、もちろんすべてがそうではないわけで、”そういえばあの作品どうなったのか?”となったり、アニメ化そのものが黒歴史となっている作品(原作)もありますね。

まさしく、アニメ番組は数打ちゃあたる作戦で作られているのは限られた予算などの事情を考えると理解はできるのですが、見る側や原作ファンにとっては、時間を取られて駄作や尻切れトンボの作品を見せられるわけで大変困った問題とも言えます。

そういうこともあり一期で終わる作品は非常に多いわけですが、二期が始まるだけでそのアニメは成功の部類に入る中、今年の夏クール(2018年7月)から始まった「オーバーロードⅢ」はタイトルから分かるようになんとアニメ「オーバーロード」シリーズの三期目にあたる作品となります。

今回は異例とも言える三期目のシリーズに入った「オーバーロード」シリーズについてフォーカスしてみたいと思います。

(画像引用:テレビアニメ「オーバーロードⅢ」オフィシャルサイトより)

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アニメ「オーバーロード」とは

「オーバーロード」とは2010年から小説投稿サイトにて連載が開始された丸山くがね(旧むちむちぷりりん)先生の小説(ライトノベル)が原作となる作品となります。

原作は2018年7月現在累計760万部を売り上げる(Wikipediaによる)大ヒット作品であり、2015年7月からTOKYO MXなどでアニメ版の放送が開始されました。

放送期間

第一期「オーバーロード」:2015年7月~9月(全13話)
第二期「オーバーロードⅡ」:2018年1月~4月(全13話)
第三期「オーバーロードⅢ」:2018年7月~ 現在放送中

第一期の放送は約三年前だったわけですが、今年初頭に放送された第二期からはほとんど時間をおかずに始まったことを見ると、三期の放送はあらかじめ予定されていたものかもしれませんね。

あらすじ

2138年、長年人々に楽しまれた仮想現実体感オンラインRPGゲーム(VRMMO-RPG)である「ユグドラシル」はプレイヤーの過疎化などによりついにサービス終了を迎えようとしています。

主人公であるモモンガ(鈴木悟)はゲーム内に君臨した”アインズ・ウール・ゴウン”という41名で構成されるギルドを率いるギルドマスターでありトッププレーヤーの一人でしたが、一人また一人ゲームから引退していき、ついにはギルドに残る最後の一人となります。

ギルドで創造した巨大施設”ナザリック地下大墳墓”でモモンガは、かつてギルドメンバーとの思い出に浸りながらギルド内で創造したNPC(ノンプレーヤーキャラクター:自動で動く非プレイヤー型キャラクター)とともに、”一人”サービス終了の最後の瞬間を迎えますが、いつまで経ってもゲームが終わる気配がなく、それどころか勝手に話すはずのないNPCたちが自由にしゃべりはじめます。

そこでモモンガは一旦ログアウトしようとしますがそれすらできない状況であり、自分が違う世界もしくはゲームに飛ばされてしまったことに気づきます。

NPCなども使い色々調査してみた結果その世界はかつてプレイしていた「ユグドラシル」に非常によく似た世界だということが判明し、その能力や設定を引き継いでいることを認識します。

そこで彼は”アインズ・ウール・ゴウン”が魔王系ギルドで君臨し抜群の知名度を誇り、自身が魔王でありアンデッド系モンスターの最高峰である”オーバーロード”モモンガとして圧倒的な能力を持っていることを活かして、その新たなる世界で同じように「ユグドラシル」で同じようにプレイしていたプレイヤーを探すことを始める。

というお話です。

流行りのVVRMMORPG+転生系作品

さてここからが感想となりますが、「オーバーロード」シリーズも第三期に入りました。

実際に僕が見始めたのは二期である「オーバーロードⅡ」が放送を開始されたあたりからなんですが、一期「オーバーロード」は三年前の作品だったものの、Amazonプライムビデオで無料で視聴できた(Amazonプライム会員であることが必要)ので、一応初回から最新話までチェック済みです(一期は作品の存在は知ってたんですが、なんとなくやってるなぁという感じで意識して見てなかった)。

まず内容ですが、もはやアニメのジャンルや設定の一つとなっているよくある”異世界転生モノ”なんですが、転生というジャンルを除いてもこのVRMMORPGをストーリーのベースにしている作品は最近非常に多いですね。

最近僕が見たものや現在見ている作品だけでも「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」や「七星のスバル」、「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」や「(SAOオルタナティブ)ガンゲイル・オンライン」がVR系ゲームがらみですし、転生系だと「ノーゲーム・ノーライフ」、「異世界はスマートフォンとともに」などもあります。

これらはおそらくほとんどがこの「オーバーロード」と同じくライトノベルが原作なんでしょうが、作品の設定だけ見ると非常にありがちな設定で、作りてもとりあえず転生モノやっとけば間違いないと感じるぐらい猫も杓子も転生モノという感じはありますね。

ただ、正直なところこのMMORPG系や転生系の作品は、視聴前にあらすじを見た時に”またか・・・”と少し食傷気味にはさせられるものの、取りあえず見ておこうかなとはなります。

やっぱりこのジャンルはハズレが少なくて面白いですよね。

ゲームをベースとしていると設定の粗が気にならない

なぜこのようにVRMMOなどのゲームをベースとしているアニメ作品が受けやすいのかは、考えれば簡単でしょう。

一言で言ってしまうと何でもありだからだと思います。

通常のSF系アニメ作品であれば、気を付けなければいけない序盤の敵と終盤の敵などのパワーバランスやその関係性、整合性などが、ゲームをベースとしている世界であれば、多少強引な展開になってもそれがそのゲームの設定で片付いていしまいます。

また主人公の圧倒的な強さや最後に勝つ流れも、プレーヤーのレベルが高いから強いということですべての説明がついてしまいます。

マンガや他のSF系のアニメ作品にありがちな展開として、圧倒的なラスボスの前に主人公たちが絶望するも最後は不思議な力や奇跡、友情という敵からすれば理不尽な力で打ち破るのが定番ではありますが、ゲームをベースとしていると裏技的方法やゲーム制作者も思いつかなかった穴的な方法で打ち破ったことにすれば、見ている側に違和感は少なくなります。

したがって、どんな無茶な設定でも受け入れやすい点で非常に便利なジャンルと言えますし、凡作にありがちな”何でそうなんねん?”という展開、”今までのメインキャラクターの終盤のゴミっぷりを何とかしてくれ!”ということも生まれにくいところがいいですね。

そこに転生系の要素が絡み面白さが広がります。

珍しいダーク系主人公

上記の感想は「ダークロード」に限った感想ではありませんが、この作品の独自の見どころはやはり主人公が悪役(の設定)という点でしょう。

通常、どうしてもこういったSF系の話だと、勧善懲悪的に悪のボスを倒すというのが一般的な展開ですが、この作品の主人公はアンデッド系最上位の”オーバーロード”ということで、様々な悪魔を率いています。

また元々のゲーム内で圧倒的な力を誇ったギルドという設定なので、作品の世界でも別次元の強さが魔王感を引き立たせており、通常とは逆に魔王軍の視点で展開するのは面白いところではあります。(ちなみに前述の「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」も主人公が魔王という設定です)

それに加えて、元々中の人はあくまで魔王を演じているだけなので、一人の時はお茶目な部分を見せたり、どうすれば魔王らしい振る舞いになるかなど研究しているシーンは微笑ましくギャップが笑えます。

あと少しネタバレにはなりますが、情報収集のためにお忍びで漆黒の騎士として冒険者側でも登場したり、本来は魔術系キャラクターなのが騎士の時は肉弾系キャラクターとして登場するのは「暴れん坊将軍」的お忍びストーリーとしても面白く、両方のキャラクターでのそれぞれの都合のすり合わせなどもあり、独自の面白さになっているような気がします。

単に魔王軍の視点だけで物語が進まないという点がこの作品の最大の魅力ですし、設定の上手いところだなと感じます。

少し曖昧になってきた本来の目的(少しネタバレあり)

他の転生系アニメの多くが、その世界の究明やゲームからの脱出などを話のメインにしているのに対して、このオーバーロードはそれに加えて主人公の茶番的な要素はあるもの、正(冒険者)と邪(魔王)を演じているところが面白さであり違いの一つだと思います。

そこが単調になりがちなストーリーにいいエッセンスを与えているとは思うのですが、本来この作品の主人公の序盤での目的は、元々やっていたゲーム内での圧倒的な能力や戦力差を活かして、ギルド名を現在いる世界に広めて、旧世界のプレーヤーを探すことだったはずです。

そのための冒険者としての隠密行動や、部下のNPC達を使っての広報(征服)活動たったのですが、最近そこがぼやけてきているような気がします。

第一部では魔王というよりも冒険者としての名声を上げていくというお話で、アニメの世界観を知ってもらうという意味でもいい内容だったと思います。

終盤では部下で階層守護者の一人であるシャルティア(ヴァンパイア)が何者かに洗脳されるというお話でしたが、このあたりも”お!ついに他の非NPCプレイヤーの登場か?”という雰囲気もあり物語の大きな転換という意味でもいいフリでしたし、期待も高まりました。

ここまでが第一部だったんですが、第二部は一転して序盤はリザードマンの種族がメインのお話になります。

ここでは別の階層守護者のであるコキュートスが軍を率いて制圧に乗り出すという展開で、”アインズ・ウール・ゴウン”の名を広めたり、各守護者の自立を促すような狙いであったようですが、ここはちょっと時間を割きすぎたような感じでした。

正直言って僕が最初に注意して見たのはこのあたりだったのですが、最初はただのダークヒーローものに感じて退屈さのほうが強かったですね。

その後二部の後半では執事のセバスチャンを中心として話が進み、主人公が第一部ほど中心になって話は進まなくなってしまいますが、やはりこうなってしまうと転生系の醍醐味である主人公のチート的強さも活かされず、作品としては徐々に凡庸なものになってきているように感じてしまいました。

結局、主人公を脅かすような存在が登場するわけでもなく、この世界に飛ばされてしまった謎のようなものは未解決なままであり、小さいなストーリーは展開されているものの、大枠で話が進んでいないんですよね。

原作小説は読んでいないものの、あらすじなどを読んでいると比較的忠実に再現されているようですが、第三部ぐらいの規模になった以上そろそろある程度終わり(ゴール)を感じさせるような展開もあったほうがいいような気はします。

第二部は惰性で見てた感じだったので第三部は起承転結の”転”にはしてもらいたいところです。


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