アニメ「魔法使いの嫁」を見た感想

評判が高かった2017年アニメの代表格

アニメ「魔法使いの嫁」

毎年たくさんのアニメが制作され公開されていますが、最近は動画サイトの発達もあり海外のファンからの反応も非常に早くダイレクトになっていますね。

今回取り上げるアニメは2017年に公開された作品の中でも非常に面白いと評判だった「魔法使いの嫁」ですが、やっと見る機会があったのでレビューしてみたいと思います。

(画像引用:「魔法使いの嫁」公式サイトより)

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 「魔法使いの嫁」とは

「魔法使いの嫁」とは2013年11月から月刊コミックブレイド(出版:マッグガーデン)で連載されているヤマザキコレ先生原作によるマンガ作品となります。

アニメは2017年10月から2018年3月まで計24話が制作され、テレビやAbemaTV、アマゾンプライムなどの動画サイトで放映・配信されました。

あらすじ

母親から望まれない子として産まれてきた日本人羽鳥智世(通称チセ)は、孤独感などからイギリスの闇のオークションに自らの意志で自分自身を出品しその身を委ねますが、そこで異形の姿で魔法使いとしても有名なエリアス・エインズワース(通称エリアス)に500万ポンドで落札されます。

チセが自分を落札した理由を尋ねると、彼女は魔法使いとして高い資質をもつ”スレイ・ベガ”という存在の中でも特別なであるということで、彼女を自分の弟子にし、そのうち自分の妻として迎えたいという回答をもらいます。

これまでの人生で誰にも必要とされてこなかったチセですが、果たして異形の魔法使いエリアスの真の目的は何なのか?二人の奇妙な生活が始まります。

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感想

世界感はよく面白い

さてここからが感想ですが、やっとこさ「魔法使いの嫁」全24話見てきました。

最初は”嫁”というタイトルがついているだけに、またソッチ系のアニメかと全く期待していなかったのですが、中身はちゃんとした魔法ファンタジーものでしたね。

魔法使いや魔術師、ドラゴンや精霊などがふんだんに登場しますが、主人公チセの成長に合わせて色々な種族や仲間、隣人などが登場してきて、導入に関しては十分興味を引く内容で面白かったと思います。

頻繁に登場する精霊たちも完全に仲間と思わせておいて、気を抜くと自分たちの世界に引き込もうとするなど表裏一体な存在だったのもご都合主義ではなく説得力もありました。

あとこういったアニメにありがちなドラゴンも死にゆくドラゴンから、幼いドラゴンたちまで登場してきて劇中でもいいエッセンスにはなっていたような気がします。

若干設定描写が甘い

逆にいくつか気になった点はありましたね。

まずチセが自らをオークションにかけるという理由もいまいち分かりませんでしたし、なぜエインズワースが彼女を落札したのかも結局よく分かりません。

またこのエインズワース自身が何者でどこから来たのかが結局最後まで分からなかったのは消化不良の感がありましたね。

もしかしたら原作ではこのあたりの描写が行われているのかもしれませんが、24話もあればどこかでこういった問題の解決をしてほしかったところです。

このあたりは最後までモヤモヤでしたね。

根暗な主人公と寡黙な相方に少しウンザリ

あとこの作品に関しては途中に若干なギャグパートが挟まれますが、全体を通して主人公は不幸な育ちのマイナス思考娘、その師匠は自分のことを何も語らなく何を考えているか分からないということで、暗い印象でした。

これまで恵まれた人生を送ってこなかった主人公チセが少しづつ自分の居場所を見つけ始め、周りの人たちの力になるという成長物語は一つの流れとして見ごたえがありましたが、同時に師匠のエリアスが段々と訳の分からない行動を見せはじめてダークサイドに引っ張られていくので、物語の最終局面まで少し爽快感に欠けました。

見ていてよかったなねと思ったのはそれこそ使い魔のルッツが新しく仲間になった時ぐらいでしたね。

やっぱり敵の存在がちょっと弱い

最後にこの物語がちょっとだけ惜しかったなと思ったのは敵のカルタフィルス(ヨセフ)が敵役としてはちょっとインパクトに欠けたところでしょうか。

少しネタバレをすると、このカルタフィルスは少年の姿をした不死の魔術師ですが、チセやエリアス、彼の知り合いである魔術師たちに何度か絡んでくるものの、なぜ彼女たちで行けないのかという理由づけも弱く、強大な悪意に満ちた悪の存在というわけでもなく、彼個人の個人的な目的に基づいて行動しているだけなので、何が何でも彼を倒さないといけないというキャラクターではありませんでしたね。

この「魔法使いの嫁」という物語は結局チセの帰る場所と成長、エリアスがいかに人間らしくなっていくかを描いた物語でしたが、色々な面で登場人物たちの動機づけがちょっとだけ甘かったような気がします。

まとめ

まだこの作品を未視聴の方のためにアドバイスしておくと、最初のほうは面白いと思うんですが、段々とピークが高まっていくというよりも24話の最後まで比較的同じテンションで進むので、期待してみるとそこの部分で少し物足りなさは感じるかもしれません。

ただ僕のように魔法ファンタジーなどが好きな人にとっては十分楽しめる作品なのではと思いましたが、伝説的な作品になるとは思いません。

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