アニメ「刻刻(こっこく)」を見た感想

ダメ一家でまき起こる不思議な異空間系ストーリー

刻刻(こっこく)

今回も前回に引き続き、アニメに関する感想記事となりますが、気になるタイトルは「刻刻」と書いて”こっこく”と読みます。

こういったタイトルで目を引く手法はマンガやアニメではよくありますが、初見では読めないし変換もしてくれないので、出版社や制作会社もほどほどにしておいたほうがいいでしょうね(笑)。

自分は特にヘビーなアニメ好きというわけでもなく、声優さんの名前も数えるほどしか知らないライトユーザーなんですが、前回と同じくAmazonプライムビデオで無料で見ることができたのでさっそく記事にしてみたいと思います。

(画像引用:アニメ「刻刻」公式サイトより)

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アニメ「刻刻」とは

「刻刻(こっこく)」とは2008年から2014年まで堀尾省太(ほりお しょうた)先生により「月刊モーニングtwo」(講談社)で連載されていた同名マンガを、2018年1月からアニメ化し放送・配信された作品となります。

原作はすでに完結しており、講談社から全8巻でコミックスが発売されています。

なおこの作品は2011年のマンガ大賞にノミネートされており、「ゲゲゲの鬼太郎」などで有名な水木しげる先生から高い評価を得ています。

あらすじ

主人公の佑河 樹里(ゆかわ じゅり)は28歳で現在就職活動に明け暮れる普通の女性ですが、家族は近所にあまり誇れるような一家ではなく、父親は現在無職で兄はほとんど家から外出せずにゲームに明け暮れる30代ニート、それに父親不明の子供を作って実家に帰ってきたパート勤めの妹とその子供、そこに母親と現在リタイアして隠居中の祖父という家族構成になっています。

そんなある日、甥っ子の真(まこと)を普段外出することの少ない兄の翼(つばさ)が樹里の代わりに幼稚園にお迎えに行きますが、その帰り道彼らが暴漢に誘拐され、身代金の要求を受けます。

貧乏家庭で身代金を要求されるいわれのない佑河家ですが、父と娘がどちらが身代金を持っていくかでもめていると、突然祖父(名前の描写はない)が二人を落ち着かせ、自宅にあった観賞用の石の前で自らの血をそこに注ぐと、そこから光の触手が伸びて彼らの身体の中に入って行きます。

そこで何が起こったのかは彼らが外に出ると判明します。

彼らの一族は時間が止まった世界である”止界(しかい)”  への出入りをコントロールできる”止界術”を扱える一族だったわけです。

そこから時間が止まっているので簡単に家族を取り戻せるはずだったんですが、そうは簡単にいかないというお話です。


刻刻(1) (モーニングコミックス)

感想

「ザ・ワールド発動」時よ止まれ!

さてここからが感想ですが、元々モーニング系の雑誌で連載していたそうなんですが、お恥ずかしながら未読の作品でした。(さすがに最近はモーニングtwoまで手がのびません(笑))

そういうこともあってか先入観なく見ることができまさいたが、導入部は中々よかったですね。

まったくあらすじらしいあらすじを見ずに見たので、日常系かSF系かさえ分からずに見たのですが、突然じーさんが”ザ・ワールド”(詳しくは「ジョジョの奇妙な冒険」でググってね)を発動した時はちょっと胸がワクワクしましたね。

いやぁすでに僕もガッツリ中年のオッサンなんですが、こういう能力モノは大好物なんですが、突然時間停止スキル発動でつかみは完ぺきです。

これから時をとめてあっさり誘拐された兄と甥っ子を奪還するのでしょうが、そこから何かが起こるのは確実です。さぁ何が起こると期待していると、さらに驚きの展開になりますが・・・

謎のクリーチャー「神ノ離忍(カヌリニ)」登場でどうなる?

時間を止めて取り返しに行ったらどうなるかはネタバレになるので書きませんが、その後彼らの前には神ノ離忍(カヌリニ)という物体が登場してきます。

このカヌリニというのが今後のストーリー上のポイントになるのですが、この停止時間内”止界”内でのある種の制約となるカヌリニの登場は、最近の能力モノにありがちではありますが、物語の定義づけとしては中々考えられていたと思いますが、少し残念に感じたのはこのカヌリニという存在はポイントではあるものの、なぜこのような存在が生まれたのかという理由付けが弱く、佑河一家の能力発動も含めて少し説明不足だったと思います。

詳しくは書きませんが、じーさんや主人公が操る独自の能力も突然発動させてきますが、どうしてその能力なのか、なぜ発動するのかなどはスルーしてはいけないでしょう。

このあたりは物語そのものが比較的単純だっただけに時間を割いたほうがよかったと思います。

敵役の動機づけや関係性が少し雑

”止界術”を操る佑河家に対して、とある宗教団体が敵役として登場しますが、彼らの構成は少し複雑です。

一応敵は教祖を頭としていますが、純粋に宗教活動として行動する信者たちと、金目当てで集められたならず者たち、そして教祖にこの石の存在と一族の話を持ちかけて男女二人が存在するのですが、彼らが最初一段となって行動するには少し違和感を感じます。

まったく目的が違う三者が当初は協力して誘拐を行うのですが、特に連携抜群というわけでもなく、協力をするわけでもなく、また対立しているわけではないなど、どうもバラバラ感があり、物語は少し散会していった印象がありました。

結局敵さん達は教祖とそれに協力する女性の目的が物語のキーだったのですが、どうせだったら敵は信者だけで構成しておくかDQNだけにしておいたほうがスンナリ話に入り込めたと思います。

結局ドタバタ系だった

登場人物たちの色々な狙いが交錯して、最後は比較的キレイに終わるのですが、主人公たちは勝手に巻き込まれて、何だかんだ分からないうちに解決していきます。

例えば最初から父と主人公とじーさんは止界の中を自由に動けて、後に兄や甥っ子もそれに加われるようになるわけですが、最終的に父親は特に必要な存在でもありませんでしたし、なぜ追加で彼らの動けるようになったのかも謎です。

物語の展開的には妹も動き出してもよかったとは思うんですが、こういうSFチックな作品は視聴者に”ん?”と思わせるとダメな気がします。

おそらくこの作品そのものは最後は最初から決まっていて、そこから逆算する形で物語が作られているはずですが、全体的に登場人物たちの動機づけなどが弱く、平凡な作品といった印象でした。

できればカッコよさかお色気、もしくは頭脳戦やギャクを差し込むなど、なんらかのエッセンスが欲しかった所ですね。

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