アニメ「アンゴルモア 元寇合戦記」を見た感想

元寇・鎌倉時代を舞台とした珍しいアニメ

アニメ「アンゴルモア元寇合戦起」

今回取り上げるアニメは2018年の7月から放送されていた「アンゴルモア 元寇合戦記」(あんごるもあ げんこうがっせんき)という作品ですが、まもなく最終回を迎えるということで紹介させていただきます。

タイトルを見るといきなり”アンゴルモア”とついているので、30歳以上の方はほぼ例外なく”ノストラダムス”や”恐怖の大魔王”といったキーワードを思い浮かべるでしょうが、その後ろに”元寇合戦記”とついています。

あらすじなどを全く読まず、Amazonプライムビデオで僕は見始めたのですが、”アンゴルモア”と”元寇”というかなりかけ離れたキーワードがタイトルにぶち込まれていたので、当然最初は

とんでもない設定の転生モノのSFでも始まった?

と思いながら見始めたのですが、今回はお笑いなしのがっつりシリアス系のお話でした(笑)。

物語の舞台はタイトルにもあるように元寇のお話なんですが、振り返ると元寇を題材とした作品というのはアニメだけでなくドラマや映画、マンガを含めても非常に少ない印象があります。

パッと思い浮かんだところだと、大河ドラマの「北条時宗」ぐらいなところなんですが、鎌倉時代という広い括りにしても、よく知られているところだと、マンガ「修羅の刻」の源義経編ぐらいしか思い浮かびません。

まぁ、詳しく調べなおすといくつか出てきたり、僕も見ているんでしょうが、それが連続アニメとして作られたというのは非常に珍しい感じはします。

さて、アニメ「アンゴルモア 元寇合戦記」どういった作品だったんでしょうか。

(画像引用:アニメ「アンゴルモア 元寇合戦記」公式サイトより)

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「アンゴルモア 元寇合戦記」とは

「アンゴルモア 元寇合戦記」とはたかぎ七彦(たかぎ ななひこ)先生により2013年2月から執筆されているマンガが原作となります。

当初はサムライエース(角川書店)で掲載されいたものの、廃刊にともないweb上で連載が行われているとのことです。

あらすじ

時は鎌倉時代の1274年(文永11年)。元御家人であり鎌倉武士である朽井迅三郎(くちいじんざぶろう)はいわゆる二月騒動(北条一門の内紛)に巻き込まれ対馬に流罪となります。

対馬に流される船の中には迅三郎の他に同様に流された御家人だけでなく、海賊や盗賊などの罪人も含まれていたのですが、渡航中に罪人の船の乗っ取りや嵐に巻き込まれるなどしながら何とか対馬へ到着します。

ならず者を中心とした一団が到着したのですが、彼らが現地で到着した理由、それはモンゴル軍による日本襲来に備えるためのものだったのです。

彼らの七日間にわたる戦いが今始まる!

というお話です。

アニメ(PVなど)

2018年7月からサンテレビ・TOKYO MXなどの地上波などの他、Amazonプライム・ビデオでもネット配信が行われています。

今週(9月の最終週)の第12話が最終話と言われていますね。

感想

展開や描写、キャラクターは合格点も・・・

ここから感想に入っていきたいと思いますが、今回は冒頭にも書いたように予備知識なしで見始めたので、数話見るまではどうなるか全く展開が読めませんでした。

そのため、今回のレビューも描こうかどうこうしようか悩んでいるうちに最終話まで来てしまったわけですが、いきなり結論から書くと

まぁまぁ面白かった

です。

また、微妙な評価を(笑)・・・と思われるかもしれませんが、まぁこの表現が的確でしょう。

面白いか面白くないかという二者択一の表現だと、面白くないわけではないですし、かと言って人に薦めるかと言うと、若干パンチが弱いし、後に再評価されるかというと、そこまでの作品にはならないような気がするんですよね。

その理由はキャラクターの掘り下げ具合が足らない点です。

この作品、いい所をあげると実は結構あって

  • 各登場キャラクターがしっかりと立っていて初見でも話が分かりやすい
  • 通常のヒーローものと見せかけて、主人公側の人物がバッタバッタと死んでいくので展開が読めない
  • 対馬軍と蒙古軍、救援の幕府軍のそれぞれ事情が描かれているので、比較的独りよがりな展開になっていない
  • 戦いでは首を切られたりする描写がしっかりと描かれているので、すぐそこにある死というものを実感でき、緊迫感は出せている

こんな感じで、中々見ていると目が離せないわけです。

また、主人公の迅三郎も義経流という剣技の使い手で、明らかにこの時代の英雄格、あの源義経との関係性にもなんとなくワクワクさせられます。そんな要素も入ってるんですよね。

他の罪人たちも商人あがりや元医者など、彼らがその素性を活かしてどう活躍するかも気になります。

しかしながら

絶対的尺不足!

なんです。

そのため、まず話の展開として

  1. 主人公たち対馬へ着き、その目的を知る
  2. 蒙古軍攻めてくるも最初はそれぞれのあいさつみたいなもの
  3. 主人公が強いことが分かる
  4. それでも簡単にいかないのが蒙古軍というのが分かる
  5. 主人公たちピンチ
  6. 謎の勢力?が登場。蒙古軍一時撃退
  7. 蒙古軍真打登場
  8. 主人公たち再びピンチ

簡単に言うとこうなっていくのですが、流れとしてはありがちです。

それを描写などでしっかりと描けていて緊迫感もあるのですが、上のような流れを描くとすぐに十話ぐらい来ちゃうわけで、そうなるとどうしてもそれぞれのキャラクターを掘り下げることが難しくなってしまいます。

序盤では主人公の過去みたいなものは描かれており、どうやら完全に罪人とは思えない主人公らしい人物ということは分かるんですが、登場キャラクターを掘り下げたのは、ほぼそこだけなんですよね。

だから他の仲間たちの行動原理も分かりにくくなってしまい、なぜ一緒に戦ってくれるのかやなぜ裏切るかなんてところに違和感が発生してしまうわけです。

また、あらすじにもあるように七日間の戦いということを考えると、時間経過が思ったより遅く、それぞれの信頼関係が生まれるのも早すぎて不自然な感じがしてしまいます。

吊り橋効果じゃないんでしょうが、一緒になって戦ったから一体感が湧くというのは少しだけ強引な感じを受けるんですよね。そもそも主人公自体が対馬のために先頭に立って戦うというのもアニメ版では、説得力にイマイチ欠けています。

話の真ん中あたりでは”もしかして2クールでやるのかなぁ?”とは感じていたんですが、十一話時点では話をまとめにかかっているのは明らかで、ほぼほぼ今週で対馬の戦いは終りそうなんですよねぇ。

アニメそのものとしてはしっかりとしたクオリティで作られており、本当に脚本だけが残念でなりません。おそらく誰が悪いというよりも尺の問題だけなんだと思います。

気になる原作マンガ

となると気になるのが原作です。


アンゴルモア 元寇合戦記 (10) (角川コミックス・エース)

僕は原作のほうは未読なんですが、おそらく、アニメを見る感じだと忠実にアニメ化はされているとは思うんですよ。

それをアニメのワンクールに合わせて、削って削って出来たのが今回の作品だとは思うんですが、主人公が元々は一体どういう人物で信条を持った人間なのか、一緒に流された仲間たちもなぜ一緒になって戦うのか、はたまたこの蒙古軍との戦いもどういった結末を迎えるのかは、省略せずにしっかりと描かれているはずなので、時間があればチェックしてみたいと思います。

まぁ、蒙古軍を撃退するのは分かってはいるんですけどね(笑)。

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