気軽にとれる国家資格の代表格
先ほど久しぶりにこのブログのアクセス状況などを見直していたところ、一年前ぐらいに書いた「宅建」について書いた記事が微妙に見られているようなので、今回はこの「宅建」という資格はどうすれば取れるのか、合格のためのテクニックを書いてみたいと思います。
Web(SEO)系や家電のことを書いていたりしていますが、実はわたくし元不動産売買をしていてこっちの分野にも精通している(実は今実家の隣の家の売却も頼まれている)ので、楽して勉強させたら天才的な僕がコツを伝授させていただきたいと思います。
宅建とは
宅建とは宅地建物取引主任士の略であり、かつては宅地建物取引主任者と呼ばれていました。
この資格により不動産の契約時にかならず必要な重要事項の説明(物件の詳細説明)が行うことができますし、不動産屋を経営する場合従業員5人あたり1人の資格取得者が必要なので、不動産屋には有難がられる資格となります。
試験は毎年10月に行われ誰でも受験することが可能です。
合格ライン
宅建の資格は50点満点で試験が行われますが、運転免許のように何点という合格ラインはなく、大体上位20パーセント程度が合格ラインと言われ、合否が決定します。
よく言われるのは35点(70%)程度取れると合格だと言われていますが、問題の難易度により36点程度まで上がることもあれば、最近は33点程度でも合格できる年もあるようです。
難易度
よく獲りやすい国家資格の代表として名前のあがる「宅建」ですが、ちゃんと勉強することができる人には簡単な資格であり、舐めていると落ちる資格と言えます。
よく不動産屋に勤めている人間などは資格手当などが貰えるためまず受験するもんですが、僕の個人的な経験では、不動産屋に勤めている人間ほどよく落ちます。
これは恐らく実際の契約書や重要事項説明書を見過ぎているために、宅建業法上の必須項目などがよく分からなくなるためだと推測しています。
ただ、この「宅建」は勉強嫌いで有名な僕でも簡単にとれたのでこれから書くことを参考にしていただければ簡単にとれます。
宅建合格の実践的テクニック
点が確実にとれる分野を集中的に勉強する
まず宅建の問題ですが、出題傾向はハッキリしています。
50点満点中
- 宅建業法・・・20問前後
- 権利関係・・・14問前後
- 法令上の制限・・・8問前後
- 税金関係・・・3問前後
- 不動産業務に関する実務的な問題(免除問題)・・・5問
以上50問各1点で出題が行われます。
不動産関係の仕事をしてなかったり受験したことなければなんだかわけの分からない分野が並びますが、この5つの分野を平均的に勉強をしてはいけないわけです。
中には勉強しても全く点を取れないものもあるわけで、捨てるところは捨てるのがポイントになります。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
宅建業法 目標18点
まずこの宅建業法がポイントになります。
そもそもこの宅建業法とは何なのかというと、不動産屋や不動産取引に関する法律になりますがそれほど難しくはありません。
具体的には不動産の契約書や重要事項説明書に必ず記載しないといけない項目や、不動産屋になるにはどういった準備が必要かや、宅地建物取引士はどういうことをしている人がなれないかなどを聞いてきます。
内容については最初覚えないといけない項目が比較的多いのが難点ですが、理屈さえ覚えておけば量自体は大したことないので簡単にとれますし、毎年似たような問題がでており、もはや運転免許の筆記のようにひっかけ問題がほとんどになっているのが現状です。
不動産の営業や宅建の資格喪失の条件なんかはぶん殴って捕まったらアウト(暴力団関係者を排除しようとしている)とさえ覚えておけば簡単に点がとれるので、ここの分野にほとんどの時間を割くことがベストだと僕は思います。
僕が合格した時はここは20点満点でしたし、一緒に勉強していた人も軒並み16点以上はとってましたね。
現役不動産屋の人はここで点を思いのほか落とします(笑)。
権利関係 目標8点
権利関係は14問出題されますが目標は低く8点でOKです。
なぜか?
それはほとんどの人はここで点が取れないからです。
いやマジでここは点が取れません。僕も受験時は確か10点はとったものの4点は落としましたし、満点をとれるのは法律関係の仕事をしている弁護士や司法書士でなければ不可能だと思ってください(別の機会に受けた僕の悪友の司法書士はここは満点だったそうです)。
なぜ取れないかは簡単です。
それは問題が何言っているのかが分からないからです(笑)。
ずばり権利関係等は実際の法律問題に関する問題なのですが、不動産に関係しそうな具体的ケースが出題されるものの、出題内容はバリバリ専門用語です。
たとえば契約などの代理にするケースでも追認や、後見人、保佐人、補助人などの種類がありますし、この言葉の違いを知っていなければ何を書いているか分かりませんし判断できません(しかもこの代理のケースは比較的簡単な問題です)。
他にも遺産相続などの分配比率などの問題は出てくるのですが、ここで点をとらなければ点を取れないし理解不能な問題が三問近くは存在します。
つまりここは用語の意味を理解することがポイントなのですが、この権利関係は他にこの法律の具体的ケースよりも趣旨を理解することが重要になります。
例えば後見人の問題なんかはよく1から10まで理解しようとする人がいるのですが、僕がよく人に教えていたのは、”例えば0歳時の赤ちゃんが所有者などの場合どうなのか?”といった極端な置き換えをすると場面の想像がしやすくなるとアドバイスしていました。
また他のポイントしては、法律は弱者救済のためにできており、悪者が利益を得られないようにできていると理解していると意外と問題はひも解きやすくなっています。
この権利関係はあまり深く考えずに”要はどういうことなのか?”これを理解しておくことが点を取るコツになります。
分からない問題は何回問題文を読んでも、本当に何を言っているのかが分かりませんので、その時はサイコロを振るか、解答だけ読んで似たようなことを言っている2つの答えを見つけてどちらかを選ぶのがポイントです。
法令上の制限 目標6点
法令上の制限とは建築基準法や都市計画法や農地法、そういった住宅建築などに関わる法令について聞いてきます。
ここはですね、正直なところ覚えるしかないのですが、覚えておくと確実に点が取れます。
建築基準法や農地法などは全部覚えるとかなり広い出題範囲になるのですが、基本的に聞いてくることは決まっているので覚えるポイントを絞るだけです。
ここはしっかりとした記憶が必要になる部分ではありますが、そこさえ押さえておけばノータイムで解ける問題なので稼げる分野ではあります。
ここは過去問題で大体傾向はつかめると思いますね。
僕の時は全問正解でした。
税金関係 目標2点
ずばり税金関係ですが、不動産取得税や固定資産税など不動産売買や取得に関する税金について聞いてきますが、ここも聞かれることは大体決まっています。
ただ、覚えるポイントは決まっているのですがやっぱり税金関係は色々細かく所詮3問しかないので深入りしてもリターンが少ないところです。
難しくしようと思えば何とでもなる分野なのでここはあまり深入りせずに基本だけを押さえておき取れる点を取るのがここでのポイントだと言えます。
おそらく悩ましい問題が出れば他の人も間違えるので心配するところではありません。
確か僕の時は単純に税金問題じゃない問題も出たので2点だった記憶があります。
免除問題 目標3点
最後の免除問題とは五年間不動産屋での実務経験があれば免除される問題で、内容は近年の不動産状況や、実際の建築に関する強度の問題などかなり広い分野から聞いてきます。
ここの免除問題は実際に不動産に関わる仕事をしていると後から”なるほど免除でいいかも”なと思ったのですが、例えば鉄筋コンクリートや鉄骨造などの強度問題を聞いてきたリ、住宅の建築の際の補強で筋交いなどを入れたりするのはどういったやり方がいいのかなどを聞いてきますが、これは実務経験があるとある程度分かる問題がでます。
ただ、問題は実務経験がない場合はおそらくさっぱり分かりません(笑)。
ここは本当に分野が広すぎて勉強のしようがないところなのですが、ある程度冷静に考えたり、テレビのニュースなどを見ていると解ける一般常識的な問題もあるので、ある程度点をとれるし取れないところでもあります。
ここに関しては建築関係の仕事をしていると有利なのですが、過去問題を解きながら見慣れぬキーワードが何なのかを理解しておくと準備としてはいいかもしれません。
僕はたしか3点でしたが今なら4点は確実に取れますね。
まとめ
以上がざっくりとではありますが、「宅建」という資格の勉強のポイントになります。
よく勉強の仕方が分からない人は教科書の最初から読んでいったり、とりあえずキーワードをかたっぱしから覚えていきがちですが、「宅建」に関しては分野に応じて勉強の比率と覚える場所を定めるだけで簡単に点が取れます。
もし資格取得を目指している方がいればアドバイスもしますので、ご質問などありましたらお気軽にお問合せください。
ちなみに僕が受験した時は43点でした。
コメント
現在大学生ですが、不動産業界に興味を持ち宅建を受験しようと思っています。
教科書など、あまりお金を掛けたくないのですが、本屋さんで販売しているテキストで学習しても宅建試験に合格できますか?
まったくダイジョブですよ
丸暗記するんじゃなくて、法令上の制限以外は要は何が重要なのかを理解しておくだけで大体解けます
あと過去問や想定問題を繰り返し解いて、慣れておけば、宅建業法なんかは確実に満点取れると思います