囲碁の九段が多すぎる件

囲碁

史上最年少10歳のプロ棋士誕生ということでふと気になったこと

2019年になって早々、すでに様々なニュースやワイドショーで取り上げられていてご存知の方も多いと思いますが、仲邑菫(なかむら すみれ)ちゃんという大阪出身の九歳の女の子が来年の四月から囲碁のプロ棋士になるというニュースが飛び込んできました。

プロデビューの時点で10歳0か月というのは史上最年少(これまでの記録は2010年に11歳6カ月でプロ入りした藤沢里菜女流本因坊)だそうですが、今回は日本棋院が新設した「英才特別推薦棋士」という新しいシステムでの第一号ということで、こちらでも注目が集まりましたね。

マンガ「ヒカルの碁」などでも描かれているとおり、プロになるには若いうちに院生での戦いに勝ち抜くか、外来から試験に合格するしかないほどの狭き門なのですが、少しだけ囲碁をかじったこともある僕とすれば、プロとちょっと打てば棋力は分かるはずなので、よほどの強さなんだろうということはすでに想像がつきます。

ただ、今回はこの仲邑菫ちゃんが、かつて子役として活躍した大橋のぞみさんに少し似ているなど美少女に成長しそう(笑)なこともあり、注目したいところですが、僕なりに少し気になったことがあるがお父さんの仲邑信也(なかむら しんや)九段についてです。

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囲碁のレジェンドたちがいまだに健在

これでも僕は小学生の頃から父親の暇つぶし(英才教育でもしようとした?)に付き合う形で囲碁や将棋、はたまた麻雀などをある程度理解していたのですが、そのため新聞に掲載されているの囲碁のページなんかはよく見ていたわけなんですよね。

当時は林海峯(りんかいほう)や趙治勲(ちょうちくん)、小林光一、石田芳夫、武宮正樹(以上敬称略)など諸先生方が活躍されていた時代で、確か日曜の昼間なんかは毎週よく分からずに囲碁の対局見ていたんですが、大体の上位棋士は把握していたわけです。

別に囲碁に強くなろうと思っていたわけではないので、趣味の一つとして囲碁はたしなむ程度(おそらくアマ一級ぐらいの腕前です)だったので、その後もたまに新聞やテレビで囲碁をやっていればボケーと眺めるぐらいだったんです。

まぁたまに何年かに一回人と打つぐらいにはなっていたので、誰が活躍しているかなどはまったく注目してなかったわけで、井山現五冠がタイトル総なめにしたのなんかも後から知ったぐらいです。(王銘宛さんや、張栩さん、羽根さん依田さんのほうがよく知っています:知識がここで止まっていますw)

マンガ「ヒカルの碁」が大ヒットしたときも、すでに囲碁のルールどころかある程度強い人の打ち方は分かっていたので、囲碁に再び興味を持つわけではなく、単純にマンガとして楽しんでいました。

なにが言いたいかというと、そんなに囲碁に興味はないけどある程度知っていますよというのが言いたいだけ(笑)なんですが、今回のニュースで仲邑菫ちゃんのお父さんが九段らしいというので、当時僕がよく見ていた囲碁のレジェンドたちが久しぶりに気になったわけですよ。

失礼ながら誰が生きているのかな?という興味でかつてのレジェンドたちをググってみたんですが、思いのほかみなさんご存命(笑:生きているから笑えるだけなんですが)。

そしてみなさん肩書はいまだに九段なんです。

ん、あの頃の人たちがいまだに九段ということは

今、何人九段おんねん?

こう思ってしまったわけです。

ということで、日本棋院の公式サイトで調べてみました。

現在日本にいる囲碁の九段(最上位段)はなんと・・・

約80名

なんじゃそりゃ(笑)

八段が約四十数名、七段が五十数名という下のほうが少ないというまさかの結果でした。

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なぜ囲碁には九段が多く存在するのか?

なぜ、こんなに囲碁には九段が多いのか気になるところですが、その前にライバルの将棋のほうを調べてみると約三十人程度しかいませんでした。

なぜ囲碁と将棋でここまで人数が違うのかには理由がいくつかあります。

プロ棋士の人数の差

単純に考えれば分かりますが、囲碁と将棋では競技人口が違います。

囲碁は日本だけでなく、韓国や中国、台湾などをはじめとして、世界中で愛好家が存在しますが、将棋はほぼ日本のみの世界でありローカルな卓上ゲームとなります。

そのため囲碁のプロ棋士が約400名いるのに対して将棋は160名程度しかいないそうです。

将棋には強制引退が存在

囲碁、将棋ともに昇級制度はあっても降級制度はありません。

そのため一旦昇級してしまえば、九段などの段位は名誉称号とも言えるほどの威力を発揮するわけですが、両者の違いは囲碁が自ら引退を宣言するか死亡しない限りプロ棋士でいられるわけですが、将棋には強制引退となる制度があります。

順位戦であるC級2組から陥落するとフリークラスという立場で勝ちまくらなければいけなくなるわけで、実質引退に追い込まれるわけです。

将棋のほうは囲碁ほど知らないのですが、”ひふみん”こと加藤一二三先生もこの制度によりプロ棋士を引退することになったのでしょう。

まとめ

実際のところ囲碁は競技人口も多く、簡単にプロになれるわけではありません。

その昇段条件もタイトルを取ったりタイトル挑戦者になる、その段位でたくさんの勝利を挙げる(最低通算750勝)必要があります。

そのため選ばれた才能をもつ人しか囲碁の九段にはなれないわけですが、九段の地位は世間のイメージほど囲碁の九段はトップ中のトップというわけではなく、相撲で言うと幕内力士という表現が正しいのかもしれませんね。

それでも十分凄いし、僕からするとお化け的な強さなんですがね(笑)。

おまけ

冒頭に張っているサムネイル画像はフリー素材から色々探してきたのですが、石の配置を見ると”なんだこれは?”という素人だましのようなようなものが多くありました。

その中でもマシそうなのを選んできたわけですが、今よく見直してみるとこれもそれっぽく配置したなんだか変な配置になっているのがおかしいですね。


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コメント

  1. 広瀬信昭 より:

    囲碁の(人によっては弱い)九段が多すぎるのは問題です。
    ただでさえ脆弱な日本棋院の財政悪化に拍車をかけ、イメージを損ないます。
    初段から九段にかけての人数分布はピラミッド状が理想的、それでこそ九段の重み、有難みが認められるのではないですか?
    苛酷に言えば、弱い九段は一種の産業廃棄物。日本棋院に目を覚ましてもらいたいです。