国会議員は今も昔も世襲が当たり前?
相変わらずテレビをつけると”加計問題”をネタにして、野党やテレビ局はあーでもないこーでもないとこねくり回しながら安倍(安倍晋三)さんの退陣にむけて頑張っていますが、正直くだらない(どうせ真実は分からない)し時間の無駄のような気がしますね。
さて国政においてそんな小事はどうでもいいとして、現総理大臣(内閣総理大臣)の安倍さんと言えば、思い出されるのはお父さんの安倍晋太郎さんですよね。
かつては宮澤喜一さんや竹下登元総理大臣たちとともに自民党の総裁候補として争ったトップ3の一角ですが、残念ながら前者の二名が結局総理大臣になったのに対して、肝心な時に亡くなられたのは中年真っ盛りの僕もよく覚えている話です。
今は逆に息子の晋三さんが長期政権のトップとして君臨しているので、父上も天国から鼻高々でしょうが、世襲した形の安倍さんに対して、現在の国会議員の方々の中には志高く、叩き上げで当選してきた方もいるものの、おそらくこのパターンはまず多数派ではないでしょう。
現在は二世どころか三世の国会議員も登場するなど、もはや”貴族院”状態の日本の国会議員の世界ですが、今回は現在の主要政治家たちがどんな”華麗なる一族”に生まれてきたのか、前々から興味があったので調べてみることにしました。
構想一年。初の政治ネタです(笑)。以下は主に敬称略で記述します。
安倍晋三(あべしんぞう)
父:安倍晋太郎(あべしんたろう)・・・外務大臣、官房長官ほか、衆議院議員
妻:安倍昭恵(あべあきえ)・・・父は森永製菓五代目社長、母は創業家出身
祖父(父の父):安倍寛(あべかん)・・・衆議院議員
祖父(母の父):岸信介(きしのぶすけ)・・・第56・57代内閣総理大臣、衆議院議員
大叔父(岸信介の弟):佐藤栄作(さとうえいさく)・・・第61・62・63代内閣総理大臣、衆議院議員
大伯父(岸信介の兄):佐藤一郎(さとういちろう)・・・海軍中将、佐藤家の長兄
現職で、第90代ならびに96・97・98代内閣総理大臣(以下総理)の安倍さんがトップバッターですが、お父さんの晋太郎さんが自民党での重要なポストについていたのはよく知られているものの、実はおじいさんも国会議員だったようですね。
これは僕も知りませんでしたが、いわゆる三世議員となりますね。
さらにすごいのがお母さんの血筋ですが、お母さんのお父さん、つまり母方の祖父にあたるのが岸信介(※)元総理で、さらにその弟(大叔父)の佐藤栄作さんも総理経験者であり、まさしくサラブレッドの血筋ですね。
このブログではよく競馬の血統ネタを書いてきましたが、まさしくGⅠ血統です(笑)。
ちなみにお兄さんは三菱商事の執行役員、弟の岸信夫(岸家に養子に出された)さんも国会議員だそうです。
安倍さんの個人的な評価としては少し真面目過ぎるかな?という印象があります。
※岸信介さんは元々佐藤家の次男ですが、婿養子であった父の実家である岸家に後継ぎがいなかったため、中学校の時に養子になっています。佐藤栄作は三男。
麻生太郎(あそうたろう)
父:麻生太賀吉(あそうたかきち)・・・実業家、衆議院議員
祖父(父の父):麻生太郎(あそうたろう)・・・実業家(九州の炭鉱王)※同姓同名
祖父(母の父):吉田茂(よしだしげる)・・・内閣総理大臣(五期)、衆議院議員、貴族院議員
曾祖父(父の父の父):麻生太吉(あそうたきち)・・・衆議院議員
曾祖父(父の母の父):加納久宜(かのうひさよし)・・・幕末の上総国一宮藩主、子爵、貴族院議員
高祖父(母の母の父の父):大久保利通(おおくぼとしみち)・・・維新の三傑の一人、初代内務卿(事実上の首相)※吉田茂の妻の祖父
妹の夫:寛仁親王(ともひとしんのう)・・・三笠宮親王(昭和天皇の弟)の長男
妻の父:鈴木善幸(すずきぜんこう)・・・第70代内閣総理大臣
”華麗なる一族”として有名なのは第92代内閣総理大臣でもあり、現財務大臣の麻生さんですよね。
”麻生財閥”とも言われる九州の実業家一族出身ですが、その周辺は恐ろしいぐらいに凄い顔ぶれですね。
母方の祖父が第二次世界大戦後の戦後処理策の一つであるサンフランシスコ条約の締結時の総理大臣の吉田茂というのは有名な話ですが、彼の父上やお祖父さんも国会議員としていたのは知りませんでした。
Wikipediaなどによると元々は実業家としてベースがあり、吉田茂をサポートするために国政に進出したような流れのようですね。
また麻生さんの凄いところは妹さんが天皇家の一族に嫁いでいたり、お母さんの家系をたどると大久保利通など幕末から明治の有名人も登場してくるようで、この150年ぐらい日本の中心にいる一族の血を引いているとんでもない家系のようです。
まさしく政財界、天皇家両方に顔が利く貴族ですが、弟さんはニコニコ動画で有名なドワンゴの取締役をやっているようで、ネット業界にもパイプがありそうです(ヒエー)。
個人的な麻生さんの評価としては、いわゆる”坊ちゃん”育ちなんでしょうが、何となく醸し出す柄の悪さが愛嬌があっていいように感じます。
おそらく何となく”悪ぶってるだけ”という感じがするんですが、歯に着せぬ物言いは度々物議を醸しだすものの、基本的に正論を言っているので個人的には評価していますね。
麻生さん個人というよりも周りに優秀なブレーンがいるのかもしれませんが、意外と失策らしい失策もないし、政治家としては優秀なのかもしれません。
ただ少し下々の世界を体験しておらず、世間知らずな面がどうかな?という感じもしますね。(かと言って野党の左翼政党が世間を知っているかというとこちら怪しいところですけど)
鳩山邦夫(はとやまくにお)
※現衆議院議員鳩山二郎の父
兄:鳩山由紀夫(はとやまゆきお)・・・第93代内閣総理大臣、衆議院議員
妻:高見エミリー(たかみえみりー)・・・元タレント(父はオーストラリア人)
父:鳩山威一郎(はとやまいいちろう)・・・外務大臣、参議院議員
祖父(父の父):鳩山一郎(はとやまいちろう)・・・第52・53・54代内閣総理大臣、衆議院議員
祖父(母の父):石橋正二郎(いしばししょうじろう)・・・ブリジストン創業者
曾祖父(父の父の父):鳩山和夫(はとやまかずお)・・・衆議院議長、衆議院議員
曾祖母(父の父の母):鳩山春子(はとやまはるこ)・・・共立女子大学創立者
三人目は総理経験者ということで鳩山由紀夫さんにしようかと思いましたが、すでに政界を引退されているので、弟の鳩山邦夫(故人)の息子さんである鳩山二郎さんが現在衆議院議員をやられていることもあり、邦夫さん名義でまとめてみました(二郎さんだとまだ知名度的ににちょっと弱いので・・・)。
かつて政治家のお金持ちの代表格として有名だったのは鳩山由紀夫、邦夫兄弟でしたが、こうして調べてみると、お母さんがブリジストンの創業者の長女だというのは強烈だとしても、安倍さんや麻生さんを見た後だと若干パンチが弱い感じがしますね。
息子さんの二郎さんも現在衆議院議員として活動されていることは知りませんでしたが、総理大臣になろうとするなら、強烈な個性をもっているか、父系、母系ともに政治家でないとやっぱり難しいのかもしれませんね。
最近は鳩山由紀夫さんはどこで何をしているのでしょうか・・・。
※この記事は個人的興味に基づいて調べた内容を記事化・メモしたものなので、不定期に更新・追記していきます。