11月もあっという間に終わりを迎え、2017年もいよいよ師走を迎えようとしていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。僕は相変わらずお金にならないことばかりしておりますが、そろそろウチの奥さんが切れそうでヒヤヒヤしております(笑)。
さて、12月になればいよいよ新年を迎えるにあたり年賀状のことが頭をよぎり始めますが、年賀状を作ろうとして久々に動かそうとすると、言うことを聞いてくれず、人知れずお亡くなりになっているのが家電界の孤独死率NO1家電がプリンターです。
以前もプリンターについての記事(正しいインクジェットプリンターの選び方・比較)を書きましたが前回はあくまでメーカー間でのプリンターの違いということでした。
そこで今回はプリンターの2017年モデルについて、年賀状作成にはどのプリンターがおススメなのかご紹介したいと思います。(一応諸事情により、ほとんどのモデルを触ったり使用しているのでその辺のパソコンコーナーの家電店員よりは詳しいと思います)
※ちなみにメーカーから一銭も貰っていないのであくまで個人的な感想です。いやどこぞのメーカーさんくれてもいいんですが・・・。
1位 TS6130(Canon)
まずみなさん注目の第一位はCanonのTS6130です。おそらく12月中旬での実勢価格は18000円前後になってくるでしょうが、ポイントは何と言っても顔料インクと染料インクの両方を搭載していることでしょう。
顔料インクは主にコピー用紙やはがきなどの印刷に向いており、特に文字印刷でその性能を発揮します。上位モデルのTS8130とどちらを上にしようと悩みましたが、今回は年賀状という目的に限定したため、こちらのモデルを上としました。
このモデルに関してはSDカードやUSBメモリのデータが印刷できないので敬遠される方がいますが、実際に使っているとこれらのメモリーからの印刷は不便さしかなないので、個人的には必要ないと思います。
もちろんWi-Fi対応、スマートフォンからのダイレクト印刷が可能です。
おすすめな点
- 顔料ブラックと染料ブラックを搭載しており、文字と写真どちらにも対応できる。
- 5色タイプだがスマートフォン程度の写真印刷ならTS8130とそん色がない。
- コストパフォーマンスではNO1
- TS8130のインクの流用が可能
- コピーはEPSONやBROTHERに比べると断然キレイ
- キャッシュバック最大2000円(本体のみだと1000円)
- 2WAY給紙で紙の曲がりや紙詰まりがしにくい。(ハガキは最大40枚給紙が可能)
ダメな点
- レーベル印刷ができない
- SDカードがさせない
- 5色であるため明暗の微妙な写真だとコントロールが苦手
2位 TS8130(Canon)
TS6130の上位グレードとなりますが、違いはインクが5色から6色に増えており、写真は若干きれいになります。エプソンのプリンターとの違いとして、エプソンが若干誇張気味に赤色や青色を発色するのに対して、Canonのプリンターはあくまで再現性を目指しているのが特徴と言えます。
特に黒色の表現力に関してはCanonがやはり最強でしょう。モノクロコピーなどではEPSONが若干青みがった黒になったり、brotherの場合は粗くなったりするのに対して、このあたりはやはりCanonに一日の長があるような気がします。
実勢価格はおそらく26000円前後になるでしょう。もう少し予算があるようならプレミアムグレードのXK50がおススメです(値段度外視ならインク代も安く、これが一番いいと思います)。
おススメな点
- TS6130に対してすべてが上位互換(スキャン解像度、スピードなど上)であり、SDカードからの印刷やレーベル印刷が可能
- 3万円以下のプリンターでは一番大きな操作モニターを搭載。使い勝手は一番良い。TS6130がボタン式に対してコチラはタッチパネルで操作性もよい。
- 以前のMGシリーズに比べて圧倒的に立ち上がりが早くなっており、場合によってはEPSONより早い
- 背面給紙が可能
- キャッシュバック最大3000円(本体のみだと2000円)
ダメな点
- 値段などのコスパを考えるとTS6130のほうがいい
- 写真や文字はキレイに印刷できるが、元データが粗いとTS6130とそれほどちがいがない(比べると分かるが、比べないと分からない)。
- TS6130に比べて1色多い分インクのランニングコストがあがる。(ただしグレーはほとんど減らないのでそれほどではない)
3位 DCP-J973(brother)
実勢価格は15000円程度になりますが、顔料インク搭載ということで3位はブラザーのDCP-J973にしました。ポイントはやはり本体価格の安さですね。またインクコスト(ランニングコスト)もCanonとほぼ同等の17円前後ということで、財布にはやさしいですね。またカラーインクがきれても黒だけ印刷が暫く可能なのも魅力です。
おススメな点
- 顔料インク搭載でランニングコストがCanonと同等。場合によっては一番低いとも言える
- メイングレードなのに、CanonやEPSONの同等機種に比べて圧倒的に安い(中級グレード並み)
- ADF機能搭載で連続スキャンが可能
ダメな点
- 染料に黒をもっていないためか、写真印刷やコピーが若干粗い。
- 本機の流通量が低いため、販売店によってはインクが手に入らない場合がある
- モデルチェンジが行われておらず、他メーカーに比べて若干サイズが大きくモニターも小さい。
4位 EW-571(EPSON)※エコタンクモデル
4位は最近テレビでもCMをバンバンやっているエコタンクモデルになります。何と言っても魅力は従来の常識を覆すランニングコストの低さになります。
インクはブラザーのプリンターと同じような顔料一色(黒)+染料三色(イエロー・シアン・マゼンダ)の四色タイプとなります。
とにかくしばらくインクを買いたくないという方にはおススメです。
おススメな点
- とにかくランニングコストが低く普通のビジネスインクジェットプリンターの半分以下なのは魅力。
- インクが長持ちする割にインク代がカートリッジタイプと変わらない
ダメな点
- 圧倒的な低ランニングコストを強調しているが、元々エプソンのプリンターのランニングコストの極端な低さには触れていない
- 画質や印刷スピードがこの価格帯のプリンターにしてはあまりよくない。資料やチラシなど相手を問わず使用できる印刷物には適しているが、クオリティには不安面があり、写真印刷には品質で、ビジネス向けにはスピード面で中途半端。
- モニターがビックリするぐらい小さい
- おそらく一日何十枚も印刷する人でなければ、カタログ値に近いランニングコストでは印刷できない。まだ2世代目ということもあり、どういったトラブルが出てくるか未知数な点がある。
5位 EP-810(EPSON)
最後は唯一染料6色タイプのEP-810 です。
そもそもEPSONの主力モデル(EP-880、810、710、979)などは染料インクしか持っていないので年賀状などの印刷には向いていない(紙を選ぶ)のですが、コスパという面でこのEP-810を入れました。
やはり高品質で印刷できるモデルで実勢価格が15000円前後というのは魅力でしょう。(ただ少し消去法的な選び方なのですが、880や710はこの810との差がそれほど機能差がないはずなのに結構値段が違うということでこれにしました)
おススメな点
- 機能面ではほぼbrotherの973と同等ながら品質面では若干こちらが上回る
- 印刷速度がはやい
- 写真やイラストの印刷はこの価格帯ではキレイ
- 15000円前後のプリンターでレーベル印刷ができる。
ダメな点
- あくまで写真向きなプリンターなので、通常のハガキを使った印刷には向いていない。(マット紙や絹目調など高品質の紙じゃないと力が発揮されない)
- インクコストが主要プリンターの中で最悪レベル。本体価格につられて買ってしまうとあとでインクの減りの速さに驚かされる。
- モニターが若干小さい
- 下のグレードのEP-710との機能差がパッと見、モニターの大きさぐらいしかない(EPSONはなぞのラインナップが多い)
以上、あくまで色々使ってみたり、印刷して比べてみての感想です。EPSONのプリンターの評価が若干よくありませんが、あくまで年賀状印刷という条件でこういったランキングになっています。(写真印刷に限定するなら当然順位は変わります。)
最後に、途中書きましたが、値段度外視なら上の5つには入れてませんがCanonのXK50が一番欲しいところですね。
ただ、僕10年以上年賀状出してませんけど(笑)。