少し前にプリンターについての記事(正しいインクジェットプリンターの選び方・比較)を書かせてもらいましたが、個人的には中々いい内容で役に立つ記事だったなと自画自賛していたものの、予想通り、ちっともこの記事のアクセスが伸びず、少しふてくされ気味(笑)の僕です。
スポーツやマンガネタがほとんどなので、家電の記事がSEO的に強くないのは全くの想定内なわけですが、”思わず上位表示される”ことを期待したものの、そんなに甘くはないですね。
こうなったらこの手の記事は皆さんのSNSなどのでの拡散が頼りですよろしくお願いします(笑)。
ということで今回は週末家電量販店潜入捜査員(とある企業の傭兵)の僕が、ベストな家電の買い方を、言えるギリギリの範囲でアドバイスさせていただければと思います。
(画像引用について:写真はフリー素材です。写っている商品・店舗と本文に関係と意味はありません)
Contents
どこの家電量販店がおススメか?
まず僕が済んでいる地域にはヤマダ電機やエディオン、ケーズデンキなどが幅を利かせています。
一応いずれの家電量販店にも出入りしたことはあるのですが、それぞれの特徴や強さがあると思いますし、社員の質や考え方も独特であり、中には少し?な考え方をしているお店もあったりします。
その中でどのお店で買うのがベストかということなのですが、正直なところ
どこでもいい
というのが僕の感想です。
それじゃ本末転倒じゃん!と言われそうなところですが、その理由を書いていきながら、うまい家電の買い方の解説をして行きたいと思います。
家電量販店に何を求めているか?
まず家電に限らず、不動産を買う場合(プロフィールにも書いてありますが、僕は不動産売買もやってました)でも同じことが言えますが、お客さんは買うものに何を求めているか、ここがハッキリしていないケースが多く見受けられます。
“何百万、何千万の買い物でそんなわけあるはずがない”と思われるかもしれませんが、接客した経験なら実感したことがあるでしょう。
中々決められない、踏ん切りのつかないお客さんのほとんどがここの部分がぼやけてしまっています。
具体的に言うと、例えばお金が有り余っている人ならすべてが揃った商品や不動産を買うことが可能ですが、ほとんどの人には予算があるはずです。
そうなると商品などを選択する上でどこかしら目をつぶらなければいけなくなるわけですが、いざ買おうとするときにそこで悩むお客さんが非常に多いです。
その時に僕がそっと背中を押してあげる方法が、”一番に何を求めていますか?そして二番目は?”と聞くことです。
これは当たり前のように感じることなのですが、お客さんは意外とこの順位付けができていません。
それを口にすることで頭の中を整理してもらうわけですが、商品を前にして独りでパンフレットなどを見ながら三十分近くあーでもこーでもないと考えているお客さんを見ると、”時間もったいな”と思ってしまいますね。(僕はまったくせっかちなわけではありませんが、意外と即決型で買い物は悩んでもしょうがないので売り場では大体10秒ぐらいで決めてしまいます。マンションも買うと決めたのは、ある程度質問はしたものの5秒ぐらいでした)
少し話はそれましたが、例えば安い商品がほしいのであればヤマダ電機に行ったり、ネットで価格コムやアマゾン・楽天市場などで調べて買えばいいわけです。
逆にアフターサービスや初期セッティングなどに不安がある場合はそういった点でサービスのいいエディオンやケーズ電気などを利用するのも一つの手ではないでしょうか。
安く良い電化製品を買いたい
ベストはニューモデル発売1か月前
これはどの家電量販店でも言えることですが、安くて良い商品、いわゆるコストパフォーマンスのいい商品を買いたいのであれば、買う時期としてベストなのはやはりニューモデルの発売一か月前です。
よくお客さんに”この値段はいつまで?”という聞かれ方はしますが、特売品でない限りほとんどのケースで値段はニューモデル発売まで下がり続けます。
だから自分の買いたい商品の入れ替え時期がいつ頃なのか頭に入れておくだけで、その商品がいつ安いのかははっきりします。
そういった意味ではどの家電量販店で買うかというよりも、その商品がどういう価格変動をしているかネットで予習するだけでいいはずです。
値下げ交渉は時間の無駄でしかない
これは最近よく感じることですが、値下げ交渉は若い人ほどしてくることが多いですし、安い商品だろうが何でも言ってきますね。
総合的に考えると僕は時間の無駄に感じます。
もちろんパソコンやテレビなど高額商品になれば、一度チャレンジしてみる(下がりません?と聞く)ことは必要ですが、大体のケースとして最近はネットで情報が入りやすい時代なので他店競合価格までギリギリに下がっているような気がします。
だから一度ここまでしか下がりませんと言われたら諦めたほうが賢明だと思われます。
たまに見積もり書を作ってくれ!という人(特に若造が多い)がいますが、そういったことを言ってくる人は大体相見積もりとしての材料としか使わために他所にいきますので、店舗社員さんなんかも対応している時間が無駄になり、テンションは駄々下がりです。
何と言っても”見積もりをくれ”というのは”今日はここで買いません!”と宣言しているようなもんですから、招かざるお客さんでしょう。下手をするとよそで買うためのダシにされている可能性さえあります。
最近はアメトークの家電芸人などの回の影響なのか、小細工をしてくるような若いお客さんがいますが、あまり店員さんには歓迎されていないような印象を受けまし、若い子の駆け引きが百戦錬磨の店員さんに通用するわけがありません。
僕個人としては色々なお店を回るだけで時間の無駄だと感じます。(そんな時間があったら何か他のことをしてお金を稼げます)
ちなみに僕はノルマが一切ないので、やんわりとどうぞどうぞ他店に行ってくださいという対応をします。(こうでも言わないと本当に下がらないと分からないお客がいます。結局こういったお客さんは買うんですが・・・(笑))
繰り返しますが、安く買いたいのなら値下げ交渉や家電量販がどこだというのは関係なく、重要なのはその時期です。
店員のアドバイスは参考になるか?
ここは重要なところですが、おそらく家電量販店に来る方は今やいわゆる情弱の部類に入る人が多いような気がします。
この時代ネットで調べればなんでも分かるし値段も調べられるはずなのに、全く手ぶらの状態で来ている人が多いわけですが、ある程度調べていてもやはり素人では判断しにくい部分もあるので店員さんのいうことは非常に気になることだと思います。ただ
店員のいうことをすべて鵜呑みしてはいけません
それはなぜかということを説明していきます。
家電の店員には二種類ある
これはもはやご存知の方も多いとは思いますが、家電量販店の店員さんにはその店舗の社員さんやアルバイトと、メーカーが送り込んだ販売員や営業社員というケースがあります。
僕の場合は少し特殊ですが後者となります。
ここで注意しないといけないことなんですが、ここで言いたいのは、他の家電系記事にあるようなメーカーの社員を見抜くのが重要だということを言いたいわけではありません。
危険なのは店舗社員のほうです
それはなぜか?
なぜなら最近のメーカーはメーカー販売員というのがしっかりと消費者に分かるようしなければいけないため、首からメーカー証なりをつけていることがほとんどです。
だからボーとしていなければメーカーの人だと分かるわけで、自分の所の商品をもちろん薦めてきます。
だから身分を明かしている以上いい加減なことは言ってきませんし、研修を受けただけの店舗社員とは知識の量が違うので、そのメーカー以外の商品を狙っていてもその内容はまず安心できます。
そして問題の店舗社員の何が問題なのかということですが、
店舗社員が中立とは限らない
ということです。
つまりどういうことかと言うと、家電量販店には自分のところで売りたい商品やメーカーが確実に存在していたりします。
それがノルマとして存在しているわけで、僕が見てきた家電量販店によっては完全にニュートラルなアドバイスをしている量販店さんもありますが、大体のケースとして上からの指示にあるものを優先して薦めています。
もちろんお客さんがこの商品が欲しいと、ある程度の指定がある場合はそんなことはないのですが、例えば僕が売っているメーカーの商品などは量販店とメーカーの関係上、ライバルメーカーとの結びつきが強いので店舗社員が一切売ってくれません(マジです(笑))。
これがしょぼいメーカーなら理解はできますが、業界第一位、世界でも商品によってはシェアNO1のメーカーだろうが売りたくない量販店ではまったく勧めてくれません。
これが現実なわけで僕が重宝され、送り込まれている理由です。
最近は家電量販店などではインカムをしているところなどもありますが、インカム内では”○○じゃなくて△△案内しろ!”とか指令が飛んでいます(大体僕のとなりで偉い人が指令を送っている)。
だからベストなのは自分である程度その商品について勉強してから店員のアドバイスを聞くことがオススメなのですが、それでも分からない方はメーカーの社員の説明を聞いたほうが本当のことを言ってくれるので、いい買い物ができるような気がします。
また本当の裏技としてオススメできるのが、もし狙っている商品があればライバルメーカーの人に聞いてみるのがいいと思います。
なぜならライバルメーカーのほうが他社製品の弱点をよく理解してディスる材料をもっているので、もし自社製品を買わないと分かっても、その商品はやめといたほうがいいとはっきりとアドバイスはしてくれるはずです。
ただ、一番いいのはそれぞれのメーカーのいいところと悪いところ両方聞くのがいいでしょうね。
あと、ちょっと面白いパターンとして、メーカーの営業なんかがたまに来て、レギュラーの販売員とともに販売の手伝いみたいなことをしているケースがありますが、”ここがいいです、ここがいいです”しか言わないポンコツ(笑)が存在します。
不幸にしてそういう人に当たった場合は”この商品のデメリットや弱点は?”と聞いてみたほうがいいでしょう。もし”いいことしか言わないポンコツ”だったらスルーして別のメーカーの人に聞いてみたほうがいいでしょう。
やはり本当に欲しい商品のことを知りたいのであればライバルメーカーの人こそベストなわけです。
事前調査も必要だが頭でっかちにならずに
接客をしていると何も調べずに来ているお客さんも多いですが、よく勉強されているお客さんもたまにいます。
ただ大体のケースとして、分かっていそうでいて実は本当の部分で分かっていないということがほとんどで、プロが聞いたら全くトンチンカンなことを言っているが多いような気がします。
また、よく調べてくる人に多いのがいわゆる理系(左脳)タイプな人ですが、僕も同じ理系出身(右脳系だと思います)ですが、こういった人たちは頭でっかちになりすぎてそれぞれの項目に対して否定ばかりから入っているので、逆に商品を決められない人が多いと思います。
そういった人に対してはこちらが決めてあげる(誘導してあげる)のがベストですが、やはりある程度ざっくりと予習をした上で、答え合わせとしてメーカーの人間から話を聞くのがベストでしょうね。
あと、たまに色々調べたことを質問してくるお客さんがいますが、僕も知らないことを聞いてきたりしてアセったりしますが、こういったお客さんは大変ありがたいと思います。
知らないことならあとで調べて次に活かせますし、熱意が伝わってくるのでこちらとしてもいい買い物をしてもらおうということで気合が入ったりします。
やはりそういったお客さんには気持ちよく帰ってもらおうと、ついつい販促品を多くあげたくなるので、もしかしたらいいことがあるかもしれません。
まとめ
事前調査ぐらいはしておくべき
最後にほぼ僕の普段感じていることの愚痴の内容となりました(笑)が、要は高い買い物をするなら”最低限調べてから買いに来い”ということです。
またそんな時に重要になってくるのはネットの声ですが、このブログにあるようなレビュー記事(このブログを自画自賛しているわけではなくて専門記事という意味です)は非常に要点をついていることが多く、専門家も多いので非常にタメになることが多いと思います。
これが口コミサイトやレビューサイトあたりになるとマニアや一つのメーカーしか使ったことがないようなトンチンカンなズレたものもありますが、専門的なことを書いているサイトを十分読んで調べた上で家電量販店に挑むことが、良い買い物をするための最低限の準備でしょう。
あとはメーカーの人や店舗社員に話を聞いて答え合わせをする、これがベストな方法だと思います。