6月からヤマダ電機でFUNAI製品を独占販売へ
先週ヤマダ電機に行く機会があったのですが、そこでチラシを見て少し驚いたのがタイトルにもあるFUNAI(船井電機)製品の独占販売の大々的な告知でした。
恐らくチラシは地域差があるので内容に関しては大分差があるのでしょうが、僕の見たチラシの内容は、前面のメイン部分にFUNAI製の液晶テレビを大きく載せており、あくまで独占販売ということをアピールしたいような内容だったので、全国的にも表面は似たような内容だったはずです。
チラシを見た方も何人かいっらっしゃるとは思いますが、まず僕が思ったのは
あのFUNAI?そんなにアピールすることなの?
ある程度の年齢の方ならそう思った方も少なくないはずです。
Contents
かつては安物の代名詞だったFUNAIブランド
恐らく今30代以降の年齢の方ならFUNAIと言えば、テレビデオ(テレビとビデオデッキが一体になっている製品)やVHSのビデオデッキを販売していたメーカーとしてご存知だと思いますが、僕も20年前一人暮らしをしていた時代は確か1万円で買ったFUNAIのビデオデッキを使っていましたね。
かつてはビデオデッキといえば今のブルーレイのデッキと同じように最低でも5万円程度はしてましたから、かなり破壊的な低価格の製品を販売していた記憶があります。
だから同社の方には大変失礼かもしれませんが、FUNAI=安物 というイメージしか今でももっていませんでしたし、おそらく同じイメージの方も多いのではないでしょうか。
そして最近は名前を聞かないなと思っていましたが、今回のニュースで名前を思い出したと言っていいぐらいですね。
液晶テレビの北米への出荷台数では日本(日系)企業ではNO1
現在ほとんど日本国内ではあまり名前を聞くことが少なくなったFUNAIですが、今回の件で調べなおしてみると近年はどうも日本国内よりも海外、特に北米での展開に力を注いでいるようなんですよね。
FUNAIの公式サイトの情報によると北米への出荷台数では、日系企業の中ではNO1のシェアを誇っているとのことです。
現在北米のテレビ市場は韓国の企業が圧倒的に強く、日本の企業は苦戦している状況のようなのですが、こんなところで頑張っていたんですね。(知らんかった)
FUNAI FL-24HB2000 24V型 地上・BS・110度CSデジタル ハイビジョン液晶テレビ (24V)
国内ではOEMで活躍
元々FUNAIは国内外の家電メーカーのOEMをやっていたようなんですが、最近の有名なところではブルーレイレコーダーに関しては三菱や東芝の一部商品がFUNAIがOEMを引き受けているそうですし、三菱の液晶テレビもFUNAIのOEMが絡んでいるとのことです。
ぱっと調べただけで、これだけ出てくるということは他にもたくさんの家電製品を生産していることは間違いないでしょう。
OEMとは
他社で販売する製品を生産したり、生産する企業のことです。
家電製品だけでなく、車でも同じようなことが行われており、SUZUKIの車がエンブレムと名前だけ変えて日産車で販売しているなんてこともよくありますね。
今やイメージだけで商品を買うと損をする?
前半にも述べたように、FUNAIと言えば昔は(さっきまで)安物ですぐ壊れるというイメージでしたが、かつて20年前には安物家電メーカーとして同じように韓国のSamsungやLGがFUNAIの競合として存在(あくまで僕のイメージですが)していました。
それがいまやSamsungやLGは企業努力もあってかブランドイメージは確実に上がっています。
おそらく若い子たちなんかは東芝や三菱なんかの企業と比べても、下手をすると同等以上のイメージがあるのではないかと思いますし、少なくも僕たちおっさん世代以上の人たちが持っている安物メーカーというイメージは完全にないでしょう。
同じように携帯電話やタブレットを生産販売している台湾のASUS(エースース)に関しても、昔はPCの周辺機器のどこか安っぽさを感じさせる(これも僕のイメージですスンマセン)メーカーだったんですが、今や自前で生産と販売しているように日本国内でもしっかりとその地位を確立しつつあります。
かたや日本メーカーに目をやると東芝の買収が取り沙汰されたように、最近いい話はききませんよね。
原因は海外メーカーの台頭や人材の流出など色々あるでしょうが、素人的な考えだとOEMによる技術力の低下も一つにあるような気がしてなりません。よく聞く話としてパソコンの中身なんかはバラしてみるとほとんどが海外メーカーでパッケージだけ国内のメーカーにしているなんてことはよく聞きますよね。
つまり、これから残っていく家電メーカーの要素として当たり前ですが、技術力がポイントになるはずです。
そういった点では数々のOEMで鍛え上げられたFUNAIというメーカーは、新しい技術を開発して導入するという点ではまだまだこれからかもしれませんが、作ることに関しては間違いがないのではないでしょうか。
自前でモノ作りができなくなってきた主要家電メーカーに対するアンチテーゼとして、FUNAIがヤマダ電機と組んでどうなるか少し注目したいと思います。
FUNAI=安かろう悪かろう のイメージではもしかしたら時代に置いていかれるかもしれませんね。
※FUNAI押しをしていますが、特に何ももらっているわけではなくステマ記事ではありません。何か貰ったらもっと宣伝しますけど、FUNAIさんよろしくお願いします(笑)