2020年の大河ドラマは明智光秀の「麒麟がくる」に決定も爆死確定か

”逆賊の戦国武将”明智光秀の起用はアリ?

明智光秀2018年の大河ドラマ(NHK、毎週日曜日、20時か~)は西郷隆盛を主人公とする幕末モノの「西郷どん」(せごどん)が現在放送されていますが、内容に関しては中々賛否両論があるようで、視聴率もあまり芳しくないというのが耳に入ります。

実際のところ、自称年季の入った”大河ドラマ好き”の僕が全く見ていないということからも、題材やキャスティング、演出などに問題があるのが原因でしょうが、再来年である2020年の大河ドラマの題材が先日発表され、今回はあの主君織田信長を裏切ったことで有名な”逆賊”として有名な明智光秀(あけち みつひで)に決定したということで、今回は取り上げてみたいと思います。

近年の大河ドラマは日本人では誰でも知っているような織田信長や豊臣秀吉、徳川家康といった三英傑ではなく、山本勘助や山内一豊や前田利家、黒田官兵衛といった個性派の武将を取り上げることも多くなってはいますが、この明智光秀の起用は、かつてのブランド力を失いつつある大河ドラマの起死回生の一打になるのか考えてみたいと思います。

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近年の戦国武将を題材とした大河ドラマの平均視聴率

大河ドラマの歴史を振り返ってみると、約半分近くが戦国武将を題材とした作品が制作され放送されています。

その他に多いのが幕末の志士たちを描いたものであり、あとはそれ以外の時代の日本の歴史上の人物を取り上げたものが多いわけですが、やはり安定して視聴率を稼げているのは戦国モノです。

2000年以降の戦国武将を題材とした作品をピックアップしてみると以下のようになります。

  • おんな城主直虎(放送年:2017年 題材:井伊直虎 主演:柴咲コウ)・・・12.8%
  • 真田丸(放送年:2016年 題材:真田幸村 主演:堺雅人)・・・16.6%
  • 軍師官兵衛(放送年:2014年 題材:黒田官兵衛 主演:岡田准一)・・・15.8%
  • 天地人(放送年:2009年 題材:直江兼続 主演:妻夫木聡)・・・21.2%
  • 風林火山(放送年:2007年 題材:山本勘助 主演:内野聖陽)・・・18.7%
  • 功名が辻(放送年:2006年 題材:山内一豊夫妻 主演:上川隆也&仲間由紀恵)・・・20.9%
  • 利家とまつ(放送年:2002年 題材:前田利家夫妻 主演:唐沢寿明&松嶋菜々子)・・・22.1%
  • 葵 徳川三代(放送年:2000年 題材:徳川家康ほか 主演:津川雅彦&西田敏行)・・・18.5%

※ビデオリサーチ(関東版)などによる

僕の中で大河ドラマと言えば何と言っても十代の頃にみた「独眼竜政宗」なんかのイメージが強い(平均視聴率が40%近く!)ので上記の2000年以降のデータを見ると、「利家とまつ」も意外と低いなと思ってしまいますが、やっぱり昨年の「おんな城主直虎」のコケっぷりが半端ないことが分かりますね。

大河ドラマウォッチャーである僕の個人的なイメージとしては「利家とまつ」あたりからなんとなく女性キャラクターが無駄に物語に絡み始めて戦国ドラマの雰囲気を台無しにしはじめ、「軍師官兵衛」でついにはとどめを刺したような気がしなくはないのですが、振り返ると「天地人」あたりから学芸会ぽくなったのは、年下の俳優が主演をつとめるようになったのが理由なのかそれともキャスティングや演技力の問題なのか気になるところですね。

ただ、当初は取り上げる戦国武将の知名度が視聴率に影響しているのかなと考えていたんですが、「葵 徳川三代」なんかは津川雅彦さんや西田敏行さんといった演技力の高い人が主演をつとめていたにも関わらず、視聴率はあまり芳しくなく、逆に一般的知名度の低そうな山本勘助を主人公とした「風林火山」や直江兼続が主人公の「天地人」がそこそこの視聴率を稼いでいるので、やっぱり脚本とか演出が大事なのかな?という感じはしますね。

最近の大河の不振はやっぱり”女性に配慮した脚本や演出”が戦犯なのでしょうが、「葵 徳川三代」の場合は天下統一後の話も多く、少し地味だった印象もあるので、合戦シーンもやはりこの戦国大河を語る意味では醍醐味でありキーワードとも言えるかもしれません。

そうなると明智光秀が主人公でももしかしたら何とかなる可能性もあるのでしょうか。

心配される明智光秀の出自とエピソード

実はよく分かっていない光秀の出自

明智光秀という戦国武将の世間一般のイメージは、おそらく天下統一を目前としていた戦国時代の三英傑の一人である主君織田信長を討ったとんでもないやつというイメージがほとんどでしょう。

また、最近は彼自身の単独犯という説はほとんどなく

  • 朝廷黒幕説
  • 豊臣秀吉黒幕説
  • 徳川家康黒幕説
  • イエズス会黒幕説

陰謀説に巻き込まれたというイメージも多くなってきていますね。

これも、織田信長の軍団長の一人でありながら、室町幕府の十五代将軍である足利義昭や公家との接触があったため、色々な説が出てくるのでしょうが、実はこの明智光秀という武将のルーツをたどっていくとよく分かっていないことも多く、どこの出かよく分からない人物です。

室町時代には名門とされていた土岐氏の流れをくむと言われますが、おそらくこの話が本当でも傍系の没落貴族的ポジションの家柄であり、歴史の表舞台に出るのも美濃(現在の岐阜県あたり)を治めていた斎藤道三に仕えていたことが分かっているぐらいで、かなり”ジワー”と出てきた武将なんですよね。

下手をすると農民出身の豊臣秀吉以上に青年期の様子が謎なんですよね。

つまりこの部分で僕が何を一番心配しているかというと、若い時にコレといった行動記録がないので、原作本や脚本は自由にエピソードの創作やアレンジが可能であるわけで、最近の大河に間違いなく注入される家族愛のエッセンスは盛り込み放題なわけなんですよね。

妻思いで、家族思い、そして正義感にあふれる主人公明智光秀になるのは間違いないでしょう。

まぁそうなると、織田信長あたりは”気分屋のとんでもないパワハラ上司(いわゆるキチガイ)”として登場するのでしょうから、織田信長ファンの僕としてはすでにゲンナリとしています(笑)。

謀略家・知略家であり足利家と織田家の両仕えの経験も

これまでの大河ドラマの主人公と言えば、変わり者の織田信長意外の場合ほとんどが正義感が強く、家族思いまっすぐな人物がキャラクターとして設定されていますが、この明智光秀さん。聞こえてくるのはよく言えば知略家、悪く言えば狡猾な人間という声です。

これは彼が歴史上の敗者であり、勝者により植え付けられたイメージかもしれないという点を考慮しなければいけないのかもしれませんが、当時の日本の様子を知る上で貴重な情報源となるイエズス会のルイス・フロイスの「日本史」の中でも

  • 「その才知、深慮、狡猾さにより信長の寵愛を受けた」
  • 「裏切りや密会を好む」
  • 「己を偽装するのに抜け目がなく、戦争においては謀略を得意とし、忍耐力に富み、計略と策謀の達人であった。友人たちには、人を欺くために72の方法を体得し、学習したと吹聴していた」

(Wikipedia「明智光秀」より)

と記されており、どう見ても”俺についこい!”見たいな男らしいタイプではないことがよく分かります。

また有名な話としては織田信長に仕える前は将軍足利義昭の直臣としても活動していたこともあり、最終的には義昭を捨てて織田家に仕えるものの、こういった風見鶏的な動きが主人公として支持されるかは微妙な感じがしますね。

ま、結局足利義昭の元から明智光秀離れていますし、最近の明智光秀再評価の声なんかによく出てくる領民に慕われていたエピソードを聞いても、なんとなく微妙な感じがして個人的には好きになれません。

また織田信長を討ったあとの豊臣秀吉との決戦では主だった有力武将が彼に参加していないのも不可解なんですよね。

色々な黒幕説がある割に彼に従った武将が古参の武将ばかりなのも変なんですよね。

黒幕がおらず突発的な行動だったにしても異常なぐらい誰も動いていないのは人望のなさを感じたりします。

本来であれば娘婿である細川忠興や父細川幽斎(藤孝)が筋なんでしょうが、例えばドラマ的に義のために立ち上がるという持って行き方をしても、”誰もついてきませんでしたー!”て展開はどうなんでしょうかねぇ(汗)。

このように大河ドラマ的テンプレート展開で話を進めても、すでに展開的矛盾が生じそうで心配しかありません。

まとめ

最後に今回明智光秀を演じるのは地味ながらもようやく役者として名前と顔も認知されるようになった長谷川博己さんですが、女性の認知度に比べて男性の認知度はそれほど高くないような気がするんですよね。

おそらく顔を見たら、”ああ、あの人か”ぐらいの認識の男性が多いとは思うんですが、題材も主役俳優も微妙なこのドラマがどう描かれるのか二年後を楽しみにしたいと思います。

でもどうせ奥さんと娘の話がメインになるんでしょうねぇ・・・。

いっそのことぶっ飛んだ主人公にでもしたほうが話題にはなると思いますが、初の1ケタ台とかを記録しないことだけは祈りたいと思います。

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