僕が選ぶ史上最強馬キングカメハメハ:愛すべき名馬・迷馬列伝(2)

戦慄を覚えたのはキングカメハメハただ一頭

おっさんが競走馬を振り返るシリーズ第二弾はキングカメハメハです。前回は、競馬を始めてから最初に気になった馬としてナイスネイチャを取り上げたのですが、今回は適当じゃありません。

そこのあなた!!

今回は種牡馬ランキングでもディープインパクトについで安定の2位につけるからこの馬を取り上げるわけではありませんよ。それならディープインパクト選びますよね?

理由は簡単。

それは僕が20年以上競馬を見てきてきたなかで

この馬が一番強い
(レースを見た中で一番戦慄を覚えたから)

と思ったからなのですよ。

そう、僕が選ぶ史上最強馬の名こそ「キングカメハメハ」なのです!!!!



NHKマイルから日本ダービー そしてスーパーレコード

競馬ファンの方が千人いれば千人の最強馬がいると思います。それは十分理解できます。僕が競馬を見始めたころから最強クラスの馬を振り返ると

  • 長距離では無敵で負ける理由が見当たらないメジロマックイーン
  • これぞスターのトウカイテイオー
  • とにかく強いナリタブライアン
  • 世界一はハナの先だったエルコンドルパサー
  • 勝って勝って勝ちまくるテイエムオペラオー
  • 飛びます飛びますディープインパクト
  • 女傑ウォッカ&ダイワスカーレット
  • キマグレンなオルフェーヴル

この辺りはみなさん不満はないメンツでしょう。(個人的にはビワハヤヒデ入れたかったんだけど・・・まぁちょっと違うでしょとかいわれそうなんでやめました)

上にあげたメンツは僕が強いと思った馬で勝手なイメージとともに挙げましたが、この中でもずば抜けていた最上の一頭が

キングカメハメハだったんですよ。

イチイチレース内容を振り返ると1ページで収まり切れないんで省略しますが、何と言ってもこの馬の化け物ぶりを見せたのがNHKマイルと日本ダービーなんです。

そこまでのレースぶりは安定していて生涯一回だけ三着に敗れたりしていますが、NHKマイルまでも一番人気も納得のレースぶりだったんですよね。しかもね、陣営はまだ完成していないことを言っていたような気もするし、なんか負けるわけないというような雰囲気だったんです。

たしかに管理していた松田国英調教師は元々自信あるコメントを出す人だったんですが、ちゃんと結果は出していたんですよ。それがいざレースが始まってみると先行しての楽々の五馬身差の勝利。

まぁね、この段階ではさすがの僕も五馬身差で勝ったとは言え、例年以上に強い馬が出てきたぐらいにしか思わなかったわけなんですよ。問題はその後の日本ダービーなんです。競馬をよくご存じの方ならお分かりだと思うんですが、ダービーの2400メートルという距離はマグレでは勝てない距離なんですよね。しかもこれが直線の長い東京のコースになると地力の差がはっきり出ます。

しかしながら特に若い3歳馬ぐらいになると本当に強い馬がまだ成長不足なんかで、距離適性のある馬に敗戦を喫してしまう例なんかもあるわけなんですが、キングカメハメハの場合は血統的にはマイラーで、しかもNHKマイルという激戦を走ったばかり。

ハッキリ言っちゃうと負ける要素満点だったわけなんですよ。僕もねこの時ばかりは相手がたとえ弱くても(この時点では戦った相手がどういった馬に成長するかは分かりません)さすがに勝てるわけないと踏んでました。多分ね馬券買ってた人も一番人気にはしてたものの、そんなに甘くはないだろとは思ってたともおもうんですよ。

それがレースはハイペースの中段を進み先行差し切り勝ち。

これは競馬をある程度見てた人なら分かると思いますが、楽勝中の楽勝だったわけですよ。競馬というのは後ろから差したり追い込んだりすると派手なんで強く見えますが、実力のある馬はリスクを避けるために先行して差し切ることが多いんです。

しかも先行して差し切ってタイムはなんと今までの日本ダービーではありえないジャパンカップ並みの2分23秒台。大体ですね、先行した馬が勝つのは大体スローペースというのが普通なんですが、キングカメハメハは確か直線迎えるころにはハイペースの中自分で動き出してましたからね。とにかくレース終わってあれだけアングリさせられたのは初めてでした。

しかもレース内容もさながらこの馬がNHKマイルをぶっちぎりで勝っていたから。

とにかくね、競馬関係者じゃなかったですけど、今すぐこの馬種牡馬にせなアカン!というぐらい衝撃を受けたんですよ。その後秋になって1戦だけして勝ってから屈腱炎が理由で引退しましたが、本当に不幸中の幸いだったと今でも思います。

今の種牡馬成績見ても現役時代見てると納得してしまうんですよね。それぐらいずば抜けていました。


次点はオルフェーブル、ディープインパクト

あまりキングカメハメハばかり押してもなんか食傷気味なので、個人的に彼に近いと感じた馬がなんだったかというと、やっぱりオルフェーブルのあの逸走ですね。そしてディープインパクト。

オルフェーブルに関しては気性的に難しいとは分かっていましたが、さすがに僕もテレビで逸走を見ていて故障したと思いました。それからのあの二着だったわけですが、あの時の口アングリは本当にキングカメハメハ以来でしたからね。あそこで勝っていたら並び立つかなとは思うんですが、勝ちきれなかったところに若干お父さんの血も見え隠れしますね(笑)

そしてディープインパクト。この馬はですね、正直言うと驚きとはまた違ったところに凄さがあって、ほぼ追い込んで勝ってるでしょ。これはこれで凄いんですよね。

レースは通常先行したほうがペースを握りやすくなり万が一前を行く馬が進路の妨害になっても比較的立て直しやすいんですが、後方から追い込んだりした場合、その対象となる馬が当然多くなるのでリスクは高くなるわけなんです。また、後方からレースを進めた場合、レースがスローペースだと結果的に前の馬に追いつけない可能性が高くなるわけですが、このディープインパクトの場合はそんな常識をすべて打ち破ってきたわけです。

このあたりは後方からでもいつでも動ける自在性や武豊ジョッキーの腕もあったと思うんですが、この異質なレースぶりも競馬史上他にはないものでしたね。

とは言ってもやっぱり未だに僕の中での衝撃度を考えれば、いまだにキングカメハメハを上回る馬はいまだにいません。そしてこの時の日本ダービーの二着馬はのちにドバイで勝利するあのハーツクライ。いやーこの二頭が今はこんなに種牡馬として大成しているのは本当にロマンを感じてしまいます。

これだから競馬は楽しいんですよね。

キングカメハメハの血統

父:キングマンボ 母:マンフィス(母の父ラストタイクーン)

えーとですね、正直母系は大したことないと思います。ただ父親がキングマンボ。これが凄い血統なんですよね。ま、競馬はお父さんが凄いだけじゃだめで、大体のケースではお母さんが凄い血統だと走るケースのほうがおおいんですが、この馬は逆でした。

父キングマンボ、その父は欧米で時代を席巻した大種牡馬ミスタープロスペクター、そして母親は当時の短距離女王、てか歴代でも最強級のミエスクというすごい馬だったんですよね。キングマンボは種牡馬としては確か成功はしているはずなんですが、謎なのは母親の系統なんですよね。

改めて産駒成績を調べてみるとこのキングカメハメハの競争成績を見てみると兄弟や親せきはある程度の成績(中央で3勝ぐらいとか)は残すのが大体のケースなんですが、とにかくあまり結果がでてないんですよね。ざっとしか見てはいないんですが、ホント突然変異的な成績なんですよね。おそらくはお母さんとキングマンボの相性がよかったんでしょうが、これだから競走馬の血統って分かんないよなと思わせる血統構成のキングカメハだったりしますので、興味ある方は調べてみると思いしろいでしょう。