「ヤキュガミ」打ち切り?ヤングマガジンまたまた野球漫画を突然終了

ヤキュガミ

入れ替わりの早いマンガ業界ですが、今週も週刊ヤングマガジンで一つの連載が終了しました。それは「ヤキュガミ」という作品です。実際の話、今週のお話の最後に第一部・完とあっただけなので、確実に連載が終了したとは言い切れないんですが、ストーリーとしては高校に入った主人公が試合をしていたはずなのに、今週号の最後には突然話が数年後に進みライバルとともに戦うという、いわゆる打ち切り展開にありがちな急速回収だったので、間違いはないと思います。(画像引用:週刊ヤングマガジン公式サイトより)

この「ヤキュガミ」という作品、以前の「セーラーエース」打ち切り騒動の際にも取り上げさせてもらいましたが、記事中にも書いていたように、「セーラーエース」や「ザ・ファブル」とならんで僕が確実に読んでいた作品の一つだったわけなんですが、なんとこれで3つのうちの2つが立て続けに終わるというまさかの展開です。

「セーラーエース」打ち切りで週刊ヤングマガジンもいよいよ終了
マンガ家のしげの秀一先生と言えば、かつて「頭文字D(イニシャル・ディー)」や「バリバリ伝説」などのモータースポーツを題材にしたマンガでメガヒットを飛ばした、講談社が誇るトップク...

しかもどちらも野球漫画で両方とも事前告知ナシ(僕が事前に確認してなかっただけかもしれませんが)の突然終了。週刊ヤングマガジンは野球になんか恨みでもあるんでしょうか?(笑)

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「ヤキュガミ」とは

簡単にストーリーを説明させてもらいますと、「ヤキュガミ」という作品は体力的には恵まれていないながら抜群の野球センスをもつ主人公(連載スタート時は中学生)の前に突然野球の神様(自称)が現れ、お前はスーパースターになれると言い放ちやる気にさせ、高校野球の世界に飛び込みライバルたちとしのぎを削るという作品です。

作品の個人的な評価

個人的にはこの作品は名作の部類には入らないと思いますが、ただそれはつまらないと意味するわけではなく、自分的には読める作品だが他人にすすめて、全員が面白いというタイプの作品ではないということです。ぶっちゃけて言うと野球が好きな人は手が伸びるだろうけど、全く興味ない人には、記憶には残らないかな?という感じはします。

作品を振り返ると、まず絵柄については決してうまくはありません。だから書き込み過ぎて登場人物が何やっているか分からないという心配はないのですが、主人公以外は若干書き分けがやキャラクターわけが弱く所謂人気キャラというのが発生しにくい絵柄だったような気はします。間違いなく腐女子にはウケません。

ストーリーに関しては。主人公は才能はあるのに、その才能は中々周りには把握されておらず読者をヤキモキさせる、この部分がこのマンガの肝ではありましたが、ここがこのマンガの唯一にして最大の面白かった点だったと思います。ここはヒットマンガのテンプレートですね。

ただ、このマンガが若干もったいなかったところはマンガタイトルでもある「ヤキュガミ」(自称野球の神様(笑))の存在を活かしきれなかったところでしょうか。主人公に対して神様(ずっと主人公の周りにいます)はお前は絶対スーパースターになると言い放ちいますが、作中では試合を見ているだけで、外野からヤジを飛ばしているだけのおっさんです。結局主人公の才能でのみストーリーは展開しているわけですが、特にこの人試合中に特別な力を使って何かをするわけではないので、根幹であるはずの設定が全く活きてないのはもったいなかったのかもしれません。

だからストーリーの展開そのものは、読者心理をうまくついていたとは思うのですが、もう少しキャラクターを立てたりもう一ひねりがあれば、大ヒットまではいかないまでも数年の連載は可能だったと思います。

ヤングマガジンの編集の判断

今回の作品の終了も「セーラーエース」の時と同じように突然終了したという印象を恐らくたくさんの読者は感じたでしょう。「セーラーエース」ほどのぶった切り感はなかったのですが、先週までの展開からすると今週の結末は本当に想像できませんでしたよね。これが週刊少年ジャンプあたりであれば、あ!回収しにきているなというのがよく分かるんですが、そんな雰囲気がまったくありませんでした。

「ヤキュガミ」の作品の終了については「セーラーエース」の終了の時とは違い、単純にコミックスが売れなかったのが原因ではないのかと思います。

「セーラーエース」を連載していた人気作家のしげの秀一さんの場合には関しては、モータースポーツ関係の連載を始めさえすれば、実績を考えても爆発的にコミックスが売れる作家なので、編集部のただもっと売れるマンガを描いてもらいたいという狙いが見え隠れはするのですが、今回の打ち切りに関しては、どうしても載せたい作品があった(おそらくしげの先生の新連載なのではないかと思います)ので切りやすいこの作品を切ったのではないかと想像しています。

ただ、今回および「セーラーエース」の終了に関しては、週刊誌や出版社はコミックスを売ってナンボというのは理解できるのですが、最近の週刊ヤングマガジンの連載作品に関しては前々から言っているように少しアクが強すぎるのではないかと感じます。

今回は野球という分かりやすいジャンルのマンガを立て続けに切ったわけですが、これによりコアなマンガファンの囲い込みには成功するかもしれませんが、果たしてこれで新規のライトユーザーの獲得が可能になるのでしょうか。

あくまで素人の感想ではありますが、本来ヤングマガジンはもっと手軽に途中から読み始めても面白さが分かるような連載が多かったはずなのですが、今のような絵柄は取っつきにくいストーリーはよく分からないという作品ばかりで続けていけるのでしょうか。かつて週刊少年ジャンプの次に長く買っていた雑誌だけに心配でなりません。