「おれはキャプテン」:このマンガが面白い(3)

俺はキャプテン

今回取り上げる僕のおすすめマンガは「おれはキャプテン」という作品です。そこのお父さんあのちばあきおさんの「キャプテン」じゃありませんよ。「俺はキャプテン」ね(笑)、ここは間違えないように。

この作品、すでに数年前に完結(全35巻)しているのですが、連載中は講談社のマガジンSPECIALに掲載されていたのですが、このマンガが全部の少年マンガの中でも当時は一番のお気に入りだったので、そのためだけに必ず立ち読み(買わんのかい)してましたね。少年マンガでは唯一コミックを揃えて今でも家に置いている作品です。

なお「キャプテン」とタイトルが似ていてややこしいのですが当然です。読めば分かりますが内容は真逆なものの、かなりのオマージュを感じさせる作品です。その深い「キャプテン」愛もあってか、このマンガの原作者のコージー城倉さんはこの春から「キャプテン」の公式後継作品である「キャプテン2」を集英社のグランドジャンプにてスタートさせています。(画像引用:講談社「少年マガジン」公式ページより無理やり探してきました)

スポンサーリンク

「おれはキャプテン」とは

この「おれはキャプテン」という作品なんですが、2003年から講談社の週刊少年マガジンに連載されていました(僕も忘れてた)が、2005年よりマガジンSPECIALにその掲載場所を移して連載をしていました。原作者はコージー城倉さんで、有名どころでは週刊少年サンデーで連載されていた「砂漠の野球部」や週刊ヤングサンデー(すでに廃刊済み)の「愛米(ラブコメ)」など、かなりぶっ飛び系の奇想天外なストリー展開が持ち味の、スーパー大ヒットはないものの知る人ぞ知る中堅マンガ家さんですね。

あとこのコージー城倉さんといえばあまり知られていませんが森友夕次という名前でもマンガ原作(ストーリー)の仕事をされています。ピンときた方はマンガ好きでしょうが、そうです「グラゼニ」のストーリーを担当しているほうの人です。

あの少々ブラックな「グラゼニ」の内容もこのコージー城倉さんが原作していると聞けば納得の人も多いでしょう。

あらすじ

未読の方向けにネタバレしない程度にご説明しますと、主人公は野球部に所属する冴えない中学2年生霧隠主将(きりがくれ・かずまさ)がその自主性を発揮させるために担任であり部活の顧問の先生から野球部の新キャプテンに任命されることからストーリーはじまるのですが、軽い気持ちで任命した担任の思惑とは裏腹にそのどす黒い?本性を発揮して、チームを自分色に変えていくという作品です。

作品は中学生編から始まりますが、ストーリーは高校入学編や甲子園編など、時には試合中の駆け引きをしっかりと描きながらも、要所要所では驚くべき描き方でストーリーをすっ飛ばし、ストレス無くサラリと読むことができます。

リアルでいてぶっ飛んでいるストーリー展開

このマンガなんですが、笑いの要素もふんだんに盛り込まれているのですが基本はしっかりと野球をやっています。このあたりはしっかりと元ネタの「キャプテン」のオマージュを感じ取れます。しかしながらこのマンガの面白いところは「キャプテン」はもちろん、今までの野球漫画になかった主人公の腹黒さ(いいところもあるんだけど)でしょうか。最初はしっかりと「キャプテン」ぽいんですがあっという間に「おれはキャプテン」劇場に変わります。

少しだけストーリーの大枠を説明すると、主人公がキャプテンに就任してからは、その計算高さからうまく担任を巻き込み自分のチームにしてしまいます。そこで練習方法も打って打って打ちまくるチームにするために方針転換するのですが、守備の練習は全くしません。当然実際の試合になると打ちまくるのですが、守りになると練習してないので点を取られまくる。それで試合が進んで行き・・・というのが最初のほうのお話。

次のピークは高校生編。中学時代にちょっとした有名人になった主人公たちは野球の名門高校にスカウトされるのですが、とある理由により名門高校の進学をあきらめ、まだ野球部のなかった新設校に自分たちから売り込みに行き、そこでも周囲の大人を翻弄して監督も自分で決めて独裁体制へ(笑)。

甲子園にも行くんですが、その決まり方も面白いです。何と言っても主人公達、「絶対甲子園には出ない!」と駄々をこねます。こんな野球マンガありましたか?本当に主人公がすねまくっていて、展開が読めないんですよ。

そのくせ試合が始まると駆け引きをしたり、その作戦にも伏線があったりしてしっかり回収しに来ます。そして時には純粋に打者との勝負を行ったり、真面目かギャグやっているのか分からないんですよね。

とにかくフツーの野球漫画には飽きたという方には想定外の展開で話が進みますので、一度読んでみることをオススメします。作者も元々野球をやっていたそうなので、ぶっとんでいるものの野球マンガとしても十分成立しています。

また後半にはなぜか元メジャーリーガーのあの人がなぜか本名で登場してきたリしますし、連載終了後(これも比較的ブツ切り感はありますが話としては成立はしています)の続編である「ロクダイ」という作品も同じ登場人物が登場して、なぜか東京六大学で野球をやっていたりします。この六大学でやる経緯も普通じゃないのですが、あまり詳しく書いちゃうとつまらなくなるので、あとはご自身の目でご確認ください。

おそらくすべての読者に受けるタイプのマンガではないとは思うのですが、色々野球に対するリスペクトがあるからこそのオマージュとしての笑いがたくさんあるので、野球が好きな男性には特に合うのではないかと思います。