「BIRDMEN」:このマンガが面白い(6)

BIRDMEN

以前主要雑誌を自分なりにレイティングした記事を書いたんですが、週刊少年サンデーに関しては唯一となる★一つという評価をつけさせていただきました。

主要マンガ雑誌を勝手に格付け(2017年春版)
毎週マンガなどの雑誌は欠かさずチェックしているのは以前の記事でも書きましたが、最近は以前に比べて年のせいなのか、単純に掲載されている作品そのものの質が低いのか、マンガ雑誌が面白くな...

あくまで個人的な評価なわけですが、ジャンプと同時期に読み始めてから約30年間サンデーも見てきましたが、最近の凋落ぶりは少し寂しい限りです。

あだち充先生や高橋留美子先生の諸作品や大ヒットした「MAJOR」の後継作品である「MAJOR 2nd」なんかは全盛期のサンデーでももちろんエースを張れる作品だと思いますが、今回取り上げたいのは、レイティングの記事でも名前を挙げていた「BIRDMEN」という作品です。(画像引用:週刊少年サンデー公式サイト「BIRDMEN」より画面キャプチャー)

スポンサーリンク 

「BIRDMEN」(バードメン)とは

「BIRDMEN」とは2013年より週刊少年サンデーで連載されている田口イエロウ先生(年齢不明)の作品となります。連載当初は毎週連載でしたが第6話から月イチ連載になっています。

田口イエロウ先生といえばかつて同誌で「結界師」(2003年~2011年)を連載していましたが、この作品も面白く僕の中では週刊少年サンデーの中で数少ないお気に入りでしたね。

ちなみにこの田口イエロウ先生ですが女性らしい(一応見たことないので)です。

あらすじ

主人公の烏丸英司は何の取り柄もない冷めた中学生三年生ですが、ある日他の中学生とともにバス事故に巻き込まれ瀕死の重傷を負い命の危機にさらされます。

しかし、今まさに命の灯が消えそうになったその瞬間、そこに鳥の羽をもった人間が現れ、彼をはじめとした四人の命が奇跡的に助かりますが、彼らの傷が癒え始めると体には変化が現れ始め背中から翼が生えてくるだけでなく、不思議な力を発揮し始めます。

そこで助かった彼らは自分たちを救ってくれた同級生の鷹山とともに鳥部を結成するのですが、当初彼らの野外活動なだけであったものの、実は彼らの他にも世界中に鳥人間たちは存在し、彼らを利用しようとする機関EDENという組織に存在を知られてしまい・・・というようなお話です。

週刊少年サンデーでは数少ない王道系マンガか

まずこの「BIRDMEN」ですが、サンデー読者の方はもちろん面白いのはご存知だと思いますが、やっぱり世間的にはあまり知られていないですよね。

30代や40代の大人でもコミックをドンドコ買っているのはあまり若者諸君はイメージできないかもしれませんが、そんなマンガ好きのおっさんにインタビューしても存在そのものを認識している人が少ないような気がしますし、”サンデー?つまんないから読んでねー”という声をよく聞きます。

ジャンプ以上に中年がサンデーを読んでない上に月イチだとそりゃ目にとまりませんわな(笑)

さて今回はそんなおっさんおばはん向けにこの「BIRDMEN」の布教活動を行わせてもらうわけですが、田口イエロウ先生と言えば、以前連載していた「結界師」(全35巻)は1200万部も売れたそうなんでさすがにこっちのほうは有名ですよね。

「結界師」は王道系(誰にでも楽しめるタイプ)の少年マンガで、絵も丁寧で読みやすくHITしましたが、この「BIRDMEN」も現在のサンデーの連載の中では数少ない王道よりの少年マンガではないかと思います。

どちらもありそうでない独自の設定が魅力ですが、違いを上げるとすれば「結界師」のほうが登場人物も多く、色々な種族も出てきたリして中二魂にビビビと来たり(笑)して分かりやすいとは思いますが、「結界師」がありがちな日本的な王道マンガだとすると、この「BIRDMEN」に関しては、バトル的な要素は若干少ない能力マンガなのでアメコミ的なテイストが若干あるように感じますね。

「結界師」の時と同じようにこの作品も主人公の周りに闇を抱えた登場人物が出てきますが、ハリウッドで「ダークナイト」ぽい方向性で映画化したら、フォルムも単純で分かりやすいし意外とアメリカ人なんかのほうが受けてHITするような気がしますね。

惜しいと思う点

月イチ連載

この「BIRDMEN」なんですが、若干注文をつけるとすると、やっぱり月イチ連載では安定した人気を出すのは難しいと思いますね。

作者が女性の方なので何らかの事情により特殊な連載方法になっているんでしょうが、読者としては月イチならもっとボリュームのある話を読みたいですね。

まぁ、サンデー編集部としても面白いのでギリギリの妥協点なのでしょう。

もう少し展開やコマ割りにダイナミック差がほしい

これはこのマンガの良さであり悪さでもあると思うんですが、回によっては仲間内でワイワイやったりしていることのほうが多いですよね。

その間あいだにEDENの話が出てきたりしますが、「結界師」に比べて対立軸が少ないのでストーリー的な広がりやワクワク感が弱い気がするんですよね、あとページ数の制限があるのでしょうがないかもしれませんが、もうちょっと絵的な動きがあったほうが躍動感が出るし、出せる作者だとは思います。

どうしても現在のサンデーの連載陣が二次元的な作品が多いので差別化できるともっとバカ売れできる要素があるマンガだあとは思うんですが、なんか今のサンデーで連載しているのが少しもったいないかなと感じる作品ですね。