草彅剛主演フジテレビドラマ「嘘の戦争」を振り返る(レビュー)

嘘の戦争
(画像:フジテレビ:「嘘の戦争」より)

全話2ケタ視聴率のままフィニッシュは大健闘

裏のWBCは視聴率なんと驚きの28%

昨日(2017年3月14日)最終回を迎えた、火曜日の21時に放送されていたフジテレビのドラマ「嘘の戦争」(草薙剛主演)ですが、最終回の視聴率が13.2%(前週比+1.3%:メディアリサーチ)だったことが分かりました。

ちょうど同時刻にはWBC(ワールド・ベースボール・クラシック第2ラウンドのキューバ戦が行われており、こちらの平均視聴率が約28%だったそうなので、かなり頑張った数字だったのではないでしょうか。

すでにオワコン化していると言われるフジテレビのドラマ枠ですが、平均視聴率も第一回からすべて2ケタ越えということで、またしても草薙くんのドラマは視聴率が取れるということが証明されたということでしょう。

ちなみに僕はYouTubeでおもしろ動画を見たりブログのネタを探すのに色んなサイトを見ていたのでドラマは録画してみましたが、何だかんだで全話見たドラマは久しぶりです。

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嘘の戦争あらすじ

全く見てないという方のために簡単にあらすじを説明しておきますと

30年前自分以外の家族を殺害された一ノ瀬浩一(草彅剛)ですが、当時唯一生き残った自分に対し、警察は嘘の証言を強要することにより、事件は父親の無理心中として処理し解決します。

それから時が経ち浩一はタイで詐欺師となって変貌を遂げ、名前を変えて日本に戻り、かつての敵(かたき)である黒幕の仁科コーポレーションに復讐を始めるというお話で、全編嘘と詐欺師というテーマで話は進みます。

最近のドラマとしては成功の部類

最近はフジテレビの番組そのものがオワコン化していますが、ドラマ全体としても昔の20%超えはもはや奇跡的な数字と言われており、昔なら大失敗であった10%という数字も今や及第点ぐらいの感覚がありますよね。

今回は最初から最後まで10%をキープできたということは、フジテレビ的にはスポンサーなどに対しても一応の体裁を保つことができ、ほっと胸をなでおろしたことでしょう。

今回の「嘘の戦争」ですが、ご存知の方も多いように前回2年前に草薙君が主演したドラマ「銭の戦争」の時と同じスタッフが再集結し制作が行われたそうで、このあたりは絶対に失敗ができないという覚悟があったことでしょう。

ただし、この「嘘の戦争」ですがフジテレビ本体の制作ではなく、系列テレビ局の関西テレビが制作というところが面白いところで、前回もそうだったのだとは思いますが、こういったフジテレビ本体が制作したドラマとは若干違うドラマのスピード感やテンポが、個人的にはいいエッセンスとして効いていたようには感じます。

内容はフツー。名作ではない

ここからは個人的なドラマの感想です。

普通です(笑)

これは草薙君のドラマ全体に言えることなんですが、なんというか可もなく不可もなくという感じでしょうか。演技派と言われる草薙君の演技ですが、個人的には何と言うか、演技していますよ感たっぷりなのが、自分的にはあまり受け付けないというのがあってどうも主人公に感情移入しにくいというのをいつも感じてしまします。

人によって俳優の演技の評価基準は色々あるとは思いますが、最近はセリフがすんなり読めるだけで演技派と呼ばれることには若干違和感がありますが、よく言われるカメレオン俳優というのは本来の俳優としての本質であり、俳優はすべてそうあるべきだとは思うんですがね。(素人が偉そうにいってスミマセン)

だから個人的には松山ケンイチとか菅田将暉とかはすきな俳優さんではありますね。

ちょっと脱線しましたが、ドラマの内容に関しては一話ごとに一人づつ復習していくという内容はよかったのではないでしょうか。僕もガッツリ見てたわけではなく、奥さんが見ていたのをながら見してたり、聞いていただけということが多かったのですが、基本的に一話完結に近い内容だったので、途中参戦しやすいドラマだったということが成功した理由でしょう。

僕と同じような人や途中から見てもドラマ最初のナレーションですべて説明がついてしまうところや、比較的登場人物の色分けがしっかりできていたこともよかったでしょう。また出演している俳優さんのキャスティングもよかったのではないでしょうか。

主人公には悪い人そうに見えて実はいい人草彅剛。敵意対する仁科グループ総帥は市村正親でその息子で敏腕ぽい有能社長には、これまたリアル頭脳派俳優藤木直人。その兄はちょっと頭が回らなそうな役で安田顕、その他かつての詐欺仲間には何考えているのか分からないマギーなど違和感がなかったのがよかったですね。

女性陣に関しては水原希子はいつもどおりの深いことはよく分かんないけど曲がったことは嫌いで主人公のことが実は好きなヒロイン役。仁科グループの長女の娘役の子は世間知らずの真面目なお嬢様ということでしたが、この辺りは誰がやってもよかったような気がしますね。水原希子は出世作となった「ノルウェイの森」では妖艶な役で、僕も気になった一人ですが、それ以来ドラマでは同じような頭の弱そうな役しかやらせてもらえませんが大丈夫なのでしょうか。


最後に脚本についてですが、嘘や詐欺師というテーマが全編を通して描かれていましたが、全体のプロットとしては良かったと思いますが、細かい嘘やどんでん返しの部分がチープで残念でしたね。

最終回でも長女を爆破するとかマスコミに向けて配信するとかありましたが、実際に仁科パパ&フジッキーと草薙君が対峙している時に長女をどうやってダシに使うのか注目でしたが、爆弾&時間差というオチは、ありふれ過ぎていて思わず笑ってしまうような内容でしたし、最後の崖のシーンもまた然りでしょう。

物語の題材としてはかなり面白そうだったものの、こういったどこかで見たような仕掛けやどんでん返し(になってない)が視聴者にヲイヲイと思わせてしまうことが本当に残念でしたね。これが東野圭吾原作だったらかなり唸らされたとは思いますが、このあたりは現在のフジテレビ(実際は関西テレビ)の限界かもしれませんね。

オープニングのタイトル映像なんかがスタイリッシュな雰囲気を出せていたので映画「オーシャンズ11」ばりのスタイリッシュさとおしゃれなどんでん返しがあればもうちょっと上に行けたドラマだったとは思います。

嘘の戦争 データ

出演者

草薙剛
藤木直人
水原希子
菊池風磨
マギー
姜暢雄
大杉漣
山本美月
安田顕
市村正親

スタッフ

脚本

後藤法子(『銭の戦争』、『チーム・バチスタ』シリーズ、映画「神様のカルテ」シリーズ 他)

演出・プロデューサー

三宅喜重(『銭の戦争』、『僕のヤバイ妻』、映画「レインツリーの国」、「阪急電車」 他)

プロデューサー

河西秀幸(『銭の戦争』、『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』、『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』 他)

制作著作

カンテレ(関西テレビ)