「水曜日のダウンタウン」はなぜ面白いのか?

水曜日のダウンタウン

TBSの「水曜日のダウンタウン」(すいようびのだうんたうん)が今非常に面白いです。

最近はテレビ番組は製作費が抑えられているのか、どのテレビ番組を見ても似たような企画・内容が多く、番組表を見た時点で”今日のテレビは見るものがない”と僕は感じてしまうことが非常に多くなっています。

そんな時は録画していた番組を見たりYouTubeなどの動画を見ることが多くなってきていますが、最近はチャンネルも多く選択肢も多いのでそりゃあ視聴率は落ちますよね。

ただその原因を製作費のせいにするのは簡単ですが、一昔前であれば、芸人がMCをつとめるお笑い系のバラエティ番組と言えば、内容のくだらなさはともかく、確実に笑えわせてくれることに間違いはなかったもんなんですが、最近は明らかにBPOやスポンサーの圧力に腰が引けた番組が多いですよね。

かつて人気だったお笑いバラエティ番組にさえ勢いがありません。

そんな中、最近のお笑い系のバラエティの中で唯一攻めていると感じる番組がTBSの「水曜日のダウンタウン」なわけですが、最近勢いを失いつつあるお笑い番組の中でこの番組が飛びぬけて面白い理由を考えてみました。(画像引用:TBS「水曜日のダウンタウン」より)

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「水曜日のダウンタウン」とは

浜田雅功(はまだまさとし)と松本人志(まつもとひとし)による人気お笑いコンビダウンタウンがMC(実際は浜田が仕切る形となっている)をつとめるお笑いバラエティ番組であり、2014年からTBSでおもに水曜日の10時から1時間の枠で放送されています。

番組はダウンタウンがスタジオで、芸人などが持ち寄った、世間の人がふと疑問に思うような説の検証VTRを視聴してコメントする形をとっており、ダウンタウンが直接検証ロケなどに参加することはありません。

ただ後述するように説によっては番組そのものが検証の場になっている回もあり、番組の最後にネタ晴らしが行われて出演者だけでなく視聴者もビックリという回もあります。

予想の斜め上をいく内容

まずこの番組が最近の他のお笑い番組と決定的に違うところは、スタッフが徹底的に面白いものを作ろうとしているところでしょうか。

お笑いに限らず最近のテレビ番組のつまらない原因として、”どこかで見たような内容”、”先の読める予定調和な展開”これが番組を決定的つまらなくしているのは間違いないでしょうが、とにかくこの「水曜日のダウンタウン」はスタッフがやりたい放題やっているので先が読めません。

例えば今年にあった「テレビに出てる人の声 実はモノマネ芸人がアテレコしていても誰も気づかない説」では番組出演者の声を物まね芸人のアテレコしていた回がありましたが、番組が通常通り進行したあと、最後の最後でこの内容が発表されましたが、番組出演者だけでなく、見ていた視聴者もリアルタイムで騙された内容であり、まさしく神回というにふさわしいモノでした。

この見ていて”一本取られた”と感じさせられた番組はもう10年に1回というレベルのものでしたね。

また、他にもゲストで出演している女性タレントのコメントを実は博多大吉華丸の大吉が指示していた回がありましたが、この回も同様に見ている全員がだまされましたね。

他に予想の斜め上を行く展開としてたまにあるのが、途中から説が変わっているというものでしょうか。

例えばとある説を検証していくと、当然まったく説どおりにいかない回もあるわけですが、そういった時や明らかに撮れ高(番組として面白い内容)がない場合は、説そのものを完全に忘れて別の笑いに変えているなど、出演者のダウンタウンの松本が最後に突っ込むぐらいいい加減な説もありますが、見ているコチラは”そうきたか”と笑わせてくれます。

おそらくこの説についてはプレゼンを行う芸人がもちよったものではなく(もしかしたら持ち込み企画もあるかもしれませんが・・・)放送作家があらかじめある程度の筋書きを描いた上で撮影や検証を行っているのでしょうが、撮れたものに対して柔軟にオチをつけるなど、良くも悪くも型にはまっていないところが面白いですね。

面白ければなんでもいいというスタイルはかつての全盛時のフジテレビのようで、コレに近いものを感じます。

おそらく放送作家、スタッフが相当優秀なのでしょう。

視聴者が最近の予定調和に嫌気がさしているのを完全に見抜いているような気がします。

ダウンタウンの面白い立ち位置と力関係

この番組はダウンタウンが中心となって番組が成立していますが、他の出演番組に比べて彼らの役割が若干異なっているところが興味深いと思います。

実際この番組は浜ちゃんが司会をつとめ、若手芸人などが説をもちよりその説をプレゼンし、視聴するという内容で、ゲストや松ちゃんが一緒に見てコメントするというスタイルをとっていますが、浜ちゃんの司会は別に珍しいものではありませんが、検証VTRを一通り見た後、松ちゃんがスタッフの悪ノリについて、ツッコミを入れるところが一連の流れになっていますね。

このあたりの立ち位置は松ちゃんがフジテレビで司会をしている「ワイドナショー」に若干近いものがありますが、あくまでこちらは笑いに対してのツッコミであり、スタッフが司会の浜ちゃんを説の中身でいじったりしたあと、さらに松ちゃんが追い打ちをかけるなど、このあたりのトライアングル(ボケ:スタッフ、ツッコミ:松ちゃん、いじられ役:浜ちゃん)も絶妙な印象を受けます。

この説を検証するスタイルはダウンタウンが司会をやらなくても成立しますが、同じTBSのモニタリングが若干VTRのほうが面白くスタジオが弱い(それでも面白いほうだとは思いますが)のに比べて、いいパワーバランスにあるような気がしますね。

他の放送局のお笑い番組のイマイチ感、例えば「雨トーク」などは最近VTRがイチイチな回は宮迫の取り回しでスタジオで笑いの盛り返しているをしている印象を受けますが、このあたりは最近のお笑い番組の中では最強でしょう。

ねつ造・ヤラセ問題

この番組と言えば、以前何回かねつ造やヤラセ回が発覚しました。

ダレノガレ明美がスタッフに激怒

これは「タメ口ハーフ年下にタメ口きかれても 怒る訳にいかない説 」において判明したねつ造回なんですが、世間のステレオタイプなハーフ芸能人のイメージとして敬語を使わないというのがありますが、そういったイメージなどからハーフ芸能人の周りで年下の人間からため口を聞かれても自分たちもそうなので、怒らないのかというのを検証する回でした。

この回は、ダレノガレ明美はタメ口に対して実際は怒りだしたという内容だったわけですが、本人よるとダレノガレ明美そのものはタメ口をきかれたことに対して怒り出したのではなく、年下のADが目上の先輩に対してタメ口を使って生意気な態度を取っていたことに対して怒っていたそうで、これを意識的な編集によってさも自分がタメ口をきかれて怒り出したというようにねつ造されたものでした。

のちに番組はこれを認めて謝罪しています。

エキストラの仕込み

これは「水戸なら今でも印籠効果あるんじゃないか説」での一幕ですが、水戸黄門で有名な水戸市では、同地の代名詞である水戸黄門の印籠が住民に対して効果があるのかというのを検証したバカバカしい(笑)内容ですが、それをヤンキーに対して行ったことが問題となりました。

これは水戸市のBPOや番組に対しての抗議によって明らかになったようですが、このVTRに出演していたヤンキーたちが実は番組側の仕込みだったということで、水戸市にはヤンキーが多いというイメージを加速させたということで問題となりました。

これも放送局が謝罪をしていますが、西日本に住む僕でもなんとなく治安は良くないだろうな感じている北関東なだけに知らんがな(笑)という気もしますね。

当然最近の視聴者もアホじゃないと思うので、僕も含めてこのあたりの仕込みはある程度想定内ですよね。

水戸市として抗議をする気持ちも分かりますが、このあたりをスルー出来ない現代社会や自治体も少し寂しい気がします。

以上、実はかつてダウンタウンよりウッチャンナンチャン派だった僕の「水曜日のダウンタウン」押しの記事でした。

頭の固い方は見ないほうがいいでしょうが、僕はこういうくだらない番組が大好きです。