TBS日曜ドラマ「小さな巨人」最終回 感想

TBSドラマ枠のエース枠とも言える日曜21時から放送されていたドラマ「小さな巨人」ですが、昨日無事最終回を迎え、当初13%前後を推移していた視聴率も最終的には16.4%と最近のドラマの数字としては中々の数字を記録したようです。

このブログでもすでにスタートの時と第一部の終了時点で二回ほど取り上げさせてもらいましたが、フジテレビの「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」とともに僕が珍しく最後まで視聴したドラマなので、最後に最終回などの内容とともに振り返ってみたいと思います。

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最終回は中々面白かったです(ネタバレなし)

まず、内容についてですがまだ録画して見てない方もいらっしゃるのでなるべくネタバレはしないように進めたいと思います。(基本的に僕のレビューはネタバレはしないようにしています)

さて、最終回ですが、潜入捜査をしていた刑事(ユースケ・サンタマリア)殺しの真犯人はだれか?、小野田(香川照之)刑事課長の真意が判明するということで視聴率は16.4%と跳ね上がりましたね。

先週の最後の場面から今週にかけては香坂(長谷川博己)と小野田が対峙する場面が多く、破かれたリストに載っていた人物の意外性や、腹の探り合いや信念のぶつかり合いなど、場面場面には緊張感があって非常に面白かったと思います。

これに今までの謎が解明されていくという展開だったので、物語の顛末としては賛否両論あるかもしれあませんが、最終回単体だけ見ると中々の出来だったのではないでしょうか。

最初から話題となっていた香川さんの顔芸ですが、物語中盤からは山田演じる岡田将生も香川さんバリの顔芸を繰り出し始めて少しクスリとさせられましたが、ラス2と最終回では主人公長谷川くんが映像だけ見ると何やってるの?と思わせるぐらいの崩れた顔をしていましたが、このあたりはもう悪ノリに近い内容でしたね(笑)。

副音声で出演者による解説でもあれば、本人たちもネタにしてたでしょうね。(この前の水野美紀のドラマでは副音声を鈴木おさむとやっていましたが、作った本人たちが笑ってました)

全体の感想

前半と後半でキャラクターが変わる登場人物たち

このブログでも取り上げたようにドラマスタートの時点ではキャラクター設定がどこか中途半端で、登場人物すべてに共感できないというのが感想でした。

ドラマ「小さな巨人」登場人物全員共感できない(感想)
ドラマのTBSの得意枠 TBSと言えば他局がドラマで苦戦する中、放映前は対して話題にならなかったのにいつの間にか世間を賑わすHIT作品を作り出すなど、どちらかと言えばテンプレ...

どこか鼻につく主人公(長谷川博己)や上昇志向の後輩(岡田将生)、何考えているか分からない上司(香川照之)など、登場人物たちがない考えているのか分からないので、序盤は本当に見ててイライラさせられましたね。

登場人物がそれぞれ何考えているのか分からないので、味方だと思っていた人物が敵になったり、敵だと思ってた人物が味方になったりする絶好のストーリー展開も、どこか後付け感タップリで、さっきまでのあのシーンは何だったんだ?というのがストレスでした。

物語を改めて見直すとこの辺りのモヤモヤは解消するのかな?とは考えてはみたんですが、主人公香坂といい後輩山田といい、ドラマの前半と後半で性格が真逆になってたりする人物が多すぎだったのではないでしょうか。

主要キャラクターではそれこそ安田顕と若いお姉さん(名前知らない)以外はフリ幅が大きすぎですよね。キャラクターの整合性という点では強引さを通りこして近年まれにみる酷さだったと感じます。

子供だましな展開の貼り合わせ

細かいところに目をやると、タイムリミットがあるような場面がいくつかありましたがいずれもギリギリで間に合ったり、所轄で逮捕するとかならず警視庁がさらっていったり、刑事が犯人でもないのに現場から逃走する、所轄の上役がコソコソ部下の邪魔をして見つかる(笑)など、一つ一つのシーンを切り取ると確かに盛り上があがったんですが、全体として見ると取って付けた場面の貼り合わせだったという印象を受けます。

最終回だけ見ても、犯人がユースケ・サンタマリアを殺害した方法や、証拠となる帳簿の一部を性懲りもなく入れ替える、小野田が真意を語るシーンなど、頭を空っぽにして見ればなんか息をつく暇がなくて面白い!とは感じる内容だったんですが、初回から見ていると伏線回収という言葉よりも後付けという言葉のほうがしっくりくるような展開ばかりだったように感じます。(結局最終回のペンのキャップ探しのくだりも何だったんだ・・・)

このドラマは原作がないオリジナル脚本だそうなんですが、こういった雑なところばかりを見せられるとやっぱりマンガや小説のほうがよく練られているんだなと感じてしまいますね。

勢いだけで乗り切ったドラマ

恐らくこのドラマに関しては面白かったという意見も多いとは思います(僕も最終回単体で見れば面白かったと思う)が、ドラマを初回からじっくりと見ていた人たちには脚本が酷かったという意見が多くでてくるのではないかと想像します。

確かに頭を空っぽにして一つ一つの場面を見れば、緊張感やどんでん返しがあるので面白いんですが、そこに至るまでのつなぎやそれ以前のシーンとの整合性という点ではお粗末すぎますよね。

個人的には楽しめましたが、総合的な評価としては迷作の部類に入るドラマだと思います。

あまりにも一つ一つのシーンに盛り上がりを詰め込もうとしたために、一つのストーリーがアップダウンさせ過ぎたのが原因なのでしょうが、せっかくいい役者さんたちが揃っていたのに監督や脚本や演出が

”どうだ面白いだろ!”

こういった押しつけがましさを強く感じるドラマでした。