鉄血のオルフェンズ最終回ついでに理想のガンダム像を考える

鉄血のオルフェンズ

ガンダムシリーズ初の任侠物?ということやシリーズ最細のくびれでいつ腰がポキと折れてしまうか心配など、僕の中でひっそりと話題となっていた「鉄血のオルフェンズ」(MBS・TBS系で放送)ですが、昨日(2017年4月2日)の第50話「彼らの居場所」で無事最終回を迎えました。(画像引用:「鉄血のオルフェンズ」公式サイトより)

今回は2期に分けられて堂々の完結でしたが、その感想とついでにガンダムとはこうあってほしいという願望みたいなものを、すでに40越えいい年したおっさんが書いていきたいと思います。

どこかの記事でも書いた気がしますが、特にアニヲタじゃない(笑)んですが 、ファーストガンダム世代としてはやっぱり気になるもんです。僕の高校の先輩で歯医者をしている超クールな先輩なんかも真面目な顔して僕と二人ガンダム議論を繰り広げてたりしますからね。



実はファーストガンダムの系統?

簡単に未視聴の人たちのために、今回の「鉄血のオルフェンズ」がどういった物語だったかと説明しますと、ガンダムシリーズには宇宙世紀を用いるいわゆるファーストガンダム「機動戦士ガンダム」の系統と、全く独自の話であるガンダムWやGガンダムなどの系統などに分かれます。ガンダムSEEDなんかも全く別の話ですね。

で、この「鉄血のオルフェンズ」がどちらの系統に分類されるかというと、一見独自の系統に見えますが、実はファーストの系統であるという説が若干見られます。

著作権などの問題からキャプチャーした画像などが使いにくいのですが、某ブログさんの指摘によりますとオーストラリアの地図が話の中にでたそうなんですが、この時オーストラリアの右下の一部(シドニー付近)がえぐられたような形になっていたそうです。

感のいい方ならお気付きでしょうが、ファーストガンダムの系統ならいつも語られる「シドニー落とし」を若干におわせる描写があったということなんですよね。またこのオルフェンズでは第二期よりMAも登場してきたので、これはかなりの時間経過が見られますが、どうもファーストガンダムの系統と考えて間違いないようなんです。

と、なると系譜としては「∀ガンダム」(ターンエーガンダム)と同じように、ファーストガンダムを基盤としているものの、これらをロストテクノロジーとして扱っている全く別のお話しというのが位置づけとしては正しいのでしょうか。

任侠道をベースとした初めてのガンダム

あらすじも若干説明させてもらいますと、主人公たちは火星にいた人身売買された孤児たち(ヒューマンデブリ)が結束して「鉄華団」を組織して、マフィアの後ろ盾をうまく使いながら最終的には故郷である火星に自分たちの居場所を作っていくというお話なんですが、今回のガンダムが独特だったのは、ズバリ任侠モノだったことでしょう。

何となくそれっぽくしているのではなく、兄貴やオヤジや盃を交わすなどモロでしたけど、このあたりはBPO的には大丈夫だったのでしょうか?まぁヤクザごっこを描いたからといって青少年に悪い影響を与えるとは全く思いませんが、今までのガンダムは連邦軍や革命軍のどちらかに所属して軍隊の一部として戦っていたのとは若干毛色が違いましたね。

ただ戦う動機付けとしては違和感はなかったので失敗ではなかったと思います。

鉄血のオルフェンズを見終わっての感想(ネタバレあり)

今回のガンダムはインターネット上で2部はクソだったとか、最終回は何だかんだでよかったなど賛否両論沸き起こっているようですが、個人的には及第点ではあったと思います。

若干ヤクザごっこ中心で「鉄華団」という組織が固まっていくまでを描いた第1期と、その組織や敵であるギャラルホルンの内部闘争を巻き込んだ第2期に分かれていましたが、僕はどちらかと言えば物語に動きのあった2期のほうが好きですね。

第1期でも主要人物であるビスケットが死んでしまいますが、第1期はやっぱり小競り合いだけしているような印象だったので物語として登場人物たちがなぜ戦うのか、団長についていくのかという部分でも弱かった気がします。それに対して、終盤には主役まわりが徐々にではありますが、全部死んでいくという不条理な第2期のほうが少しリアリティを感じさせる内容だったので僕としては退屈さはありませんでしたね。

後半は登場人物を少々殺し過ぎでない?(笑)とは思いましたが、主役の三日月・オガーストは展開的にしょうがないにしても、マクギリスや団長のオルガがサクッと死んでしまう展開は今までのガンダムに比べると強烈ではありましたね。銀河英雄伝説みたいなのを若干狙ったんでしょうか?最近のマンガやアニメにありがちな、毎回戦っているけど主要人物はあまり死なないという流れと逆にいったのは新鮮味はありましたね。

ただ注文をつけるとすれば、最後急展開過ぎたのがちょっと唐突過ぎた気もしますね。終盤は死ぬキャラクターの死亡フラグが出ているようなセリフまわしやストーリー展開も少しわざとらし過ぎましたし、これだったら第1期をもうちょっと早めに展開させて、第2期をしっかりと描いたほうが名作になる要素はあったと思います。



今後のガンダムシリーズに求めること

最後に僕の求める理想のガンダム像(設定)ですが、これはファースト世代(派)かデスティニー世代によって分かれると思いますが、個人的には下のようなポイントを挙げときたいと思いますね。

ファーストガンダムの流れを引き継ぐべき

これは僕がファーストガンダム世代であることが関係しているかもしれませんが、ガンダムと名乗る以上は、歴代のシリーズとの関係性は持たせるべきだと思いますね。モビルスーツや登場人物にしてもルーツを感じさせるようにすることで、全世代が共感できる新作もできますし、かつての作品にも若い世代が興味をもつなど、いい影響を与えるとと思います。だから「鉄血のオルフェンズ」よりもよりファーストに時代の近い「ガンダムUC」などのほうが断然喰いついてみてましたね。

ガンダムは唯一無二の存在であるべき

今回の作品のマイナスポイントはやっぱりガンダムという名前の安売りにあったと思います。作中ではガンダムフレームという表現をして、いくつかのガンダムの名前が冠されたモビルスーツ(という表現はしてなかったかな?)がありましたが、やっぱりガンダムは特別な存在であり、尚且つ強くカッコいい機体であるべきだと思うんです。正直なところ今回はガンダムバルバトスとガンダムバエルだけでよくなかったですか?

敵機もカッコイイ機体を用意すべき

これもガンダムUCとの比較になってしまいますが、ユニコーンガンダムにはシナンジュという歴代のガンダムシリーズの中でも1,2を争うぐらいカッコいいライバルがでてきましたよね。今回の「鉄血のオルフェンズ」のダメなところもここなんですよね。確かに敵にはガンダムヴィダールという敵役がいましたが、相手もガンダムだしなんか違うんですよね。Zガンダムがやはり至高だといわれるのも、シロッコの一味が乗っているMSがどれもカッコよかったし、他にもキュベレーという伝説の機体もあったり100式という男子全員が大好きなMSがあったのがよかったですからね。

以上個人的にはこれだけ守ってくれるだけでいいんですが、最近だとガンダムUCみたいなのをもちょっと磨き上げてくれるだけで凄い作品はできそうなんですがねぇ・・・。