元不動産屋が宅建という資格について解説する

宅建

毎回色々なネタを取り上げているこのブログですが、今回は資格についてのお話です。(本当にジャンルばらばらですね)

みなさんこのサイトのプロフィールのページまで読んではいないと思いますが、実はわたくし元々不動産屋なんかをやっておりまして、これから語る宅建(宅地建物取引主任士)の資格を活かしながら、土地や戸建て・マンションの売買なんかをしてた、いわば元プロです。まぁ、現在は不動産売買をメインにしていないので元と書いているだけですが、今でも取引をしようと思えば何とでもなります。

ということで、元プロの立場からこの宅建という資格がどんなものなのか、役に立つのかを解説していきたいと思います。


宅建とは

宅建とは国家資格であり、宅地建物取引主任士の略となります。かつては宅地建物取引主任者と呼ばれていましたが、なんかどうでもいい理由で最近名称が変更されました。

この宅建の資格を持つことにより不動産取引における重要事項(取引される物件の説明のようなもの:必須事項)の説明を行うことができ、万が一無資格者が説明を行ったり、説明そのものを行わなかった場合はその不動産屋は罰せられます。

また不動産屋の各事務所で働く5人ごとに1人の宅建主任士を置いておく必要があります。つまりバイトなども含めて12人とかいれば3人は持っていなければいけません。

また、この資格は登録制であり、試験に合格しただけではただの有資格者という状態であり、県に登録という作業を行うことにより写真付きの証明証が発行され、はじめて重要事項などの説明を行うことができます。五年に一回講習を受けることにより更新を行いますが、更新を行わなかった場合でも資格そのものは失効するわけではなく、再度登録を行うことにより資格保持者として業務にあたることができます。

資格取得の難易度

宅建は取りやすい国家資格の一つとしてよく名前が上がりますが、実際のところどうかというと取りやすいほうだと思います。

ただ、これはある程度地頭がある人は簡単だということです。おそらくある程度進学校に通ってたり、国立大学に通るレベルの人ならば、普通にやればまず通るだろうということであり、その人たちも、舐めていれば落ちることもあるんじゃないかと思います。(まぁ実際にはコツがあるんだけど、そのあたりは別の回で解説したいと思います)

また、昔勉強が得意でなかった人も押さえるところを押さえてさえいれば取れる資格ではあると思います。意外なところでは現役の不動産屋で資格未取得者はよく落ちるような気がします。これは実務が邪魔するようなところがあるからだと思います。

例えば、契約書などに必ず載せないといけない内容などを聞いてきたりするのですが、実際契約書などを毎回見ていると、いざ問題で聞いてきた段階で、どっちも毎回見ているいるのでどれが必須項目でどれが実際はには載せなくていいのかなどかが分からなくなったりするわけです。不動産業界に進もうと思っている人はこういった理由からできれば、先に取っておくことをオススメします。

宅建は就職に有利なのか?

これは個人的な感覚なのですが、雇う側であれば特別有利ではないと思います。もちろん有るにこしたことはないのですが、なくても別にマイナスだとは思いません。

これは宅建という資格が取りやすい資格であるということが理由ではなく、不動産の営業などに求められるスキルがそこではないということです。どういったことがと言いますと、不動産には大きく分けて売買と賃貸というジャンルがあり、不動産屋によっては大体どちらかに特化されています。しかしながら求められる人材というのはどちらも共通しているわけです。

それは契約を取れる人。

ここで宅建という資格を思い出してください。宅建という資格のポイントは重要事項説明書の説明を行うことができるということなんですが、これはですね、実際のところ営業した人が行わなくてもいいわけなんです。つまりはですね、そういった人間は常に事務所に置いておかなくても人員としてストックしておけばいいわけで、契約となった時点で事務所に来てもらえば事足りるわけです。(ここで詳しい説明は省きますが専任の取引主任者は常時つとめてなければいけません)

ただ、そういった人も契約がなければ出番がない。だからこの宅建という資格がかならずしも優先される項目というわけではないということなんです。もちろんこの営業さんが宅建の資格をもっていると一番簡単にことが済んでしまうわけなんですが、こういった理由から特別なものではないということなんです。

資格取得の利点は?

それじゃあまりとる意味ないじゃんとなりますが、実際のところマイナスではないと思います。例えばこの重要事項の説明をできるということは誰でもできるということではありませんので、当然優遇はされます。だから資格手当として2万円~3万円程度の資格手当は毎月貰えるでしょう。

あと、この資格の派生的な知識として内容がかなり被るので、マンション管理士や管理業務主任者などの資格取得にかなり活かすことができます。更にステップアップをするなら不動産鑑定士や行政書士、司法書士などの資格取得に向けてはマイナスではないと思います。(実際はこの上位職種の人たちが派生的に取りますが・・・)


まとめ

以上が宅建という資格の説明ですが、アドバイスをするとするならば、もし時間を持て余している学生さんであれば取っておいても損はないと思います。

しかしながら転職するためにやみくもに宅建を取っておこうと考えるのであれば少し時間の無駄のような気がします。そんな時間があればコミュニケーション能力を鍛えておいたほうがよっぽど有利だと思いますし、不動産屋もそちらのほうがありがたいでしょう。

ざっくりとした説明ではありますが、時間があったら今度はどうやったら宅建の資格を取れるか。そのテクニックを紹介したいと思います。